なぞピグの家

テーマ:
ピグキッチンに遊びに来てね!

http://piggpuzzle.amebagames.com/#neighbor/41877ca94ed31b925643ca1ea8086f46

AD

みなさん、こんにちは音譜

ふと気づくと今年に入ってから全くブログを更新していな~いがーんあせる

 

まぁ、ざっくり言うと、例によって、今年に入ってからも、

ベルソムラとかエビリファイの講演会をして来ました!

そして3月には東洋心身医学会で発表して来ました…

ご報告はいろいろあるんですが、最近の話題を少しDASH!

 

まぁ、遅すぎるとは思うものの、やっと3月21日付で

厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課から

催眠鎮静薬、抗不安薬、および抗てんかん薬(つまりベンゾジアゼピン系薬剤)

について「使用上の注意」が改定されましたね。(←リンクあり)

 

内容はざっと以下のようなものです。

 

1)ベンゾジアゼピン系の薬剤は、承認用量の範囲内でも

 連用によって薬物依存が生じることがあるので、

 漫然とした長期間の投与は避けること。

 継続投与する場合は、治療上の必要性を検討すること。

 

2)ベンゾジアゼピン系薬剤により、刺激興奮、錯乱等が

 あらわれる可能性があるので、十分観察すること。

 

もちろん薬剤の急激な中止により、離脱症状があらわれることもあります。

これが薬剤だから徐々にやめましょうという話ですが、

依存性も身体への有害性もベンゾジアゼピン系の薬剤は大麻より強いのです。

さっさとやめるのに越したことはありません。

 

さらにPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)からも、

同日付で、ベンゾジアゼピン系薬剤への注意喚起が提示されています。

PMDAからの医薬品適正使用のお願い(←リンクあり)

 

日本は世界でも類を見ないほどのベンゾ大国と言われています。

 

精神科医に限らず、内科医も他の科の医師も、

患者さんが「眠れない」と言えば、すぐにマイスリーやレンドルミンを

出してくれますよね。中にはご丁寧にデパスと一緒に処方する医師もいて、

毎晩これらを内服していたら、だんだん耐性が出来て来て、

もう効いていないのにやめられないという状態になるわけです。

 

「内科でマイスリーとレンドルミンとデパスを眠前に出され、

最初はすごく眠れたのに眠れなくなって来たのでなんとかしてください」

などと言う人がいますが、内心、処方医に毒づきたくなります。 ( ̄へ  ̄ 凸

自分がした処方でもないのに、後始末はこちらに回ってきます。

 

やめたくてもやめられない依存性の強い薬をなぜ出してしまうのでしょうか?

それはキレがいいからなのです。

最初だけはやたらと効くから、患者さんもついつい連用するのです。

 

まきメンタルクリニック(←リンクあり)では、こちらから

ベンゾジアゼピン系の薬剤を処方することはまずありません。

症状が改善して、やめる時にやめやすいお薬を

必要最小限度しか処方しないというのが信条です。 :*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

そういえば以前、他院でメイラックスを毎日処方されて内服していた方が

医療相談に来て、「メイラックスをやめたいから」と転院して来たことがあります。

当院では、断薬希望の方には最初に「覚醒剤をやめるくらいの覚悟で来てください」

と伝えます。人にもよりますが、自力で断薬するのはかなり困難です。

 

覚悟をして減薬を始めたはずなのに、すぐに電話再診攻撃が始まりました。

しんどいのはわかるのですが、診察が終わった後に電話再診を希望して、

20分も30分も延々と「しんどくて・・・。こんなしんどいのに仕事が出来ない。

みんなは僕のしんどさをわかっていない。休職しなくていいだろうか」

などと無限ループのように話されても、何もしようがありません。

電話再診というのは、そもそも緊急避難的なものであり、

診察が終わっているからいくらでも話していいというものでもありません。

最初は聞いていた私も回数が重なると、「う~ん・・・」となります。

そして不思議なことに、いつもなぜか奥さんがまず電話して来るのです。

何度も「ご本人に電話してもらいたいのですが」とお伝えしてもです。

 

それでもなんとかしんどい時期を乗り越え、もうメイラックスが不要になった頃、

診察を予約日直前にドタキャンして終わりました。

ドタキャンの電話も奥さんでした。チーン・・・。 ( ̄ー ̄;

