2010-06-16 18:30:51

読書会 「堺中央図書館」

テーマ:「ありがとう」コラム

 昨年の10月、7年ぶりに読書会に復帰した。

 松井会長をはじめ、懐かしい顔が並んでいる。だが全て女性ばかりである。

 「坂井さんは」と尋ねると「奥さんが亡くなり、今は神戸で娘さんと一緒に暮らしておられます。他の方は健康上の理由で退会されたり、亡くなったりでです」

 改めて高齢になってからの7年という年月の重みと、女性の強靭さを実感する。

 ただ今年に入ってからは、男性の新会員が増え、読後の感想や批評を楽しんでいる。

 同じ本を読んでいるのに、かくも解釈が異なるかと思う時があるが、それがまた興味深い。

 フランス文学が好きとか、得意分野は違っても、本を読む暦、50年とか60年になると、圧倒される程の博識で、

理屈を言い出したら通り一遍ではない。「本読み、出世せず」とはよく言ったものだと感心する。

だから、うっかりしたことは言えない。


松井会長は、御年80歳で、長年読書会の世話をされてきた。当時は、ワープロやパソコンが無く、開催の案内文の作成が大変で、その上、姑の看病が重なり苦労しましたと笑って話されていた。

毎月一冊、1年で12冊、40年なら480冊の本選びは余人ではできない。昨年、堺市から特別教育功労賞を受賞された。

中央図書館は、現役時代、経営企画や人事管理のことでよく利用していた。

ある日「悲しすぎて 笑ってしまう」と書かれた題名に惹かれ参加したのがきっかけで入会した。

あれから、17年が過ぎ、約120冊の本を紹介され読書したことになる。

仕事や趣味でない異分野の本に出会う機会として、読書会に参加した意義は絶大で感謝に耐えない。

また、作者や作品について、多くの会員から教示を受けた。呑み会では「道草文学」の愛好者と、歴史探訪では、同好会の皆さんとの交流があり楽しかった。


読書会は発足して37年、一回も休むことなく続いている。この6月に400回を迎え、講演会や講座、史跡巡りなどの催しが検討されている。

アメリカでは、1930年代の大恐慌時、最も安価な現実逃避の手段として読書ブームが起きた。

「風と共に去りぬ」はこの時代に発行され、世界的なベストセラーになった。

本は単に娯楽でなく、私には哲学や知識を学ぶ貴重な存在であり、教師である。

「よろずのこと みな そらごと なり」と言うが、本との出逢いは、よき人生の一部だったような気かする。

記憶は定かでないが、その時々の感動だけは確かであった。

それにしても、作家の才能には驚く。よくここまで書けるものだと感嘆させられる。

作曲家や画家にも共通する、この「凄さ」は人間業ではない。

この世には「ありがたい」と思うことが多い。                 2010.6.16 浜雀


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2009-05-31 16:56:44

ありがとうシリーズ25 「今より、一歩前に」

テーマ:「ありがとう」コラム

 最近、世の中が騒がしい。

1~3月のGDP(国内総生産)がマイナス4%、年率換算ではマイナス15.2%となり、戦後最悪の落ち込みを記録しました。ここまで悪くなると、休業する方が生産調整や経営コスト面でプラスになると、今年のゴールデンウィークは、連休が10日以上、最長で16日の人達がいました。
 救いは、高速料金がどこまで走っても1000円の緊急対策を利用して、関東から四国へ、「讃岐うどん」を求めて楽しんでいた家族や、当地白浜から青森・秋田へ出かけた方が居られました。さすがに1000円では済まなかったようです。
 海外からのUターン客で空港が混雑する頃から、「新型インフルエンザ」のニュースが報道されるようになり、日を追う毎に世界各地に拡散し、国内でも感染者は28市町、341人(5/24現在)となり、今後どこまで増えるのか不安感が高まっています。
 多発地区では学校や施設が閉鎖されました。人込みを避ける人が多くなり、繁華街から人が消え、飲食店など売り上げが30~40%減り、神戸の「さんちか」街では一斉に休業。 近畿圏だけでも、宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、36万人、43億円の損害が発生しています。
経済危機で治療中の患者に、別の病気が併発したに似て事態は極めて深刻です。悪いことは重なると申しますが、地球温暖化やテロ事件の多発、家族間の殺人事件など、「地球が壊れていく・国や地方自治体が壊れていく・人と生活が壊れていく」まるで、底なし沼に沈み込んでいくようで不気味さが頭を過ぎります。


 田辺市、内の浦湾に迷い込んだ、体長15メートル、体重50トンの鯨は時々上体を海面に浮上させ呼吸をしていますが次第に弱り動きが緩慢になっています。
万策尽きて、天命を待つしかない状況は、現在の世相に通じているようで心が暗くなります。
 100年に一度の危機なら、100年に一人と呼ばれる逸材が待望される。この時期に、隣国、韓国の前大統領の自殺、漢検の父子逮捕、民主党の代表交代など「金」に絡む事件は国内外で絶えません。
逸材の出現こそ国家再建の急務であるなら、政治家の二世・三世問題などは論外であります。
「選挙制度」上の、選ばれた者の責任と選んだ者の責任と自覚、そして、いよいよ始まる「裁判員制度」への参加は、民意を発揮する機会であり、国や自治体、地域の暮らしを、自分達が守っていく意識改革の一歩になればと願っています。

