新人事制度〈後編〉

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(前編のらすじ)


 やっと我が家にも平和が訪れたと安心しきっていた矢先、ついに我が家にもリストラの波が押し寄せてきた。

 お小遣い制度に減点方式による評価が導入されたのだ。


 評価基準は明快である。

 友里を怒らせたら、お小遣いがどんどん削られていくのである。


 褒められて伸びる私にとって、この減点方式による評価は、経済面よりも精神面できつい。


 そんな理不尽な新制度が導入された当初、不覚にも私は大失態を起こしてしまったのである・・




(後編)


 誰にでも経験があるはず・・

 不覚にもこたつの中でおならをしてしまったのである・・。




  ぼふっ!!





 一瞬、こたつの布団が浮くような衝撃を覚えた。

 まるでドリフのカミナリ様を彷彿させるような爆風だ。



 家でおならは禁物とされている。

 我が家では、おならはベランダでしなければならず、しかも5分間は家に入ってきてはならない掟になっているのだ。

 新制度の下では、幾らの減点があるかは分からない。



 とはいうものの、

 うれしいことに友里は料理に没頭しており、どうやら気付いてないようだ。




  OH ----- っ!! YES!!





 私は何食わぬ顔をして、こたつの布団を押さえつけた。

 そして、こたつを掃除しまくった。


 布巾掛けもした!

 新聞も畳んだ!

 リモコンの位置も正した!


 がむしゃらに掃除をしている私は輝いていた。

 






 しかし、それが逆効果だったのだ!!




 自主的に掃除している私を見て、感動した友里がこたつに近寄ってきてしまったのだ。

 そして、清潔になったこたつの布団を開けた瞬間・・











 ・・・・




 おならには最上級の刑が科される。


 (ノ><) 罰金1万円 


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新人事制度〈前編〉

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 新婚生活もだいぶ落ち着いてきた。



 お小遣いも5万円をキープし、仕事柄、お付き合いの多い私でもなんとかやっていけている。




 5万円のお小遣いと引き換えに、私は『自由』を差し出した。


 掃除担当も引き受けた!

 皿洗いも頑張った!


 自分でいうのもなんだが、まさに夫にしたい男性NO.1だ。




 やっと我が家にも平和が訪れた。


 そう安心しきっていた矢先である・・





 ついに我が家にもリストラの波が襲ってきたのだ!!





 いわゆる減点方式である。


 なんかの書籍を読んで触発されたのか、友里は、お小遣い制度に減点方式による評価を導入したのだ。



 評価基準は明快である。

 友里を怒らせたら、お小遣いがどんどん削られていくのである。



 褒められて伸びる私にとって、この減点方式による評価は、経済面よりも精神面できつい。



 そして新制度を導入した当初のことである。


 不覚にも私は大失態を起こしてしまったのである・・



(続く)


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深夜残業

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その日は締め切りが間近であったこともあり、止む無く残業することになってしまった。



おなか空いたなあ・・



一緒に仕事をしていた仲間に夕飯を誘われ、お店にも入ろうとしたが、



  友里が夕飯を用意して待っていてくれている!

  早く仕事を終わらせて家に帰らなければ!!



使命感に駆られた私は、お店に入る一歩手前であったが、迂回して職場に戻り、仕事に没頭したのである。



 ・・・・・・・・・健闘むなしく、夜の2時まで残業するハメとなった。

疲労に加え、空腹が私の身体を蝕み、ヘトヘトになりながら、やっとの思いで家に辿り着いた。



家に入り、ふと食卓に目をやると、スーパーで買ってきたと思われるメンチカツがお皿の上に乗っている。

そして、その脇には置き手紙がある。



ちゃんと食べてください。

おやすみ~。 友里



日頃は恐ろしい友里ではあるが、案外、優しいところもある。

友里からの手紙で安心したせいか、メンチカツを食べずに、私は崩れ落ちるように眠り込んでしまった。




気づいたら、もう朝・・


まだまだゆっくり寝ていたかったが、もう出社する時間だ。

さっさと朝ごはんを食べて支度を済ませなければ・・。


 深夜残業明けの朝の目覚めは、拷問を受けているようにつらい。

しかし何よりも遅刻を嫌う紳士的な私は、身を奮い起こして、布団から出て食卓に向かった。


 友里、おはよう!!