 

結構私の時間を電話再診で取られましたが、何十分話しても、

電話再診料は数百円(深夜だと高くなりますが)ですから、

度重なる電話再診には正直閉口でしたが、

挙句にドタキャンで終了か・・・と思うとやってられない!って感じですが、

ベンゾジアゼピン系薬物依存以前に何か人として問題がある気もしますね汗

 

とにかくデパス(薬剤名:エチゾラム)やメイラックスなどのベンゾジアゼピン系薬剤を

「安全だから毎日飲みなさい」などと公言する医師は、あまり信用できないです。

ある薬剤が効果がなくなったら、同じような効能の別のベンゾジアゼピン系薬剤を

上乗せするだけなので、余計に悪いです。

そういう医師は、減薬はできないと思って間違いないですね。

 

薬は身体にとってはどんな薬も異物なのです。

出来る限り少ない薬剤が望ましいに決まっています。

 

次はまぁ気が向いたらモラルハラスメントの記事を書きたいと思います。

いつですかねえ~。 :*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

Written By まきメンタルクリニック 院長 西崎真紀

 

では今日は久々にキリンジのエイリアンズを贈ります音譜

今テレビCMに使われていますが、ボーカルの堀込弟は脱退しましたあせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AD

SMAP ロス

テーマ:

みなさんこんばんは音譜

またまたバタバタしていてご無沙汰していますが…

 

前回のブログから大きく間が空いてしまいましたね。

この間、私はエビリファイの講演会とベルソムラの講演会をして来ました。

という私の話はさておいて・・・。

 

今年はいろいろなニュースがありましたね!

舛添元都知事の金銭問題による辞職、本当にきちんと返金してほしいむかっ

オバマ大統領の広島訪問、これは戦後初めてアメリカの現役大統領が

広島を訪問し、被爆者と会うという歴史的な出来事でしたね。

オバマさんだから出来たというのと、時期も良かったのでしょう。

安倍総理大臣がちょうどハワイの真珠湾に訪問して演説してましたね。

戦後70年以上を経ての、歴史的なことだと思います。

 

しかし・・・。

トランプ氏が次期大統領になったのは、正直世界中がびっくりだったと思います。

最近のポピュラリズムに懸念を抱く人も多いのではないでしょうか?

それでも選挙期間ほど過激な言動は少しなりを潜めているようですね。

 

感動もありました。リオオリンピックでの日本人の大活躍о(ж>▽<)y ☆

 

芸能界もいろいろありましたよね。

ゲス不倫だとか、薬物使用問題、二世俳優のレイプ事件はてなマークなどなど。

 

でも今年は正直SMAPに始まり、SMAPに終わったという感じがなくもありません。

 

特に私は医師になりたての頃から見ていたSMAP×SMAPが終わり、

なんだかまだピンと来ない感じと同時に軽い喪失感もあります。

 

1月の「SMAP解散騒動におけるジャニーズ事務所のあり方」(←リンクあり)で

私は別にSMAPファンじゃないけど、と書きましたが、その後ふと気づくと

結構SMAPの歌が好きでCDを買って、当時(今もそうですけど)

往復約100キロの高速道路での通勤の運転中によく聴いてました(#⌒∇⌒#)ゞ

 

「らいおんハート」とカップリングで入っていた「オレンジ」も大好きだったし、

「夜空のムコウ」は本当に大好きでした。

個人的には「世界にひとつだけの花」より「夜空のムコウ」の方が好きかな。

 

以下は歌詞から引用です。夜空のムコウの歌詞はこちら(←リンクあり)

  

あの頃の未来に、僕らは立っているのかなぁ・・・

全てが思うほど、うまくはいかないみたいだ。

 

人生ってそうなんだろうなぁ、と思いつつ、だけど生きていなかきゃいけない。

3年後、5年後の自分はちゃんと思っている未来にたどり着けているだろうか?

