30日放映。今回は解剖学者でおなじみ「バカの壁」の著者・養老孟司さん69歳の子どものころの思い出インタビューと再現ドキュメント。昭和12年鎌倉生まれの養老さん。子どものころはあいさつが出来なくて、そのせいで人付き合いが苦手で、病気がちで運動が苦手、そして昆虫オタク。原因をさかのぼると、4歳のときに父を病で失い、その臨終に際し、「さよなら」を言いなさいと誰かに(母?)促され、言えなかった、という大事件。そのことがトラウマのようにあいさつを苦手にし、人との付き合いを遠ざけ。そのことが何十年も尾を引いたという。50近くなって、電車の中でふと気づいたこと。「さよなら」事件は父の死を拒否したことであり、そのことで自分はあいさつが苦手になり、自分の性向を決定付けていった、と。その時初めて父の死を受け入れ、電車の中で涙が止まらなくなりどうしようもなかった・・・。という子どものころのお話、というより、父の死をめぐる自己分析でした。興味深いお話でした。あの内向的昆虫オタク小学生が中学高校とどんな学生時代を送ったのか知りたいところでした。
・番組評価~☆☆☆