もうすぐ桜の季節。
俺は都会に帰ることになってしまうので、その前に恋人のぬくもりを充電しとこうとしょっちゅう直斗をうちに招いていた。

「なーおと、おっぱい枕して」
「はぁ!?馬鹿ですか、あなたは!」
「いいじゃん、ふかふかおっぱいー」

ソファにもたれ掛かる直斗に抱きつき、胸に頭を押し付ける。

さらしを巻いてない胸はまさにマシュマロバスト。

顔が^q^になってるのが自分でもわかる。

「よぉ白鐘、よく来t……」

よりによってそんなだらしない顔をしておっぱい枕してるときに叔父さんがノックもなしに入ってくる。

手にしていたお盆と、その上に乗っていたジュースが落ちた(幸いにも1リットルのペットボトルと空のコップだったから絨毯を汚さず済んだ)。
まあ、絨毯の心配より自分の心配をするべきなんですがね。

「二人とも正座しろっ!!」

…八十稲羽中に響いてそうな怒号だった。


「総司…お前な、ちっちゃいネンネじゃねぇんだからもうちょっとな…。
というか、菜々子が下にいるときにそんな悪影響なことするな!」
「でも前に菜々子が直斗に抱っこされたときに胸にすりすりしてたから羨ましくて…」
「ちっさい女の子とでっかい男を一緒にするな、あぁ!?」

完二に負けない迫力でガン飛ばしてくる…怖い。

「白鐘、お前もだ!なんでも言うこと聞くからコイツが調子に乗るんだ!嫌なら嫌ってちゃんと言え!」
「…はい」
「わりと辛辣なこと言いながら結局俺の思うままなんだけどね」
「……白鐘、お前はもういい。下で菜々子と遊んでやってくれ。
俺はこの馬鹿をもう少しシメなきゃならんらしい」
「わかりました。…先輩、ご愁傷様です」

合掌した直斗が部屋から出ていく。

…叔父さんが笑っている。

「…ふ、二人きりにして何するつもりですか。俺には直斗という心に決めた人が」
「気色悪い。本気でしょっぴくぞお前」
「はい、ごめんなさい」

ああ、階下から菜々子の楽しそうな声が聞こえる。
直斗もさぞかしいい笑顔を浮かべていることだろう。

ごめんなお兄ちゃんもうダメだ。




END



*かっこいい堂島さんを書けるようになりたいよぉぉぉ!

なおっぱいに顔を埋めたい。