碁会所探偵シホ&クニ

碁会所探偵シホ&クニ

初段を目指すシホ&クニです。
碁会所で打つのが大好きな私たちが,
お世話になっている碁会所、
初めて行ってみた碁会所をご紹介します。


毎月15日に(「囲碁の日」ってことで)
更新する予定です。



※『月刊 碁ワールド』で、
 「シホ&クニのハッピーワールド」
 連載中です。


※シホの碁会所ブログ
 『囲碁太郎の日々』もどうぞよろしく。
 ↓
  http://ameblo.jp/bunko-igotaro/



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クニです。
思いっきり更新が遅れて申し訳ありません。

ブログを書こうと思ったら
突然宇宙人がやってきて拉致されました。
先ほど地球に戻ってきたところです。
(なんだか言い訳っぽいですね)


さて、5年にわたって続けてきた「碁会所探偵」ですが、
お知らせしましたように、
58回目の今回を持ちまして、一旦終了とさせていただきます。


ご愛読、応援いただきましたみなさま、
本当にありがとうございました。


前回の探偵ではその理由に触れていませんが、
もちろん休止するには訳がありまして・・・。

実はこのたび4月1日付で
シホが
金沢文庫の碁会所「囲碁太郎」の席亭に就任したのです。

アルバイトから経営者への華麗な転身。
「ハマの女席亭」誕生ですね。

 

そのため、探偵をする時間が取れなくなり、
残念ながら、終了を決めた次第です。

一方クニは、
今まで通り週に一度のアルバイト身分で
「囲碁太郎」を手伝います。
(木曜担当になりました)

新しい親分であるシホに
「もっと働きたい」と頼んだのですが、
「先立つもの(バイト代)がない」
と、一蹴されました。

「囲碁太郎」の経営が軌道に乗らないと
シホクニの未来も厳しくなりますので、
どうぞみなさん
(せっせと)遊びにいらしてくださいね。

 
※探偵調査員一同からのお祝い

前置きが長くなりました。
そんなわけで、
最後の探偵はふたたび、「囲碁太郎」とさせていただきます。

5年間の探偵稼業で
同じ碁会所を取り上げるのは今回が初めてですが、
新しい「囲碁太郎」を知っていただくためにも
ぜひ紹介させてください。



「囲碁太郎」は、
京浜急行金沢文庫駅から徒歩3分。
国道16号沿いの雑居ビル2階にあります。
(2013年に引っ越しました)

入口は交通量の多い道路に面していますが、
店は奥まった位置にあるため、とても静か。

窓の外に
春は桜、夏は百日紅(サルスベリ)、秋は金木犀と
四季折々の自然が楽しめます。

 
※碁友のNさんも花を抱えてお祝いに駆けつけてくれました

碁盤は15面。
高段者、級位者、リーグ戦参加メンバーと
それぞれお気に入りの席が決まっているのが面白いですね。

 
シホとFちゃんの定位置

常連さんの多くは地元の方ですが、
シホクニの碁友が、
電車を乗り継いで遊びに来てくれることもあります。

一番遠くから来てくれたのは
オホーツクのWさんでしょうか。

シホが席亭になってからも、
ありがたいことに常連さんは変わらず通ってきてくれます。

高段者にして
「囲碁太郎」の用心棒兼アドバイザー、
毎日のように足を運んでくださる
S 師範とO師範。

その碁仲間のみなさん。

最高齢93歳のT先生、
毎月リーグ表を作ってくださるKさん他
リーグ戦参加のみなさん。

「囲碁太郎」のアイドルFちゃんと級位者のみなさん。

前席亭のボスも月極会員になってくれました。

「囲碁太郎」は本当に「ひと」に恵まれています。
大げさでなく、常連のお客さんが「囲碁太郎」の財産ですね。


今回、シホが席亭を引き継ごうと決心した
最大の理由もそこにあったといいます。

「こんなにあったかい碁会所を
なくしちゃいけない、と思ったんだよね」


そう、
ここでシホが碁会所を引き継ぐことになった
経緯をお話ししなければいけませんね。

発端は、ボス(前席亭)が
引退を考えていると知ったことから始まります。

もともとボスには本業があり、
さらに「碁会所」以外にもやってみたいことがあって、
「そろそろ辞める」
は、シホクニに対しても口癖のようになっていました。

私たちもすっかり慣れてしまい、
「また始まった」くらいの感覚で、
聞き流していたのです。


ところが1年ほど前から、
かなり本気で引退を考え始めた様子で、
ボスの口調が微妙に変わってきました。

ボスの引退は、「囲碁太郎」の閉店を意味します。

そこでシホは考えました。

「囲碁太郎」は自分にとって大切な存在。
同時に、通ってくれる常連さんのためになくしてはいけない存在。

それなら・・・
自分が引き継ぐ?

でも、
碁会所はタダでできるわけじゃない。

保証金、月々の家賃、水道光熱費・・・
それに見合うだけの収入が得られる?

自分にも「パズル作家」という本業があるのに、
時間を捻出できる?

悩みに悩んで、
気持ちが固まったのは
昨年の秋ごろだったといいます。

「そのころ自分の将来についてあれこれ考えていて、
好きな囲碁をやりながら死んでいければ
それもいいかなと」

多くの碁会所を取材してきたからこそ、
魅力と同時に
続けることの大変さも目の当たりにしてきた・・・

そのうえで
「やってみる」という道を選んだのです。

「師範たちが後押ししてくれたことも大きかった」
とシホ。

さらには、現実的なところで、
碁盤などの備品をそのまま譲ってもらえることも
決め手となりました。


実をいうと、
シホが席亭を引き継ぐ話は
クニにも相談がなく、
すべて決まってから「報告」というかたちで聞きました。

そりゃ、
さすがにショックでしたよ。
「なんで相談してくれなかったの?」
と、シホを責めたりもしたのですが、
まあシホらしいといえばシホらしいんですよね。

「決める前に相談して、気持ちがブレるのはいや」
だと
大事な場面で事後報告だったことは
今までに何度もありました。

何しろ長い付き合いの私たち。

友達というよりも同志?
家族? じゃなくて恋人に近い?

軟弱な関係ではなく、
激しいケンカもするし、わがままも言い合うし、
でも、
私たちだけに通じ合える共通の感覚があり
シホは私にとって
やはりかけがえのない存在なんですよね。
(って、自分で言ってちょっと照れる)

今回も結局最後には、
「全面的に応援する」ことにしましたとさ。

おっと、
話が思いきり逸れました。



5年前、
最初に「囲碁太郎」を見つけたのはシホでした。

地元にいい碁会所がないかと探していたところ、
散歩の途中で偶然発見し、
さっそく潜入したのだといいます。

シホの第一印象は
「こじんまりとして、感じのいい碁会所」。

現在の場所に引っ越す前で
さらに狭い店でしたが、
雰囲気は最初からとてもよかったのです。

乗り込んだ早々、
今では4子置かせても滅多に負けないFちゃんに
互先で負けたことは一生忘れないといいます。

そのころの「囲碁太郎」は、
級位者や初段前後の人が多く、
シホにとってもいい勉強の場でした。

ボス(五段)が打ってくれることもあり
「囲碁太郎」に通うのが楽しかったといいます。

さっそく探偵でも取り上げようということになり、
取材に出かけたのは、
なんと東日本大震災の翌日でした。

このときの経緯は、
『月刊碁ワール』ド6月号のエッセイ
「シホ&クニのドタバタ修行日記」に詳しく書きましたので、
そちらをお楽しみに。

この取材の日、
ボスに掛け合って「囲碁太郎」でのアルバイトを始めたシホ。

クニもそれから1年半たって、アルバイトを始めます。

そのクニが、この夏で
アルバイトを初めて3年になるのですから、
月日の経つのは早いですね。

シホはバイト初日から一人で店を任され
右往左往。

クニは常連さんの顔と名前が覚えられず、
冷や汗をかきました。

それでも、二人で大会を企画したり、
仕事帰りに師範たちと飲み打ちをしたり、
楽しい思い出がたくさんあります。

 
 
 
 
大会の風景

石倉昇先生,指導碁会を終えて


これからも、「囲碁太郎の日々」を
もっともっと充実させたいですね。


今回シホ席亭のもと
大きくリニューアルしたのが営業時間です。

毎週木曜~土曜の営業を
21時までに延長しました。
(今までは週末も含め18時閉店)

 


陽が沈んだら
一杯飲みながらゆるゆると打つのも楽しいもの。
軽いつまみなども用意して
仕事帰りの方にも立ち寄っていただける碁会所を目指します。

 
※S師範とM氏

先日4月16日(木)には、
「新・囲碁太郎」企画第1弾として
クニプロデュースの「ミニペア碁会」を開催しました。

平日にもかかわらず、
美女3人が仕事終わりで駆けつけてくれたおかげで
おじさんたちはメロメロ。

 
 
ペア碁盛り上がりました

ずっと鼻の下が伸び切っていました。

クニはこの日、
朝から張り切って参加者のためのお料理作り。
お稲荷さん、サンドイッチ、煮びたしに揚げ物と、
運動会のようなメニューになってしまいました。

 

 

