この国の形を変えずに消費税増税を進めたとしても「焼け石に水」で赤字国債発行→消費税増税という負のスパイラルを抜け出すことは不可能だろう。いたちごっこはいつまで続くのだろう。
[13日 共同通信]首相、野党に消費税協議迫る 改造内閣が発足
野田改造内閣は13日、皇居での認証式を経て発足した。野田佳彦首相は記者会見で、問責決議を受けた2閣僚を野党の要求に応じて交代させたことを踏まえ、野党に消費税増税の協議に応じるよう方針転換を迫った。消費税増税をめぐる衆院の「話し合い解散」の可能性は「念頭にない」と否定。3月に消費税増税関連法案を提出する前に、国会議員定数の削減について与野党間で結論を出す決意も示した。

首相は自民党の森喜朗元首相が協議入りの必要性を指摘していることを念頭に「自民党の中でも『正々堂々と協議した方がいい』と発言する有力議員がいる」と強調した。
野田総理の記者会見でかなり違和感のあった次の3つのフレーズである。

・社会保障について「未来に永続して続ける社会保障の機能を確保するために、それを支えるための安定財源が必要です」
・消費税について「安定財源ということは、国民にご負担をお願いをすることであります」
・定数削減について「具体的にいつまでうんぬんと、明確に工程表的に言える段階ではないという風に思います」

これは「消費税の負担は3月に決定するが、議員定数や公務員給与の削減は未定」ということだ。つまり、こういう状況になったのは、私たちの責任ではなくお金が足りないからと言っているようなものだ。

内閣改造について野党の反応は以下の通りとなっている。

自民党の谷垣総裁
「去年、問責決議が可決されたときに、2人の閣僚を更迭すべきだったが、問責を覆い隠そうということで内閣改造することになり、野田総理大臣の任命責任と言わざるをえない。4か月余りで内閣改造せざるをえなくなり、適材適所でなかったことが明らかになった」

公明党の山口代表
「問責決議を受けた2閣僚を代えざるをえなかった人事だろう。障害になっていた閣僚を代えたので、国会審議には臨めるが、野田総理大臣の任命責任は問われる。内閣支持率が下がるなかで、中規模の改造を行わざるをえなかったところに、野田政権そのものの問題がある」

みんなの党の渡辺代表
「岡田前幹事長を、副総理兼社会保障と税の一体改革担当大臣、行政改革担当大臣に起用する姿勢をみると、『増税に狂う増税暴走内閣』だ。行政改革はおざなりでアリバイ作りになっていくことは、容易に想像される言語道断の内閣だ。『脱小沢路線』で、下がり気味の支持率に歯止めをかけるという、こそくな手法がまたもやとられたという感じを受ける」

共産党の市田書記局長
「ひと言で言えば、『消費税増税推進内閣』で、野田内閣は完全に自民党政治に逆戻りしている。国民の暮らしと経済を破壊する増税や、国の形を壊すTPP=環太平洋パートナーシップ協定を推進するやり方に対案を示しながら、国会で正々堂々と論戦を展開していく」

社民党の福島党首
「問責決議を受けた2人の大臣を代えるのは当然だが、あまりに遅すぎた。そして、内閣を改造したら、『消費税増税猪突(ちょとつ)猛進内閣』に化けてしまった。岡田前幹事長の起用は、消費税増税にひた走るという宣言だ。生活破壊、生活軽視に、悪く改造された」

たちあがれ日本の平沼代表
「野田総理大臣は、適材適所を明言していたが、僅か4か月余りで内閣改造を行うのは、言ってることと違う。社会保障と税の一体改革で、『ネバーギブアップ』と言いながら簡単に人事を代えるということは、総理大臣としての見識を疑わざるをえない」

全般的に消費税増税内閣という意見が大勢となっている。

また、海外のメディアでは以下のような報道となっている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル
「野党勢力をなだめ、増税案方針への支持を得るために大改造を行った」

英紙デーリー・テレグラフ
「時宜を得た改造だ」

中国の国営新華社
「改造規模は中程度だが手堅い内容だ」

海外のメディアは日本のメディアと違い自国の利益を考えた上で報道するので好意的なのだろう。

あくまで先の総選挙で大勝したマニフェストに則ってまずは特別会計の圧縮や公務員給与削減、国会議員の定員削減に望むべきだ。そうでなければ、野田総理は民意によって解散総選挙をすべきだ。



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