 人は、人間らしく生きたいと願っています。が、その生き様が挫折した時、不満や憤懣の果てに、怒りや暴力、時には自殺を誘引します。
 何時までも宙ブラリでいることには耐えられませんが、落ちるところまで落ち、地に足がつけば覚悟が生まれます。そんな時点に私達は、今、立っているような気がします。
 梅の花言葉は「自尊・独立」です。どんな境遇にあっても「今より一歩前に」と心掛けて生きてきました。
 皆様の「元気」を念じます。

    浜 雀

    (思わぬ誤認、欠礼など大方の叱正と、ご教示をお寄せ下さい)

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2009-03-08 12:52:46

ありがとうシリーズ24 優しさだけが薬です

テーマ:「ありがとう」コラム

 迎春花の梅が桜に変わる時節になりました。
 梅は、江戸時代まで『むめ』で、中国原産です。万葉集や古今集などで、
桜と梅と松が競い合うように取り上げられています。桜は平安時代、
梅は奈良時代が全盛で、殺菌力から、当初鬼門に植えられていたようです
(鬼の会報より)

 そんな早春の一日、誰も訪れない山奥で世間の喧騒から距離を
置くように咲く、早咲きの桜を見上げながら、冬に溜め込んだ雑念を、
大きな息と共に吐き出しています。去っていく冬を静かに見送りながら、
その一方で、厳しい現実に直面する人々の平穏を祈らずにはおれません。
 長いトンネルに入ったまま、未だに、出口の明かりが見えず立ち往生し、
引き返すには遅すぎる現状に、先に大きく沈み込む滝が待ち受けている
ような不安感と、この国はすでに溶解が始まっているのではないかという
懸念が涌いてきます。
 
オバマ新大統領は、2月25日の議会演説で、
「誰を責めるということでなく、短期的利益の追求優先(欲望民主主義)が、
破壊的な金融危機を招いた事実に対して、原因を明確にし、規制する」
必要を説いています。更に知識こそ国際競争の原動力として、
「大学教育に先行投資する」ことを強調しています。そこに米国の
健全性を感じます。
 一方、国内総生産と株式の下落率が最悪の、我が国の政財界指導者から
聞こえてくるのは弁明と規制緩和の継続が途切れたことに責任転嫁を
することだけです。
何事も総括されなければ、迅速で適切な政策実行は難しく、生活困窮者や
青少年の四人に一人が将来ホームレスになるのではないかと考え、
事態の好転を祈っている人々の期待に応えることは出来ません。
 選挙の当落が最大の関心事で政権維持に執心し、将来のビジョンが
描けず近視眼的な対応に終始する貧寒な政界人に見切りをつけ、
現職議員を除いた、国民の中から早急に国会議員を選出すればと
思うことがあります。算盤のように一度「ご破算に願いまして」
が必要なのではないでしょうか。

そんな時、アカデミー賞の外国映画賞に『おくりびと』、
短編アニメ賞に『つみきのいえ』が選ばれました。日本映画の
W受賞のニュースは早春の風に似て爽やかな気分に誘われます。
昨年のノーベル賞、受賞と併せて快挙が続いています。
数日前、厚生労働省関連の中から興味深い記事がありました。
地域福祉応援ファンド(仮称)構想で、一人暮らしの高齢者の孤独死防止、
安否確認、詐欺被害防止、日常生活の手助けなどを、市町村で
社会福祉法人を選定、それぞれの担当地区で社会福祉士、民生委員、
町内会が協力して巡回し連帯感(つながり)を強めながら、介護保険や
医療保険でカバーしきれない部分を見守る。
資金は、当面50市町村に厚労省から各1000万円と企業、団体、個人からの
寄付金で運営し効果を検定する。という趣旨です。
国の借金が雪だるま式に増え、財政赤字が拡大し、社会保険制度が
破綻の危機に直面している現状では、地域全体で資金と知恵と汗を
寄せ集めて、困窮者を支えていくことが大切だと思います。
ただ困っている人は、独居老人だけではありません。
高齢者夫婦の一方が病気で長期の看病に疲れている人や、
アルツハイマーを患い徘徊を繰り返す妻を、毎日のように捜し尋ねる
人がいます。
捜し出してくれるのを待っていたかのように、無邪気な顔で夫の手を
とり、はしゃいでいる妻を笑顔で迎えながら
「もういくら注意しても効果はありません。優しさだけが薬だと
思っています」と話をされていました。
今は支えていくことができても、自分が倒れた後のことが気懸かりで、
行政や地域の支援を切望されている人や、年齢に関係なく優しさを
求めている人は多数居られるのではないでしょうか。
 今 助け合わなければ!!   
   浜雀
     (思わぬ誤認、欠礼など大方の叱声とご教示をお寄せ下さい)

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2009-01-18 19:02:09

ありがとうシリーズ23 「喫茶して帰れ」

テーマ:「ありがとう」コラム

  