眠気に負けずに元気よく、友里に挨拶した。

我が家では、朝の挨拶が重要である。

やはり、目上の人には自分から挨拶するのが礼儀だからだ。

しかし、友里から帰ってきた言葉は「おはよう」ではなかった・・


何で食べてくれないの!

しかも食べないんだったら、メンチカツは冷蔵庫に入れておきなさい!




しまったぁぁぁあああアアア!!!!!!

そこまで気が回らなかった!!

友里はほっぺを真っ赤にして怒っている。

まるでトマトだ。

というより、トマトそのものだ。

 私は走った。

 ひたすら走って逃げようとした。

 しかし、寝起きの私が逃げ切れるわけがない・・。

 あっさりと捕まった私は、例の如く友里にボコボコにされてしまったのである。

 もう深夜残業はしたくないなぁ・・

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〈前編のあらすじ〉

 はらぺこな状態で入った一軒のラーメン屋さん。

 地元で有名な老舗の店である。

 あまりにおなかが空きすぎて、私も友里もガツガツ食べ始めた。

 しかし、どうも味が濃い・・。

 何軒もラーメン屋さんを食べ歩いた私であるが、こんなにしょっぱいラーメンにめぐりあったのは初めてである。

 不思議な感覚に囚われながら私と友里はひたすらラーメンを食べ続けたのである・・

 

おばあちゃんの隠し味〈前編〉

〈後編〉

しばらくして、若いにーちゃんがお店に入ってきた。

にーちゃんは常連なのか、お店のおばあちゃんと親しげに話している。

会話しながらもおばあちゃんは淡々とラーメンを作り続けている。

さすが、プロだ。

おばあちゃんの仕事は素早い。

さっさとラーメンを作り終え、にーちゃんに配膳しようとしている。

が、その時である!!

な、なんと、

おばあちゃんの指がスープに浸かっているのではないか!!

通りでしょっぱいわけだ・・。

まさか、我々のラーメンにも・・

友里も私もラーメン好きである。

何かと二人で有名どころのラーメン屋さんに行っている。

今日も二人でラーメン屋さんに行ってきた。

老舗ともいえる地元のラーメン屋さんだ。

店内はこじんまりとしており、意外と落ち着ける。

しかし、店内を見渡しても、私と友里の他に誰もお客さんがいない。

あれ??

まだご飯の時間じゃないのかな??

時計を見たら20時である。

あきらかに夕飯時だ。

若干不安を感じながら、私と友里は無難に看板メニューである『しょうゆラーメン』を頼んだ。

空腹だった私と友里は、しょうゆラーメンが出されるや否や、がっついて食べ始めた。

友里はメガネを曇らせながら、ラーメンをすすっている。

いつみてもアホヅラだ・・

しかし、このしょうゆラーメン、どうも味が濃い。

しかも、チャーシューが薄すぎる。

まるでハムのようだ・・。

しょっぱいなぁ・・

そうつぶやく私のとなりで、友里も首をかしげている。

何だろう、この隠し味は??

不思議な感覚に包まれながら、私と友里はひたすらラーメンを食べ続けた・・

 (続く)


けむんぱす

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日曜日、友人の濃毛くんが新居に遊びに来た。


濃毛くんは本名ではなく、もちろんあだ名だ。

脇毛、胸毛、脛毛、どこの部分をとっても毛が濃い。


まるで、お祭り騒ぎだ。



身体の5%は体毛といっても過言ではない。


そんなことで、みんなからは『コイケくん』と呼ばれているのである。




  しかし濃毛くんは毛の多さに似合わず、純粋なほど一途である。

  何に対してもこだわりを持つ彼は、一時は、ジャムパンしか食べなかったこともあった。



  パンの皮を剥ぎ、ジャムを口から垂らしながら、

ジャムパンを貪り食う彼は、まるでハンニバルである。




  そんな食生活が祟ったのか、今では濃毛くんは




体脂肪率 25%





  人間の身体の70%は水分でできていると言われている。


  ということは・・




濃毛くんの身体は、水と脂と毛だけでできているのだ!!



あるまげどん

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今日は給料日

この日を待ちわび、日々、節約に節約を重ねていた。

思えば、醤油を舐め、刺身を食べている気分を味わっていたこともあった。

今日はこの努力が報われる日である!!

せっかくだから焼肉でも食べようかな。

でも、やっぱり寿司にしよう!!

マグロ漁船に乗り、マグロを獲っている男らしい自分の光景が目に浮かんだ。

いつもながらに豪快な自分に惚れ惚れとしていた。

家に帰り、戸を開け、友里を呼んだ。


給料入ったし、たまには外食するか?


