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 アメリカは、「機会の平等」に重きを置く社会である。それを象徴するのが、「丸太小屋からホワイトハウスへ(From log cabin to White House)」で、第16代大統領エイブラハム・リンカーンの出世物語である。ベンジャミン・フランクリンの成功物語もまた、「ぼろ着からの立身出世(Rags-to-Riches)」である。

 西部のフロンティアを目指す入植者には、土地が無償で与えられ、富を得て社会的にも上の階層に移動することが可能であった。1730年代~40年代には、「大覚醒(The Great Awakening)」と呼ばれる信仰復興運動が起こるが、独立革命後、西部開拓が進むとともに「第二次覚醒」運動が起こる。危険と隣り合わせで荒野を開拓していく人々にとって、キリスト教こそが「心の栄養」であった。そして、信仰リバイバル運動は、「神は皆を平等に造った」という信仰を強固なものにし、それがまたアメリカの平等主義を担保したのである。

 「機会の平等」がアメリカ建国の理念であり、努力をすれば誰でも成功できるというアメリカンドリームをアメリカ人は信じてきたのである。しかし、1970年代からは、それが事実ではなくなっていく。経済のグローバリゼーションによって、安価な外国商品が流入し、アメリカの製造業が衰退していったからである。トランプ大統領を支持する白人労働者の住むラストベルト(錆び付いた工業地帯)が、その典型である。貧富の格差が拡大し、家族や地域社会が崩壊し、薬物中毒が蔓延する状況である。

 キリスト教会は、そのような状況を改善しようと努力している。「しかし、製造業の衰退や失業、薬物依存、家庭崩壊にさいなまれているこの国の一部の地域では、礼拝に参加する人の数は激減している。」(J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』155p)

 格差の拡大とともに、「機会の平等」をうたうアメリカ建国の理念は揺るぎ、それを支えてきたキリスト教も凋落の兆しが見え、人々の信仰心も衰え、ヨーロッパやカナダのように世俗化が進んでいる。「道徳的、療法的な理神論・自然神論(Moralistic Therapeutic Deism)」が真のキリスト教に取って代わろうとしている。Rod Dreherは、「トランプは、まさにその兆候であり、キリスト教の救世主ではない」と喝破している。(‘Trump can’t save American Christianity’, New York Times, August 4 ,2017)  

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