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
この春、お陰さまで古希を迎えます。ここまでいろいろとお世話になりましたが、もうしばらくよろしくお願いします。       
 不謹慎ですが「もう幾つ、寝ると、お正月」などと歌っておれない年齢になりました。「もう幾つ、寝ると、終わりかな」が正直な心境です。
生老病死だけは、もう神仏、宗教の領域ですから、お任せする以外にないと覚悟していますが、初体験だけに不安が付きまといます。
さて、昨年を表す言葉として「変」の漢字が選ばれました。想いは各人各様だと思いますが、私の「変」は
▽ 後輩が結婚した。 同期が次々と結婚する中で、どうするのか心配でした。
▽ 米国に歴史上初の黒人大統領が選ばれた。世界に大きな影響力を持つだけに、一つの時代の終わりと、そして新しい時代が始まる興奮と期待が膨らみます。1月20日の就任式で、世界に発信するメッセージを注目しています。
▽ 原油や原材料など資源の高騰。現在、景気の後退で値下がりしていますが、食料品を含めて、景気が回復すると再び物価高騰が始まるのではないか。
▽ 金融危機と世界経済の崩壊が始まった。ご存知の通り、米国で住宅の価格が下落し、低所得者向けの住宅ローン(サブプライムローン)の返済遅延が始点となった今回の金融危機で、世界の株式・債券市場は大暴落し、07年のピーク時から08年の11月までの、わずか14ヶ月の期間に、4000兆円が消失しました。その影響で、経済が変調し金融最大手の「リーマン・ブラザーズ」の倒産をきっかけに各国の大手金融機関も、破綻や公的資本による救済・国有化に追い込まれました。
為替相場の混乱と極端な販売不振が重なり、経営危機が世界各地に拡大しています。昨年度、2兆円の営業利益をあげていた「トヨタ自動車」が、今期、赤字に転落するなど、改めて今回の金融危機の凄さが分かります。
多くの企業で生産ラインが止まり、その影響で「派遣切り」が続出し、突然、仕事と住居を失い、路上生活を余儀なくされた若者たちや「内定取り消し」で呆然とする学生たちの表情に心が痛みます。
わが国の非正規社員は、1800万人で、多くは「ポストバブル」の犠牲者です。「ワーキング・プア」の拡大と固定化に苦しみ、やりきれない程の存在感の低さに心は荒廃し、自己責任社会に耐えられなくなっている大集団が存在することを、私たちは重く受け止めなければいけないと思います。
貧困と孤独を前に立ち往生している人々に、せめて、教育・訓練・医療・福祉・雇用政策など、最低限の優しさだけは早急に整備する必要があります。
政局の混迷度は増すばかりで、この先どれ程の失業者が出るのか心配です。
1929年の恐慌時、米国の失業率は25%で、国民の所得は25%減り、物価が24%下がったと記録されています。

一般的に、不況に強いと言われる産業は、破産と犯罪や貧困に関連する企業で、警備保障や犯罪防止関連企業、保険業、教育、ドラッグ・ストア、医療介護、医者、看護婦、総合小売、法律サービス、中古品販売、修理業、質屋、自転車、バイク、代行業 (生活保護申請や健康、住居に関する有料支援業・独居老人410万人を対象とした遺品整理会社 )ビデオ店やネットカフェ、安宿、自分で考えない時代を反映して、スピリチュアルブームと占い業などです。
大手のコンサルタント企業に、現在元気な会社を問い合わせますと、上記以外に、大手製薬会社、バイオ産業、総合化学会社、コンサルタント業だと回答がありました。

不安が常態化する現在社会では、ストレスを解消する技能が生存の条件です。
発想を変えて、生きていかないと自己破滅するしかありません。
数年前、「ドイツ館」に向かうため、四国の国道11号線(うずしおロマンチック街道)を走行中、「日本一の喫茶店」の看板に惹かれて立ち寄った店(UZUCA)で、ホールの正面の見事なステンドガラスの宗教画と200年前のヨーロッパ貴族のアンティークな家具、絵画、更に奥に進むと一億円と値札が付いた、豪華な調度品やアールヌーボのガラス工芸品、彫刻がまるで美術館のように展示されていた。その一角で、コーヒーを賞味しながら、経営者、赤松氏の娘さんの説明を聞いたことがある。
「父は40年前にこの土地を買いました、長年の趣味でもあり、さらに世界の一流品を集め、26年前にオープンしました」
「司馬遼太郎さんとは、父が産経時代に一緒だった関係で、彼の部屋が二階にあります」と聞いて案内を請う
 部屋の入り口付近の上部に、司馬氏の自筆で「喫茶して 帰れ」と書かれた大きな看板がかけられていた。  
「浮世は侭ならず、苦しい事、悩み事が多い。せめて一刻、憂さを忘れ、お茶でも飲んで気分を変え、お帰りください」の意味だと教えていただいた。
 以後、忙中でも心して、お茶をいただくのが習慣となり、日本茶の香りと、一刻の静寂は、気分転換の貴重な時間となっています。
 新年を迎え、喫茶で気分転換をされ、ご活躍されますよう念じています。
                                 浜雀
(思わぬ誤認、欠礼など大方の叱声とご教示をお寄せ下さい)

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2008-08-30 11:07:46

ありがとうシリーズ22「これからが本番」

テーマ:ブログ

 学校が夏休みに入った最初の休日、朝露に足跡を残しながら、日頃閑散とした別荘地帯の探訪に出かけた。先ず路上駐車の列が眼に入る。
二軒に一軒の割合で玄関先には自転車と昆虫採集の網やかごが置かれ、昨夜楽しんだ花火の後が散乱している。
車のナンバーは、圧倒的に大阪方面が多く、次に奈良で、京都や神戸は少なかった。ホテルや旅館の駐車場は、この時期全国各地からの車で埋まっているが、やはり別荘地帯では趣を異にする。
夏休みを別荘で暮らす子供たちの寝顔を思い起こしながら、白良浜に向かう。

