ハーフ娘の言葉事情 | エアメール From モスクワ 2

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ロシア人の旦那さん(ヒヨコさん)と私、2015年11月26日生まれの日露ハーフの娘(ウサギちゃん)とのモスクワ生活。
日本人から見たロシアの情報を、現地からお伝えします♪

ウサギちゃん、なんやかんやでもう2歳5ヶ月になります。
生まれた瞬間から絶えずロシア語と日本語を聴き続けているため、最近はロシア語と日本語両方の言葉を少しずつ話すようになってきました。
バイリンガルのためやはり言葉の出は遅く、1歳7ヶ月頃まで全く言葉が出ませんでした。初めて話した言葉は「パパ👨」。ママは一番最後まで出てこず笑

最初の頃はやはりロシア語と日本語の区別がつかなかったらしく、誰彼構わず日本語とロシア語の入り混じった言葉を話していました。
例えばこんな感じです。
🐰「ママ、手!ぱいじょん!」

は?ですよね笑
これを訳するとこうなります。
🐰「ママ、手出して!あっち行こう!」

ママ、手までは日本語で、ぱいじょん(行こう)はロシア語なんです。
私とヒヨコさんは日本語、ロシア語両方分かるからある程度こういう意味の事言ってるのかな?って分かりますが、義両親や私の親は日本語かロシア語しか分からないため、ウサギちゃんが何を言っているのか理解出来ていません。そのため、なんて言ってるの?って私に通訳を求めてくるくらいです笑

私でもウサギちゃんが話している全ての言葉が理解できる訳ではありません。
むしろ、何言ってるんだろう?って思う事の方が多いです。
でもイヤイヤ期に突入している2歳児というのは厄介なもので、自分の言っている事を相手が完全に理解して答えるまでは延々と同じ単語を言い続けるのですゲローしかもギャアギャア泣きながら。
日本語、ロシア語の辞書ならぬウサギちゃん語の辞書が欲しいと何度思った事か…笑い泣き

最近はロシア語と日本語の区別も少しつくようになったのか、一つの単語を言っても相手が理解出来ない時は他の言語で同じ単語を言う時があります。
例えば、義母がウサギちゃんに「何食べたい?」とロシア語で聞いた時の事です。
ウサギちゃんは「マルコー」と答えました。
「マルコー?」義母は何それ?って顔で私の方を見てきますが、私にもそれがなんだか分かりません。
「何それ?」っと私がウサギちゃんに日本語で聞いたら、「にんじん」と答えました。それを聞いて「あー!にんじん!」と納得。
ロシア語でにんじんの事はマルコービと言うのです。まだ発音も完璧ではないため、マルコーまでしか言えなかったのだと思いますが、同じ意味の単語をちゃんとロシア語と日本語で言い分けられたのには流石にビックリしました。子供の頭って本当に柔らかくて、何でもちゃんと理解出来ているんだって言う事。

バイリンガルの育児は子供が大変だとよく聞きますが、案外子供より親の方が大変なんじゃないかと最近思っています。
だって、まだ完璧に単語と発音を理解していない子供が話す言葉を、これは日本語か?それともロシア語か?とまず判断し、この言葉の事を言っているのか?とまた考えないといけないからです。

世界中のバイリンガルやトリリンガルの育児をしているお母さん、お父さん、お疲れ様です。これからもお互い言葉に悩まされながらも育児頑張りましょう笑