ShinさんのPA工作室

※ ないモノねだりこそ開発の原点だ ※ 


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★(ご注意):このブログ記事の商業的窃用については厳にお断りしています  管理人Shin



Amazonの超激安コンデンサマイクが簡単な改造で驚愕の変身をとげた。


世の「普及型コンデンサマイク」とは一線を画すこの音、お試しあれ
(追記:1/30) YOUTUBE YouTube で試聴できるように致しました。

https://www.youtube.com/watch?v=xWYjaKBuzXI


驚き これ、 ウソだろー !?



アマゾンのコンデンサーマイク、サスペンション・ホルダ、ケーブル付きで 2,380 円 という超激安品。(単一指向性

(この例はBM800という機種ですが、BM-700も内部は同じ、この価格帯で聞き慣れない数種メーカー製品として同一内容のマイクがあります。(2,000~3000円台)

(FLOUREON、AGPteck、Andoer などのメーカー名のモノ、メーカー名なし、いずれも同一物と思われる)が基板の一部のごくわずかな部分の相違はあるようです。

それでもツエナーダイオードを見つければ結果はいっしょ、②③入替はコネクタ側でも行っても基板側でも結果は同じ。


サイドアドレス型では最も安いベリンガー C-1の半額以下、サスペンション・ホルダ、ケーブルまで付属なら結局「本体」はいくらなのだろう?、年末にはこれが1,980円という例も見かけた。

どうせ中華製の低次元な商品でしょ・・・(商品レビューもほぼそんなモノ)と購入者は眉つばモノで、それでもアマゾンで買っている。

 (MXL似だったりiSK似、2種類のバージョンにそれぞれ「700」と「800」の番号のある機種名が付いています・・・xxx700、xxx800)


ただしNEEWER700(NW700)は小さい10φカプセルです(基板構成は同一、基板材質は違う)これは避けてください、 これに似たモデファイは他にも否定できません。

(今回の現物はメーカー名なしBM-800)

「ケース代」だと考えても安いのでShinさん早速「ポチッツ」たが・・・翌日届いたマイクをテストしてさらに驚いた。



(変なマイクです)

1.届いた商品の外箱、取説は各機種共通らしく、シリーズの別機種写真が使われている。箱にも本体にもメーカー名はまったくないがパッキングはしっかりしている。

2.「ファンタム動作」のマイクだが「プラグインパワー」でも動作します。

3.ファンタム動作では思いがけないハイレベル出力、しかし妙な音に「オヤッ?」(XLR②③に対して逆相出力・・・3番ホットである)

4.正相出力させたところ「オッツこれは使えるかもしれない」という感触を得た。

5.マイクカプセルのスリット入りバッフルのスリットで低域減衰がみられる。

6.音質は悪くないが「サー」ノイズがデカく、まるでにごり水を飲まされているようだ。

7.タッチノイズの固体共振が激しく、波形観測の結果約400HZ、約280HZに強いピークがあり共鳴音として常につきまとう。
7.カプセルのマウントパーツはチープな黄色いプラスチック製。


(2016.6.4追記)付属ケーブルの奇妙な実体

(付属の「なんじゃこりゃケーブル」内部結線図)
 

このロクでもない見立てのマイクですが、出力位相を正す(②③入替)だけでC-1の音とは月とスッポン、次元の違いを直感したので更なるチューニングに手をつけることにした。


(リファレンスについて)

ここからの改造は音を確認しながら、リファレンスとしてSONY C-38BおよびAKG C-451Bと音質・特性・表現力を詳細比較しながら進めた。


つまり、ボイスにおいてはC-38B、C-451と十分対抗できるグレードアップができたという事です。 


マイク 高級化改造 


【改造 1】逆相→正相出力に転換

(基板側で簡単に入れ替えできる)

注1「正常化=反転」後はプラグイン・パワーの機能は使えなくなります

注2マイクカプセルはFET外付け型16φ「ECM」です



素性はきわめてイイぞ

内部はいかにも安物感プンプンだが、その音は他の購入者のレビューや当初の偏見を完全にくつがえしてくれる。


ここまでくると高級マイクの仲間入りさえ視野に入るのでリファレンスとの音質比較を徹底して高い次元の比較試聴を行い、聴き劣り部分を元から正していった。

【改造 2】 サー・ノイズ」低減 消滅対策


問題は「ツェナーダイオード」=「ノイズ発生素子」、こいつはすべてをダメにする貧乏神だ。


      回路(概念略図)


ツェナーダイオードを即刻削除、代わりに5.6kΩ(1/4W金属皮膜抵抗に変え、ブリーダー抵抗として約6V/at48V時を作り出します。


これによりECMのインピーダンス変換用FET(2SK596)のドレイン電圧はツエナーダイオードのホワイトノイズで汚れたものからブリーダー抵抗による非安定ながらキレイな直流が加わるようになった。




ECMの出力インピーダンス変換用FET=2SK596


かくしてホワイトノイズはウソのように消え去り「さっきまでのあの音は何だったんだろう?」とキツネにつままれたようだ、たったこれだけで・・・・。

またもやツエナーダイオードの猛毒性を見せつけられた。



※回路図は「第2編」で公開いたします。




【改造 3】 ショック・ノイズ=固体鳴き「ボンボンボン」消滅対策


現状:マイク下半分を叩くと270HZ、400HZに強い共振がみられる。周波数表示はそのたびに上下どちらかが表示されました。

写真でも二つの山が見えます、小窓の数値は固体鳴き周波数(HZ)です。
このピークをなくするのが目標。



対策:



100均の「防振マット」=「エラストマー」を使用して上写真のように各ポイントの対策を行う。

・ECM取付まわり(マイクバッフル)の凹部はエラストマーを詰めてプラスチックの防振をはかるとともに、4か所のスリットをふさぎ動作特性のチューニングをはかった。


※これはのちに「ブチルゴムテープ」でよいことがわかっています。



結果:あれほどひどかった270HZ、400HZの固有鳴きはウソのように消え、高品位な音声に。

ボンボンボン」は無機質な「トットットッ」に変わった。

写真のように、なだらかな山になり2つのピークは消え去った。



さて、その音質やいかに。


過去より行ってきたマイクロホンの改造チューニングは次の機種があります。

CLASSIC PRO: CM5、(CM2000)

BehringerXM8500、   ECM8000 C-1

JTS PDM-57CX508

Shure55SHⅡ

MXLR144


この中では好評の「ECM8000の改造 」をはるかに上回る驚きの改善結果を得られました。



なにしろ安価ですので、このとんでもなく怪しいコンデンサマイクは一度経験される価値があります。



販売側でも製品本体・付属品・セット内容はギャランティーされていません、予定した商品と違う内容だった場合は購入先とご相談ください。


                                以上



PS)読者の皆様が実際にこの改造をやられたご感想などをShinにお聞かせください。

mail: sound_ai@xk9.so-net.ne.jp



     第2編につづく





(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)  
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)


モノ作り日本もっと元気出せ   



【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。


★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。


★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。

                                 


                             
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