 町営の駐車場はすでに、満車の立て札が立ち、周辺の空き地は全て駐車場になっていた。2000円と書かれた看板が立ち並び、呼び込み人があちらこちらに突然出現している。
 駐車場を捜し求める車両の往来と、海水浴場に向かう家族や若者の群れは途切れることがなく続いていたが、道路管理人が多数配置され、観光客と車両に混乱はなく整然としていた。
 冬季無彩色だった白良浜は鮮やかな色彩に埋め尽くされ、子供たちは寄せる波に向かって突進している。夏本番の幕開けである。

 今は海で泳ぐだけの体力が無く、そこで夕刻から近くのプールで水中散歩をし、涼風に身を任せプールサイドで、読書かウォークマンで懐メロを聴いているが何とも気分が落ち着く。
 転住先を当地に決めた際、気懸かりだったのは、医療機関の質と歌仲間の有無だったが、大腸癌は国立南和歌山病院で入院治療後5年が経過し、次に懐メロ愛好者の多さと歌の上手さに圧倒され、更にカラオケルーム、カラオケスナック、 カラオケ喫茶店の多さにも驚いた。

 町内、西越の喫茶店「リズム」は、ママ自身が懐メロファンで、優勝トロフィーを独占してきた歌唱力の持ち主だけに、愛好者が多く集まると知り、週に一度は出かけているが、評判の通り歌自慢が集まり歌声が途切れることが無い。
最近、金曜日の夕刻6時からは「懐メロの日」と決めていただき、噂を聞いて来店客が多くなっている。
転住者にとって、気軽に立ち寄ることができ、好きな懐メロを聴いて歌って、その上同じ趣味を持つ人々と知己を得る機会となり、人間接着剤の役割を果たしてくれる、格好の「サロン」であり、心よりお礼を申し上げたい。
また、当地は歌だけでなく踊りも盛んで、7月6日、紀南文化会館大ホールで開催された、同店の20周年記念発表会「歌と踊りの集い」では、歌と舞踊に41名の出演者とゲスト3名が応援に駆けつけ、大ホールの一階・二階は満席で、終始声援と拍手で館内がどよめいていた。
改めて地域の連帯感の強さと、ママの知名度の高さに驚きを感じる。
 当日「歌こそ楽しみの基であり、明日の活力につながると、祈りにも似た願いが通じ、20周年を迎えることが出来ました。これを契機に一層頑張ります」そして「これからが本番です」と挨拶された。
 
町やママが、本番を迎え華やいでいるので、当方にも何か出番がないものかと考えてみた。
眼は老眼鏡で、歯は義歯で補強し何とか凌いでいるが、年毎に難聴が進行し最高の楽しみの一つである会話が出来ないのが悩みの種で困っている。
最近では話しかけられるのを避けるため失礼だが挨拶をしないことにしている。
相手が笑うので、合わせて笑っているだけでは、なんとも味気ない。
 当然の結果として、散歩とか釣りとか一人遊びが多くなっている。
逆に考えると、当地には一人遊びを可能にしている自然条件と環境が整っていることになる。
一人遊びが、侘しいとか、孤独だということではない。
人間の喜びとか、幸せの形とは、花鳥風月を友として話しかけ、早朝の散歩や、夕刻の魚釣り、読書に音楽、ビールの最初の一口、晩酌の一杯の焼酎、妻の笑顔など、こんなものではないかと思っている。
そして、金曜日の夜は他人迷惑を顧みず大声で絶叫しているうちに、白浜の夜が更けていく。
 現役時代の、あの達成感や存在感は無いが、安定し充実している今が、私の本番かも知れない。         
                                 浜雀
    (思わぬ誤認、欠礼など大方の叱声とご教示をお寄せ下さい)

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2008-06-01 11:23:55

ありがとうシリーズ21 「応援歌」

テーマ:「ありがとう」コラム

5月3日午前7時、空も海も見渡す限り晴朗である。
空には一点の雲もなく、海面は空の青さより一段と濃く、空と海が重なる地平線は少し霞んで見える。
白波はあるものの、釣り船が数多く眼下に展開している。
当地、 白良浜海水浴場は本日が海開きで、フラダンスやダイビング等のイベントが予定されており、

家族連れや若者たちで賑わい、南紀白浜に本州一番の「夏」がスタートする。
山野も、青葉・若葉に覆われ、枝葉の間を鳥たちが飛びまわり、鳴き声を競っている。

一際見事なのは鶯で思わず立ち止まり、その声に聞き惚れる。
 躍動感が強まるこの時期、野も山も花も鳥も全てが「頑張れ・頑張ろう」

と私たちを応援してくれているような勢いを感じる。
豊かな自然や歌に踊り、美術、美酒などは人類に対する「応援歌」ではないか。

白浜に転住して5年、熊野古道や龍神に魅せられ、仕事に疲れを感じた時や、
来訪客を案内して山歩きを楽しんでいるが、この時期、いつも懐かしく思い出すのは奥飛騨である。
 高山を過ぎ、長閑な田園風景が続く158号線を走り長いトンネルを抜けると平湯温泉郷で、上高地や