理不尽なことや困難なことがあっても、負けちゃダメだ、と自分に言い聞かせつつ。

夜空のムコウのメロディ(作曲:川村結花)も好きだったです。

これって音楽の教科書にも載ってる曲なんですよね。

 

「世界に一つだけの花」はもう言うまでもない名曲ですが、

あの歌をひっさげて、SMAPが紅白のオオトリを務めた時にも

なぜか胸がいっぱいになり、感無量になったのを覚えています。

SMAPもとうとうここまで来たんだなぁって感じです。

 

「世界に一つだけの花」がすご過ぎて、その後しばらく新曲が出せなかった

ということですが、個人的には「Triangle」もとてもいい歌だと思うし大好きです。

 

もう25年間SMAPという、いい意味でアイドルらしからぬアイドル、

本当に幅広い年代から愛される国民的アイドルだったグループ。

もうこんなグループは出て来ないんじゃないかと思います。

 

吾郎ちゃんの不祥事(逮捕)やつよぽんの全裸事件、

大きな難局を乗り切った彼らが、元マネージャーという支えがなくなると、

こんなにも簡単に空中分解してしまうものなんだなぁと考えてしまいました。

とは言え、キムタクとそれ以外という分裂のようでもありますが。

 

キムタクだけは家族を背負っているから仕方ないという意見もありましたが、

逆に言えばキムタク以外は結婚も決して許されず、キムタクだけ特別扱い。

そりゃ他のメンバーと溝もできるでしょう。

 

たけしが「キムタクと中居は残るだろうが、後のメンバーは落ち目になるかも」

といった趣旨の発言しているようですが、

実はキムタクこそが今後一番ダメージが大きいのではないかと思います。

 

SMAPを解散に追い込んだ張本人とされているキムタク。

それが事実かどうかなんて知りませんが、キムタク人気に陰りが出ていた上に

そういうことがメディアで報じられると、イメージはどうしても悪くなります。

あの公開処刑と言われる生放送での謝罪でも、真ん中で一人だけ得意げに

仕切っていた感じで、後のメンバーは言いたくないのに言わされている感満載。

あの放送以降、一挙にキムタクとその妻の工藤静香には逆風が吹きました。SMA

 

SMAPの中で私が一番好きなのはやっぱり中居君。次が慎吾ちゃん。

彼らは早くから「かっこいいアイドル」というものから脱皮して、

自分たちの活路を見出していったのに対して、キムタクだけが

「かっこいいアイドル」から脱皮できず、いつまでも「キムタク」しか演じられない、

世間はいい加減「キムタク」に飽きているのに、ある意味気の毒だとも思いますが。

 

吾郎ちゃんは独特の雰囲気があるし、実は三谷幸喜の「笑の大学」など

結構いい味を出す役者さんでもあると思います。

十三人の刺客」では暴君を演じ、憎々しいほどそれがはまっていました。

実はGoro's Barなど自分のレギュラー番組を持っていたこともあり、

ナレーションをしたり、結構活躍してますね。

 

つよぽんも「僕生きシリーズ」などに主演。その後も俳優として進んでいますね。

つよぽんと出会った監督のほとんどが、その演技力を絶賛しています。

またお酒の事件はあったとは言え、真面目で努力家の人柄も評判です。

 

実はキムタクだけが一番のびしろがないんじゃないかって思ってしまいます。

若い頃は「キムタク」であること、何を演じても「キムタク」でも良かったのでしょうが、

40歳を過ぎても脱皮できないとなるとどうなのでしょうね。

ドラマも映画もいつも「キムタク」であり、「ちょっ、待てよ」という調子。

 

個人的にビストロSMAPはとても美味しそうだったので、

自分がもし芸能界にいたら、一度は呼ばれたい番組だったと思います。

レシピ本も出ましたが、なにしろ素材がすごくいいものを選んでいるので

同じ味にできるかどうか疑問になって購入を止めましたが、

料理大好きな私にとってはアイディア満載の料理番組でした。

 

26日まではSMAP×SMAPの最終回を見よう!という気持ちでしたが、

最終回が終わると「さみしい」のひとことに尽きるあせる

 

最終回の終わりに歌った「世界で一つだけの花」で見せた

中居君の手の動きと歌い終わった後の涙。私までもらい泣きしましたよ。

 