でもみなさんに喜んでいただけたので、
頑張った甲斐がありましたよ。

 
※カメラじゃなくて碁盤を見ましょう

5月3日(日)には、
シホプロデュースで
石倉昇九段と高倉梢インストラクターによる
指導碁会が開催されます。

こちらも盛り上がることでしょう。

指導碁は常連のお客様優先となりますが、
いつも通り営業していますので、
興味のある方はぜひ遊びににいらしてください。

これからも、
シホを中心に
さまざまなイベントを企画していきたいと思っています。
応援をよろしくお願いします。



囲碁太郎

住所
横浜市金沢区谷津町148-3
STビル2F

営業時間
日、火、水 13時~18時
木、金、土 13時~21時
月曜定休

料金
一般 900円
女性 700円
高校生以下 500円
18時以降  500円
回数券(12枚) 9000円
月極会員  10000円

電話 
080-7828-1515
mail
bunko-igotaro.go-go@docomo.ne.jp

ブログ
「囲碁太郎の日々」
http://ameblo.jp/bunko-igotaro/




というわけで、
最後の探偵もこれで終わりです。

誰に頼まれたわけでもなく始めたこのブログ。

今回もそうですが、
隔月に回ってくる原稿書きがなかなか苦痛でした。

文章がまとまらなかったり、
書いた原稿がまとめて削除されてしまったことも
一度や二度ではありません。
(この現象はなぜかクニだけ)

それでも続けてこられたのは、
多くの方から、
「ブログを楽しみにしていますよ」
と応援していただいたからにほかなりません。

また、意外なところで、
「シホクニさんですか? ブログ読んでいます」
「このブログを見て、ここの碁会所に行ったんですよ」

と声をかけていただく機会があり、
とても励みになりました。


取材は大好きでした。

どこの碁会所にも物語があり、
席亭のポリシーがあって、
話を伺うのが毎回本当に楽しかった。

いい経験ができたと思っています。

探偵調査員のみなさん、
どうもありがとう。

一旦これでお休みですが、
チャンスがあれば番外編でも特別篇でも
また出かけましょう。

そして、最後までお付き合いくださったみなさま
本当にありがとうございました。

また、いつの日かお会いしましょう!


                         by クニ

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毎月15日の更新なのに、
大変遅れました。
申し訳ありません。

探偵した後に仕事が詰まっていたのと、
高熱で倒れたので・・・と言い訳です。


さて、シホクニがずーっと行きたいと思っていた、
大阪囲碁の旅に行ってきました。

あ、これ、すごく長文ですよ。
2日分を一回で書き上げようと思うので、
お時間がある時にお読みください。


まずは、大事なご報告をしなくてはなりません。
2010年7月から毎月続けてきた
『碁会所探偵シホ&クニ』ですが、
来月の58回目を最後に一旦休止させていただきます。

まだまだご紹介したい碁会所もあり
大変残念なのですが、
シホの都合でこの春より
探偵をする時間がとれなくなってしまい、
やむなき決断に至りました。

今回の遠征も、
(とりあえず)最後の探偵だから、
一番行きたいと思っていた碁会所に行こう、
だったら大阪でしょ!
ということで、即決定した次第です。


3月12、13日で大阪。
と日程だけは決めたものの
シホもクニも直前までちょっと大変な仕事をしていて、
実際は行けるかどうかもわからない状況でしたが、
ようやくそれを終えて、
二人でJTBに駆け込んだのが出発2日前の3月10日。
計画性なしのシホクニらしい旅行の幕開けですね。

春休みだからか新幹線もホテルもいっぱいで、
ギリギリとれたツインがヒルトン大阪って。
(ビジネスホテルで良かったのに)


まあとりあえず新幹線もホテルも確保したので、
12日早朝に新横浜に集合。

朝食は駅弁。




食べておしゃべりしている間に
富士山も見逃して、
新大阪到着が午前9時過ぎ。

そして、大阪へ。









※大阪のエスカレーターって、
ホントに右側に立つんですね。(関東は左側)
この後は、郷に入っては郷に従う。
 


ホテルに荷物を預けてから、
「さて、どうしよう」。
行く碁会所だけは決めていたけれど、
その他はノープラン。

まずは2日間の動きを決めようってことで、
カフェに入りました。

 




二人してガイドブックの一冊も持っていないので、
ホテルでもらった案内地図で駅などを確認するも
「道頓堀はどこ? 天満橋は?」
まったく地理がわからず、混乱。

大阪の地下鉄、複雑だし。
なんで大阪駅に梅田とか東梅田とか、
別の駅が隣接しているの?!
と、また混乱。

が、混乱を解決しないまま、
「後で誰かに訊けばいいよ」
「早めの昼を食べよう、粉もん食べよう」
と、観光案内で教えてもらった
お好み焼き屋「桃太郎」に入る。


まずは牡蛎焼きで生ビール。
美味い!




そして、名物の「いもすじねぎ玉」のお好み焼き。

「囲碁の芋筋は良くないけど、
これは美味いねえ」
と、すでに酔っぱらいのオヤジ状態。




※中にジャガイモが入っているからね



※マヨネーズかけるのヘタクソ過ぎ、私




卵で巻いた「そばロール豚チーズ」でしめて、
大満足。
(撮る前に食べちゃったよ)



まだ、碁会所には行かない。
まずデパ地下を探偵、
大阪みやげの目星をつける。


ようやく午後に天満橋の碁会所、
「囲碁サロン雅」へGO。

ここは、
goxi(囲碁のSNS)のマイフレさん、
学園先生が経営する碁会所で、
来阪の際にはぜひ寄りたいと思っていたところ。

天満橋の駅から5分ほどですが、
(大阪城からは10分くらい)
土地鑑がない上、方向オンチのシホクニは、
駅前のドラッグストアで道を教えてもらいました。

この後もちょくちょく感じたのですが、
大阪の人ってすごく親切ですね。
道や駅を訊いても、おすすめのお店を訊いても、
スマホの充電をお願いしても、
みんな優しく対応してくれました。




※「雅」、見~つけた。
  下はオシャレな洋菓子屋さん。




※入口の看板





※入口。怖くはありません,大丈夫です



迎えてくれた学園先生とは、
シホは一昨年のジャンボ大会で、
クニは昨年のジャンボ大会でお会いして以来。

関西棋院の元院生で、現在は公認インストラクター、
goxiの対局場では優しく的確な検討をしてくれる
学園先生です。


私たちがお邪魔した木曜は、
学園先生お一人でしたが、
火土日は、他に二人のスタッフさんが常駐しているそうです。




※常連さんと学園先生



※お客さんが帰った後の店内


滋賀出張で仕事を終えた調査員・Mしゅーと、
大阪在住の囲碁友・Mっちが、
夕方に雅に来てくれるということで、
それまでシホクニは、
常連さんと対局したり、
学園先生とお話したりしていました。

なんか、待ち合わせ場所に使って、
すみません。

でもその間、色々話を聞いて面白かったな。

学園先生=林達也さん(40)が
雅の経営を引き継いだのは一昨年のことですが、
それまでがなかなか波瀾万丈。

ご実家の林家では代々、
「囲碁、柔道、水泳のどれかを学ぶこと」
というのが家訓だったそうで、
学園先生も小学生の時から碁を知っていました。

関西棋院の院生になってプロを目指すも、
その道は厳しい。
囲碁をやめようと思ったことも何度かあったそうですが、
そんな時に関西棋院が
「囲碁学園」という子供教室を立ち上げることになり、
その中心的なメンバーに。
「学園先生」のハンドルネームは、
ここから来ているのですね。

そこで活動しているうちに、ヒカルの碁ブームが訪れ、
子供教室は大いに賑わったそうです。

ブームが一段落すると、
いくつかに増えていた子供教室も統合され、
学園先生は関西棋院の大会運営の仕事の方に。

が、体調を崩して余儀なく退職。
しばらく療養した後、現在に至るわけです。

と、ざっくりでしたが、
ずっと囲碁に関わってきて
酸いも甘いも経験してきたであろう学園先生は、
老成しているようでもあり、
天真爛漫でもあり、
ステキな人なのでした。


雅はゆったりしたスペースに16面。
上手のお客さんも気軽にお相手してくれて、
いい碁会所です。

学園先生によると
「大阪ではほとんど駅前に碁会所があるので、
ちょっと離れると面倒と感じるらしい」
のですが、駅から5分ですから、
大阪の方、ちょっと足をのばしてみてください。


■囲碁サロン 雅
大阪市中央区船越町1-6-2
アズタビル2階
電話 06-6947-1536
営業時間 13時~21時
       水曜定休
席料 1080円



※Mしゅー、Mっちと合流。
 右部分、トリミングのしかたがわからない



さて、夕方になって、
MしゅーとMっちが到着。

中之島にお勤めのMっちは、
シホクニを案内してくれるために、
忙しい中駆けつけてくれたのでした。

一方Mしゅーは、
現れたら顔が傷だらけで、
みんなびっくり。
聞けば前日に飲み過ぎて、
自転車で転んだそうです。
手指も内出血しているし、
肋骨も傷めている模様。
おいおい、それでよく関西に来たな。
大丈夫なの?

が、それでもみんなで、
夜の街へGO、GO!(ひどい)


次の目的は、
日本棋院関西支部の円田秀樹九段が経営する
囲碁カフェバー「エストレラ」。


地下鉄で天神橋六丁目へ行き、
まず腹ごしらえ。
親切な大阪人・Mっちは店を色々考えてくれたのですが、
ソウルフードに固執するシホクニは
「昼夜粉もん上等!」
と、またお好み焼き屋へ案内してもらいました。



※Mっち、ディープな界隈を案内中


Mっちが
「行きたいと思っていてまだ入ったことがなかった」
という「千草」へ。







お好み焼きと焼きそばと砂肝焼きで
乾杯。
どれも、美味しかったな~。


※ねぎ焼きのすじ入り。
  あれ、すじ入りのねぎ焼き?