乗鞍への中継点である。
当時、夏でも朝晩は涼しく冷房の設備は何処にも無かった。春から初秋まで上高地への客で混雑するが、

冬季、積雪の頃が一番だと宿の番頭が話す。
店舗は、案内所・民族館・自然文化センター・診療所・派出所・食事処など51軒あったが、その内36軒は

旅館とホテルだった。
また、この平湯から新穂高温泉までの10Kmに、露天温泉風呂が150店ある。
上高地へは環境保全のため、一般乗用車の乗り入れは禁止で、バスが唯一の交通手段である。
始発バスに乗り込み、安房トンネルを抜け、左折すると上高地である。
トンネルの支柱と支柱の間から見える、梓川は前日の大雨を集めて、岩を削り、溢れんばかりの勢いで

流れ、そして落ちていく。
 大正池から河童橋まで、自然林と湿原が続き、高山植物を観賞しながら明神自然探勝路を行くと、

残雪の穂高、振り返ると焼岳が望める。
 上高地は、奥飛騨岳(3190m) 槍ヶ岳山頂(3180m)など高峰登山の基点でもあり、豊かな自然は人を

惹きつけ、魅了して離さない。
 走行距離14km疲れは感じない。「毎年訪れたい」などと話し合いながら、平湯に戻り温泉に浸かって

いてもまだ興奮が続いている。

帰路、高山の町は、お馴染みの陣屋前、宮川河畔は古い町並みで出格子の軒下には溝川が流れ、

くぐり戸の店が並び、各店先には色とりどりの花が光彩を放っている。その中に西洋酒房「あ蔵」

と言う名の店を記憶している。

人間社会と自然との関係は深い。特に農耕民族であった日本は、水を得るために森を守り続けてきた。
また、仏教の影響をうけ、山や川・石樹木・朝日や夕陽など自然現象まで、崇拝の対象としてきた

長い歴史がある。
そして四季の度に、届けられる山や川の幸だけでなく、いつも優しく寄り添ってくれる自然に同化することで、

私たちは疲れた心を癒し明日への希望を繋いできた。
この自然が近年危機に直面している
20世紀、人間と自然の共生の倫理が後退し、科学技術の発達で巨大な力を発揮し人類は地球を支配した。
その結果、温暖化による気象異変は世界各地に拡がり、オゾン層の破壊や森林の死滅 大気汚染、

海洋汚染、砂漠化、酸性雨 多雨や干ばつ、突風などが多発し、ここ1~2年農耕にも被害が拡大している。

荒廃は自然界だけに留まらず、人間社会にも及んでいる。
テロや殺人事件は日常茶飯事で、余程身近で事件が起こらない限り関心を示さない。

硫化水素自殺が記事になって1ヶ月で80人の若者が自殺している。
1日に、90人が自殺する日本では驚く数字ではないが、適切な対策がなく放置されている現状に不気味さを

感じる。
 分け合えば足りる物資も、奪い合えば不足するのは当然の理だが、統治できず自由競争の結果価格は

高騰し、生活の困窮度が高まっている。
 人間界の共生倫理も機能が低下し、愛の力より憎しみの情が増幅し破壊が一般の家庭にまで入り込み

事件が続発している。
 近代とは人間を絶対視した時代であるが、最近では人間を無視する時代に進行するのではないかと

危惧する。
 5月3日は「憲法記念日」4日は「みどりの日」5日は「こどもの日」である。
それぞれに、意義深い日であるが、「自然界との共生」「人間社会での共生」について静かに考えてみる

機会になればと願う。       
                           浜 雀
(思わぬ誤認、欠礼など大方の叱声とご教示をお寄せ下さい)

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2008-04-06 22:53:38

ありがとうシリーズ20「桜の花が咲く頃」

テーマ:ブログ

花言葉が好きでいつの頃からかラジオで聴いている。
3月28日の花は「そめい よしの」で花言葉は「素晴らしい美人」だった。
当日の平草原の開花予想は3分咲きで、すでに花見客を迎える舞台や屋台、
ライトアップの準備は万端整っている
小欄が出る頃には満開で、一年で一番の賑わいが、花びらが風に舞う
桜木の下に今年も戻ってくる。
新しい展望台から、陽光穏やかな田辺湾を見下ろし、あちらこちらの
桜花を眺めていると、ふと『さまざまな こと思い出す さくらかな』(芭蕉)
の句と一人の青年のことを思い出した。
丁度、去年のこの時期、統合失調症で悩み苦しんでいた。
思春期から青年期に発症し、放置すると、幻聴や被害妄想などの
思考の混乱が伴う、脳の機能障害の病気であるが就職して半年後に発症し、
退職して故郷で治療を続けていた。

記録していた当時の彼の日記である。
「春は別れと出会いが交差する季節。そんな季節の中で、
私はふわふわしています。ふわふわと自分を見い出せないでいるのです。
社会復帰するのはいつになるのだろうか、焦っても仕方がない事は
十分承知していますが、考えずにはいられません。
自分だけが取り残されているような気がしてならないのです。
目の前にあることから、焦らずじっくりと、コトコトしていくしか、
仕方がないのでしょうね」