友人は何もメッセージがなかったことが不満だったようで、

「いい大人なんだから、最後にひとことくらいあってもいいのに」と

言っていましたが、私はまた別の思いです。

大人だからこそ万感の想いをそれぞれが胸に秘めたのではないかと思います。

言いたいこと、伝えたい真実はあっても、「秘してこそ花」という言葉もあります。

 

だからこその、あの中居君の手であり、5人の長い礼であり、涙なのでしょう。

 

私の生活を振り返っても、時に触れ折に触れ、勇気と元気を与えてくれていて、

いまさらながら、私は結構SMAPが好きだったなと実感しています。

25年、四半世紀もの長きにわたって、トップアイドルであり続けることが

いかに困難なことかを考えると、彼らの精神力は並大抵ではありません。

 

だからもうこれ以上無理して頑張らなくてもいいじゃない、と思ってしまいます。

そんなに大ファンだったというわけでもない私ですら軽くSMAPロスを感じるので

ずっと大ファンだった人はかなりのショックだろうなとは思いますが、

やはり「お疲れさま」と「ありがとう」を送りたいです。

 

とは言え、彼らが消えていなくなるわけではなく、

今後も個々に活躍していくでしょうから、

(個人的にはキムタクが鼻についてあまり好きになれないので)

キムタク以外の今後の活躍を静かに応援したいと思います( ̄□ ̄;)!!カナヘイびっくり

 

大人げなくてもいいんだよ。好き勝手なことを書くんだから:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

さて、今日で私の今年の診察は終了しましたとびだすうさぎ2

明日も書類仕事をしにクリニックには来ますが、

ブログはどうかなぁはてなマークあと一つくらいアップできればいいけど…

 

お正月は来年の学会発表や講演会の資料もちょこっとは作りますが、

だいたいは大好きな映画三昧の予定ラブラブ

 

みなさんも良いお年をお迎えくださいクラッカー

 

Written By まきメンタルクリニック 院長 西崎真紀

 

では今日はSMAPの Triangle を贈ります音譜

そして中居君の手もご一緒にラブラブ

AD

みなさん、こんばんは音譜

またまたブログをさぼっているうちに11月も終わりあせる

 

11月は土日がすべて勉強会や講演会で詰まってしまい、

ほぼ無休の状態でした ( ̄□ ̄;)!!

かといってクリニックがすごく忙しいというわけでもなく、

12月なんかも結構ヒマ・・・。

逆に妙に疲れる感じです。

そのうち潰れるんじゃないかと思いつつも

能天気なのであまり悩まずに済んでいますが: *:・( ̄∀ ̄)・:*:

あはは、能天気でよかった・・・ (^ _ ^;)

 

昨日帰ろうとしてパソコンを片づけかけていると目の中に

飛び込んで来たショッキングなニュース!

なんとASKAが覚醒剤でまた逮捕DASH!

 

なんだろう、はぁ~って落胆とともに、やっぱりなぁって気持ちも・・・。

あんなゆる~い感じの治療じゃダメだろうな、とは思っていたものの、

どこかで、きちんと再出発してほしいという気持ちがあったのですね。

ファンとしては複雑で、あんな名曲も裏で覚醒剤を吸ってたのか、と。

 

たいていの人はASKAの覚醒剤のニュースも

対岸の火事だと思っているんでしょうが、

実はデパス(薬剤名:エチゾラム)などの精神安定剤や

ハルシオン(薬剤名:トリアゾラム)やロヒプノール(薬剤名:フルニトラゼパム

などの睡眠薬もいわゆるGateway Drugと言われ、危険なのです。

 

よくあるのは眠前にデパス0.5mgを1錠くらい大丈夫と思っている場合。

それがないと眠れなくなったりしていつの間にか依存しています。

 

ベンゾジアゼピン系の薬剤は大麻よりも依存度も有害度も高いのです。

 

医師が処方するから絶対に安全とかではありません。

慎重に投与してくれる医師ならいいでしょうが、

知識もロクにないのに、軽い薬だから大丈夫!と

いとも簡単に処方する医師が多すぎると思います。

 

中には危険性を知っているのに、

バンバン出してくれる精神科医も実際にいるのです。

そういう医師は一部の患者さんには評判がいいです。

だって欲しい薬を欲しいだけ出してくれるんですから。

だけどドラッグストアじゃないんですからね。

 

だけど法的に違法ではないので誰も取り締まれない。

患者さんは依存するので、薬欲しさに通院します。

治療ではなくてもはや薬物依存者ですよね。

 

でもたくさんの医師の中からそういう医師を選んだのは自分なので

「治してください!」と来られても私も困りますよね。

「覚醒剤をやめるくらいの覚悟で来てください」としか言えません。

 

一度依存すると報酬系が働いて薬物を辞めることは困難になります。

 

では報酬系とはなんでしょう?

