白い猫のハートの足跡

ハートフルな本が好き



ハートフルな人が好き



ハートフルな生き方が好き


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著者: 森 絵都
タイトル: 永遠の出口

私は〈永遠〉という響きにめっぽう弱い子供だった――。

友情、秘密、家族、恋…10歳から18歳まで、揺れ動く少女の思春期。

昭和50~60年代を背景に、新鋭がリリカルに描く長編。著者初の大人向け物語。(アマゾンより)


私が好きなヤングアダルト系作家の森絵都さんの大人向け小説です。

10歳の頃を書いた第一章「永遠の出口」が一番、私の中で面白く、共感もしました。

小学校時代の女の子にとっては「お誕生会」というのが、楽しくもあり、恐怖でもある、ちょっと残酷な儀式だったのです。

読みながら、痛いな~と、当時を思い出すリアルな内容に、納得してしまいました。

その後、主人公は成長していく過程で、親に反発し、ぐれて、その後まっとうな道に戻るのですが、

好きでもない人と付き合って、付き合ったことで好きになって、その後、振られてどん底に。

両親のこと。意地悪なお姉ちゃんのこと。

振られた後、何とか1年かけて立ち直ったこと。

その後、大人になってからのエピローグもついた一冊の成長小説でした。

実は、私は結構「タイミング」とか、「流れ」とかに敏感なタイプです。

うまく物事が進まないな~と思ったり、いい流れじゃないなと思ったことを無理に押すと、後でいい結果にならないのです。

この「永遠の出口」が出版されたすぐのこと。 

新聞を見て、何度も本屋さんに足を運んだのですが、どうしても本棚から見つけられず、当時は平積みにされていなかったようで(私が行った書店だけだったのかもしれませんが)、どうやっても手に入れられなかった本なのです。

今回、図書館で借りて読んだのですが、確かに面白かった。

文体も上手かった。

なるほどな~と思うような言葉もありました。

リズミカルで、言葉を操るのがとても上手な作家さんだと再確認。

でも、この本は私の書棚に鎮座している本ではないなと感じたのです。

読んだ内容は忘れないとは思いますが、一生手元に置きたい本ではなかったと、あの時、どうしても手に入らなかったことを思い出して、やっぱり、と思いました。


この本は、読んだことで新たな発見があるというよりは、どちらかというと、「あるある、こういうこと」っていう感覚を思い出させてくれたという感じでしょうか。


私的には「カラフル」   「つきのふね」 の方が上だなと感じました。

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著者: 草野 たき, ともこエヴァーソン
タイトル: ハッピーノート


揺れ動く世代を書いた小説です。



内容も良かったけれど、なんといってもイラストがいい!


本当に繊細で可愛くて、中身の魅力を倍増してくれたともこエヴァーソンさんのイラストに、かなりグッときた私なのです。



主人公、聡子はかなり真面目な小学校6年生。


中学受験のため、塾通いの毎日。自分の意志で目指しているので、とても頑張っているのです。
塾のレベルはAクラス。
同じAクラスの霧島君とは、塾では喋らないのに塾の帰りに、少し離れたミスドで待ち合わせて復習したりする毎日なのです。


なぜ、塾で話さないのか…。

それは、霧島君には仲良しグループがいて、聡子には声をかけてもらえないからなのです。

聡子の本当の気持ち。

「私は、友達に紹介できないような女の子なの? 塾の後の復習だけじゃなくって、一緒にどこかに遊びに行ったりしたいのに」


そんな気持ちを押さえている聡子の前に、突拍子もない個性的なリサという子が現われるのです。


優秀な聡子に遠慮する両親。

おどおどしていて、みっともないお母さん。

好きなのに、友達なのかどうなのかわからない霧島君。

あがらない成績。

騒々しいリサという子(でも気になる)

学校での友達とのジレンマ。


色々な気持ちを抱えながら、一生懸命頑張る聡子なのです。


スルスルと読み進められます。

でも、そのさりげない風景に、沢山の気持ちがちりばめられていて、それを拾っていくのがとても楽しい作業なのです。


なんと言っても、嬉しいのが、最後の1ページ。

最後のページのイラストを見た時、私はワーッと笑顔になってしまいました。

(あ、でも、ちゃんと最初から読んで、最後のページを見てくださいね! そうでないと意味がわからないと思います☆)


幸せな気持ちになれると思います。

是非、読んでみてくださいね!