「最近体が非常に重たいのです。耳鳴りは相変わらず聞こえまくりだし、
一生眠り続けたいとか、変なことを考えてしまいます。
脳が少し疲れています。ダークサイドに堕ちそうな感じです。
このままでは終われない。
天気と体調が一致してしまうのは私だけですか?
明るい日記を書くことを日々心がけていますが、今日だけは気分が晴れません。
暗い部屋に篭り雨の音だけ聞いています」

だが病気だからと言って座り込んでいられない事情が発生した。
たとえ逆風に身を縮めても、出立しなければならない家庭環境だった。
 そして、桜の花がすっかり散った頃、白浜から東京へ向かった。
当時、不安な気持ちを隠すように「待ってろ!!東京」と日記に連日書いている。
 その東京で、やっと探し出したパートの仕事も、1カ月で解雇され、
職探しの日々が続いていたが、友人の紹介で現在のIT関連の会社に就職する
ことができ事態は好転した。
彼の特性は、凄まじい向学心と、気持ちを奮い立たせ、プラス発想することで、
体内に体の為になる、薬が作り出され、エーラン神経(快感神経)を
刺激することで、病気を克服していることである。言い換えれば暗示を
かける名人だ。

「皆様。ご心配おかけしました。私は何とか生きています。
最近、統合失調症は安定していますが、新たに肩こりという病気が
持病になりました。これからは肩こりさんともお友達です。
今日は大学のスクーリングに行ってきました。結構過密スケジュールです。
体を壊さないようにします。この世で一番大切なものは、
富や名誉でなく健康です。全ての事が健康である上で実現できます。20.2.16」

「去年の私と今年の私は全然違う。働くことを諦めた時期もあった。
そんな頃と比べると今の私にはパワーがある。就職して半年が過ぎました。
仕事が楽しい。勉強が楽しい。私はここまで健康になりました。
今は生きてることが幸せです。好きな事を仕事にできる喜び。必要とされる事。
5年後のなりたい自分をイメージして、そうなる為には何が必要か。
色々考えたり、感じたり、私は今ここに存在しています。   20.3.24」

 時々、現状報告を兼ねて電話をしてくれる。
「貯金も少しできました」そして
「いつの間にか、ありがとうを言うばかりでありがとうと言われることを
何もしていない自分に気付きます」と24歳の彼が言う。
「背負った子に教えられる」とは、このことで、彼の成長と清々しさを感じる。
その彼に「小さな思い出は時の流れの中で消えてしまうが、君が、
歯をくいしばったこと、汗や涙や流したこと、命を賭けて生きたこと、
その誇りを胸に生き続けて欲しい」と励ます。
最近、記憶力が衰え恐ろしい程の頼りなさを、身に覚える時があるが、
何か価値あるものに微力を尽くさなければと背筋を伸ばしてみる。
                                                                       浜雀
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2008-03-07 11:14:14