 

人間は「快感」「幸福感」を求めることが行動の重要な動機になります。

これは他の動物でも同じです。

たとえば美味しいものを食べて幸せを感じると、またそれを食べたくなります。

ギャンブルで大勝した時や、買い物をした時、人から褒められた時、

好きな人とデートの約束をした時などさまざまな快感があるわけですが、

こうした快感が生じる仕組みを脳内報酬系と呼び、

脳内報酬系に主要な役割を果たす神経伝達物質がドパミンです。

 

ドパミンは人間の脳機能を活発化させ、意欲を高めます。

ですから適度にドパミンを賦活させることは大事なことです。

モチベーションになるからです。

 

たとえば、きちんとした治療をすることで、患者さんから感謝されたとして、

患者さんが笑顔で帰って行くのを見ると嬉しくなり、

その笑顔を見たいために、またきちんとした治療をしようと思い、

きちんとした治療をするために勉強する。

というのはいい方向で脳内の報酬系が関与しているわけです。

 

しかしこの報酬系は、正常な(あるいは適切な)快感だけではなく、

麻薬や覚醒剤のような薬物による快感もや、ギャンブルでの快感なども

報酬系として脳に刷り込まれてしまうので、依存の形成にも関わってきます。

報酬回路が働き続けると、依存症や中毒という状態になってしまうわけです。

 

さらに困ったことに、依存性のある薬物を連用すると、だんだん耐性が出来て

同じ量を摂取しても以前と同じ快感が得られなくなります。

つまり以前と同じ程度の快感を得るためには、

その薬物の一度の使用量を増やさなくてはなりません。

 

デパス0.5mgで気持ち良く眠れていたのに、

だんだん効かなくなってきて1mgに増やしたというのはよく聞く話ですね。

 

さらに、その薬物の体内の血中濃度が低下すると報酬系が低下し、

不安やイライラ感といった「不快感」が生じます。

これがいわゆる禁断症状離脱症状や断薬症状)です。

 

一度報酬系が出来てしまったら、身体依存か精神依存にかかわらず、

(もっとも精神依存が出来た段階で立派な依存症ですが)

自分の意志では薬物をやめることができない状態になり、

やめようとすると身体的にも精神的な離断症状が出てくるわけです。

 

だから、もうやめたいけど薬をやめられないということになるわけです。

 

つまり、そもそも安易に依存性の高いベンゾジアゼピン系のお薬を

処方しなければ、依存という問題も生じないわけですね。

 

誤解しないで欲しいのは、

ベンゾジアゼピン系の薬剤を全否定しているわけではなくて、

ごくたまに、適度に使用するならいい薬なのですが、

漫然と使用することによって依存症を生み出すことを懸念しているのです。

 

開業後、私は自分からベンゾジアゼピン系の薬剤を処方したことはありません。

別にそれで困ったという記憶もありません。

もちろん開業前にからほぼ出していません。

デパスをやめたくてやめられない人を作り出す医師が後を絶たないので

精神科医は治療したいのか、薬物依存症患者を作りたいのか、

いったいどっちなんだ!と思う今日この頃です。

 

デパスをバンバン処方されて飲んでいる人にとって

ASKAの事件は対岸の火事ではないのです。

 

Written By  まきメンタルクリニック  院長 西崎真紀

 

では今日はASKAの名曲「けれど空は青」を贈ります音譜

  あぁ、本当に名曲がたくさんあるのに残念だね。

  長い時間がかかっても立ち直ってほしいと祈るばかりです。 

みなさんこんばんは音譜

変な気候が続いて、気づけば木々も色づきもう11月…

10月は全然記事を書いてませんでしたあせる

 

