白い猫のハートの足跡

ハートフルな本が好き



ハートフルな人が好き



ハートフルな生き方が好き


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著者: 笹生 陽子
タイトル: バラ色の怪物

この頃、笹生陽子さんにはまっていて、立て続けに読んでいます。


「バラ色の怪物」のストーリー展開は、あまり明るい雰囲気ではなく、ちょっと重いというのが正直なところ。


父親が多額の借金をして逃げた後、頑張り屋の母親の元で育っている遠藤。中二。

貧しい家計を考慮して、壊れためがねの新調をねだることも出来ず、眼帯をして、目の悪さを庇っているような毎日。その不便さから、危ないバイトの誘いに乗ってしまうのです。


主人公の遠藤は、中二にしてはかなり冷静で体もでかい。

多分、母親の苦労を見て老成したのかもしれないと感じます。

ごく一般の中二には、ここまで肝の据わった行動はとれないでしょう。


強く、たくましく、骨太になっていく遠藤の成長。

でも、正直、これを成長と思っていいのか、1人の母親として淋しく思いました。


甘っちょろいのかもしれないけれど、二度とこない子供時代。中学生は子供でも大人でもない時期だけど、やっぱりもうちょっと子どもでいさせてあげたいなと思う年齢なのです。


子供っぽいくせに大きなことを言う、生意気な中学生に、すごんで、一発お見舞いする遠藤。

強くてかっこよくて、正義感も強いんだけど、何か違う。


遠藤くんのこの後は、まだまだスカッと抜けきるような青春には程遠く、壊れためがねを買うお金もなく。

まだまだ彼の苦悩は続くと思うのです。


遠藤くんが心の成長と実年齢が追いついて、大人になった時に幸せになって欲しいなと思うのです。

小説とは思えず、本気で遠藤くんのことを考えてしまった私です。

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著者: 桐野 夏生
タイトル: 魂萌え !

いつもながら、迫力ある桐野夏生さんの新作長編を早速読みました。


ミステリーではないけれど、展開が面白くて、先が気になり、厚さも感じず一気に最後まで読破です。


主人公は59歳の敏子。

ごく普通の平凡な主婦だった敏子ですが、夫が突然亡くなった後、平凡だった日常が急変していきます。


8年ぶりにアメリカから妻と子供を連れて帰宅した長男は、自分の勝手な都合だけで、同居と遺産相続を迫るのです。

旦那さんに守られて、毎日を深く考えずに暮らしていた敏子が、夫の死に直面して、初めて、自分の人生を自分の意志で、自分の力で生きていく岐路に立つのです。


「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)


主人公の年齢はかなり先だけど、主人公の気持ちがとても分かるのです。

年をとることの怖さ、一人で生きていくことの恐怖。

頭も体力も衰えていくのを感じながら、どうやって人生の最終章をまとめていくか。


誰もが平等に訪れる人生の終末だからこそ、大事に生きたいと思いました。


桐野さんも50代。

こういう深い作品を書く年齢になったのかなと思いました。

きっとこれからのライフワークの一つになるのかもしれませんね。


いつかは通る道だから、是非、沢山の女性に読んで欲しいなと思いました。


でも、やっぱり私がまだこの年齢が遠い未来だからなのか、唯一違和感があったのが70近い男性の方たちとの交流や恋愛。

男性は幾つになっても男性なのですね。


でも、女性も幾つになっても女性なのか…!



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著者: 宮部 みゆき
タイトル: ICO -霧の城-

数年ぶりに読んだ、宮部みゆきさんの長編です。

元々、ファンタジー系は好きなので(マニアックでないファンタジー)、序章から引き込まれました。


百年に1度生まれる生贄の子、ニエ。

頭に角があり、常人よりもすぐれた素質を持った子供。


ICOもニエとしてこの世に生まれ、村長夫婦に育てられ、13歳の時に生贄にされるはずだったのですが、ある奇蹟が起こり、ICOは霧の城で綺麗な囚われの少女を助け、女王を倒すべく戦うのです。


元がゲームだったせいか、小説としては違和感がありました。

ゲーム自体、私は体験していないため、全くの白紙状態で小説を読みました。


組み立てや構成は面白く、先が気になり、一気に読みました。

でも、所々、何となく筋書きに沿って書いているんだろうなと思うような部分もあり、多少違和感が残ったのだと思うのです。


ファンタジーとしては少し消化不良の感が残りました。


面白かったかと聞かれれば、面白かったと思います。

でも、傑作かと聞かれれば、どこがどうとはいえないのですが、もう少し奥深く書いて欲しかったと思うこともありました。


ただ、さすが宮部さん。

読みながら、城の全景が目に浮かぶような描写力でした。

ICOが生贄になるまでの切羽詰った気持。

少女が過去を思い出す章はとても素晴らしかったと思います。

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本を読むって、私にとっては人と会話することと同じくらい、生きる力をくれるのです。