お勧めです☆

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著者: 陸奥 A子
タイトル: 花花物語

 子供の頃から大好きだった陸奥A子さん。

 

 昔はロマンティックだったり、メルヘンティックだったけれど、最近は、ドロドロとはしていないまでも、陸奥A子さんらしい、仄かな優しさを残しながらも、等身大の大人の女性を描いています。

 絵柄も可愛いし、今も大好きな漫画家さんで、新刊が出るたび買っています。

 

 この話は、なんとも言えず、キュンとなるような友情ストーリーでした。

 

 大親友で30代前半のシングルの二人。

 二人とも彼氏いない歴数年で、週末は二人で出かけたり、一人の時間を楽しんだりしています。

そんな「彼氏がいない」生活に慣れて、のんびり過ごしていた二人でしたが、片方に彼氏が出来たことから二人の関係が微妙にずれていきます。

 

 独身であることから、悠悠自適な毎日を送っているようで、心に淋しさを抱える微妙な年齢の女性たち。

 

 そんな不安感や淋しさ、女同士の温かな友情にジーンとなった私です。

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著者: 柴田 よしき
タイトル: 窓際の死神(アンクー)
プロローグ、幕間、エピローグにはさまれた、2つの短編で出来た小説集です。

窓際族の風体をした死神と、死神を見たOLの物語。

それなりに面白かったけれど、私個人の要望としては、一編をもう少し短くしてもいいので、せめて、最低5編は欲しかった!

死神との絡み、死についてのからくりなど、面白い部分もたくさんあるので、もっと読みたいな~と物足りなさを感じた小説集でした。

とても読みやすいですよ!
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私は無類の本好きです。

読書は空気と同じ。
活字を読まないと息が出来ないのと同じなのです。

忙しい中でもうまく時間は作れます。

まず、通勤の電車の中で。
ここはかなりウェートの大きな読書タイムです。
この時間にはミステリーなどを読みます。

夜寝る前に小説(純文学、ヤングアダルト系)を読んで、寝る直前に、エッセイや、興味のある分野の解説本、漫画など、軽めのものを読みます。

そう、同時に何冊も併行して読んでいるのです。

これがいいかどうかは、それぞれの好みかもしれません。
一冊の本をずっと読み続けるよりも、私は何冊かをその時に分けて、同時に読む方が楽しいのです。
また、同時に別の本を読むことで、頭の整理にもなっているような気がします。

仕事でも同時進行で複数のことをしていますよね。
そんな感じで、頭を切り替えて、その時の引き出しを用意して読んでいるという感じです。

中には先が気になって、本が閉じられないような面白い本があります。
そういったものに関しては、集中して読むこともあります。

本が苦手という人は、たいてい、文章を読みなれていないのかなと思うのです。
文字を追うのに時間がかかったり、スルスルと読めないと、ついおっくうになって、映像の楽しさに心が動いてしまうように思うのです。

映像から得られる感動や面白さを否定はしません。

でも、活字は、自分のペースで読めるし、途中でやめることも可能です。
小説の場合、登場人物の気持ちを想像することで、人の気持ちを考えたりする土台にもなりますし、視野も広がります。
一人の人生しか経験できないのに、本を読めば、何千という人生を経験し、人の考えを読むことが出来るのですから、本当にすごいと思うのです。

活字が苦手な人は最初は大変だと思います。
面白さが分かるまで、途中でやめずに、頑張って読み続けてもらえたらと思うのです。

いつか、必ず、「本って面白い」と分かる日がきます。
それを信じて、何冊も本を読み続けて、読む力を育ててもらえたらと願っています。
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著者: 三浦 綾子
タイトル: 氷点
著者: 三浦 綾子, 三浦 光世
タイトル: 続 氷点

私の運命の本といえば、この「氷点」を真っ先に思い浮かべました。

 

この本のテーマは「原罪」です。

誰もが罪を持って生まれてくる。

自分も罪を持っているのだから、同じように罪を持っている他人を許そう。

 

「人を許す」

 

この考えかたをこの本で学んだ私は、それまでの自分とは180度、価値観が変わり、本当に生きやすくなったのです。

読んだのは、まだ10代の後半か、20代の最初の頃だったと思います。

 

ストーリーはとても面白く、単純にストーリーを読み進めるだけでも、引き込まれると思います。

 