※砂肝の向こうに千草焼き




※間に大きい肩ロースが一枚


↑が↓に。




※トッピングは、けしの実。珍しいね



お腹も満足したところで、
エストレラに向かう。







お洒落な入口を入ると、
カウンターに円田先生が。




※ダンディー♡


なんでも後から聞いたところによると、
円田先生はいつも店にいらっしゃるわけではなくて、
突然行ってお会いできたのはラッキーだったそうです。


入口も店主も内装もステキなら、
碁笥もつまみもお洒落。






ここで、
Mしゅー・Mっちvsシホクニでペア碁開始。

思えば長年一緒に囲碁をやってきて、
シホとクニがペアで打つのはたぶん初めてのこと。

正反対の棋風だから
お互いに絶対合わないと思っていたら、
シホが打った手に
「私もそこにいこうと思ってた」
とクニ。
クニが打った手にシホが
「同じ!」
ということが大事な場面で何度もあり、
「何、意外に気が合うじゃん!」
と、二人でびっくり。

結果的にMしゅー・Mっちペアには負けたけど、
シホクニが意外に(?)気の合うペアだということを発見して、
とても嬉しかったのでした。
ひょっとしたらこれが、
この旅行の最大の収穫だったかも。
(今頃かい)

でも、隣にいたお客さんは関西棋院の元院生だそうで、
私たちのペア碁、お目汚しだっただろうなあ。


しばらくして、
店を終えた学園先生も来てくれて、
ワイングラスで
「ルネッサ~ンス!」
と乾杯。
「古いよw」
と言いながら以後、ずっと
「ルネッサ~ンス!」
と大笑い。
髭男爵のギャグを知らないMしゅーだけが、
首をひねっていました。
(笑うと肋骨が痛いと言っていたから良かったかも)


あと、ここでMっちが出してくれた
大阪のひなあられに感激した。
関東のひなあられは甘いポン菓子だけど、
関西のひなあられって、本当にあられなのね。
すなわち小さい(そして丸い)お煎餅。
色々な味があって、すごく美味しい!
買って帰りたかったけど、
「季節商品で、もうどこにも売っていない」
ということで、がっかりでした。

関西の皆さん、
関東の人にひなあられを上げたら、絶対に喜ばれますよ!




※円田先生と常連さん。
 「円田先生はオレらの対局を見て、
 『目が腐る』言うんやで~」
 (こんな大阪弁じゃなかったかも)


■囲碁カフェバー エストレラ

大阪市北区浪花町4-14
電話番号 06-7173-1353
定休日 水曜
営業時間は曜日によって違うので要問い合わせ

↓エストレラHP
http://estrela.sharepoint.com/Pages/default.aspx




↓まだまだ長いので、
 途中にもポチリを入れてみました

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濃い一日が終わり、
Mっちは自宅へ(Mっち、ありがとう!)
シホクニとMしゅーは別々のホテルへ。
ろくに手当もせずに大阪に来てしまったMしゅーには、
病院に行くように言いましたよ。



ホテルに着いて、すぐに就寝。
「ぐっすり寝たな~」と朝6時過ぎに起きたら、
クニはまだ熟睡中。

あとから聞いたら、
クニはお腹をこわしてしまって、
明け方4時まで寝られなかったそうです。
(明らかに食べ過ぎ)

全然知らなかったよ。
私、同じものを同じだけ食べても、
何でもなかったし。
(クニは夜中じゅう苦しみながら、熟睡するシホを見て
「誰が不眠症だよ!」と思っていたそうです)


が、クニも大したもので、
朝食はしっかり摂った。





和食、洋食、中華食があったけど、
ヒルトンだからやっぱり洋食でしょ。


でもシホはその後で、
中華粥と和食のおかずも食べたけどね。





ゆっくりコーヒーを飲みながら、
一日の計画を立てる。


2日目は
関西棋院の見学

道頓堀でランチ

囲碁サロン
心斎橋

どこかで夕食

お土産を買って新大阪から帰る


いやその前に、
電気屋に行かなければならなかった。
クニのスマホの充電器の線?(なんていうの?)が
ダメになって?(なんていうの?)、
電気屋さんで買わないといけないらしい。

ということで、
大阪駅そばのヨドバシに向かう。





※たこ焼きコーナーの充実ぶりに感心


無事、線?を買って、
最初は歩いていくはずだった関西棋院に、
タクシーで向かう。


「中之島の向こうの関西棋院へお願いします」
と言ったら、タクシーのドライバーさんが
「囲碁やるんかいな。あんたら、先生?」(たぶん違う言い方)
「ちゃいまんがな」(明らかに違う言い方)

ドライバーさんは将棋四段だそうで、
詰め将棋の本を見せてくれました。
(って、前を見んか~い)

幸い事故も起こさず、
無事、中之島を越して関西棋院着。








中では午前中の教室をやっていました。
お茶を飲んで、ちょっと見学。
(実はこの間、
クニのスマホの充電をお願いしていた。おいおい)




※左の橋は「栴檀木橋」。
 「栴檀は双葉より芳し」の「せんだん」ですね


関西棋院の窓の向こうには、
中之島の大阪市中央公会堂が。
こんな眺めの碁会所っていいなあ。


中之島って、
「中之島ブルース」って歌の題名でしか知らなかったけれど、
市役所もあって、中心的なところなんですね。
しかも辺りの建物が古い西洋建築で、
風情があって素敵。
その時間はなかったけれど、
水上バスに乗ったら、
八百八橋といわれる大阪の魅力をもっと感じられたんだろうな、と思いました。


だいたいここまでで私たち、
観光的なことは一切していませんからね。

雅の帰りに、
遠目に大阪城を見ただけ。
通天閣にもあべのハルカスにも行きませんでした。




※わかる?
 真ん中の光が、ライトアップされた大阪城



でも、これは見た。
道頓堀のグリコの看板。







ここから歩いて、
心斎橋へ向かいます。

いや、その前に昼食を。
「何にする?」
「たこ焼き?」
「牛肉って手もあるよ」
「きつねうどん?」
「串揚げはきついよね」

決まらないままブラブラ歩き、
発見したのがホルモン焼きのお店。

はい、ここ決定!
ホルモンといったら、じゃりん子チエ!(古いよ)





ホルモン10種にかすうどん付き、
キャベツ、ご飯、キムチはおかわり自由で1200円。



お隣の人が注文したコロッケ定食は550円でした。
(安っ)




何これ、ヒト?
何の内臓かわからないけど、
こんな形のものが。

「ひゃー、助けてー」
と、じゃぶじゃぶタレに漬けて、
残酷に食べる。
二人で大笑い。
野獣か。



そして、大阪の朝を病院の治療で過ごしたMしゅーと
(骨折はなく、不幸中の幸い)
心斎橋で待ち合わせ。
なのに電話でMしゅーが
「地図には心斎橋という名の橋などない」
と言う。
どういうこと?
シホクニの目の前にある橋は違うのか。

近くにいた警察官に訊くと、
「それが心斎橋だよ。
今は川がなくなって地下街だけど」(たぶんもっと大阪弁だった)
川を目当てにしていたMしゅーは見落としたらしい。


そんなこんなでようやく落ち合って、
心斎橋囲碁サロンに向かう。

過去に2回来ているはずなのに、
場所がうろ覚えのMしゅー。
「う~ん、この辺だったかな」
と言っている間にシホが遠くの「囲碁」の看板を見つけました。

でも実際は、
地下鉄「心斎橋」駅の14番出口を出てすぐなんですよ。








※入口の横には、
 棋士のサインがいっぱい




※受付横


※出た、
囲碁サロン心斎橋の華、
 まゆみ&さとみ姉妹



そうなんです、
この美人姉妹にお会いしたくて、
大阪に来たんです、私たち。


シホクニがブログを始めた頃に、
常に囲碁ブログランキングの上位にいたのが、
囲碁サロン心斎橋の姉妹が書くブログでした。
(今も常に上位です)


↓囲碁サロン心斎橋のブログ
http://ameblo.jp/igosalonshinsaibashi/


ブログを見る度に、
こんな姉妹が受付にいたら、
お客さんたちは楽しいだろうなあ、
碁会所も居心地がいいんだろうなあ、
イベントも楽しそうだなあ・・・
と、もう憧れですね。

いつか囲碁サロン心斎橋に行ってみたい、
とずっと思っていました。



そして、受付にいた実際のさとみさん。
美しや~。





受付をしてもらって自己紹介すると、
嬉しいことにさとみさんも
シホクニのブログをご存知でした。

指導碁の最中だったので、
後でお話を伺うとして、
シホクニで対局。
二人でゆっくり打つのも久しぶり。
これも、この旅で良かったことの一つです。



※指導碁中のさとみさん


店内はきれいで、

全体にゆったりして、
椅子も座り心地がいい。
とても癒されるサロンです。







※私たちは1100円でした


旧姓・大塚まゆみ(33)、さとみさん(30)姉妹が勤めたのは7年前、
オーナーの佐藤康夫さんが
このサロンの経営を引き継ぐと同時のことでした。
(「心斎橋囲碁クラブ」から改名)

「受付には若い女性がいた方がいい」
と考えたオーナーが、
知り合いだった姉のまゆみさんに声をかけ、
まゆみさんが妹のさとみさんを誘って、
二人で勤めることになったそうです。

姉妹は囲碁のことは
何も知らなかったそうですが、
「知らな過ぎたから、すんなり入れた」
と言います。


当時は別の場所にあり、
その後も一度移って、
今の場所になったのが4年前。
昔ながらの碁会所から、
分煙にもした今風のサロンにしました。

「勤めた当初は人が全然来なかったんですよ」
と言いますが、
今の盛況ぶりを見ると、
オーナーの経営センスの確かさがわかります。
ブログを姉妹に書かせるアイディアも、
オーナーのものだそうです。

