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ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 
※すべてのマイクロホンは発展途上の音響デバイスだ※
※百の議論より一つの事実※







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管理人Shinは知財保護において個人による「特許」のようなものを好まず、「全公開」を旨とします。

 

  マイクロトランス型/ファンタム式パナ改マイクLZ-T

2年ぶりの「ファンタム式パナ改」となりました。

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その音FetⅡLzⅡLzⅡb と同一の高品位音

 

「マイクは無指向性に始まり無指向性に終わる」

 

 

 

ファンタム式パナ改マイク LZ-T (トランス型低インピーダンス長距離用)

 

パーマロイ・マイクロトランスの採用による基板の小型化で外観上はFetⅡLZⅡ(b)と同一、おなじみのデザインで誕生しました。

 


 

 

最大の特徴

 

クラシック録音でパフォーマンスを示す「自作マイク」として定評のある FetⅡ およびLZ-Ⅱ(b) 低インピーダンス長距離伝送用)を代表とする半導体平衡型が定番でした。

 

そもそも自作マイクは机上でどんなに優秀でも延伸してなんぼ、それが「マイクロホン」という機材なのです。

延伸距離が100mなのか、300mなのかそこから始まる設計の大きな違いがある。中には「机上での性能に終始し、伝送を一切考えない例まであるが論外です。

 

12年前「ファンタム式パナ改マイク」にはFET差動AMPによる平衡出力回路タイプと、遠距離用の「LZ 系」 をオリジナル開発しました。

LZ系は設計上、1Km延長も可能な方式です。

 

LZ系では、それまで誰もが疑わなかった「コンデンサマイクのワールドスタンダード回路」、あの「SCHOEPS回路」、その内容に疑問符を投げたことに始まる「LZ回路」  © 2012-2024 Shin's PA Workshop. All rights reserved.

・・・(バイポーラTR回路)を開発しました、2012年のことです。

 

 

それは案の定、音質・SN比、極超低ひずみ、ダイナミックレンジで群を抜き、長距離伝送で真価を発揮しています。

 

 

このノウハウを「トランス」回路に置き換え、DNAを引き継いだ高音質Lo-Z出力回路は高実績を積みながら浸透しつつあります。

 

これによりホール3点吊り収音において、半導体平衡方式ではどうしてもノイズ問題の避けられない悪条件現場でも300mの安定した伝送が可能です。

 

マイクロトランスによる効果は、「高音質」だけでなくCMRR向上や「コモンモードノイズ」除去、「Normal」(ノルマル)モードノイズ排除能力が絶大、アイソレーション能力がきわめて高く、優れたEMC耐力を持ちます。

 

 

 

(さらに)

 

同じマイクロトランス式の「Probe-T 」での強電界雑音試験の様子、

とてもマイクのテストには見えないが、「やりすぎ」ではない。

 

 

 

 

 

 

(回路図)

 

出力インピーダンス対周波数特性 (抵抗置換法による実測)

200HZ:248Ω

400HZ:251Ω

1KHZ :253Ω

10KHZ:256Ω

(可聴域ではフラットですね)

 

 

4Pトランスでは出力Z=525Ωであったため採用を見送った。

 

 

 

 

 

カプセルはマイクの命、「互換品」・「相当品」の拒絶

WM-61Aはパナソニック純正の秋月電子パック品を頑固に継続使用。

 

 

アクティブ素子の存在しないコンパクトな基板

 

 

 

(トランス) 4Pか5Pか

一昨年末、偶然発見したこの最小トランスは期待を裏切る良い音。

これは新デバイスの発見にひとしいエポックになりました。


このマイクロトランス(SMD ED8  4P&5P) 600Ω:600Ω1年半の採用経緯でやはり最初の判断、Probe-T の誕生で感じた通りです。

 

 

昨年発見した事実。

現在でも訂正されてないが、この点はトランスの初歩的カナメです。

 

 

 

※ SMD-ED8トランスに関して記事: 2314に詳細があります。

 

 
 
 

だから音がいいんだ・・・

さらにこのトランス特有の素晴らしいパラメータを発見しました。
それは国内・海外専業メーカーのそれを超えます、次々回記事までにまとめてご報告します。

 

