夙川公園は毎朝、ウォーキングやラジオ体操で多くの人が集います。
日頃誰もいない夙川河川敷公園の苦楽園で、ラジオ体操が始まる6時半に百人近くの人が集まる場所があります。そして、その方々が鯉仲間を毎日見て応援し続けてるいます。今まで5匹の救助も毎回も喜ばれました。このブログを発見してコピーして仲間に配られていたのには驚きました。だから皆さんに私自身が鯉太郎さんと呼ばれていました。
先日、久しぶりに出勤前に歩いていると顔見知りの方から声を掛けられました。
「先生、先生、また鯉が流されてるんです。」
「わかりました。下流を見てみます。」
いつから先生になったんかわからんけど・・・・
それが一人の方やないんです。少し歩くと別の方が「あ、来られた! 先生、鯉が・・・」
「わかりました。探してみます。」
でなんで先生?
ということで昨日捜索してみると・・・いました。
約1.7km下流の酒蔵通りの深場にいました。
救助は、ひとりでは無理です。
以前も救助に参加してくれ、三田に住んでいる三男に頼みました。
電話すると「まじかー!しかたないなあ。」と言って来てくれました。
結構、深い所があって大変でした。
ギャラリーも不思議そうに見ておられました。
子ども達も岸から追い込みの手伝いをしてくれました。
大変でしたが、もう6匹目の救助なのであわてません。
鯉が疲れるまで、網に入れる事を目的にして追いません。水の中では普通に泳いでいる時は絶対に捕まえる事は出来ません。疲れてもらうためだけに追い続けます。「お前を助けるためやぞー!」って思いながら追い続けると、今回は20分でした。鯉が疲れたのか、思いが伝わって自分から網に入ってくれたのか分かりませんが、スッと網に入ってくれました。
ここからが大変なんです。
水を一杯張った特大クーラーボックスを積んで早く上流へ向かいます。
今回も無事救えてよかったです。この子を放した時に他の鯉たちが迎えに来るように寄ってきて、一緒に泳いで行ったのは感動的でした。きっとみんな心配してたんや。そして、救助して分かったんですが、この子は以前救助した”鯉次郎”だったんです。もう流されんなよ。多くの方に見守られ愛されているんやから、みんなのためにも元気でいてください。ありがとう。