歯並びが悪いとはどういうことでしょうか?

目や鼻が悪くても人には気づかれませんが、歯並びだけは、すぐにわかってしまいます。

口は、人間の顔の中でいちばんダイナミックに動きます。

食べたりおしゃべりするたびに、人の目にさらされます。



歯並びが悪いことを、

不正咬合といいます。

文字通り噛み合わせが悪いということです。

不正咬合には、次の4つの種類があります。

①上顎前突 いわゆる出っ歯のことです。上の歯や顎がまえにでていて、上下の歯がうまく噛み合わない状態です。

②下顎前突 反対に下の顎や歯が上顎より前に出ている状態で受け口のことです。歯の噛み合わせが逆になっている反対咬合もこれにあたります。

③叢生 歯の向きが違うほうを向いていたり、歯列からはずれて生えていたり、デコボコにはえている状態をいいます。乱ぐい歯や八重歯がこれにあたります。

④開咬 歯を噛み合わせようとしてもしっかりとじず、つねに上下の前歯または横の歯が開いている状態で、オープンバイトともいいます。

ただし、歯並びが悪いという場合、出っ歯で八重歯もあるというように、重複して現れるケースもよくあります。


人間の体は、新陳代謝によって生まれ変わっています。皮膚も一定のサイクルで新しく再生し、髪の毛も生え変わります。細胞も細胞分裂を繰り返し、再生しています。そのなかで生まれてから変わらないのは歯だけです。一定のところまで成長したら、あとはすり減っていくだけの貴重なかがえのないものなのです。
歯を顕微鏡でのぞくと、きれいな結晶が見えます。歯の硬さはダイヤモンドなみで、アパタイトの結晶は精緻で美しくみとれてしまうほどです。
化石ででてくる何万年のまえの古代人の歯も全くかわらないです。
神様から、与えられた大切な宝石といえます。歯をならべく抜かない削らない治療を選択するのは、当然のことといえます。




不正咬合の原因の歯にまつわるものとして



4.乳歯の虫歯


 虫歯を放置しますとかみ合わせもずれてきます。


5.乳歯の早期脱落


 永久歯は前へ前へ動きます。6歳臼歯がはえてきたときに、


 手前の乳歯がないとそこに移動してしまい


 本来はえるはずの乳歯のスペースがなくなります。


 八重歯はこの代表です。


6.歯の交代のトラブル


  埋伏 萌出してこない歯


  癒着 歯槽骨と歯の根が結合してはえてこない状態


  外傷 転んだり打撲によって歯が破折したり移動や脱落して



以上のような理由で永久歯のはえる順番がみだれ不正咬合になります。





やはり、これらも早めに相談しましょう。