 

 

 

 

 TODAY'S
 
そもそもパナ改マイクとは

ドイツ系米国人技術者だった「Siegfried Linkwitz」氏提唱によるパナソニックWM-60ATやWM-61Aカプセルのソース~GND間を切り離した「ソースフォロワー改造」によりひずみ率の低減を目的とした改造カプセル自作マイクの事をいいます。

ひずみ率低減と同時に耐音圧の約10dB/A UPをを可能にし、世界のマイク自作者の熱い支持を得てきました。

 

「Linkwitz Mod」は日本では「パナ改」と呼ばれ、個人録音ファンを中心に15~20年ほど前、この改造とマイクシステムの自作が流行したことがあります。

 

しかし、別箱に9V電池と回路を常に背負っており、不安定な3.5mmミニプラグ(モノ・ステレオ)の細ケーブルが使用されること、さらに「プラス接地」というシステム上のハンディも抱えていた。

 

音質の良さに反して、しばしば録音中に音切れや接触不良雑音を起こすことで様々な二次的問題を起こすことが構造上の宿命的泣き所であった。

これは「プラグインパワー」方式でもまったく同様である。

 

このブログ記事を参考に「Linkwitz Mod」=「パナ改」を試みる方は多く、しかし発生する欠陥問題が深刻なため当ブログでは、「Linkwitz Mod」=「パナ改」記事には注意書き」を加え整理したが・・・

 

それでも残った断片が最後の望みのように使われるため、昨年、この方式の優位性だけを引き継いで、このブログにあった「パナ改」関連記事はその片鱗すべてを削除した。

 

 

 

 

 

STEP.1ファンタム式パナ改マイクとは

 

筆者は前述の欠点すべての解決を大きなテーマとした。

「パナ改」マイクシステムから大きな電池箱や不安定なミニプラグ・ジャックを取り除き、一般コンデンサマイク同様に「ファンタム電源」動作を基本に据えた。「業務用マイク」にする、という目標を立てて取り組んだ。

 

当然それは「プラグインパワー勢」からの攻撃対象となったが、「パナ改勢」からは歓迎されるも、批判は受けた覚えがない、みんな何とかしたいという共通の思いがあったのだろう。

 

 

 
そして2009年11月6日記事「0921」で「ファンタム式パナ改」第1号機の発表に至りました。 © 2009-2024 Shin's PA Workshop. All rights reserved.
そして、この日付の当記事をもって「○田式」回路教祖の特許申請に特許庁が「待った」をかけた。
取り巻き連中から私に対して、いやがらせ記事がネットにあふれたた経緯があります。
筆者は「全公開」のチカラを初めて知った。

 

そこから新年を挟んだ数か月の間、手を変え品を変え「完成度UP」に挑んだ。

 

もっとも注力したのは「シンプルさ」「業務用互換性」です。

そして、「大音圧でも簡単にはひずまない130dB/A (1% THD)」の実現を至上命題として取り組んだ。

そして完成が確認できた。(2010年2月14日)

FetⅡ試作品で130dB/A SPL時のTHD測定中(2010年2月14日の写真より)・・・

指針が130dB超えを指しており、騒音計の先にFETⅡ がテープでくくりつけられている。

このときのひずみ率(THD)は0.4~1%間でゆれていることを目で確認し、3~4秒で音を止めた。

それが精いっぱいです。

 

今ではこんな事はできません、90dB/A近くの音漏れにすぐ110番されるでしょう。

それよりヤバイのは部屋の中、測定者の耳へのダメージだ。

「130dB以上は一時的または永久に聴力を失う場合がある」といわれており、実験中は思考力がきびしい状態になっているのを感じながらであった。

事後、極度の難聴、吐き気から翌日、一週間とたち耳は正常に戻っているのを確認された。

 

130dBA SPL下といえば 空港地上作業で787やエアバスA320など大型旅客機のエンジン音を「イヤマフ」(防音耳栓)ナシで浴びながら作業するのに等しい。

今は昔、当時よくこんな蛮行ができた、と感心するだけですが、この時のノウハウだけは頭の中で生きています。つくづくと、やれた時代にやっておいて良かったと思います。

 