美しい母、夏枝は、病院を経営している夫のいない間に、病院に勤めている若き医者と軽い恋を楽しんでいたのです。

その間に、可愛い娘が外に出て遊んでいて、変質者に殺害されてしまうのです。

その悲しみを癒すために、養護施設から、生まれたばかりの女の子を養女にするのです。

 

利発で、美しい陽子を最初は可愛がっていたのですが、大変な秘密を知った夏枝は陽子を恨み、憎むのです。

 

利己主義で幼い夏枝、そして、平和主義、ことなかれ主義の夫。

息子の徹はいつも陽子の味方でいてあげるのです。

苦しい思いをしながらも、自分が生まれた意味とは何か。

自分の心をまっすぐにして生きよう。

陽子の必死な生き様に、私は何度も自分を重ねて涙がこぼれました。

 

こんな業を追わなければ、平穏で豊かな生活を楽しめた母、夏枝の煩悩にも理解できるのです。

 

誰もが完全な人はいない。

誰もが、悩みや罪を持って生まれてくる。

それを認めて受け入れて生きることが出来れば、人を恨まず、許すことが出来る。

 

自分に攻撃をしかけた人を逆恨みしても、自分の気持ちがもったいないだけ。

罰は神様にお任せして、自分は自分の人生を生きること。

そして、人を許すことができた方が、ずっと自分が楽になるのです。

 

この本は、そんなことを教えてくれました。

 

三浦綾子さんは、クリスチャンです。

この本もキリスト教の考えを底辺にしてありますが、何よりストーリーが面白いのです。

読み始めたら、本を閉じられないと思いますよ!

 

私は無宗教ですが、キリスト教のいいところを吸収させてもらったと感謝しているのです。

 

私のかけがえのない一冊は、この「氷点」だと、今でも思っています。

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著者: 草野 たき
タイトル: 猫の名前

とてもキュートな表紙の絵柄に惹かれて手にとりました。

 

中三の主人公、佳苗はいわゆる、人に流され、周囲に合わせて、うまく生きているようですが、それって結構苦しい。

本当は自分でも分かっているんだけど、揉め事は嫌なので、何となく生きる道を選んでいるのです。

 

佳苗には、紗枝子さんという、母親と同じ年(38歳)の隣に住むお姉さんと大の仲良し。

佳苗のことは何でもわかってくれて、勉強もみてくれるし、相談にも乗ってくれるのです。

子供がいないせいか、若くておしゃれでお姉さんのようなのです。

でも、実は「二人だけの特別な秘密」という危ない言葉でつながっている二人なのです。

 

佳苗には、絵理という親友がいるけれど、とある事件があった時、「いてもじゃまにならないのがとりえだった」という本音を言われて、自分自身の存在を考えてしまいます。

 

それと前後して、春名という元クラスメートが自殺未遂をしたとの話が耳に入ります。

先生に、会いにいってほしいと頼まれ、しぶしぶ顔を出すと「自殺したのはあなたのせい」といわれてしまうのです。

 

佳苗には全く覚えもなく、頭の中の記憶をひっくり返しても、春名に恨まれる理由は思い出せません。

そんな佳苗に春名は言うのです。

「本当に覚えていないの?」

 

知らないうちに人を傷つけ、知らないうちに忘れてしまう。

無自覚故の深い罪。

周りとうまくやろうとして、生きているのか、いないのか、実感できなくなってしまった主人公の佳苗と、佳苗をとりまく周囲の人たちの成長を描いています。

 

生きるって苦しい。

生きるって大変。

成長するのに年齢は関係ないし、大人だって心では誰かを必要としている。

 

だれかと一緒じゃないと不安な人へ。

そしてがんばっている人に読んでもらいたい一冊です。

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タイトル: ジョゼと虎と魚たち(通常版)

 

妻夫木聡と池脇千鶴が演じる、ピュアなラブストーリーです。


簡単にストーリーを説明すると、足が不自由で祖母と2人暮らしのジョゼ。

はっきり言ってかなり生活水準は低く、学校にも行ったことがないジョゼ。

だけど、利発なジョゼが発する言葉は、ビビっとくるような言葉ばかり。
反対にお気楽大学生の恒夫は、個性的なジョゼに心惹かれて…。

なんとも、普通はお目にかかれないような、ピュアで新鮮なラブストーリーでした。
すごく面白い映画なんですよ!