サロンのことだけではなく、
姉妹の日常も書いた親しみやすいブログにはファンが多く、
全国的にも囲碁サロン心斎橋の名前が知られ、
私たちのような遠方からの来客も増えたはずです。


現在まゆみさんは初段、さとみさんは1級の棋力ですが、
若い人への囲碁普及に熱心な白石裕九段が
最初から個人レッスンで教えてくれたそうです。
短期間で指導碁ができるまでになったのは、
お二人のセンスや努力もあったのでしょうね。

さとみさんは教えるのが好きで、
「初心者の人が、ルールを覚えて強くなっていくのを見るのが楽しい」
と言います。


当初は姉妹が毎日勤めていましたが、
現在受付にいるのは妹のさとみさんの方。
姉のまゆみさんは昨年結婚して京都に移られたので、
土曜日だけの勤務です。
(なので、お会いできなくて残念でした)

さとみさんも昨年結婚したばかり。
お相手は関西棋院の倉橋正行九段。
倉橋先生はこの囲碁サロンで
毎月一回指導碁会をされています。
きっと、その碁縁ですね。

毎日の勤務を終えたさとみさんのために、
倉橋先生は夕食を作って待っていてくれるそうです。
なんと、なんと。
「ひょっとしてお弁当も?」
と訊くと、
「お弁当も作ろうかと言ってくれたんですけれど、
さすがにそれは断りました」
って、倉橋先生、どんだけ愛妻家?!
ご馳走さまでした。

「7年前にはボードゲームをしたこともなかった」
というさとみさんが、
囲碁棋士と結婚するなんて、
人生って面白いですね。


倉橋先生の指導碁の他、
このサロンでは毎月第3日曜に
「若手棋士教室」を開催しています。
小松大樹二段、星川航洋三段、高嶋武三段が
常に三人で講座と指導碁をしてくれると人気だそうです。


実はオーナーの佐藤さんにもお話を聞きたかったのですが、
さっきまで常連さんと打っていたのに、
気付いた時には帰られていました。
元々ビジネスホテルを経営している佐藤さんは、
一日一回は囲碁サロンに顔を出しますが、
パッと帰られてしまうとか。

次に来られるときがあれば、
ぜひお話を伺いたいと思っています。



■囲碁サロン 心斎橋
住所 大阪市中央区心斎橋1-13-5
    サンダー心斎橋ビル2階
電話 06-6245-3599

営業時間 月火木金 12時~21時
       土 12時~19時
定休日  水、日、祝日
入会金 10000円
料金 会員1000円 非会員1300円
    女性会員800円 女性非会員1100円

↓HP
http://igosalon.com/menu/time.html




囲碁サロン心斎橋で思った以上にくつろいでしまったので、
帰る前にゆっくり夕飯をするのは無理かな、
ってことで、
新幹線乗り場のフードコートで最後の大阪の味を求めることに。





ダメ押しの
串揚げ、きつねうどん、たこ焼き、
そしてビール。
3人で「ルネッサ~ンス!」。
(Mしゅーは知らないけど)


クニとはン十年の付き合いなのに、
思えば二人で旅行したことはなかったのね。
沖縄に行った時は3人だったし、
三浦で囲碁合宿した時も3人だった。
今回は初めての二人旅でした。
いや、Mしゅーと3人だったのか?

ともあれ、本当に楽しい大阪旅行でした。
大阪でお世話になった皆さん、
ありがとうございました。

今度はぜひ
横浜にも遊びに来てください。



そして、シホが書く碁会所探偵の記事は
これが最後になります。

お世話になった碁会所や囲碁を打てる店の皆さん、
ありがとうございました。
楽しく打たせて下さり、ありがとうございました。
ためになる話を聞かせていただき、ありがとうございました。
シホクニや調査員のみんなと友達になっていただき、
ありがとうございました。
何より、碁会所は楽しい、囲碁は楽しい、
と改めて感じさせてくださり、ありがとうございました。


拙いブログを毎月読んでくださった皆さんにも
大感謝です。
ポチリを押していただき、ありがとうございました。


来月は、クニが最後のご挨拶をいたします。
といっても、シホクニが碁会所に行かなくなる訳ではありません。
またどこかでお会いできる日を楽しみに。



                      by シホ


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碁会所探偵の取材には、毎回必ずドラマがあります。


碁会所にまつわるエピソード、

記憶に残ることば、

席亭のお人柄…。


今回ももちろん、

いい出会いがありました。


ということで、

今月はシホクニで、

木谷實九段のお膝下、平塚に行ってきました。



※駅東口にある詰碁の看板、さすが囲碁のまち








※ついつい購入 囲碁最中。美味しいんです



目指す「平塚棋院」は、

商店街のある賑やかな側とは反対の

南口を出て徒歩2分。


駅に近いのに静かな環境にある碁会所です。







しかも今回はちょっとした出来事が…。



「次の探偵は『平塚棋院』です」


そう調査員に連絡したところ、

Aさんから情報が入り、

つい先日行ってきたばかりだというのです。



誰とでもすぐに友達になってしまう調査員のAさん。

「平塚棋院」でも

一度訪れただけで、席亭と友好を結んでいました。


しかも、探偵することが決まるとすぐに

店に連絡を入れ、

(目的は伏せつつ)

シホクニという女性が行くのでよろしくお願いします、と

保護者のように話をつけてくれていたのです。



という前振りがあっての当日。


シホが店に電話を入れると

「もしかして、渡辺さんですか?」


到着した際には

「Aさんから訊いていますよ」


と、歓迎してくださったのでした。






そんな「平塚棋院」。

実は三匹のおっさん…じゃなかった

三人のダンディな席亭が、

共同で店を運営しています。


経営でなく運営なのは、

オーナーが別にいるからなのですが、

その経緯がまた、碁縁なんですね。



もともと「平塚棋院」は

17年前に田宮功さんがオープンし、

オーナー席亭として、

ひとりで店を切り盛りしていました。


ところが2年前、

その田宮さんが、店で営業中に倒れ

救急搬送されてしまいます。


このとき店に居合わせたのが

現在の席亭のひとり、加藤純一郎さんです。



加藤さんは、店のオープン直後から通う

常連でした。



田宮さんは一命をとりとめますが、

復帰の目処が立つ状態ではなく、

田宮さんの奥さまである富士子さんは、

店を畳む覚悟をします。



けれど「平塚棋院」は地元に根ざした碁会所で

お客さんにも恵まれている。


閉めてしまうにはあまりにも惜しい存在でした。


そこで立ち上がったのが

碁を初めてまだ日の浅い

今岡秀夫さんと、高橋洋一さんです。



加藤さんと共に

三人寄ればなんとかなる、碁会所を続けていこう!

と、店の続行を決めたのです。




※向かって右が加藤さん、左が今岡さん



当時を振り返り、


「この場所をなくしたくない気持ちは強かったけれど、

私一人だったらとてもできませんでした。

二人がいたから、よしやってみようと思えたんですよ」


と、加藤さんがいえば、



「私は級位者ですから、

対局の組み合わせなどもできませんのでね。

加藤さんがいてくれなければ、とてもできませんでした」


と今岡さん。



この日はお休みだった高橋さんとともに、

絆がとても深くて、

訊いているうちに思わず、うるっとしてしまうほど。


倒れた田宮さんは大変だったけれど、

いいお客さんに恵まれて幸せな方だな、と思いました。


そのことを思わず口にすると、


「それは田宮さんの人徳ですよ」

と加藤さん。

どこまでも控えめです。


こうして「平塚棋院」は、

なんと一日も休むことなく、

営業を続けることができたのです。




赤いセーターがお似合いの加藤さんは、

お話上手なムードメーカー。


若いころに囲碁を覚え、現在は五段。


現役時代は営業職だったことから、

すきまの時間に

東京の碁会所をかなり回ったのだそうです。


探偵の先輩ですね。


その経験から、

自分なりの「いい碁会所」のイメージが

何となくできていたといいます。


まずは、初心者、級位者に優しい碁会所。


ターミナル駅の大きな碁会所は別として、

地元の碁会所なら

「○○さん、いらっしゃい」

と、名前を憶えて温かく迎えてくれる店。


お客さんのほうも、

「今日は楽しかった」といって

帰っていく。



「結局は席亭の人柄が、碁会所の雰囲気を決めるんですよね」


う~ん、本当にその通りですね。





もう一人の席亭、

今岡さんは物静かなジェントルマン。



数年前、

「平塚棋院」で開催された、

市主催の囲碁教室に参加したのが、

囲碁との出会いでした。


教室が終わってからも続けて

仲間と「平塚棋院」に通うようになったところへ

田宮さんの入院があり、

席亭になってしまったのですから

碁縁は面白いですよね。


現在は2級の腕前。

(「強い2級ね」と加藤さん)



