ボールスピードをアップさせる練習 | 偏見的ゴルフクラブの考察

偏見的ゴルフクラブの考察

クラブとスウィングについて考える。

本日、茨城からやってこられたTさん。

ドライバーの飛距離に比べて、アイアンが飛ばないというのが悩みだそうです。


動画のビフォーは、いつもの7番アイアンのスィング。
アフターは、ある簡単なドリルをやった後の5番アイアンのスィングです。











まぁ、ビフォーとアフターを比べてもどこか変わっているのか?・・・という感じなのですが(^^;)


数字データには大きな変化が現れてきました あひる




7番アイアン

ビフォー


アフター
10分間のドリル直後なので、方向性のバラツキが大きいですが、ボールスピードの平均値は、いきなり49.5m/sから53.9m/sへと変化しました。
これには、本人もビックリポンです(^^;)


ビフォーのベストショット


アフターのベストショット
高弾道で飛んでいるのがわかります。



そして・・・5番アイアン

ビフォー


アフター
ボールスピードの平均値は、54.7m/sから59.1m/sへと変化しています。


ビフォーのベストショット


アフターのベストショット


これらは、すべてレンジボールのデータです。

ドライバーは71~73m/sですが、ちょっと安定性に欠けているようです。


ショットの安定性には、フェースコントロールが重要になるわけですが、Rate Of Closure(ROC)が大きな要因になります。
Rate Of Closure(ROC)は、インパクトゾーンにおけるフェースターンの速度をあらわす尺度です。
GEARS(最新の3Dショット解析措置の名称)の解析などによって、ROCに影響を与える3つ要素が明確になってきました。

Tさんのインパクトゾーンの画像を見ると、インパクト直後で左腕とシャフトがくの字になっています。
左手首は甲側に折れていませんが、フリップロールといわれる動きでROC値が大きくなるのでフェースコントロールが難しくなります。



下は、ショートスィングでROC値が小さくするような動きを練習しているところの画像です。
インパクト直後で左腕とシャフトはほぼ直線になっています。


Tさんは、インパクトスナップで覚える動きは知りませんが、フェースターンを積極的に使ってもヘッドが手元を追い越さないようにイメージすれば、自然にスーピネーションやフラット・レフトリスト、ボゥイングといった動きがでてきます。


こういう地味な練習を重ねていくことが大切ですね(^^;)