2011-04-22 23:50:41

ケネディ大統領「平和の戦略」演説(全文+和訳)その②

テーマ:英語情報,社会学,歴史

(・・・その①からの続き)



There is no single, simple key to this peace--no grand or magic formula to be adopted by one or two powers.

この種の平和への唯一の秘策は存在しません。--一国かあるいは二国の勢力によって適用できる壮大で、あるいは魔法のような公式はありません。



Genuine peace must be the product of many nations, the sum of many acts.

真の平和は、多くの国々によって、多くの試みの総和として作り出されなければならないのです。



It must be dynamic, not static, changing to meet the challenge of each new generation.

それは、静止的なものではなく、新しいそれぞれの世代による、難題への機動的な即応によらなければなりません。



For peace is a process--a way of solving problems.

なぜなら、平和はプロセス--問題を解決する方法--だからです。



With such a peace, there will still be quarrels and conflicting interests, as there are within families and nations.

そのような平和にあっては、家庭内や国内がそうであるように、口論や衝突事件が、なお存在しつづけることになるでしょう。



World peace, like community peace, does not require that each man love his neighbor--it requires only that they live together in mutual tolerance, submitting their disputes to a just and peaceful settlement.

世界平和は、社会の平穏と同じように、個々の人々が隣人を愛することを要求するものではなく、--ただ互いの寛容性を持って共存し、紛争を公正で平和的な調停に委ねることを要求するだけです。



And history teaches us that enmities between nations, as between individuals, do not last forever.

そして歴史は私たちに、国家間の対立が、個人の間の憎悪と同じように、永続するものではないということを教えてくれます。



However fixed our likes and dislikes may seem, the tide of time and events will often bring surprising changes in the relations between nations and neighbors.

私たちの好意や敵意がどれほど固定的なものに見えても、時間と出来事の流れは、時として国家の間や隣人との間の関係に驚異的な変化をもたらすでしょう。



So let us persevere.

ですから、忍耐強く努力を続けましょう。



Peace need not be impracticable, and war need not be inevitable.

平和は非現実的なものである必要はありませんし、また、戦争は不可避なものである必要はありません。



By defining our goal more clearly, by making it seem more manageable and less remote, we can help all peoples to see it, to draw hope from it, and to move irresistibly toward it.

私たちの目指す到達点を明らかに定めることで、そして、それをより扱いやすく、より身近なものに見えるようにすることによって、私たちは全ての人々がそれに目を向け、そこから希望をくみ取り、そこに向かって動かずにはおけないようにするよう手助けをすることができるのです。



Second: Let us reexamine our attitude toward the Soviet Union.

第二に、ソビエト連邦への私たち自身の態度を再検討してみましょう。



It is discouraging to think that their leaders may actually believe what their propagandists write.

彼らの指導者たちが、自分たちの扇動主義者が書きなぐっている事実を実際に信じている、と思うと落胆せざるを得ません。



It is discouraging to read a recent authoritative Soviet text on Military Strategy and find, on page after page, wholly baseless and incredible claims--such as the allegation that "American imperialist circles are preparing to unleash different types of wars . . . that there is a very real threat of a preventive war being unleashed by American imperialists against the Soviet Union . . . [and that] the political aims of the American imperialists are to enslave economically and politically the European and other capitalist countries . . . [and] to achieve world domination . . . by means of aggressive wars."

最近のソビエトの国防白書を読み、そして、頁から頁へ次から次へと現れる、根拠に乏しく、そして信じがたい主張--「アメリカ帝国主義集団は新しいタイプの戦争を勃発させようとしている・・・アメリカ帝国主義者たちがソビエト連邦へ先制攻撃を仕掛ける極めて現実的な脅威が存在している・・・アメリカ帝国主義者たちの政治的な企みは、ヨーロッパや他の共産主義国を経済的、政治的に奴隷化し、・・・そして侵略戦争によって世界征服を達成することにある」--といった一方的な断定を目にすると、落胆せざるを得ません。



Truly, as it was written long ago: "The wicked flee when no man pursueth."

誠に、昔書かれたように「邪まなる者は追跡する者がいなくても、逃げまどう」であります。



Yet it is sad to read these Soviet statements--to realize the extent of the gulf between us.

これらのソビエトの陳述を読み、--私たちの間の溝の広さを思い知らされ、さらに悲しくなります。



But it is also a warning--a warning to the American people not to fall into the same trap as the Soviets, not to see only a distorted and desperate view of the other side, not to see conflict as inevitable, accommodation as impossible, and communication as nothing more than an exchange of threats.

しかしこれは他方で、警告でもあるのです。--アメリカ人がソビエトのように同じ罠に陥ることへの警告であって、彼岸の陣営による、歪められた自暴自棄的な見解だけに目を向けるのではなく、衝突が不可避であり、和解が不可能で、そして対話が脅しあい以外の何物でもない、と感じてはならない、というアメリカ人への警告でもあるのです。



No government or social system is so evil that its people must be considered as lacking in virtue.