三人目の席亭、高橋さんも

教室で囲碁を覚え、現在5級。


高橋さんの詳しい情報はつかんでいませんので、

このブログを見て「平塚棋院にいかれた方、

情報をお待ちしています。



冒頭でも触れたように、

平塚といえば木谷道場のあった土地柄で、

「ひらつか囲碁まつり」の1000面打ちも有名。



「囲碁のまち」としてすっかり定着しているように思いますが、

実際のところはどうなのでしょう。



「囲碁が盛んなのは確かですよ」


でもそこには、大きなジレンマもあったといいます。



市が囲碁を応援しているため、

市民センターなどの公共施設を利用すれば

無料で打つことができる。



そのため有料の碁会所に人が集まらず、

閉店した店も多いというのです。

まさかの逆転現象というか

何とも皮肉な状況になってしまったわけですね。



お互いが共存を図ることはできないのか。


田宮さんが目を付けたのが、

「平塚市まちづくり財団」が主催する囲碁教室でした。



市民センターで開催される、春の子供教室。

その秋バージョンである

大人向けの「モーニング囲碁教室」の開催場所として

「平塚棋院」が名乗りを上げたのです。



そう、


席亭の今岡さん、高橋さんが参加したのが、

まさにこの教室ですね。




さらに教室に参加した人が

そのまま碁会所で勉強を続けられるように

月3千円で、毎日碁会所に来てもOKとしたところ、

これが効果大。



教室が終了した後も、

ネット碁や公共施設に流れることなく、

碁会所で打つ人が増えたのです。


短期の教室では

ほとんどの場合、その後のフォローがないため、

囲碁をやめてしまう人も多いそうですが、

これはなるほど、ありがたい企画ですね。



シホクニがお邪魔した日も、

二組の教室OBグループが、

熱心に仲間内で勉強していました。




※勉強中の教室OBグループの方たち



さらに加藤さんらが引き継いでからは、

一般の席料も変更しました。


初回のみ1500円かかりますが、

2回目以降は席料一日500円、

ワンコイン制にしたのです。

(一回限りの場合は1000円)



受付に置かれた箱には、

500円玉が無造作に置かれていました。





※この信頼関係もいいですよね。



そのほかにも、年3回のリーグ戦。


毎月1回第3日曜日の月例大会を開催。

参加費1000円(席料別)で、賞金も出るとあって、

人気の企画となっています。




また、

お客さんの名前と住所をパソコンで管理しており、

たとえば碁会所で具合が悪くなったときにも、

すぐに対応できるようにしています。


碁会所の高齢化が進む中で、

これは大事かもしれませんね。



現在、碁盤は20面。

将棋盤もありますよ。








コーヒーは自動販売機ですが、

お茶はセルフサービスで自由に飲むことができます。


「お茶を煎れるより、

お客さんと打つほうが、大事な仕事だと思うんですよ」


まったくその通りですね。


お客さんだった席亭の皆さんの目線が、

「平塚棋院」の魅力なのだなと痛感しました。






実はこの日、

シホクニは碁会所に行く前に

平塚市民センターの1階にある

「木谷實・星のプラザ」に立ち寄ってきました。






「新布石」の研究、

「木谷道場」でプロを育成することに力を注いだ

故・木谷實九段の展示室です。



残念ながら、見学に来ていたのはシホクニだけ。

駅から少し歩くのが問題でしょうか。


展示内容は面白かったですよ。






平塚にあった木谷道場の模型があり、

庭先に置かれた卓球台まで再現されていました。


子どもたちがここで暮らしていたのだなと

リアルに伝わる風景ですね。



「木谷道場ある日の献立」もユニークでした。

食品サンプルで再現されているのですが、

山積みのサバの味噌煮が衝撃的。





子どもたちに慕われていたという

美春夫人の愛情こもった手料理。


豪華ではないけれど、

きっと美味しかったのでしょうね。







「木谷實・星のプラザ」


問い合わせ 0463-32-2235

        (平塚市民部文化・交流文化振興担当)

住所     平塚市見附町15番号(平塚市民センター内)

入場無料










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■平塚棋院


住所    〒254-0807 神奈川県平塚市代官町4-15

電話    0463-22-5718


営業時間 昼12時~18時

定休日   木曜


料金    初回1500円、2回目以降500円

       (1回限りの場合は1000円)


遅ればせながら、皆さん、
明けましておめでとうございます。
今年も碁会所探偵をよろしくお願いいたします。


2015年最初の探偵は、
高田馬場~。

シホクニは、
高田馬場には滅多に行ったことがありません。

JR高田馬場駅、早稲田口を降りると、
大きな交差点の目の前のビルに
「芳林堂書店」の看板が目立っています。

「芳林堂書店の上に碁会所がある、という情報が」
と、ささやくクニ探偵。
私が調べた「高田馬場囲碁クラブ」の場所は違うんだが。

とりあえず
芳林堂のビルに入ってみると。

碁会所はなかったけれど、
2階にロシア料理店があった。

「チャイカ」
http://www.chaika.co.jp/

シホクニは昔、
横浜関内にあった「バイカル」というロシア料理店が好きだったので、
(もう随分前に閉店したらしい)
久々にボルシチを食べよう! 
と、待ちの列に並びました。
(探偵よりランチ)


ここが大当たり。
店の雰囲気良し、料理良し、
しかもランチは1000円からとお値段も良心的。

シホクニと、合流した調査員のAさんの3人で、
ボルシチ、ピロシキ、つぼ焼き(シチュー),
ロシアンティーのセット(1200円)を注文しました。

それに加え、
「ザクースカ(前菜の盛り合わせ)も食べたいね、
そうなったらワインだよね」
と、昼間から赤のフルボトル。
年明けから、やっぱりこんな感じのあたしたち。




※スモークサーモン、イワシの酢漬けなど、
 どれも美味しい




※ボルシチ。
真っ赤じゃなかったけれど、いいお味



さて、いい気分で、
「高田馬場囲碁クラブ」を探す。

HPの地図によると、
JR高田馬場駅を背にして、
交差点の右が芳林堂のビル。
「高田馬場囲碁クラブ」は左手のビルにあるらしい。

・・・・あった。




※わかりますか? 一番上に「碁」の看板



※菊月ビルの3階です


後から聞いたところによると、
地下鉄の高田馬場駅からだと地下で通じているので、
雨の日でも濡れずに行けるそうです。






入口は一見、こじんまりだけど、
中は広い!

お客さんもいっぱいいました。




※これで、店の半分


碁盤は76面あるそうです。

横浜の宇宙棋院100面が、
シホクニが知る最大規模の碁会所。

後で席亭さんが
「横浜の宇宙、八重洲のいずみの次くらい」
とおっしゃっていたけれど、
シホの印象では、
いずみ囲碁ジャパンより広い感じ。


まずシホクニ、Aさんで打っていると、
調査員のDさん、
某大学現役囲碁部のIちゃんも到着。


受付にはチャーミングな女性がいて、
(残念ながら、写真はNG)
「ちょっとお店についてお話を伺いたいのですが、
席亭さんはいらっしゃいますか?」
と訊くと、指導碁中でした。



※指導碁中の席亭さん(左)


待っている間、受付の山口英子さんとおしゃべりしていると、
これが面白かった。

文頭、
「芳林堂の上に碁会所があったはず」
の謎も解けました。

この碁会所は十数年前に、
芳林堂のビルからこちらに移ったんだそうです。
(なので、Aさん、Dさんの記憶違いではなかったよ)

山口さんはこの時から勤めていて、
碁会所受付33、4年のキャリア。
「席亭より長くやっているのよ」

以前の店は、
洋書販売の会社が経営していて、
その会社の社員だった山口さんが
退職してフリーでいたところに誘われたのだそうです。
最初は囲碁を全く知りませんでしたが、
勤めているうちに見よう見まねで覚えて、
現在は二段の腕前。
初級者のお相手もしています。

昔の碁会所は景気が良く、
碁会所組合の席亭さんたちで旅行に行ったり、
アルバイトに大入り袋が出たりしたほどだったそうです。
「バブルの後に、お客が減ったわねえ」

客層も高齢化して、
「おじいちゃんがパジャマで来ちゃったり、
人のコートを着て帰って1、2ヶ月わからなかったり、
もう色々!」
と、おおらかに笑う山口さん。
肝っ玉母さん的な山口さんの存在も、
この碁会所の魅力の一つでしょう。


席亭の指導碁が2局目に突入したところ、
シホクニに話しかけてきてくれた男性が、
なんと、プロ棋士の平本弥星六段。



※ダンディな平本六段と、
 「JoJoの会」代表の吉田道子さん。
 後ろには平本六段作の干支詰碁


上の大勢の写真は、
平本プロが主宰する教室「JoJoの会」の生徒さんたちでした。

「楽しみながら、徐々に上達しよう」というコンセプトで
20年前に始まったこの会は、
級段合わせて約100人が在籍。
この日は40人弱が参加していました。

平本プロの講義の後に、
指導碁、自由対局。
段位者が級位者の二面打ちをするなど、
仲良くなごやかな会で、
毎週金曜の高田馬場囲碁クラブを盛り上げています。


「JoJoの会」の入会については、
高田馬場囲碁クラブ HPへ
http://hw001.spaaqs.ne.jp/morimoto-ksda/







ここでは、この「JoJoの会」の他にも、
平本プロの上級者コース(火曜)、
石田章九段の囲碁教室(火曜)、
入門、初級教室(月曜)、子供教室(月曜)など、
毎日何かしらの教室が行われています。

