プロボクシングは儚い | 岩渕真也の遊びじゃないから

岩渕真也の遊びじゃないから

第36代日本スーパーライト級チャンピオン

1年前の今日は俺がプロボクサーとして最後の試合をした日だ。

そうか。もう1年も経ったのか。

敗けるつもりなんて少しも無かったのだけれど、あの試合はハッキリと敗けてしまったな。

2016年の目標は東洋チャンピオンになり、2度防衛する事だったのだが、今は全く違う人生を歩んでいる。

プロボクシングは儚いね。

1度の敗北がその後の人生を変えてしまうのだから。

それでも俺はやれるだけの事をやったと自負していて、未練は全くなくやめる事が出来た。

これは幸せな事だと思う。

転職をし結婚もして普通の人生を送っているが、普通ってのは刺激は少ないのだが、のんびり過ごせると言う意味では贅沢なものだと感じる。

今までは華やかな舞台に立つ事が多く、今後はそんな機会など殆ど無いだろう。

華やかな世界を十分経験して来たのだから、暫くは普通に過ごしたいってのが本音だね。




そう言えば2011年の最強後楽園決勝で戦った麻生君が日本チャンピオンになったね。

3度目の挑戦で念願の日本チャンピオン。

同い年で、同時期のプロボクサーがまだ現役で、努力の末の日本タイトル獲得。

素晴らしい事だね。

だがこの夢も人生の中では長くはないってのがプロボクシングの儚さ。

燃え尽きるまで頑張ってほしいね。

来週あたり、有沢ジムでも行くとするか。