ほっこり 知恵袋

三軒茶屋の歯医者さん 下馬デンタルクリニックのブログです。詳しくはこちら⇒http://shimouma-dentalclinic.jp/


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先日、有料老人ホーム、クラーチ溝ノ口にて口腔ケア実習会を行いました。
初めての口腔ケア講座と実習。
入居者向けに行いました。皆様、大変熱心で驚きました🎵口腔ケアという言葉はご存知の方が多く、具体的なお口の悩みについてのご質問も積極的に出ました。

お口の悩み
Q)シェーグレン症候群で唾液が出にくく困っています。口腔乾燥が著しく、いつも人工唾液スプレーを持ち歩いています。何かよい方法はありませんか?

A)唾液腺マッサージをすると唾液が出やすくなります。耳下腺は、唾液腺の中でも大きく、漿液性(さらさらの唾液)が出てきます。お食事前などに行うと、唾液がでて、飲み込みやすくなります。
保湿という点では、うがいした後、マウスウォッシュなどを唾液の出る耳下腺乳頭にスプレーするとよいです。耳下腺乳頭は、上顎の一番奥の歯、第2大臼歯の頬側にあります。片方ワンプッシュでOKです。😄 乾燥が著しい場合は、保湿ジェルを薄く塗ってもよいです。マスク😷をすると、保湿され楽です。

Q)歯ブラシは、どのくらいの硬さものがよいですか?
A)お口に傷などがなければ、普通の硬さで大丈夫です。腫れているときや出血しているときは、軟らかいものがオススメです。擦っても、痛くありません。

Q)電動歯ブラシを使っているのですが、それでもよいですか?
A)はい、大丈夫です。
当て方と圧力が適切ならばよいです。
圧力の目安は、磨くというより、マッサージされて気持ちよい程度の軽さです。

Q)食べこぼしがあるのは、お口の周りの筋肉と関係ありますか?
A)はい、あります。
食べるときは、お口周りの筋肉を使って、食べ物を捕らえて咀嚼します。
食べる前にお口のストレッチや体操をするとよいですね。


Q)入れ歯が合っていないときは、入れなくてもよいですか?
A)早めに入れ歯を修理してもらい、噛めるようにしましょう。もし、すぐに治療ができなかったり、入れ歯をずっとはずしていて入れ歯が入らない場合は、入れないでください。

Q)飲み込む力が弱いときはどうすればよいですか?
A)嚥下するには、舌が上顎にしっかり押し付けて潰す舌圧が必要です。
①舌圧をあげるには、舌を上顎に打ち付けるための筋トレやお口の体操が有効です。また、口蓋と舌を使う「パ、タ、カ、ラ、」などの発音訓練も有効です。
②入れ歯の口蓋部を厚くしてもらい、舌が容易に当たるようにして舌圧を下げても飲み込めるようにすることもできます。筋肉の訓練により、舌圧があがってきたら入れ歯を徐々に薄くしていきます。


感想ベル
お口の体操やマッサージは、個別の質問も多く、一人一人まわって指導しました。
熱心な方がいて、本当にやりがいのあるセミナーでした。ご紹介頂きました方と皆さま方とのご縁に感謝します。
高齢社会では、できるだけ口から食べることを勧めたいです。今できること、口腔機能の改善は継続することで効果が出ます。
今後も口腔ケアの啓蒙活動を続けていきます。

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2016年3/10に行った、口腔ケア実習会「いきいきカフェ」主催のアンケートか結果を頂きました。共済のT&K株式会社様には厚く御礼申し上げます。
参加者の職種は、看護師、歯科衛生士、介護士、言語聴覚士、その他でした。


参加者の経験年数は、10年以上の方が半数でした。参加目的は、知識、技術の取得、所属の問題解決が多かったです。



施設での口腔ケアは、半数以上の方が、行っているでした。しかし、一貫しては行っていないとの回答が多いようです。
取り上げてほしいテーマは、口腔ケアの基本の他、患者別、診療科別の口腔ケア、口腔アセスメント(計画、実施、評価の方法)、口腔ケア製品使用後の臨床報告などがありました。


アセスメントを行っているのは、半数。
口腔ケアに行う時間は、5分以内が多く、10分以内までを合わせてほとんどでした。


口腔ケアに使用する道具は、スポンジブラシ、歯ブラシ、保湿ジェル、ガーゼが多いそうです。基本的にこちらの道具でほとんど十分だと思います。後は、個々に症状別に対応でよろしいと思います。


口腔ケアの1日の回数は、5回までが多いです。3回以上行っているのは、素晴らしいです。人手がないとなかなか出来ないとおもいます。一人で、何人の口腔ケアをしているかは、3人までが多く、6人までを含めて半数でした。


口腔ケアの悩み
「口臭がきつい」が最も多く、「口腔アセスメントができていない」が次に多かったようです。「口腔ケアをしてもすぐにもとに戻る」というのは、継続的に行うことができているかという問題も考えられる。
通所の場合、家庭に戻ったときのケアの仕方も問題として考えられる。
「お口を開けてくれない」対処はアドバイスさせて頂きました。