今日のトラバステーションの題が「読書は教養か? 娯楽か?」とあったのですが、この2つにあてはめるのも難しいなと感じました。

どちらにも当てはまるけれど、それ以外のことも大きいのです。


まず、活字を読むことで教養は自然と身につくと思います。

知識が身につくことで自然と教養はあがるでしょうね。それは副産物ようなもの。


面白い小説を読んでいる時など、これはまさしく娯楽だ! と思うくらい、のめりこんで夢中になる私がいます。


どんなにいいことが書いてあっても、面白くなければ(展開が良くなければ)読みつづけることは不可能です。なので、小説にしてもエッセイにしても、ノウハウ本にしても、教科書にしても、構成力と文章力など、不可欠だとは思います。


でも、私が一番、本から得られた大きなことは、客観性を養えたことです。


自分自身の人生だけだと、たった一人の人生しか味わえません。

でも、小説やエッセイなど、沢山の人の生き方や考え方を読むことで、こういう考え方もあるんだな、こういう行動も出来るんだなと、いつもいつも、新しい発見があるのです。

その発見を全て自分のものに出来る訳ではありませんが、本から得た知識、世界は莫大で、本を読まずに自分だけの人生だったら、どれだけ狭くて淋しいだろうと感じるのです。


極論ですが、特に一緒にいたいと思わない人と話すくらいなら、本を読んでいる方がずっとプラスになるし、楽しいのです。


かといって、本だけでは人として人と触れ合うことから得るものはなく、それはそれで現実味もないでしょう。


人づきあいもバランスよく、ストレスになる程、人とは付き合わず、本で気持ちを安定させ、こうして、書くことで吐き出しているのです。


吸ってはいて、読書は私にとって、空気のようになくてはならない、居心地のいい存在なのです。

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しあわせは


今日、相田みつを美術館  に行って来ました。(上の画像は、お土産に買ったマグネットです)


少し暗めの照明の、落ち着いたミュージアムでした。


相田みつをさんは書の才能もさることながら、デザイン力もすばらしかったんだなと感嘆しました。


また、内面を見つめる目、つまり内省する目と心が、書の文に現れていて、どれも納得するものばかり。

幾つになっても、自分に奢ってはいけないなと痛感しました。


一緒に行った友人とミュージアムショップで気に入った言葉やデザインのポストカードを買ったのですが、

私は、「しあわせは いつも自分のこころがきめる」、「今が最も大事です」、「育てたように子は育つ」

を買いました。

後は、友人に何枚か購入。

他にも、上の画像のマグネットや、文庫本も買いました。

この本の感想は読んだ後で、UPしますね。


友人が「「のに」がつくと愚痴になる」という文を読んで、「これって私の口癖だから気をつけないと。でも、これを買って家族にあなたのことだに言われるとムッとするから買わないでおこうっと」って言うのに、笑ってしまいました。


自分の欠点って、自分ではわかっていても、人に言われると嫌なものなんですよね!


相田みつをさんの美術館は、東京フォーラムの中にありました。

良かったら見に行ってみてくださいね!





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著者: 林 真理子
タイトル: 夜ふけのなわとび

林真理子さんの痛快エッセイです。

週刊文春に連載された、林真理子さんの独壇場。

読んでいて、笑ったり、スッキリしたり、面白い人だなあと嬉しくなったり。


何より、林真理子さんは、気前がいいと思うのです。

自分のことを恥ずかしげもなくさらして、面白おかしく落としたり、ちょっとそこまで言わなくてもと自分をかばったり。なんとも可愛い人だと思います。


小説も好きだけどエッセイも面白いです。


このタイトル、この本を読めば分かりますが、林真理子さんご自身がつけたそうです。

ご自身がおっしゃるには、タイトルのセンスがあまりないとのこと。

でも、どの本のタイトルもすごく言い当てていていいものが多いと思うのです。

林真理子さんの上手な謙遜なんだろうなと思いました。


短いエッセイが盛りだくさん。

コーヒーのお供にどうでしょう!?

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著者: 笹生 陽子
タイトル: ぼくは悪党になりたい

いや~!!

最近読んだ本の中で、かなりのスマッシュヒットになった一冊です。

読み始めてから、「これは、これは…」とワクワクしはじめ、中身に引き込まれました。


主人公はエイジ、17歳。

奔放な母は未婚の母。

エイジと弟は8歳離れているのだが、両方とも、父親は明かされていない。


エイジの親友、羊谷は、超美少年だけど、頭も腰も軽い。

でも、読んで分かるけれど、本当にいいヤツなんですよ~。

エイジはかなり小心者で、ごくごく普通の高校生。


でも、ちょっとしたことが重なって、とうとう、ごく普通の高校生のレールからはずれるのです。


人物描写も、テーマも、エピソードも、どれもこれも、かなり練られていて、隙がないくらい、うまく繋がるのですが、そこにギュウギュウした感じはなく、読みやすく、引き込まれるのです。


作者の構成力が、読者に負担をかけない程、練られているのかもしれません。


是非、読んでみてください。

多分、想像するより、読んだ方が面白さを実感してもらえると太鼓判を押します!

