以前の記事で、シャフトの硬さがダイナミックロフトに与える影響について書きましたが・・・。
シャフトの硬さとダイナミックロフト参照
下は、シャフトの硬さによるダイナミックロフト、スピン、打ち出し角などの変化を検証している動画です。
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打ち出し角(緑枠)とスピン(赤枠)を比較すると、打ち出し角(平均値)はほぼ同じ、
スピンは300rpm(平均値)ほどの違いです。
BSSARA50 FLEX A
JAVLN FLEX X
ダイナミックロフト(赤枠)を比べると・・・・
0.4度程度の差です。
BSSARA50 FLEX A
JAVLN FLEX X
ヘッドスピード、ボールスピードはBASSARAのほうが少し速い数値になっていますが、
これはフレックスというよりシャフト・ウェイトの影響だと思われます。
これだけ硬さの違いがある2つのシャフトの比較でこの程度の差ですから、1フレックス程度の違いであれば、差はもっと小さくなります。
シュミレーションによる、ヘッドスピード別にみたシャフトのしなり(表)とヘッドスピード(グラフ)の関係。
SLOW・・・・・ヘッドスピード 80mph(35.8m/s)
Medium・・・・ヘッドスピード 100mph(44.7m/s)
Fast・・・・・ヘッドスピード 115mph(51.4m/s)
Lead at Impact(シャフトの前方へのしなり量、単位 cm)
Kick Velocity (キックスピード、単位 m/s)
下のグラフは4種類のフレックス別のヘッドスピードをあらわしていますが・・・・
Rigidは、しなり量がゼロのシャフトを仮定しています。
Rigidシャフトはしなりが無いのでキックスピードはゼロです。
ヘッドスピードがFAST(115mph)の場合、キックスピードは9.55~10.51mphになっています。
このグラフのFASTの場合、フレックスによる最大約1mphのキックスピードの差はヘッドスピードの差になって現れてはいません。
また、RigidとFlexibleのキックスピードの差は10.51mphですが、ヘッドスピードの差は約2mph程度の差になっています。
これは、しなりがゼロのシャフトと、しなりがあるシャフトの場合では手元の角速度が変わってくることが原因であると説明されています。
シャフトの硬さとダイナミックロフトの中で、KさんのRBZの純正シャフトSとアヒナXのデータを比較しています。
かなり性格の違うシャフトどうしの比較ですが、ヘッドスピード、ボールスピード、打ち出し角などに大きな差はでていません。
シャフトのフレックスやキックポイントは、振り心地(フィーリング)という部分ではかなり違いが出てきますが、飛距離や弾道に与える影響は微々たるものであることがわかります。