 

完成度も次第にUPし、FetⅡを代表とする「ファンタム式パナ改マイク」は自作マイクの完成形として、マイク自作者の方向性を変え、業務用途でも歓迎されるようになりました。

同時に市販民生レコーダに大きな変化を呼び、XLR入力、ファンタム電源搭載が標準仕様になっていき、フラグインパワー機は売れなくなった。

 

やがて国内では、「パナ改」という用語は「ファンタム式パナ改」を指すようになっていき、同時に原形「パナ改」は、この流れからフェードアウトした。

 

 

 

STEP.2超高級マイクとの鳴き合わせ逸話

 

2010年2月9・10日開催されたある有名音響技術者セミナー、主催者から提供を求められたのが開発途中のFetⅠ、これは2日目にサンプル紹介が予定されていた。

 

国内大手マイクメーカーのキモ入り新製品である超高級マイクの発売前デモが予定されており、ピアノに向かい仕込まれていく・・・

 

参加技術者から「あのマイクの音も聴きたい」の声、同調する声も上がり、デモマイクのマウンターにFetⅠ輪ゴムでひっかけられ、ピアノのPAが両マイク・同条件で実施されたのが運命的であった。

 

「大手マイクメーカー超高級新製品」と個人による「開発途中手作りマイク」の鳴き合わせガチ勝負、その結果は火を見るよりあきらかのはずだった、誰もがそう期待・想像もしただろう・・・

 

筆者は2日目のセミナーに参加せず会場前で失礼して会場から去っていたのでその場面には居ないが、なんと結果は逆だった。

「会場ではこの驚愕の事実に大いに沸き立った」と聞いている。

 

そして大手メーカー営業担当者は「すっかり肩を落として力なく、ブースの撤収をおこなっていた」という話をその晩、主催者からの連絡で知った。

 

予想できる修羅場から予め退出したのは、いうまでもなく専門メーカーに対する「自作マイク製作者」としての敬意、礼儀と仁義から自分をそうさせました。

 

 

それでも「自作マイク」が、あきらかな形でメーカー製高級マイクに勝てたことは大きな自信となり、FetⅡ はこのときの参加技術者の指摘に答え、ブラッシュUPした作品として12日後に当ブログ登場させました。

 

 

シンプルな回路にも関わらず、許容音圧もこの時点の自作マイクとしてはブッチギリの130dB/A SPL(0.4~1% THD)という値を目標通りはじき出したが、10%AOLで考えれば133dB/A SPL程度と読み替えることもできる。

 

ここまでのステップは「マイク作りは耳でおこなう」という手法だからこそ得られたものです。

 

回路シミュレータと測定器に委ねた方法によればこのレベルに達することは絶対にあり得ず、人を感動させるマイク作りとは観点がまったく異なる。

神経質かつ無機質なマイクがお好みならば、測定器を積み上げて微に入り細に入り測定・調整しながら追い込むとよいだろう、それはかつて「音はとれるが音楽はとれない」、と日本製マイクが欧米から嘲笑され、世界から相手にされなくなった、という試されつくした衰退の道をみずから辿ってみるのもよいだろう。

 

 

 

メーカー・個人問わずマイク作りの要は「耳」と「音楽脳」、これしかない。

 

 

 

むすび

「ホール3点吊り回線には魔物が住んでいる」と言われるほど理屈と現実は異なります。

概して40年前の古い回線では問題が起こらず、改修を経たり比較的新しい回線でノイズトラブルが起きやすかったりする。そういうホールを録音ファンや技術者は「劣悪ホール」という共通認識で、利用する際は独自の工夫で切り抜けている。

 

超高級マイクも年代の新しい機種は「原因不明」とされるノイズで悩まされることが多いので、トランス式の旧型マイクを並べて吊るのは常識といわれている。

 

 

また在京民放キー局音声技術者の職場に伺った際、、機材倉庫の大小さまざまなトランスを前に、「これがなかったらオレ達の仕事は成り立たないんだ、神様さ・・・」という特別扱いが印象的だった。


 

 

「マイクは祈って吊る」

 

 

 

 

なお、このLZ-T は個人のかたに限り製作・領布を承ります お問い合わせください。

 