笑えるツボがあちこちにちりばめてあって、最初から最後まで、かなり笑える映画です。


主人公が足が不自由という設定も、決して無理がなく、ちょっとドライで賢い性格に触れたことで、心が真っ直ぐになるような映画でした。

男のずるさと曖昧さと優柔不断さをもつ妻夫木くんの人物表現もまさに適役。

笑顔がキュートで可愛かったです。

ここまでずるい男を演じていながら、見ている人にも、ジョゼにも憎まれなかったのは、恒夫が純粋で、一生懸命で、だからこそ逃げてしまう弱さがあるということが、分かるからだと思います。


池脇千鶴も、決して美人ではないけれど、時折見せる表情が可愛らしかったです。

無愛想でドライで、でも本当は傷つきやすく優しい女の子。

まさにはまり役でした。

私の中でのお気に入り日本映画の一本になりそうです。

終わりの「くるり」の主題歌に聞き入ってしまうくらい、心に残像が残るような余韻のある映画でした。

 

原作の田辺聖子さんの短編集のご紹介はこちら

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著者: 梨木 香歩
タイトル: 家守綺譚

私のとっておきの作家、梨木香歩さんが去年(2004年)に出版された本です。

実は、発売早々、アマゾンで購入したものの、何故か食指が動かず、そのままになっていたのです。

突然読み始めたのはちょうど一昨日のこと。

読んでいくうちに、何度、本を閉じたことか!

 

「このままスルスル読んでしまうのがもったいない!!」

 

という訳で、1篇たった数ページの連作短編からなるこの家守綺譚を、毎日少しずつ寝る前に楽しみに読んでいるのです。

ほんの100年前の物語と言いますが、日本のいい時代、のんびりとした、物の怪たちと共存していた時代(本当にそんな時代があったのかどうかはともかく)を、丁寧に描いていて、読んでいる読者も体験したかのように、目の前に花が咲き、古ぼけた家を想像し、化かした狸が目に見えるのです。

話の筋は…。

主人公の「私」はお金がない物書きのため、早く死んでしまった親友の家を家守という形で住ませてもらうのです。

引っ越してきた早々、サルスベリの木に惚れられます。

床の間の掛軸から亡くなった親友、高堂が船にのって訪れ、それが突拍子もないことではなく、ちょっとは驚くものの、平然とあたりまえのように会話するのです。

そう、そんな不思議が有り得る物語です。

今まで読んだ中では、白木蓮がタツノオトシゴを身ごもる話は、目の前に風景が浮かび、印象深いです。

梨木香歩さんのすごいところは、風景や四季を、目の前に情景が現われるように書く筆力だと思います。数少ない洗練された言葉から、におい立つような季節感を感じるのです。

この古い日本家と、池のある庭に咲く、木や花たちの精との触れ合い。

それが、ありえない現実ではなく、有り得るように思えるのが感動です。

日本人に生まれてよかったと思える、そんな醍醐味溢れる連作短編集です。

 

私はこれを読んで、今市子さんの漫画「百鬼夜行抄」を思い出しました。

物の怪、気、植物の精など、ありえないけれどありえるような、そんなことが現実に起こってもおかしくない昔の時代の、心地いい話です。

 

<目次>

サルスベリ
都わすれ
ヒツジグサ
ダァリヤ
ドクダミ
カラスウリ
竹の花
白木蓮
木槿
ツリガネニンジン〔ほか〕

 


梨木香歩さんのほかの本はこちら


りかさん  

西の魔女が死んだ 

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著者: 田辺 聖子
タイトル: ジョゼと虎と魚たち

この本はかなり短めの短編8つで出来ています。

私がこの本を手に取ったきっかけは、映画の「ジョゼと虎と魚たち」を観て、すっごく衝撃を受けたからです。

感動したとか、すごく良かったとか、そんな言葉では語れないほど、魂を抜かれた感じでした

2度、映画館で観ました。

友人とかと観たい映画ではないので、1人で行ったのです。

1人で行くことで、堪能できた映画でした。

 

で、その映画の原作を読みたくて、早速短編集を買ってきたのです。

 

そして、この短編と映画は全く別物だけど、小説は小説でとても良かったのです。

 

足が不自由で歩けないジョゼは、学校に行っていないけれど頭が良くてかなりクール。

そんなジョゼと恋をして同棲する恒夫。

そんな2人の恋愛小説です。

 

短い短編だけど、強い印象があり、読んでよかったと思いました。

他の短編もとっても面白いです。

軽く読めるので、良かったら手にとってみてくださいね。

気になった関西弁も、読み始めたら、全く気にならなくなりました。

 

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