一昨日、スマホのメールに私の漢方の師とも言える木下優子先生の訃報が汗

まだまだお若かったのでびっくりするとともに、とても残念です。

漢方の世界でも惜しむ声は多いでしょう。

木下先生の勉強会は、まだまだ未熟者の私でもわかりやすく、

ざっくばらんで、言いたいことは堂々とはっきり仰る姿勢は

僭越ながらどこか自分と似ていると感じてとても親近感を持っていました。

 

勉強会などではいつも「先生、元気?」と気軽にお声を掛けてくださったお姿が

今でもはっきりと焼き付いて、ただただご冥福をお祈りするばかりです。

 

 

話は変わって10月終わりに駆け巡った精神保健指定医の資格不正取得問題

一般の方にはあまりなじみはないでしょうが、ブログに書いた通り、

精神保健指定医とは重い精神疾患の患者を強制的に入院させる措置入院の判断や

患者の隔離や身体拘束などの判断ができる国家資格です。

特定の学会が認定した専門医や認定医とは格が違うと私は思っています。

 

その資格を不正取得した医師が2009年から2015年の間に49人、

その医師を指導したはずなのにきちんとチェックできていない医師が40人。

合計89人の医師が資格を取り消されています。

これだけの期間でこの人数。なんだか本当にトホホな状態です。

 

新聞にも医師の名前が発表されていますので以下にリンクをしておきます。

 

精神保健指定医の資格不正取得医師とその指導医氏名(←リンクあり)

 

兵庫県がダントツの28名!兵庫県民の私としてはがっかりです。

 

しかも知り合いの医師が数名、指導を怠った医師として載っています。

 

聖マリアンナ医大や愛知医大、兵庫医大、京都府立医大など

大学病院も多く、大学の医局ぐるみといわれても仕方ないお粗末さですね。

 

また県立光風病院などは症例の宝庫とも言える兵庫県の基幹病院的なところ。

そこでの不正が多いというのはどうなのでしょうか?

けっして「ケースレポートの症例がなくて」ということではなさそうです。

ですからそこではこういう不正が昔から横行していたとしか思えません。

 

私は神戸大学での研修1年目を終え、2年目の研修先を選ぶ時に、

当時県立光風病院に勤務していた先輩の先生から、

「県立光風に来ませんか?」というお誘いを受けました。

「光風病院に来たら、将来エリートの道が約束されていますよ」と言われました。

 

また、光風病院に行きたがっていた別の先輩は、その後希望がかなって、

光風病院に勤務となりましたが、「早く結婚したい!」と言っていました。

「学会とかで頑張って発表しても途中で姓が変わると私だとわからなくなるから」

というのが理由だそうです。私はこの先輩たちに強い違和感を持ちました。

 

ん?ってことはこの人は自分は将来はエリートだと思っているのかな。

学会発表ってこの人にとっては有名になるツールなのかな?

そんなに「エリート」だの「有名になる」だのが大事なんだろうか??

 

私は心の中で嫌悪感を感じて、お誘いは即座にお断りしました。

皮肉にもこんなことで病院の名前が全国に知れ渡り、実名まで出されましたが

県立病院ですから、そこで働いている医師は公務員です。

国立大学病院の医師も、都立病院や県立病院の医師も公務員ですから、

公務員がこうした不正を働いたり、不正を漫然と見逃していたわけです。

 

不正に資格取得した医師たちの言い訳がまた情けないものでした。

「当直の時に診たからいいと思った」などが多かったようですが、

非常に密に診察をした医師(つまりは主治医)でなければならないことは、

資格取得の条件として明記されていることで、なんの言い訳にもなりません。

 

医師によっては「指導した医師なんて署名押印しただけなのに気の毒だ」

などというバカげた発言も見受けますが、そもそも大事なレポートの提出に際し、

しっかりと指導をしなくてはいけない立場なのに、

ちゃんと指導をしていないのが問題なのですから、資格剥奪されて当然です。

 

精神保健指定医資格審査部会は以下のようにコメントしています。

国民の信頼を揺るがす行為であり、言語道断である。

故意であるか否かに関わらず、申請者による不正な申請を

指定の要件を満たす申請であると証明した指導医の責任も重大である

 

 

しかし納得がいかない点も残されています。

 