 

以上

 

 

 

 

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無断盗用の無法者、YOUTUBEの (H県K市H氏)による当サイトの利用は永久厳禁です。

 

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プロローグ

「ICS-40730」と「IM73A135V01」という限定的なMEMSマイク使用の音場型無指向性マイクは実使用の評価でも最近は常に「世界トップクラスのマイク」との比較で語られるようになりました。

 

業務現場の一部ではそれを超えている、という評価も増えはじめています。

 


それは「ProbeⅡ 」、  「ProbeⅡLz 」、  「L-730mems 」 、  「ProbeⅡinf 」、 「ProbeⅡinf  Lz」「Probe-T」、  「Micro73Amems 」  など、これまで評価の高い機種いずれもがこの対象となっています。

 

従来の「自作マイク」とはすっかり次元が異なり、ヨーロッパ製高級定番マイクから乗り換える例も目立つようになりました。

 

 

そんなMEMSマイクの素晴らしさに触れ

文字通り、最高のマイクを作ってみませんか 貴方ならできます。

 

 

 

 

作りたい!でも半田付けが問題なんだよね

 

でもその半田付がいらないとしたらいかがでしょうか。

 

今回のご紹介ではあの難易度の高いMEMSマイク特有の難しい半田付は不要です、だからおすすめしているんです。

 

 

実はこういうものがあるんです。

 

1.IM73A135V01 IC開発ツール 1箱5個入り 6,500円でした。

https://www.mouser.jp/new/infineon/infineon-kit-im73a135v01-flex-eval-kit/

 

(箱の中のすべて)

フレキ基板 (4x25mm)にIM73A135V01がメーカーでマウントされ、5個入りです。

開発ツールにつきコネクタ付エクステンダーも入っているのでそれを活用するのもアリ。

 

 

箱の裏側

 

 

円・ドルレートで1$=155円の5月はじめにMOUSERに注文したものは6,500円の最終価格となりました。

(11,500円の表示がありましたが結局6,500円でした、理由はわかりませんが)

 

 

単体MEMSマイクの@230円~300円台から考えれば圧倒的に「高い!」。

でもサイズもさほど変わらず、皆さまにとってあの難易度の高い半田付けが必要がないならば、5個入りのコレはその性能からみればマイク自作ファンにとって決して高くはないのではないでしょうか。

 

 

2. ICS40730開発ツール EV-CS40730-FX の場合

こちらは、2024年5月下旬の価格は1個6,200円。

 

この価格はちょっとした、それなりのマイクが買える値段です。

判断は貴殿次第ですが、決しておすすめはできません。

 

 

 

 

 

  マイク自作を実例で応援

やはり普段から細かい半田付の手慣れた方が対象です。

「半田ゴテ、どこへしまったカナ・・・?」、とか手が震えたり、スキルに自身のない方は最初からあきらめてください。

 

特に、1か所で基板の色が変わるほどいつまでも「コテ先でゴチャゴチャ」やっているならば、リード線が太いか、半田付スキルがない証ですのであきらめてください。

 

(クリーム半田なら電極にちょっと乗せ、1か所0.1秒で予備半田、

1分以内に4本のリード線半田付けは完了します、ゆっくりやっても5分以内、それで普通です)

ここで指示した各電極にはごく普通にリード線が半田付できるのです。

 

その線材だけは「あり合わせの適当なモノ」の使用をやめてください。

 

特別なハイスペックの必要はなく、単なる「ビニール撚り線」でいい、ただし太さが問題で、AWG-28~AWG32程度のきわめて細いものが求められます。

(例えばマルツなら1色1m30円位ですが店頭以外での入手は不明)

千石電商のこれhttps://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=6CD6-T4EZ

などは最適です。他ではAWG28~32の各色入り袋が安くてイイ。

 

 

その他はこのブログ記事のそれぞれの機種記事をご参照ください。

 

 

 

 

もう1つの方法

 

評価キットに1個だけ付属しているのがエクステンダーです。

これを使った例をご紹介します。

 

 

 

 

「音場型無指向性MEMSマイク」のセオリー

1.それは「音穴」は決して音のする方向に向けないことです。

 