ありがとうシリーズ19「友あればこそ」

テーマ:「ありがとう」コラム

ありがとうシリーズ19「友あればこそ」

 『誰からも見つめられていない人生は生きていく価値が無い』と

言ったのは哲学者、ニーチェである。

 そこで、誰が見つめてくれているのか、改めて考えてみると

意外と言うべきか、当然と考えるべきか、少数である。

 絶対と確信が持てる、両親はすでにこの世に存在せず、二人の娘は、

ジャマイカと京都で暮らしているが、子育てや仕事で忙しく思い出して

くれるのは、正月と誕生日、節句や子供の進学など、要は

「お小遣い」と絡む時である。

 二人の妹も、中元と歳暮の時期だけ「届いたよ 皆さん元気ですか―」

この二言以外聞いたことが無い。

 昔の仕事仲間も退任して10年にもなれば、年賀状で近況を知る程度で、

その内、12月になると必ず2~3名は、遺族から喪中の案内がくる。

その上、体調不良・手が震えて書けない・面倒くさいなどを理由に

「これが最後の年賀状 元気で暮らせ」と書いてある。

 そう言えば現役時代、毎年500枚は出していた年賀状も今年は100枚買った

葉書が少し残っている。

 頼みは拙妻と友人達である。

 友人と言っても、当方が身勝手にそう思っているだけで相手はどう考えて

いるのかは分からない。男女の仲と同様で分からないからいつも悲喜劇が

繰り返されるのだが、しかし移り気な友情も50年続けば親友かそれとも心友

と思いたい。

 そんな仲間の一人に、同期入社の佐藤喜弘君が居た。

 人生を胆力と直球だけで生きているような男で 若い頃は、映画・音楽

・野球・麻雀など、中年以降は、ゴルフ・酒肴・海外旅行・カラオケ

と限りが無く寝食を共にする時期が続いた。

 どちらが影であるかは別として、「お前は俺の影」のような関係であった。

 人間の相克は利害や尺寸による場合が多いが、相性が合うとは不思議なもので、

会っていると、無邪気で素直な自分を発見する。

 しかし長いサラリーマン人生には、何度かの転勤や職務の関係で、

会えない時期が続く時がある。

人間は一人でも生きていけるが、人と接していないと次第に元気は

無くなっていく。そんな時決まって「今から行く、駅まで迎えに来てくれ」

と連絡が入る。このタイミングが絶妙で、だから長続きしたのだろう。

 長続きの可否は、気遣いの強弱によるが、彼は公私に亘って「どう思う」

と事前に相談がある。頼りにされている実感は存在感と相乗して、

ますます友情が深まっていく。

 会えば社内の出来事や人の噂話となるが、これはお馴染みの光景で

楽しみの一つだが、職業が互いに証券営業ということもあり、

話題の中心は当然、大手顧客の動向や株式相場の見通しとなり

儲け話に夢中になる。

ある日突然に「今の家は狭いのとちがう、よかったら俺の近所に

移ってこないか、家は俺が手当てする」と言い出した。

過去に、馬鹿でかい万年筆や時計を土産として貰ったことがあったが、

家の話には驚嘆した。

また、いつもご馳走になるので、たまに評判店に案内すると、

「ここの美味いのは、漬物だけやな」とか「これは食えん」とか平気で言う。

包丁を持つ板前の手が震えていることなど頓着が無い。

酒肴が終われば、馴染みのカラオケ・スナックで早朝まで絶唱する。

とにかく歌が好きで、この習慣は15年間か、いやそれ以上続いた。

歌うのは、昭和10~20年代の懐メロで、伊藤久男の歌が特に好きだった。

 

 その彼が、持病の悪化と白血病が重なり昨年の12月この世を去った。

今は天空の星となって、見つめてくれているような気がする。

その星に向かって、「長い年月本当にありがとう、君が居たから楽しかった」

と語りかけることが多くなったが、月夜の晩など無性に彼の肉声を

聞きたくなる夜がある。

「明日無き青春も友あればこそ」で、なんとも侘しい。

そんな亭主を励ますように、拙妻が歌っている。

「花も嵐も 踏み越えて 行くが男の生きる道 

啼いてくれるな ほろほろ鳥よ  やがて芽を吹く 春がくる」

 そのうち「明日無き青春も妻あればこそ」になりますね、と笑っている。

星の輝きに見守られ、妻の歌声を追い風にして明日からまた歩き続けよう。

 

                                浜雀

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2008-02-09 22:34:10

ありがとうシリーズ18「町立図書館」

テーマ:「ありがとう」コラム

 昨年の12月、白浜町の定例議会で、図書館協議会から提出されていた、

町立図書館建設の請願が許諾された。

 このニュースを聞いて、協議会の存在と活動を知った。

 同時に実現への期待感と、長生きして見届けたい、そんな熱い想いが

過ぎった。

場所は千畳敷の一角がいいなぁ。建物の半分は海上にせり出し、

閲覧室の一部は、まるで波の上に居るような感じで、その場所で読書する。

構想は現実から遊離して、まるで太平洋の波のように無限に広がっていく。

 ご存知の通り、図書館の役割は、知る、学ぶための資料と情報を準備し、

併せて利用者に施設を提供する。

言い換えれば学ぶ機会と場所を提供し、個性の伸張をサポートすることに

ある。

 

上南部中学校を卒業し、上阪して約50年、都市機能の恩恵をいろいろと

受けてきたが、中でも図書館の存在は大きかった。

 勤務地が北浜で、至近距離に、中ノ島図書館(現在の府立図書館)