実際に口腔ケアをしている職種に驚きました。ほとんどが、看護師、介護士なのです。歯科衛生士や歯科医師は半数にも満たないのです。これは、在宅歯科がまだ普及していないことが言えるでしょう。
今後の課題として、考えなければならないでしょう。人口も人手も多い、都内からまず普及していくことになるでしょう。
在宅歯科、訪問衛生士はとても重要になってきます。
最後に、アンケートをまとめて頂いたT&K株式会社様に改めて御礼申し上げます。今後の示唆と展望として考えることができました。また、ご協力頂けると嬉しいです。
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世田谷区世田谷ボランテイアセンターにて、株式会社T&K共催による口腔ケア実習会を開催しました。参加者は、医療関係者、介護職の方、介護家族の方などが集まりました。テーマは「認知症と口腔ケア」を中心に、口腔ケアをする前にチェックしたい事項をお話させて頂きました。
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ここだけはチェックしよう❗️
口腔ケア前のお口の観察事項
⭐️出血はないか?
出血している場合、どこから出血しているか?(歯肉、舌、頰、硬口蓋、軟口蓋)
⭐️腫れはないか?
⭐️舌苔はどのくらいついているか?
⭐️痰、はついていないか?
⭐️唇、口角は乾燥していないか?
⭐️唾液の量はどうか?
⭐️お口はスムーズに開くことができるか?
⭐️入れ歯は合っているか?
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口腔ケア時の質問で多かったこと
Q舌苔はどのくらい取ればよいのか?
A: 舌には糸状乳頭があり、薄っすらと白い状態であればよい。厚い苔のように付いている場合は、ゴシゴシ機械的に落とすのではなく、保湿してふやかしてから拭うと落とすことができる。ラウリン酸ナトリウム配合の保湿ジェルや歯磨剤を暫く置いてから、拭うと取れる。くれぐれも、傷つけないようにすること。白い部分全て取ってしまうと、大切な常在菌まで取ってしまい、感染し易くなるためである。
Q 認知症の方でお口を開いてくれない時は?
A: 無理やりは開けさせないこと。
先ずは動機付けから。緊張して開けられないことも多い。緊張をほぐすには、声掛けをすることから。挨拶→握手→腕→肩→首→頬→口へ 。会話しながらマッサージしていく。緊張がほぐれると、スーッとお口を開いてくれる。「ちょっとお口を見せてくださいね。」一瞬でお口を閉じてしまう方の場合は、バイトロックを噛んでもらう。「これ、噛んでいてね。」と言って。
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Q介護の現場で食べてくれない時、口が問題になっていることは?
A: 痛い場合や、噛めない場合、飲み込めない場合、お口が乾燥している場合などがある。
ひらめき電球観察ポイント
① お口をしきりに触る。(痛みがあったり、気になる場合、上手く言葉で伝えられないので、口を触る。)
② 食べ物を残す。(いつもは食べるのに残す場合は、噛めなかったり、痛い場合や、食形態が不適切である場合が考えられる。)
③ 話すことが少なくなった。(お口が乾燥して上手く話せない場合や、痛みがある場合は、入れ歯が合っていないため、話し辛いなどが考えられる。)
④ 外出をためらう。(入れ歯などが合わない、または歯が気になり、人と会うことを避けるようになる。)
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メモ口腔ケア実習時の注意点
① 口腔ケアは機械的清掃の他に、機能的回復も含まれている。つまり、頰を十分にストレッチしながら行うこと。
② 奥から手前に一方通行で行うこと。
一回ごとに汚れを拭うこと。往復すると、汚れを押し込んでしまうため。
③ 口腔ケアを始める時は、合図の意味も込めて、唇の保湿から始める。
④ 誤嚥しないように、顎を引いてもらう。足は床に付いていること。
⑤ 誤嚥予防のため、スポンジブラシはよく絞り、液だれさせないこと。
⑥ 初めに食物残渣を取り【スポンジブラシ、ガーゼ(繊維のない不織布がよい)など】、細かい部分は柔らかい歯ブラシを使って磨く。柔らかい歯ブラシは腫れがあっても痛くないため、磨くことができるのでオススメ❗️
⑦ マウスウオッシュは、ノンアルコールのものを使用する。アルコール含有のものは、傷がある場合はしみて痛いため。
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ベル感想
参加者の皆様は、大変熱心に実習されました。日頃現場で行っているため、お互いに被験者になることはとても良かったそうです。「される側」の気持ちがよく分かったそうです。どうされると気持ち悪いか?触り方、コミュニケーションの取り方など、様々な気付きがあったようです。
明日から是非やってみてください。皆様の笑顔が、患者さんや利用者さんを幸せにしてくれると思います。爆笑

カメラマンは、近藤浩紀さんでした。
いつも素敵な写真をありがとうございます。FB: https://www.facebook.com/hiroki.kondo.photography
ホームページ:http://www.hirokikondophotography.com/
※写真のシェアは大歓迎です。また写真をご利用の際には、色の加工や切り抜きなどの編集はご遠慮下さい。お問合せはHiroki Kondoまで。


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