私たちが行った金曜は、
早稲田大学囲碁部の活動日でもありました。



と、指導碁が終わり、
満を持して席亭の登場。

森本克世さん(66)です。




※森本さんもダンディ~


母体が変わり、
ここに移ると同時に経営を引き継いだのが12、3年前のこと。

証券会社に勤めていた森本さんは、
脱サラして席亭となりました。

大学の時に囲碁を覚えてから、
その面白さの虜になって、
将来は碁会所をやろうと考えていたという森本さん。

会社を辞める時には
「バカなことはやめなさい」
と止めた奥さまも、今では
「楽しめることがあっていいわね」
と理解してくれているそうです。

こちらを始めた当初は五段だった棋力は、
現在では六、七段。

個人指導する生徒は常時15人ほどいます。

森本さんは特に級位者の指導に力を入れていて、
2年前から「級位者の会」を始めました。

森本さんの講義の後に、
生徒同士の対局。

面白いのはリーグ戦にしていることです。
これは励みになりますね。


※森本さん手作りのリーグ表


この教室は3ヶ月で9000円。
月4回か5回で、席料込み。
リーズナブルですね。

「碁会所というのは級位者には入りづらいところ。
級位者を増やして、その人たち同士で楽しめるようにしたいんですよ」
と森本さん。

囲碁界を底上げするには、
こうした地道な活動が必要なのだなあ、
と改めて思わされたことでした。




※シホクニ、聞き取り調査中



探偵を終えてからは、
調査員Mしゅーも合流して、恒例の呑み打ち。

高田馬場生まれの調査員Dさんが、
お店を予約しておいてくれました。
刺身が美味しかったな~。

高田馬場 心 食べログ
http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13009249/


この後はガストでも、ファミレス連碁。
高田馬場の夜を楽しんだ探偵一同でした。
(初参加のIくん、色々びっくりさせてごめんね)



あ、最後にご注意。
「心」の近くに「高田馬場囲碁センター」がありますが、
今回紹介した「高田馬場囲碁クラブ」とは違う店です。
こちらはこじんまりとした碁会所でした。


                  by シホ


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■高田馬場囲碁クラブ


住所 東京都新宿区高田馬場2-17-4菊月ビル3階
TEL 03-3208-0279

営業時間 12時~21時
       年中無休(元日のみ休み)

席料 一般1200円
    女性,学生1000円
    小、中、高校生600円

      

高田馬場囲碁クラブ HP
http://hw001.spaaqs.ne.jp/morimoto-ksda/












今回紹介する「池袋囲碁サロン」。

まずはこの写真を見てください。





どうです?

碁会所とは思えないでしょう?





木製の大きなドアを開けて店内に入ると、

そこに広がるのは、壁、床の木目、

すべて白を基調に統一された

美しく清潔感のある室内。



ドレープたっぷりのレースのカーテン。

ガレ風のランプ。









そして壁や窓には、繊細な手描きの花模様。

その中心にはアルフォンス・ミュシャの絵が飾られています。









シホ「えーとこれって、ロココだっけ?」

クニ「そうそう、ロココ調ってやつじゃない?」


いいえ、正解はアールヌーヴォー様式ですね。



今まで取材してきた碁会所の中で

もっともお洒落な店だといって過言ではないでしょう。




実はこの「池袋囲碁サロン」。

今年の11月1日にオープンしたばかり。


その直前まで、サロンはサロンでも

「ネイルサロン」でした。



居抜きで引き継いだため

このような碁会所が誕生したというわけ。


壁際にさりげなく置かれた

ライティングビューローや飾り棚、

アンティーク風のロッカーもステキです。










いっそ、女性専用の囲碁サロンなんてのもいいのでは?
などと勝手に妄想したくなりますね。






ありがたいのはトイレがきれいなこと。


大きな鏡もあって、

碁会所のトイレで苦労することの多い女性には

うれしい限りです。





さてさて、

そんな碁会所ですから、

席亭はもしかして上品なマダム?


なんて、これまた妄想しそうですが、

出迎えてくれたのはジェントルな男性の

菅原光生さん(71)でした。





菅原さんとお手伝いの小河原さん




ここからは第2章と言いましょうか、

菅原さんのお話を伺って、

アールヌーヴォーとはまったく違う

この碁会所のあり方を知ることになります。



菅原さんは、昨年閉店した池袋の碁会所

「富士」の常連でした。


店を閉めるときに

オーナーから引き継がないかと声をかけられ

そのつもりで物件を探していたのですが、

なかなかいいところが見つかりません。



そうこうしているうちに、

「富士」の常連さんは、ほかの碁会所に流れ、

集まっていたグループも解散してしまいます。


これはいよいよ何とかしなければと思っていたところ

今の店が空くという情報を受け、

駅から近く、

広さなどの条件もぴったりだったことから

すぐに契約をしたのです。



池袋には

閉店した「富士」以外にも

碁会所が3軒あり、

「碁会所激戦区」になっています。


「サンシャイン囲碁サロン」

「石心」

「西池袋囲碁サロン」


どこの店も長く続いているのは、

それぞれ碁会所の個性が違うからかもしれません。


そんな中でオープンした「池袋囲碁サロン」。


まだひと月ということもあり、

お客さんは「ぼちぼち」というところ。







でも菅原さんは慌てていません。


「もともと、ここで儲けようとは思っていないんですよ」


もちろん赤字では困りますが、

商売としてよりも

囲碁普及、

いやもっと大きく

文化交流の拠点としての役割を果たせたら…


そんな思いを持っているからです。



というのも、実は菅原さん、

池袋ではちょっと名の知れた(?)

「七つの顔を持つ男」(大袈裟かな)だったのです。



菅原さんの本業は、

雑誌や書籍の企画を請け負う編集プロダクションの社長さん。


早稲田大学を卒業後、

一旦は商社に勤めますが、30代で独立。

出版業界に飛び込みます。


そして、サンシャインシティのすぐそばに事務所を構え、

ここから「豊島区」との長い付き合いがスタートするのです。


池袋を中心に人でにぎわうイメージの豊島区ですが、

財政的には厳しく、

悪化率ワースト1という不名誉も経験しているのだそう。


この状況を何とかしなけれなと立ち上がったのが

豊島区長の高野之夫さん。



豊島区を

「芸術」と「文化」のまちとして再生させようと

施設づくりやイベントの実行に

取り組み始めます。



このプロジェクトの一環として発足したのが

「豊島芸術文化振興会」。



菅原さんはこの会の会長を務めています。



会では、

音楽や美術など、様々な文化活動を支援しており、

その中に囲碁・将棋も含まれているのです。



そして、6年前に始まったのが、

「豊島区民囲碁大会」。


「としま未来文化財団」との協賛で

毎年10月に開催しています。



これがまた、

たかが区民大会と侮れない盛況ぶり。



地元のマスコミや教育委員会、産業協会など

様々な分野を応援団に巻き込んで、

参加者100名を超える一大イベントに

成長させたのです。



区民大会はクラス分けもユニークで、


「小学生の部」

「棋学位の部」(5~9級)

「棋楽位の部」(1~4級)

「棋道位の部」(初段)

「棋王位の部」(2~3段)

「棋聖位の部」(4~5段)

「本因坊戦」(無差別)


と細かく分かれています。

ネーミング、洒落ていますよね。


優勝者は9人の団体で

東京23区対抗の囲碁大会に参加します。

4年前の第1回大会では、見事優勝したといいますから、

豊島区、本気ですね。



このほかにも

目白で開催された「囲碁フェスティバル」と

交流を持ったり、


「子供囲碁教室運営委員会」を立ち上げ、

学校の教室で囲碁を教えたり。


菅原さんの精力的すぎる活動は

とどまるところを知りません。


そんなベースがあって、

碁会所のあり方についても、

常連さんが来て、打って楽しめる場所。

というだけでなく、

活動の拠点として機能させることができたら


という思いを持っているのです。


とくに、

囲碁がこのまま廃れてしまわないためにも

「子供の囲碁人口を増やしたい」

という思いは強いそう。


碁会所で

春休みの短期子供囲碁教室を

開催できたらいいなと考えています。



碁会所のあり方について、

また、新しい発想を持つ方に出会ったな。


そう感じる取材になりました。


アールヌーヴォーなインテリアからは想像できない

骨太な碁会所が、

また1軒オープンしましたよ!






店についても

少しご紹介しておきましょう。


ゆったリと配置された碁盤は20面。




テーブルとイスは、菅原さんが用意したものですが、

この椅子がまた

可愛らしくてセンスがいいのです。

(アールヌーヴォーではありませんが)。


テレビを見ながら

くつろげるスペースもあり、

居心地は抜群。





コーヒーは100円です。






          byクニ



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池袋囲碁サロン


住所   豊島区南池袋2-23-4

      富沢ビル3階

      (池袋東口より徒歩2分)


電話   03‐3984-9235


料金   一般1000円 女性900円

      学生(高校生以下)700円


営業時間 月曜~土曜 12時~20時30分

       日曜・祝日  12時~20時



































2010年7月の第一回以来、
毎月欠かさず碁会所を紹介してきましたが、
今回初めて、お休みします。

といっても、探偵には行ったんですよ。
お店の人にお話も聞きました。

が後日(当日はいらっしゃらなかったので)、
肝心のオーナーさんに諸々確認のお電話をしたら、
「紹介記事は、すべてお断りしています」
と言われてしまいました。
趣味でやっているブログで、広告や宣伝ではないこともお話ししましたがダメでした。

とてもいい碁会所だったので残念でしたが、
しょうがないですね。

シホもクニも、更新日までに新たに探偵に行く時間がとれず、
二人で相談した結果、
今回は“掲載見送りやむ無し”となった次第です。
ごめんなさい。


ちょうどいいので(?)、
普段私たちがどのように探偵をしているのかを書きますか。

シホが奇数月、クニが偶数月を担当し、
各人の執筆は2カ月に一回ですが、
探偵には毎月二人で行くようにしています。

最初はシホクニの二人でしたが、
いつしか碁友さんたちを誘うようになり、
その時によって増減はあるものの、現在固定の調査員は3人。

取材をしてブログを書くのがシホクニの務めで、
碁会所で打って帰りに呑み打ちをする、
というのが、調査員の仕事です。
(ごく稀に、シホクニが潜入できない男性トイレの写真を撮ってくれることも)


2ヶ月に一度、クニの取材が終わった時点で、
シホは次の店をどこにするかを考え始めます。
(クニの場合はその反対)