2.完成マイクの受音部はできるかぎり面積を持たないこと

 

3.そしてMEMSマイクの音と反対側にはいかなる反射物もないこと。

 

 

この三点を原則にした、そんな構造の「音場型マイク」であることです

 

あれっ方向がおかしいよ」と感じるかたが多いでしょう。

 

【想定する誤りの落とし穴】

音は縦波だからまっすぐ進んできた音波はそのまま振動版に届く、だから音の方向に穴を向けるべきだとする聞きかじり派・・・そこまででも決して正しくないが、問題はそこから先の話です。

 

教科書や原理図でも「音波の方向に振動版を向ける」ようになっているし、それが正しい、と信じられているのが問題。

MEMSマイクなど存在しない時代の平均的教科書では手に負えないのです。

 

その昔、そんな教科書を書いた偉い先生には、原稿を書いたその手でヨーロッパ勢のマイクを1つでも下ろさせるマイクを作ることができるんでしょうか。

 

 

MEMSマイクでは「安易な教科書」や「聞きかじり専門情報」に毒されてはいけません、時間をかけてしっかり、もう一度深く「マイクロホン」を学んでください、答えは1つしかありません。

 

さて、筆者がここまで「直角配置が正しい」、という理由を解明してみてください、ヨーロッパのマイクメーカー技術者なら、間違いなく筆者と同じことをいうはずです。

妙な小理屈も神経質な測定もここでは「おあずけ」、結果がすべてです

 

そしてその結果こそが教科書になるべきです。

 

 

 

 

 

 

特記事項

2種類の限定的なMEMSマイクが首記の結果を生み出しつつあるのはMEMSマイクのブッチギリな音場型無指向性マイク」としての適性から成り立ってきた証しです。

 

MEMSマイクのなりたち上の特性から筆者は音圧型無指向性マイク」を避けた形状・構造にしているのはその為です。

 

優秀MEMSマイクの、この直角配置こそが、まず米国製Eath Worksを下ろさせ、デンマーク製、オーストリア製、そして(独)ノイマンを下ろさせてきました。

 

そのことは実使用した複数現場や公共ホール、別々複数の音響プロや録音家が慎重に判断された結果であり、筆者はいっさい関わっておりません。

 

ProbeⅡ の発表以降、ここ2年半に起こった事実だけがそれを証明しています。

 

 

 

 

これだけは守ってください

このブログは開始時から「著作権」を主張しているのはご存じの通りです。

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また、それを破って開き直る不法者に対しては容赦ない厳しい態度で臨んでいるのもご周知のとおりです。

 

このサイトの情報を参考にして作られたマイクは、ネットを含め他でそれを公開するときは、その「出典」(ShinさんのPA工作室)を貴殿の投稿する記事や動画の中で投稿・公開都度、明示しなければなりません、または管理人(Shin)にご相談ください。 

 

 

 

皆さまのご成功をお祈りしています。 (Shin)

 

 

 

 

 

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  「ProbeⅡ(T)で「仮想的面アレーマイク」が構成できた

「細パイプのミラクル」

音場型無指向性マイクとして定評の「ProbeⅡ」シリーズのMEMS型マイクが、次元を超えたアクセサリーで大変身をとげた。

 

「仮想面アレー効果マイク」帯域分割バーマイク」

 

 

 

 TODAY'S
 
類例のないミラクルな効果

今までこんなマイクがあっただろうか

 

 

グッ その1 

左右のマイクバー2本で「仮想的面アレーマイク」が実現しました。

 

 

左右適度に離し、パラにした2本のマイクポールを立てたゾーン内側は無数の仮想マイクを配した「バーチャル・サーフェスエリアが出現。

実験では左右のマイク間隔はほとんど50cmでおこなったが、効果はその外側まで及んでいる。

左右マイク間隔1mでもこの「仮想面効果」は変わらない事を確認した。

 

自由空間に設置した「仮想的面アレーマイク」

 

この空間に「巨大な面的仮想マイク」が構成される。

 

 

 

・自由空間に設置。

・左右のマイクはパラにする。

・パイプ外形7mm、長さ25cm、音穴間隔50mm

・左右のマイク間隔は50cmおよび1mで実験した。

 

