ロジカルシンキングの目的と限界
こんにちは、シンスターの寺西です。
前回のブログでは、“上司の勘と経験に負けるロジック”という話をさせていただきましたが、今回もロジカルシンキングを活用する上での“上司の壁”について書きたいと思います。
「これこれこういうふうに考えてA案を実行するべきだと考えます。」と上司にロジカルに説明したところ、「そう考えたらむしろB案の方がいいんじゃないか。」と切り返されることがあります。自分としては、いろいろ考えた結果、A案が良いと思っているのに、上司はそれに反してB案の方が良いと主張します。
こういう場合は、どうしたらいいのでしょう。自分が考えたプロセスをもう一度上司に丁寧に説明し直すというやり方もあるでしょうし、上司がB案がいいと考えている理由を確認した上で、再度検討をするという方法もあるでしょう。自分の提案が上司に受け入れられなかった場合にどうするかということについては、いろいろな考え方ややり方があると思いますが、その前にまず、“考えるスタンス”として押さえておかなければいけないことがあります。
それは、ロジカルシンキングは相手の“認識”は変えることができても“見解”までは変えられないということです。もう少し具体的に言うと、考える上での前提条件を置いて、必要な情報を集めて自分なりに整理して相手に伝えることで、相手の判断材料を増やしたり、視点を変えたりすることはできても、“判断そのもの”までをコントロールすることはできないということです。要は、“どんなに自分がロジカルに考えても最後決めるのは相手”という健全な割り切りを持っておくことが重要だということです。
同じ花を見ても「きれい」だと思う人と「それほどきれいではない」と思う人がいます。ロジカルシンキングができることは、“できるだけ同じ花を見るようにする”、“できるだけ「きれい」の基準を合わせるようにする”ところまでで、それでも相手が「きれいではない」と判断した場合はあきらめるという割り切りが必要です。もちろん、あきらめずに、相手の考えを変えてもらえるような材料や判断基準をさらに多く集めて提示するという姿勢も大切だと思いますが、自分の頭の中では、それが“認識の違い”から来るものなのか“見解の違い”から来るものなのかを冷静に判断しておく必要があります。
では、“見解”が違った時は、誰の意見が通るのでしょう?
簡単ですよね。“偉い人(より上位の人)”の意見が通ることになります。それは、判断の良し悪しではなく、“誰が責任を取るか”ということで決まるからです。
自分がロジカルに考えて出した提案が通らないということはあまり嬉しいことではありませんが、もしそれが“見解の違い”によって通らなかったのであれば、「自分のやるべきことはやった」と開き直って考えていいと思います。「責任を取るのはオレだから。」という殺し文句が出たら、引き下がるしかないのです。
自分のやりたいことをやるためには、やはり“早く偉くなるのが一番”ということかも知れませんね。