ネットで調べるのが多いですが、
「ここがよかったよ」という人の話を参考にすることもあります。

あ、店を決めるのと、
探偵の日を決めて、調査員の皆さんに召集をかけるのが同時かな。
対象店の定休日のチェックは忘れずに。
(初期の頃は、定休日に行ってしまったことが何回かありました)

最近は、金曜に探偵することが多いですね。
昼間にシホクニが碁会所に行って、
(会社をさぼった調査員が参加することもあり)
しばらく打ってお店の様子を見ながら
「ここは紹介したい」
となれば、席亭さんにお話を伺います。


「ここは紹介したくない」
と判断し、
打っただけでそのまま帰ることもあります。
ごくたまに、
席亭さんの感じがものすごく悪いとか、

分煙されていないとか、
あまりに店内や備品が汚れているとか、
「もう一度は来たくないなあ」
と思ってしまう店もあるからです。

なのでブログでは
今まで51軒の碁会所(碁の打てる店)を紹介してきましたが、
足を運んだ数は70~80軒にはなると思います。
(紹介を温存している店も含めて)


行ってみて紹介したくない店だと困るので、
基本、事前にアポはとりません。
(だから、探偵と名乗っています)
今回はこれが仇となったわけですが、
思えば今まで、
突然押しかけたにもかかわらず、
取材、掲載を断られなかったことの方が幸運だったのかも知れませんね。



いつもクニと話すのですが、
席亭さんにお話を聞くと、
その店その人に必ずドラマがあるものです。

碁会所というのは決して儲かる仕事ではないし、
囲碁が大好きでやっている人がほとんどなので、
その情熱には刺激を受けるし、
店を続けていく上での創意工夫は勉強になります。


正直、自分の番になると、
「もう回って来たよ、早いよ!」
と思わないこともないのですが、
席亭さんにいいお話が聞けると、
「ああ、来てよかったな」
と思います。

そして探偵後はみんなで
呑んで打っての楽しい時間。
そのくり返しで続けて来られたような気がします。



と話は戻って、今回の探偵のこと。

探偵当日、とある駅でみんなで待ち合わせ、
ランチをしてから、とある碁会所を目指したのですが、
店の前に行って、
「あっ、閉店してる!」。
HPを見て来たのに、が~ん。
(こういうこともある)

あわてて携帯で検索。
隣の駅にも碁会所があることがわかり、
営業しているのを確認して伺ったのでした。
が、掲載不可。

布石がうまくいかないと中盤以降もダメ、という典型でしたね。


ただ今回は、
オホーツクから流氷に乗ってきたWこさんの参加があり、
久しぶりにお話ができたし、
探偵後には中華料理店で連碁をしたりして楽しかったので、
シホクニ的には良しとします。



※なので、写真はこれだけ


毎回私たちに振り回されながらも、
文句も言わずに(言わせない?)探偵につきあってくれる調査員の皆さんには
感謝しております。


そして、最後になりましたが、
毎回拙いブログを読んでくださる方々にも感謝です。

今回はこんな結果になってしまいましたが、
ちゃんとお店をご紹介できるよう気をつけていきますので、
今後ともよろしくお願いいたします。


                            

                        by シホ


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今回紹介するのは

「囲碁将棋喫茶 樹林」です。



若い世代のお客さんが多く

シホクニが登録している囲碁のSNSサイト「goxi」でも

たびたび名前の挙がっている店。



今回の記事担当であるクニも

「行ってみたい」と思っていました。



シホは一度

探偵調査員のAさん、Mさん、Bさん、Yさん親子と

来店しています。



そのときの印象が良かったようで

次回どこにしようか悩んでいたところ

シホからまっ先に上がった名前が

「樹林」でした。




今回、クニの事情で

「探偵取材は昼間のみ」

という条件で探していたのですが、

私の中で「樹林」のイメージは「飲めるお店」だったので

本当に営業しているの?

とホームページをのぞいてみると…




なんと行こうと決めていた木曜日だけが

昼からの営業になっていたのです。




「これは神の思し召し」

日頃まったく信心深くないクニですが、

今回は運命を感じて突撃取材をすることにしました。




しかもこのホームページがとても凝っていて、

見ているだけでも楽しいし

行ってみたいと思わせる作りになっています。



実はこれが取材で、

「ほほう」という話につながるのですが、

それはまたあとで。



念のため店に電話すると、

「はい、囲碁将棋喫茶 樹林でございます!」

と、若い男性の元気な声が。




聞くと、営業しており

昼食も単品なら注文できるけれど、

日替わり定食は予約制とのこと。



さっそくシホクニと、

参加予定の調査員Mの3名で予約をしました。




取材当日。



新橋駅から烏森通りを

虎の門方向に歩くこと10分弱。

古いビルの2階に

「囲碁 将棋」の文字が見えてきました。









駅から一本道でわかりやすい。



入口は道のわき。

オフィスや飲食店、高級紳士服店の店などが並ぶ一角で

家賃高いのでは?

と想像してしまいます。






が、一歩店に入るとそこは、

何とも落ち着いた…というか懐かしい空間。


昔、近所にあった喫茶店を思い出す、

昭和の雰囲気が残る作りになっています。





店内には碁盤が10面。

(将棋の日は、将棋盤が並びます)



壁には囲碁将棋のプロ棋士のサインがずらりと並び、

様々なイベントや教室の案内も張られています。






奥には、最近しつらえたという、畳敷きのスペースが。



足付き碁盤が置かれ、

ここもいい雰囲気です。

「カフェ」ではなく「喫茶」な感じですね。



そして調理場からはいい匂いが…。



「いらっしゃいませ、予約の方ですね」

汗だくで現れたのが、

現在この店のオーナー店長である、中山佳祐さん。

なんと弱冠26歳です。



料理をはじめ、店のこと一切を

ほとんど一人でこなしている中山さん。



この日も、ほかに数名のお客様がいて

皆さん食事を待っているらしく忙しそう。

食事ができるまで、打って待つことにしました。



対局半ばに

「お待たせしました~」

と運ばれてきたのが、本日の定食。






煮込みハンバーグ卵乗せ

五穀米

ポテトサラダ

きんぴらごぼう



すべて中山さんの手作りです。



さらに食後のコーヒーは

3種類の豆から選べるという凝りよう。



「今日は焙煎仕立て、挽きたてなので美味しいですよ」

ということで、モカを注文しました。







その後さらに

「よろしければ、ケーキもいかがですか?」



ちょうど昨日焼いたガトーショコラがあるとのことで、

コーヒーをグァテマラにしていただきました。





甘すぎず、しっとりとして美味しい。

中山さん、何でもこなしますね。



3時を過ぎて、

仕事がやっと一段落した様子なので


お話を伺うことにしました。







さて、「樹林」という店。

もともと最初にオープンしたのは

もう40年前のことでした。



3年ほど前に、

その初代オーナーが引退することになり、

店を引き継いだのが、

中山さんと二人の友人だったのです。



友人の一人が、

この店の常連だったことで話がきたのですが、

中山さんはというと、

将棋をかじったことがあるくらいで

囲碁はほぼ初心者。




それでも店をやってみたいと、

共同経営というかたちで

現在の「ニュー樹林」がスタートしたのです。



その後、経営や料理など

ほとんどを中山さんがこなしていたことから、

最終的に、一人で店を継続することになりました。



料理、イベントの主催、囲碁将棋の対局、

経営の一切と、やることは山積みです。




さらに先ほど触れた、凝ったホームページも

プロに依頼したのかと思いきや

中山さんが自分で作ったというではありませんか。



しかも、

もともとWEB関係の仕事をしてしていたのかと思いきや



「いえいえ、大学は社会学専攻です(笑)

で、ホームページを作るのにWEBの勉強をしたんですよ。

そうしたら面白くなっちゃって。

実は今、WEBディレクターの仕事もしているんです」





中山さんのWEBをみた人から仕事が舞い込み、

なんと平日の昼間は、オープン前の店で

WEBを中心としたマーケティングの仕事をしているのだといいます。




たしかにホームページの凝りようは、

半端ではないですものね。



「おかげさまで新規のお客様のほとんどが、

このホームページを見て、来てくださる方です」



しかも

毎月新規のお客さんが50名近く来店するというから驚きです。



「ホームページ効果ですね。

碁を覚えたいという若い方が多くいらっしゃいます。

囲碁ガールって本当にいるんだなあって(笑)」



取材の日はたまたま

昔なじみの常連さんが集まっていましたが、



夜の時間帯は20代~40代のお客さんがほとんどだそう。



う~ん、

流行っている碁会所は、

ホームページが充実しているの法則は、本当ですね。

(もちろん経営努力も必要ですが)




料理は、本格的に習ったことはないけれど、

昔から作ることが大好きで、

とくに「人に振舞うのが好き」だと中山さん。



人気メニューは

週替わりの定食 1000円

オムライス 850円

けんちんそば 700円

樹林ワッフル 700円など。





イベントの際は、内容に合わせて

その日限りのメニューも登場します。




そう「樹林」のすごいところは

イベントの充実ぶりにも現れています。



奇数月には囲碁大会、

偶数月には将棋大会のほか、


ペア碁会、

13路リーグ

置石なしリーグ

囲碁定石研究会




と面白そうなイベントが盛りだくさん。




取材の前日には、

バリスタさん(コーヒーを淹れるプロですね)を招いて、

囲碁とコーヒーの会を開き、

先ほどのケーキもその名残だったそうです。


毎月第3または第4金曜には、「日本酒囲碁会」も開催。

こちらは、中山さんが探してきた銘酒をひとり3合。

その日の限定おつまみを1品。


打つ局数は決まっていないけれど、

3勝すると4合瓶をプレゼントという

なんとも楽しそうなイベントです。

(会費・席料込み4,000円)