 

 

 

 

 

 

アナウンス収音

 

すなわちこのマイクシステムを使えば、「仮想面」域でほぼ「同感度」のマイクとなり、アナウンス収音は仮想面内どこで話してもほぼ均一レベルとなるのが最大の特徴です。

 

なお、この効果は「仮想面」の外側にも広がっており、事実上、巨大なマイクが存在しているイメージとなる。

 

さらに設置したマイクポールの高さ方向へも収音域が広がります

 

 

 

グッ その2

配置の妙

 

「スペースド配置」、「X状配置」、「ホリゾンタル配置」など、このマイクを生かした配置が可能。

無指向性マイク比、収音幅を調整でき、わずかながらゲインを得られるので舞台収音で威力を発揮するだろう。

 

 

 


 

 

 

 

マイクポール1本のときのパフォーマンス

 

縦方向に巨大なマイクが出来上がります。

星縦方向の音穴(スリット)ごとに周波数帯域分割して収音される

 

 

 

音穴ごとに周波数帯域分割されマイクポールの上に向かうほど高域を、下に向かうほど低域の収音能力を持つ。

 

 

 

そのため、オンマイク収音時、マイキングの妙を発揮した音作りのできる稀な「サイドアドレスマイク」となる。

 

 

 

 

 

 

 

片開管部毛糸デッドニングの効果

 

iphoneからのホワイトノイズを受けたスペクトル

 

1.(デッドニング処理ナシ)

 

帯域内の暴れがひどいが中~高域に約10dBほどゲインあり。

 

 

 

2.(デッドニング処理をした)

 

聴感上も自然になった。

 

 

 

 

 

 

 

測定

左右に立てた2本のマイクポールのド真ん中から30cm手前に引いたところを「基準点」とし、「のノ字を描くように音源を移動させたときの受音レベルを比較した。

 

iphoneのSPから1kHZ、400HZ、White Noiseを発出し、各地点にて「点音源」として与えた。

基準点のレベルを「0dB」と決めて各点における偏差値を記録した。

 

 

チューリップ赤一般の人は音圧3dBの変化にはじめて気が付く、とされています。

 

 

 

No1 面マイク効果 (400HZ)

測定エリア内はどこでも±2.5dB以内という結果。

ただしシングルトーンは波長由来のピーク・デイップがはっきりと確認されます。このため比較的波長の長い400HZにし、波長は850mmとなり、λ/4=213mmごとのピーク・デイップで済むため、その影響をできるかぎり避けながら実験ができた。

 

 

No2 面マイク効果 (1000HZ)

1KHZ=波長340mmは全方向にλ/4=85mm間隔でピーク・デイップが発生し、まともに測定できたのかやや疑問を持つ。

 

 

 

No3 面マイク効果 (ホワイトノイズ)

ホワイトノイズでは単一周波数と異なり、波長由来のピーク・デイップはなくなり、測定のバラツキはきわめて少なくなる。

 

 

No4 面マイク効果 (ホワイトノイズ・片開管部デッドニング)

「管共鳴」=レゾネーションによる周波数特性の暴れはトップの片開管部に毛糸を20~30mm入れるだけ。

結果は管共鳴由来の3KHZ~5KHZの5dB程度、5~9KHZの8dB程度、8~20kHZの5dB程度の上昇がいずれもきれいに抑えられます。

(前述「片開管部デッドニングの効果」に比較波形あり)

 

 

 

No5 面マイク効果 (ホワイトノイズ・片開管部デッドニング)

!左右間隔を1mまで広げて測定した。

左右のマイク間隔を1mに広げた時のデータであるが、50cmの時と変わらない能力を発揮していることが一見しておわかりになるでしょう。

 

 

 

ステレオ収音

このステレオ収音(録音)には向かなかった。

 

風の影響は少なめなのでストッキング生地などで覆うだけで大きなな効果がある。今回は同様の不織メッシュ生地を用いた。

 

録音結果では、超ワイドレンジなマイクになるが、音像が大きく定位があいまいになる。

 

この範囲ではステレオ収音には向かないようであるが、あきらめる必要はない。(花のタネはどこかで開花するかもしれない)

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

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