白日ノ夢 裏設定集

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『梟の月、もうすぐそこまでやって来ている。
この街にももう慣れた。』




○白日のペンデュラム

時系列の順番でいくと、
事例01 -幻日- から、
事例02 -お祈り- の間に、
セラはチナに頼んで、ペンデュラム(六角形のアクセサリー)を作ってもらっていた。
ペンデュラム とは、ダウジングなどに使う少しオカルトなアイテム。きっとそれを使って、セラはリィザを探し出そうとしていた。

本来特別な石を使うペンデュラムだが、そんなものはないので、“第二次”収容特別管理区画の中庭に転がっている石を、週に一、二回の散歩の時間に何日もかけて削って作り出してもらっていた。

セラはそれを常に大事に隠し持っていた。それがいつかリィザの居場所を指し示してくれるだろうと信じてやまなかったが、一向に効力は発揮されなかった。
(白日のペンデュラム というグッズがあればいいな、と盛り上がっていたセラとチナだったが、そんなものをグッズ化しても面会者にとっては何の使い道もなく、実現に至らなかったのは言うまでもない)



○「お祈り」の失敗

事例02 -お祈り- にて、セラは悪魔的な儀式を用いてリィザを呼び出そうとする暴挙に出る。
自分の地と吐瀉物、虫や小動物の死骸を用いて行う禍々しい儀式だった。
閉鎖病棟にサイレンが鳴り響き、チナの制止もあって、お祈りは中断される。
かくして、セラのお祈りは失敗に終わった。
(セラはこの時、本気でチナを殺してやろうと思うくらいに激昂していた。ストーリー全編を通して、発狂度合のピークの時期)




○策略

「僕は君の思いを、特に否定も肯定もしない。ただ、面白いだけ-   チナ」

そこまでして会いたいのなら、ここにいる必要がない。この「檻」から抜け出そう。セラ、君は行くべき世界がある。
チナの発言に目を丸くしたセラだったが、自分の思いを信じてやまなかった。
細かいことはチナに任せ、水面下で脱走の計画をひたすらに進めるのだった。
(ちなみに、看守から奪った白衣は、この事例03 -策略- 時にチナが知らない間に用意していた説と、事例04 -ナイン-時に、看守から無理やり剥ぎ取ったとする2つの説がある。)





○9秒間の真実

序破急 の 破 にあたるであろう部分。
白日ノ夢の物語は、概ねこのナインから構想が拡げられていった。
(プロットがまだ輪郭を帯び始めるその前の最初期段階に生まれたのがお祈り)





○欠番  事例05

諸説あるが、脱走してから街に降り立ち、ワールドラインを超えるその方法を知るまでの間の話。
セラがどうして、ワールドラインを超える方法を身につけたのか。
そこには、お祈りは失敗ではなく、その祈りに反応した白日のペンデュラムが、彼方のリィザの在り処を指し示す、という裏設定があった。
以降、事例07 -リユニオン- まではこのペンデュラムに頼ることとなる。




○共鳴 resonance

梟 とは 冬 の季語。
セラの祈りと、詠唱が成就するその直前まで。
ちなみに、チナとゼルは、別の世界線(遠い過去??)でかつての同志だった、とする説がある。
隠されたアナグラムは文字通りresonanceから。
白と黒 一番の、大元のコンセプトが共鳴 resonance だった。
sera、そしてレゾナントの読みをもじったのがリィザ。
アナグラムと呼ぶには申し訳なさすぎるアナグラム具合に、心からゴメンナサイと思っているセラなのであった。




○リユニオン

“第二次”収容特別管理区画…“第二次”のその意味。




○眼帯

『見えすぎると、いらないものまで見えてしまう。時に、敢えて感覚を封じることこそ重要なんだ。』




○セラのカタカナ語

正式には、セラのカタカナでの言葉遣いは、
事例02 -お祈り- 以降からという裏設定があった。
無機質な群衆 と呼んだ“檻”の職員達。
自分や病になど犯されていないと信じてやまないセラの思いに反して、彼らはセラを力でねじ伏せるばかりだった。

過去のひどいいじめから、追い打ちをかけるように酷い仕打ちを受け、周りの人間を信じられなくなるばかりか、完全に敵として見るようになった決め手が、お祈りの事件だった。
以降、半ば感情を無くしたような(あるいは、怒りと憎悪に溢れた)言葉遣いになった。

セラにとって、白日夢が見せたリィザの面影だけが、生きる意味だった。


余談として、事例07 -リユニオン-の手前あたりから、通常の言葉遣いに戻るという筋書きがある。





○リィザへの執着

それは恋や愛とはまた違った、まるで一つの世界に溶け込んでいくような、そんな感覚だった。
セラは確かに、周りから受けた酷い苦痛の中、リィザの面影を見た。そして彼女こそが自分を救う唯一の存在だと、ずっとそう信じてやまなかった。
セラは始めから、リィザはこの世界には存在しないことをわかっていた。
それを、無機質な群衆達はある種の病気だと言った。「君の中で作り出した幻影だ」と、そう一蹴した。


『気づかずしてこの世界のスタンダードに縛られることほど、残念なことはないよ。なあチナ。』

「君のその執着具合の方が、よっぽど縛られている気はするけど。」

『チナ、それを言うのはまだ早いよ。
梟の月だ。もう、すぐそこまで。』

「百聞は一見にしかず。楽しみにしているよ。」



選ばれた意識は涅槃へ
真理とともに真実を与えた
未だ輪郭掴めないまま
幾ばくかの時を彷徨う





○小ネタ

・舞台は日本
・時間の軸は現代。が、文明の形が、所謂現代日本とは少し違うという構想があった。
・事例04 -レゾナント- 以降は自給自足の生活だった。
・脱走後は、最重要被験者の脱走者として追われ続けていた。


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