節約生活を強いられている私にとって、『外食』は響きの良い言葉だ。

バカと思われてもいいから、何度でも叫びたくなってしまう。



とはいうものの、

何度探しても通帳が見当たらない。


ありゃ??

おかしいな・・。

どこにしまったのかな?

思い当たる節のない私は、さりげなく、友里に通帳の在処を訊ねてみた。

すると、友里からとんでもない言葉が発せられたのである!!


 これから給料は私が管理します!

 勝手にお金を引き出しても通帳に履歴が残るから、悪さしてもダメだからね!

 ど―――ん!!

喪黒福造に人差し指を突き出されたときの、暗い闇に包まれるような衝撃を覚えた。

ついに我が家にもお小遣い制が導入されたのだ。

私が唯一誇れること。

それは妻に財布を握られていないことであった・・


〈前編のあらすじ〉


 前夜、友里がワッフルを買ってきてくれた。

 悪くなると友里に申し訳ないと気遣った私は、翌日の朝ごはんにワッフルを食べていたのである。


 すると、朝ごはんにワッフルを食べていた私に対し、友里は


 何で朝食にワッフルなんて食べているのよ!!

 ワッフルは朝食べるものじゃないでしょ!!


 私は完膚なきまでに打ちのめされてしまったのである・・。


     ↓↓↓

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〈後編〉

あれから3日後の朝



 友里がむしゃむしゃ朝食を食べている。



 何を食べているのだろう??



 さりげなく覗いてみると・・







うぉぉぉおおおおおおおおオオオオオオオオ!!!!!!!!













 ワッフルを食べているじゃないか!!


 ワッフルを食べているじゃないか!!


 ワッフルを食べているじゃないか!!







 しかも口の周りには、ワッフルからハミ出たクリームが付いている・・。

 アホヅラだ・・。



 ところで、ちみ・・。

 何を食べているのかね??



 
 そう弱々しく尋ねる私に対し、友里は




何か?



 逆切れせんばかりの勢いで私を威圧してくる。



 なんということだ。

 あれだけ私を叱り付けたのに・・。


 あんまりだぁ!!



 半年くらい前のこと。


 友里が仕事の帰りがけにワッフルを買ってきてくれた。
 どこのお店で買ってきたかは忘れたが、どうやら有名店のワッフルらしい。


 しかし不運なことに、期限の迫った仕事を抱えていた私は、その日は帰りが遅くなってしまった。

 家に着き時計を見ると、もう寝る時間である。


 非常に魅力的であったが、私はワッフルを食べずに眠りに就いたのである。




翌朝


 悪くなると友里に申し訳ないと気遣った私は、朝ごはんにワッフルを食べていた。


 なかなか、まいうーだ♪

 ワッフルの味は私の期待を裏切らなかった。



 すると、なぜだろうか。

 友里が私をじっと見つめている。



 なんだろう・・。

 ワッフル分けてもらいたいのかな??

 でも、あげたくない・・。



 友里の視線を尻目に私は黙々とワッフルを食べ続けた。



 ・・その瞬間である!!




 友里の目が、まるで鷹がウサギを襲うときのような、鋭い眼光に変わったのである!!




 何で朝食にワッフルなんて食べているのよ!!


 ワッフルは朝食べるものじゃないでしょ!!




朝食にステーキやラーメンを平気で食べる私にとって、友里の発言は衝撃的だった。

まるで鈍器で後頭部を殴られたように・・。


(続く)

地震が来るぞ!!

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 友里は地震が嫌いである。

 地震がある度に「こわいっ!!」と怯えだすが、私にとっては友里の方がよっぽど恐い・・。


 先日、友人から地震に関して有用な情報を得た。

 ガセかも知れないけど、友里が食い付くように聞き入っていたので、その内容をここで紹介する。



 723日の夕刻、関東地方で震度5の地震が起こった。

 久々に関東地方に大きな地震が来たのである。


 その日の昼過ぎには、空に『地震雲』なるものが観測されたという。

 専門家の話によると、その地震雲は夕方に起こった地震を予測した雲だとのこと。


 他方、別の専門家に話を聞いてみると、

 「あの地震雲は、23日の地震を予測した雲ではない!

  これから起こる大地震を予測した雲なのである!!」

 らしい・・。


 更にその専門家によると

 「825日に大地震が関東に襲い掛かってくる!!」

 とのこと。



 本当かな??