いかなる政府であれ社会システムであれ、それがいかに邪悪なものであっても、そこに属する人々までが道徳に欠けていると考えるべきではありません。



As Americans, we find communism profoundly repugnant as a negation of personal freedom and dignity.

アメリカ人としての私たちは、共産主義に対して、それが個人の自由と尊厳を否定するが故に、深い反感を抱いています。



But we can still hail the Russian people for their many achievements--in science and space, in economic and industrial growth, in culture and in acts of courage.

しかしながら、私たちはなお、ロシアの人々を、彼らによって達成された多くの業績--科学と宇宙の分野、経済や産業的発展、文化や、勇気ある行動に関して、称賛することもできるのです。



Among the many traits the peoples of our two countries have in common, none is stronger than our mutual abhorrence of war.

二つの国々の人々がもつ多くのは共通する特質の中で、私たちの互いの戦争への憎悪以上に強いものはありません。



Almost unique among the major world powers, we have never been at war with each other.

世界の列強国の中でほとんど唯一と言っていいでしょうが、私たちはかつて互いに戦争状態になったことがありません。



And no nation in the history of battle ever suffered more than the Soviet Union suffered in the course of the Second World War.

そして、戦争の歴史の中で、第二次世界大戦の過程におけるソビエト連邦ほど多大な惨禍を被った国はありません。



At least 20 million lost their lives.

少なくとも2,000万人の彼らの命が失われています。



Countless millions of homes and farms were burned or sacked.

数百万という数え切れないほどの家と農場が焼き払われ、あるいは略奪されました。



A third of the nation's territory, including nearly two thirds of its industrial base, was turned into a wasteland--a loss equivalent to the devastation of this country east of Chicago.

国の領土の3分の1、それは産業基盤の3分の2近くを含む領土が灰塵に帰し、その損失は、我が国のシカゴより東側が荒廃してしまった事態に匹敵します。



Today, should total war ever break out again--no matter how--our two countries would become the primary targets.

今日、全面戦争が再び勃発した場合、--どう考えても--私たちの両国が主要な標的となるでしょう。



It is an ironic but accurate fact that the two strongest powers are the two in the most danger of devastation. .

二つの最も強大な勢力が、同時にその国土が荒廃する最大の危険にさらされているということは、皮肉なことでありながら、間違いない事実なのです。



All we have built, all we have worked for, would be destroyed in the first 24 hours.

(もし全面戦争になれば)私たちが作り上げてきたもの全て、私たちが培ってきたもの全てが、最初の24時間以内に破壊されてしまうでしょう。



And even in the cold war, which brings burdens and dangers to so many nations, including this Nation's closest allies--our two countries bear the heaviest burdens.

そして、冷戦の渦中においてさえ、それは我が国の最も緊密な同盟諸国を含めた多くの国々に重荷と危険を招いており、--私たち両国が最も巨大な重荷に呻吟しているのです。



For we are both devoting massive sums of money to weapons that could be better devoted to combating ignorance, poverty, and disease.

私たちは共に、無学や貧困、そして疫病への対策といったより有益な目的に使うことができる巨額な予算を、兵器に費やしているからです。



We are both caught up in a vicious and dangerous cycle in which suspicion on one side breeds suspicion on the other, and new weapons beget counter weapons

私たちは共に、一方の陣営で生じた不信が、他方の新鋭の不信を招くという不健全で危険なサイクルの中に拘束されており、そして新しい兵器がそれに対抗するための兵器を生みだしているのです。



In short, both the United States and its allies, and the Soviet Union and its allies, have a mutually deep interest in a just and genuine peace and in halting the arms race.

要するに、合衆国とその同盟諸国そしてソビエト連邦とその同盟諸国公正で真の平和と、軍拡競争の停止に深い関心を抱いているのです。



Agreements to this end are in the interests of the Soviet Union as well as ours--and even the most hostile nations can be relied upon to accept and keep those treaty obligations, and only those treaty obligations, which are in their own interest.

この停止への合意は、わが国のみならずソビエト連邦にとっても利益になり、--そして最も敵対的な国々であってもその合意を信頼してこの条約の諸義務を受入れ、そして遵守することができ、更にこれらの条約の諸義務のみが、それら自体が利益となるのです。



So, let us not be blind to our differences--but let us also direct attention to our common interests and to the means by which those differences can be resolved.

ですから、私たちの食い違いに目をそらさずに、--しかしながら、私たちにとって共通の利益と、それらの食い違いを調整できるような手段へと私たちの注意を向けようではありませんか。



And if we cannot end now our differences, at least we can help make the world safe for diversity.

そして仮に、現時点で私たちの食い違いを調整できなくとも、少なくとも、私たちはその多様性を認めて世界を安全に導くよう促すことができる筈です。



For, in the final analysis, our most basic common link is that we all inhabit this small planet.

そして結局のところ、私たちの最も共通する繋がりは、私たち全人類はこの小さな惑星に暮らしているということであり、



We all breathe the same air.

私たち全員が同じ空気を吸っているということであり、



We all cherish our children's future.

私たち全員が自分の子供たちの将来を案じ、



And we are all mortal.

そして私たちは皆、その命に限りがあるということなのです。



(・・・その③へ続く)

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