幻想小説 扉 改稿版

朝陽の眩しさで目が覚めた。


白い天井。

廻りを見渡すと、目に入るもの全てが白い。


ベッド 枕 布団 机 椅子 カーテン 窓枠

頭が痛い。

此処は何処だ?


全身の血液が逆流した。


記憶がない。


僕は誰だ?


ベッドから起き上がり、壁の鏡を覗き込んだ瞬間、心臓が悲鳴をあげた。


?????


全く知らない僕、いや、彼女がいた。


そんな馬鹿な!!

僕は女性なのか?


いや、そんな筈はない。

記憶がないのは事実だが、自分が男性だという事は覚えている。


では、この鏡に映っている女性は誰なのか?


ワケがわからない。



眩暈がした。



此処から出たい。


誰か助けくれ。


倒れそうになりながら、ドアノブに手をかけ一気に扉を開いた。




【★☆★☆★☆★】




血溜まりの中に 男が倒れて死んでいた。



ついに僕の心臓は、その動きを止めた。













その男は、僕だった。


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