公会堂が隣接し、この素敵な建物を取り巻くように、広大なバラ園があり

季節には世界の名花が競うように展開していた。

資料や各種情報を閲覧し、図書を借り出し、公会堂地下のレトロな食堂で

名物の「カツカレー」を食し、コーヒーを楽しみながらの読書は贅沢な空間であり、

田舎者が都会で暮らしている存在を実感する時間でもあった。

また、居住地、堺市の仁徳天皇陵前に在る中央図書館では「読書会」で

多くの人々と交流し、特に読後の雑談や飲み会は楽しかった。

元、女性教師だった会長は、どの本の感想を聞かれても

「難しくて分かれへん、教えて」と言うばかりで、

私共の見当はずれの解説を熱心に聞いておられた。

ただ同じ本を読んでいるのに、どうしてこんなに解釈が異なるのか、

ここが又読書の面白さであろうか。

年に1~2度、読書会の主催で「道草文学」を開催し、地域からの多くの

出席者と共に、河童や天狗、鬼や刺青の話を拝聴し、ワイワイ・ガヤガヤと

歓談したことを懐かしく思い出す。

そして世の中の「変わった人」と知己を得る機会でもあった。

その中で、印象に残っているのは、田辺聖子さんで、直情的な

もの言いが楽しくて、いつも笑ってしまうが、後になって考えると

教えられることが多かった。

当時の図書館は、高額で個人では買えない書物を要望すれば

購入してくれることがあり感動したことがある。

当地白浜に転住して5年になるが、地元景気、雇用機会、

所得、医療等の格差に改善の兆しが見られないこと、更に図書や情報の

少なさだけで無く、学ぶ機会にも格差があり、その格差が一層拡大

していくことに懸念を抱いていた。

一例をあげると、「労働大学」と各大学が実施している「生涯学習」である。

労働大学は、定時制且つ一年制で毎年開催されている。

世界の経済・労働法規・労働市場・雇用形態・福祉などの変化や将来の展望を

一流の講師から低額で誰もが学ぶことができる。

一方各大学でも地域貢献の求めに応じて生涯学習が活発化している。

大阪府立大学の特別受講生として3年間受講したが、講師には知事を始め、

大学の経済部部長や関西を代表する企業経営者などで、大ホールは社会人と

学生、中でも、中年女性の参加が多く熱心にメモしている姿が強く印象に

残っている。

更に各学部の研究結果の発表が定期的に開催され市民の参加機会が多くなっている。

 現在は「知識社会」であり、知識の有無とレベルが問題解決と利益の

源泉として重要視されている。

仁坂知事は、新年の抱負として「人材育成の核となる教育振興には地域の

未来が懸かっている」と述べている。

難題山積の現状だが、ここは「米 百俵」の精神で「町立図書館」の建設に

取り組めば、町に一体感と学ぶ心が生まれ育つのではないだろうか。

「この図書館は私たちが造った」 その機会が始まろうとしている。

 現在、協議会では専門委員会を立ち上げて、計画のたたき台となる

企画骨子を協議中で、単なる図書の貸し出しや閲覧だけでなく、町民の

文化意識の向上や生涯教育の支援など、町内外の人々が参集できるような

特徴ある図書館にしたいと日々活動されている。

今後、町民の方々のお知恵を参考にして計画を練りたく、是非、新図書館に

対するご意見や要望をお寄せいただきたいと願っておられる。

             

                                浜雀

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2008-01-12 07:24:00

ありがとうシリーズ17「正月風景」

テーマ:「ありがとう」コラム

ありがとうシリーズ17「正月風景」

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 本年も宜しくお願いします。

 さて、毎年元旦に出かけている、カウントダウンと熊野三所神社への

初詣は強風と波浪注意のため今年は断念した。

 寒い年明けであるが、寝起き、すぐに温泉に浸かっていると、

しみじみと健康で新年を迎えることの有り難さを実感する。

湯気で煙る浴場内から曇り空を見上げながら、過ぎた一年を思い返してみる。

 昨年「品格」とか「美しい日本」が話題になっていたが、今頃何処を

彷徨っているのか。代わりに登場した漢字が「偽」である。

あれもこれも「偽」ではないかと疑いたくなる。

人に為と書くと、「偽」になる。そう言えば「国益の為」「国民の為」

「県民の為」「会社の為」「お客様の為」「患者の為」「子供の為」などの

言葉が氾濫しているが、これを「自分自身の為」と読み返すと「真」に

なるのではないか。

その「偽」にも、軽重があり、最も懸念するのは政治の現状と政治家の資質である。

私たちが、今求めているのは、安心して暮らせる、将来は良くなるなどの

「ビジョン」であるが、将来に備えた大胆な規制緩和、研究開発、教育、

医療、社会保険制度の再構築などの緊急課題は、むしろ後退している感がある。

昔の10年は現在の1年と言われる程変化の早い時代に、政治家と官僚の不始末と、

その弁明に明け暮れているのが現状で、混迷の度が深まるほど、リーダーシップの

欠如が、更にリーダーシップの欠如を招き、悪循環の罠に堕ち込んでいる。

財政の悪化、地方や金融市場の衰退、学力の低下、生産性や豊かさの急速な低下など、

多くの面で国際的な地位が後退している。

 現状を見る限り、日本独特の政治家の世襲や政権交代の無さに加えて、

幹部官僚の退廃が問題解決を遅らせている。

批判を恐れずに表現すれば、昨年の「命」に次いで「偽」が選ばれ、

ここまで失政が続けば、政権譲渡が然るべきではないか。

過去に「でも・しか」先生と呼ばれる人たちが居たが、今一部の政治家が

それに該当する。

迷惑するのはいつも国民であることを政治家は真摯に考えてみる必要がある。

ただ、党派や政治家を選んでいるのは国民である。

英国の元首相、チャーチルは、民主主義は最悪の政治体制であるが、人類は

これに代るものを見出せないでいると指摘している。

意味深長であるが、選ぶ者、選ばれた者、双方の責任が問われる時期に来ている。

浴場で日頃の不満をあれこれ考えていると、どんどん増幅し、温泉の熱気と

重なり、カッカして、すでに興奮状態である。

 

少し落ち着くのを待って、正月風景の見物に拙妻と出かけた。

白波が激しく打ち寄せる白良浜にはさすがに人影は少ないが、足湯場には

多くの観光客が素足になり楽しんでおられた。

旅館・ホテルなどの駐車場は何処も満車で、従業員が笑顔で送迎客を接待している。

繁盛の様子を眺めていると当方まで嬉しくなる。

素敵な乗用車と、何処から来られたのか知るのが楽しみで、毎年チェックしているが、

今年も、札幌や北九州のナンバーがあり、車は6人乗り、8人乗りなど大型化している。

近くの熊野三所神社は、長い列が出来るほど初詣客で賑わっていた。

おみくじを買い求め、熱心に見入る姿を見ていると、もう恋愛運も、職業運も

関係がない身だと思うと少し寂しくなる。

毎月、拝殿前を清掃させていただいているが、普段、人影は少なく、拾い集める

落ち葉の音が聞こえるほどの静寂な神社だか「この賑わいはやはりお正月

だなぁ」と話しているうちに、ようやく順番がきた。

拝殿に向って、二礼、二拍手、一礼して、一年の無事を感謝する。

その時、「偽」は他人事ではない。先ず自身に問いかけてみよ。と

そんな声が聴こえた。

                                浜雀

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