でかさにビビった波BEST5/思い出の波4 | ソウル・サーフィン

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1。オセゴー(フランス)。6メートル。(すべてのサイズは、フェイス側です)ここは、波がないときは、ぜんぜんだめなんだけど、あるときには、すごい波が立ちます。この日は、さすがにパドルアウトできる人は、皆無。ジェット・スキーでトー・インして波乗りをする人たちだけがいました。まるで、ハワイのジョーズ。

2。ロティ島(インドネシア)。6メートル。さすがに、これくらいサイズがあると、波の上の人間が小さく見えるんですよね。パドルアウトしようとして、他のサーファーに止められました。ライドしていたのは、ロティに半ば住みついていたオージー・サーファーひとり。僕を止めてくれたサーファーは、オーストラリアのパースに住んでいて、あのマーガレット・リバーでときどき波乗りをする人。そんな人が、
「自分の腕じゃ、無理だから、今日は入らないよ」と。

3。プエルトエスコンディード(メキシコ)。五メートル強。シカテラのメキシカンパイプライン。初めてプエルトエスコンディードに行った初心者の頃です。何もわかっていなかったので、
「どうして、こんなにいい波なのに、誰もサーフィンしていないんだろう?」
と、パドルアウトしました。
当然、沖に出れず。出れてたら、大変なことになってしまったと思います。

4。リオ・ネクスパ(メキシコ)。5メートル強。河口でです。この日は、ローカルも、キャンプに泊まっている人たちも、朝早かったせいか、誰も海に出ていませんでした。
「こういうデカイ波のために、自分は旅しているんだ」
と川の流れを頼りにゲット・アウト。この時は、ちゃんと沖に出て、波を選び、テイク・オフ。
結果は、パーリングでした。波に河の中まで押し戻され、ぐちゃぐちゃにまかれ、もう一度沖に出る気力と体力は残っていませんでした。
ニュージーランドのサーファーに、
「お前、こんな日にチャージしたのかよ。ほんとに、ジャパニーズはクレイジーだな。みんなビビって、浜で見てるだけなんだぜ。すげえガッツだな」
と言われ、若干「英雄気分」。

5。リオ・ネクスパ(メキシコ)。5メートル。別の日ですが、同じように、河口でです。やっぱり、サイズがでかくなってしまうと、川の水流の力を借りないと、ゲットアウトもままなりません。この日はコンディションが良く、面が整っていました。そして、もう、この頃には、波の「デカさ」に麻痺してしまっていて、「なんでもいいから、とにかくチャージ」という無心に近い状態、判断というものが無い老子の状態になっていて、やみくもにテイクオフしたら、ちゃんとライドできました。
うれしくって、キャンプにいた連中にビールをおごってしまいました。


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上記のブレイクは、すべて記事にリンクしてありますので、ぜひ、そちらもご参照ください。

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