相模原市の障害者施設で19人が刺殺された事件で殺人容疑で逮捕された

植松聖容疑者(26)の措置入院に関わっていた医師

今年8月に行われた医師の弁明を聞く「聴聞」の対象でしたが、

この医師は自ら資格を返上したことで名前を公表されていませんね。

 

聴聞前に自ら資格を返上したから許されるというものではありません。

自ら資格を返上した医師は6人に上ります。

ではこの6人は良いというわけではもちろんないですよね。

 

万引きにたとえるのはたとえが良くないのは重々承知の上で、

たとえば集団万引きをした人とそれに加担した人が捕まったとしましょう。

しかし万引きして一旦店を出たものの、警備員に見つかりそうになったので

慌てて店に戻って商品を返したら「セーフ!」というわけではないのと同様です。

 

彼らは精神保健指定医の資格を持ち、患者を診察し、措置入院の決定、

医療保護入院の決定、あるいは隔離や身体拘束を指示して来たわけで、

その資格(権利)を既に十分に行使しているわけです。

その資格の行使が正しかったのかどうか?疑問を持たれても仕方ありません。

 

上記の医師たちの処分は、おそらく医業停止1~2か月。

11月9日にその処分の効力が発生するようです。

 

精神保健指定医の資格の再申請は5年間禁止です。

では5年経ったら申請できるのか? 単純に言えば答えはイエスですが、

実際にはおそらくもう無理でしょう。

 

実名が公表された以上、信頼を著しく失墜した精神科医を雇ってくれるほど

精神科業界も甘くはありません。彼らはこの先どうしていくのでしょう?

と普通は思うでしょう。しかしおそらく大半はそのまま病院に残ると思われます。

しばらく業務停止になり、ちょっと恥ずかしい思いをするだけです。

指導医なんて「とばっちりで可哀想」と気の毒がってくれる人までいるのですから。

「共犯」という意識もなく、なんだかなぁって感じですね。

 

そして一つ大きな誤解があるのですが、

精神保健指定医の資格は精神科病院にいてこそ使うもので、

開業医だと初診の診察料が高くなるというのは、

その医師が常に救急病院と連携して対応している場合に限られます。

普通の開業医にとっては資格があっても診療報酬が高くなることはありません。

 

だったら要らないのではないか?という考えもあるでしょうが、

一度資格を返上してしてしまったら、次に取るのはほぼ不可能です。

頑張って取得した資格なので大事にしたいのは当たり前です。

 

この資格は5年毎に更新しないとダメで、

私も昨年、更新のための講習会を丸一日受けました。

正直、真剣に聞いている人も多い中、更新のための講習の最中に

ずっと寝ている人や、パソコンやスマホをいじって別のことばかりしている人は、

精神保健指定医の資格を更新してもらいたくないです。

 

私だって完全予約制でリスクを負ってクリニックを続けていますが、

いつ体調を崩したり、もう嫌になってやめるか先のことなどわかりません。

週に2日程度非常勤で精神科病院で勤務してのんびりしたいと思った時、

この精神保健指定医の資格がないと勤務が困難になります。

どこの病院でも精神保健指定医が欲しいわけなのです。

 

しかし、いくら精神保健指定医の資格を持っていても

それはあくまでも精神科医療における法的側面を理解しているかどうかであり、

また精神科専門医を持っていたとしても本当に専門的な知識が深いとは限りません。

資格だけで判断するのも危険かもしれませんね。

 

じゃあ、何を信じればいいの?って思うでしょうね。

私にも答えはわかりません。

 

とにもかくにも世間的には驚きのニュースでしょうが、私にしたら、

あら、やっと表面化して問題になったのね、程度のことでした。

こんなだから、日本の精神医学はいつまででも薬漬けであったり、

世界でも有数のベンゾジアゼピン大国であったりするのでしょう。

 

なんか書いていてやるせなくなるような内容ですが、一応アップしておきましょう。

 

では今日は懐かしいSwallowtail Butterfly 〜あいのうた〜を贈ります音譜

 

円がどんどん強くなって行った時代、豊かさの裏で何を失ったのでしょう。

退廃的で優しいメロディーとCHARAの歌声がとても好きです。

 

Written By まきメンタルクリニック    院長 西崎 真紀