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著者: 林 真理子
タイトル: 女文士
 林真理子さんは、文章がうまい上に、女のいやーな部分を書くのがうまいですね。

 この本も、目をそらさずにえぐり出すっていう感じでした。

 この本の主人公「眞杉静枝」は、実在の人物。林さんの筆力がここまで暴くか!? っていうくらい冴えています。

 静枝は、かなりの貪欲な女性。
 綺麗に生まれたものの、それを上手に生かすことが出来なかった人生だと思います。
文才も美貌もあったのに、自分を上手く扱えなかったのです。

 まず、最初に、満州で、無理やり結婚させられたのが人生のつまづきの始まり。
正直、第三者から見て、静枝の母親の心配はわかるけれど、この男と結婚していなければ、こんなに波乱万丈な人生を歩まなくてもすんだのでは? と思いました。
 この本の内容を信じるなら、静枝の美貌、もてることに嫉妬した母親が、年上の魅力のない生真面目(でも、性病持ち)の男と無理に結婚させて、そのお陰で静枝は、性病をうつされて、子供を産めない体になったのです。
 読んでいて腹立たしくなるのは私だけではないはず。
 この時代、しょうがないのかな。
 静枝が、一人で計画して、満州脱出を試みて、自分だけの力で日本に逃げ帰ってきたのは、すごいと思いました。
 YMCAの宿舎に下宿したことも、編集者になったことも、実力だし、幸先のいいスタートだと思う。
 
 でも、武者小路実篤の愛人になったことが、悪かったんじゃないかな? この人の愛人になったからこそ、有名になった部分はあるけれど、人に依存しちゃうと、女性は弱いよね。運が逃げていくのが見えるもの。

 女性にも、男性の強運に自分の人生を乗せてうまく生きていける人と、自分の運だけで生きた方が幸せな人の2通りがあると思いました。
 間違いなく、静枝は後者なんだけど、前者の生き方を望んだがために、一生、つらい思いばかりの連続だったと思う。

 武者小路実篤と別れた後、若い恋人・中村地平に強引に迫って同棲するものの、最初から地平は逃げ腰。とうとう、静枝から逃げてしまう。
 
 妻に先立たれた芥川賞作家の、中山義秀を狙って結婚できたけれど、あまりに家事が出来ず、不潔で、気の利かない静枝に暴力をふるい、とうとう、静枝は逃げ出してしまう。

 最後は、借金と麻薬まみれになって、癌で死んでいくのだけど、沢山のものを求めて、それを得られずに、でも、好き勝手に生きた女性の生涯。

 図々しく、人の気持を考えず、欲望多き女性。
現実には絶対にかかわりたくないタイプの人だけど、どうしても見捨てられない人が周囲にいたのも確か。

 麻薬のような魅力があった女性なのかもしれません。

 実在の人物をテーマにした小説って、私はすごく好きなんです。人の人生を読むことで、得るものって多いと思うのです。

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著者: ダイアナ・ウィン ジョーンズ, Diana Wynne Jones, 西村 醇子
タイトル: 魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉

映画 「ハウルと動く城」を見て、感動した私は、原作を読みたいとずっと思っていたのです。

やっと念願かなって読むことが出来ました。


先に映画を観ていたので、頭に画像が浮かび楽しかったです。

原作はとても完成度が高く、ストーリーも楽しめました。


映画とは違う部分も多かったのですが、正直、ストーリー的には原作の方がしっくりします。

映画はストーリーを膨らませすぎちゃったんだなと思ったのが私の感想です。

でも、ジブリの映画は映画で、真実を問い詰めることなく楽しめば、それは素敵なファンタジーでしたけれど。


続巻の「アブダラと空飛ぶ絨毯」も近々、図書館で借りて読もうと思っています。

楽しみだな!


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著者: 林 真理子
タイトル: ミカドの淑女(おんな)

白猫はかなり林真理子さんの本が好き。

その理由は、林さんの文章が上手いこと。

率直なこと。

視点が女そのもので、かなりシビアな目線が読んでいて面白いこと。

ストーリーテラーであること。

読んだ後、読後感がサッパリとしていること。

などなど。


この本は、林真理子さんの本のジャンルで分けると、伝記(林真理子さんの視点が入っていますが)といえるのでしょうか。

他に、こういうジャンルの作品をあげると、「女文士」「白蓮れんれん」「本を読む女」

などでしょうか。

「女文士」はとにかく面白かった。

そして、「本を読む女」は林真理子さんのお母さんをかかれていて、最高傑作だと思ったものです。

(人は身近な家族をここまでかけないものだと思い脱帽)


さて、そろそろ本題に移りますね。

「ミカドの淑女」のあらすじです。(アマゾンより転載)


その女の名は下田歌子。

女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。

ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。

ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇…。

明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。

 

正直、私はあまり面白いとは思いませんでした。

この下田歌子さんに魅力を感じなかったからかな?


作中にかなりの頻度で出てくる「平民新聞」なるものも、読むに耐えず。

私の好みではないけれど、面白いと思う人もいると思うような小説でした。

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