ちなみに9月は「ひやおろし祭り」だったそうで、

かなりの銘酒がそろったとか。



さらに11月には、囲碁合宿も企画中。

こちらは年2回行っているそうで、


今年は湯河原まで行くのだそうです。


これらのイベントを

企画からすべてこなしている中山さん。

毎朝7時に出勤し、夜は終電ギリギリに帰る日々。



「やめちゃいたいと思ったりしませんか?」

と思わず尋ねると、


「大変ですけれど、楽しいですねえ~

料理を作るのも、イベントの企画も、WEBも

お客さんと打つのも、話をするのも全部楽しいです!」


と、中山さん。



そして「囲碁喫茶」としての今の「樹林」のスタイルは、

自分の理想に近いといいます。



「碁会所経営が厳しいといわれていて、

実際に閉店しているところも多いですよね。




でも、やり方次第ということもあると思うんです。

ホームページの充実もそうですし、

接客の質の向上などもそうです」



「大事なのは、これから囲碁を始めたいという人を支援すること。

やっている人を守るだけでは

お客さんの取り合いになってしまいます」




「囲碁喫茶というスタイルは、

碁を始めるにはいいきっかけになりますね」



「だから私としては、

囲碁喫茶を始めたい、という人の支援もしていきたいんです」



自分がやってきた経験を

これから始めたいという人に伝えることで、

囲碁喫茶がもっと増えていけば、

囲碁人口も増えていく。




囲碁を楽しいものとして、受け入れてもらえるはず、と。



熱く語る中山青年は、

恰好よく見えました。



この店を一人で切り盛りしている

経験と実績が、何より説得力があるということですね。






最後は考えさせられる話になった、「樹林」取材でした。



ま、でも個人的には、

「日本酒囲碁会」に参加したいな~

と思うクニなんですけれどね。


      

                    byクニ



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■囲碁将棋喫茶 樹林



住所    〒105-0003

       東京都港区西新橋2-2-3西新橋ビル2F



電話    03-3580-1746

営業時間 月火水金 17時~22時

       木     11時半~22時

       土日祝日 貸し切り、予約、イベントのみ


料金    男性1500円

       女性1400円

       学生 800円

       回数券(6回)7,000円

       (ほか会員制度あり)


HP     http://jurincafe.jp/































「神田に、囲碁が打てるベルギー料理の店がある」
とは、以前から聞いていて、
ずっと行ってみたいと思っていました。

そこで行われている
2つの囲碁会(別々)に声をかけてもらっていたのですが、
ようやく行けたのが、
チャーミングな囲碁インストラクター、
熊坂直子さんの囲碁会の方。

8月のとある日、
熊坂先生の初心者教室で共に学んだ、
シホクニとFくんの3人で参加しました。


JR神田駅から徒歩5分。
「シャン・ドゥ・ソレイユ」は洒落たレンガ造りのビルです。

1階、2階がレストラン、
3階は個室になっていて、
熊坂先生の囲碁会は、
4階の部屋で月に一回水曜に行われています。(18時~22時半)

(参加者募集しています。問い合わせ、申し込みは以下まで
igokai1998@gmail.com
★Facebook内にある「囲碁会」のグループページ  
https://www.facebook.com/kumaigokai)



※こちらはまじめに対局中の参加者の皆さん


参加費は3000円(1ドリンクつき)で、
料理は各自注文。

食べることが大好きな3人は、
名物のムール貝のワイン蒸しをはじめ、
牛ほほ肉のビール煮込み、
マグロとアボカドのディップなどを
ベルギービールで堪能しました。







せっかくの和気藹々の囲碁会だったのに、
(指導碁も受けられます)
その後に少し打っただけで、
私たち、ほぼ飲み食いしていましたね。

熊坂先生、すみませんでした。



でもでも、ホント、
料理がどれも、感動的に美味しかったんですよ。


お店の方に聞けば、
3階の個室でも、
5人以上から料理+囲碁を楽しめるということで、
これは改めて探偵に来るしかない! 
(またムール貝を食べたかっただけ?)
ということで、調査員を招集、
わずか2週間後に再び、
「シャン・ドゥ・ソレイユ」を訪れたのでした。


が、先にお詫びを。
この日、私、呑み過ぎました。

探偵の前に、2軒でひっかけて(オヤジか)、
「シャン・ドゥ・ソレイユ」でも、
美味しい料理に釣られて
ベルギービールとワインをしこたま飲みました。

酔っぱらってお話を伺ったので、
取材メモもかなり判読不能、
これから書くことに自信がありません。
写真も撮り忘れています。

以上、お含みおきください。


と言い訳をしたところで、
当日!

5人で予約、
碁盤を2面お願いしていたら、
食事のテーブルと囲碁のテーブルを別々に、
贅沢に用意してくださいました。
(これはたまたま空いていたので、特別です)







囲碁を楽しみながら注文。
料理が来始めたところで、
隣のテーブルに移って、
宴会開始。





ニシンのマリネ レモン風味(1290円)に、
ポムフリット(ポテトフライ650円)でしょ~。






ムール貝の白ワイン蒸し(大3900円)に、
マグロとアボカドのディップ(1290円)でしょ~。






合鴨のロースト チェリービールソース(2700円)に、
シコンのサラダ クルミオイルドレッシング(1000円)でしょ~。





ウサギのグーズビール煮込み(3300円)に、
白ワイン蒸しのスープを使ったリゾットでしょ~。






デザートには、
ベルギーデザート満喫プレートと
ベルギーチョコでしょ~。


って、食べ過ぎだよ!



この、ベルギー大使館にもケータリングするほどの
美味しい料理を作ってくれたのが、
オーナーシェフの原田延彰さん(46)。

サービスをしてくれたのが、
奥様の裕美さん(44)です。




※原田延彰さんと調査員の皆さん


※裕美さんと調査員の皆さん




延彰さんと囲碁の関わりは、
原田さんご一家が囲碁好き、
ということに始まります。

延彰さんは子供の頃から囲碁を習っていて、
三段の腕前。
お父様とお兄様も三段。
お母様だけが打ちませんでしたが、
10年前にお父様が亡くなってから囲碁を始め、
今は5級だそうです。

このお母様が現在、月に3回、
この店で囲碁会を主宰しているというのですから、
面白いですね。


子供の頃に三段になったものの、
延彰さんは、囲碁より好きだった料理の道に進みます。

実はフランス料理をやるつもりで
修業に行くはずだったのですが、
フランスは人気でビザが取れず、
ベルギーに行くことになったそうです。

三ツ星レストラン「ブリュノー」など、
ブリュッセルのレストランで3年間修業を積み、
素材を生かしたベルギー料理の魅力を発見しました。

帰国してからは銀座のレストランで働き、
ヨーロッパ料理の店にすることも考えましたが、
当時から珍しいベルギー料理に特化することに決めて、
「シャン・ドゥ・ソレイユ」を開店したのが1994年のことです。
(裕美さんとは、その半年前に結婚)


この時に、
一家の知人で、ご夫婦の仲人でもであった
プロ棋士の関根直久八段が
囲碁サロンを開きたいということで、
「シャン・ドゥ・ソレイユ」の4階がその場になりました。
碁盤10面を揃えて始めたものの、
思ったほど人が集まらずに1年でやめることに。


しばらくは放置されることになった碁盤ですが、
お母様が囲碁を始めて囲碁会を開き、
延彰さんと裕美さんのお子さん3人が
小学校で囲碁教室に入り、
その指導者である前出の熊坂先生と碁縁ができたことで活用され、
少しずつ
「囲碁の打てるベルギー料理店」
の噂が囲碁界に広まることとなったわけです。



ただ、こちらはあくまでも、
食事を楽しむレストラン。
囲碁を打てるということも
宣伝しているわけではありません。

今回、シホクニのわがままで、
ご紹介を許していただきました。


もし、ここで打ちたい場合は、
5人以上で3階の個室を借りて、
ということになりますが、
ランチの場合は10%のサービス料が加算されます。

囲碁会として使う場合のお問い合わせ、ご相談は、
奥様の原田裕美さんにお願いいたします。


シャン・ドゥ・ソレイユHP
http://champdesoleil.com/


                      by  シホ



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シャン・ドゥ・ソレイユ
住所 東京都千代田区内神田1-10-6
    一世会館ビル
電話 03-5281-0333
FAX 03-5281-0334

営業時間
ランチタイム  
11:30~14:00(L・O)15:00閉店
ディナータイム 
17:00~21:00(L・O)23:00閉店
日曜日・祝日定休


今回紹介するのは、

今年4月にオープンしたばかりの

囲碁サロン「ねこのかお」です。






5月6月とシホが「伊勢編」を紹介したため、

7月に続いて8月も担当になったクニ。





近くで面白い碁会所はないかなと

ネットで検索していたところヒットしたのが

「ねこのかお」でした。


店名もチャーミングだし(なんていいところに目をつけたのでしょう!)

猫のイラストのホームページも楽しい。

しかも内容を確認すると




「初回に限り、飲み放題付き(ソフトドリンク)席料無料」


とあるじゃないですか。



これは行くしかない。

さっそく調査員のみんなに連絡をした直後でした。




シホクニが登録している囲碁のSNSサイト「goxi」で、

管理人のMさんが「ねこのかお」を

紹介していたのです。



おお、いま最も旬な碁会所だったのですね。



そこでいつもなら

探偵らしく突撃取材を敢行するのですが、

今回に限って「goxi」を通じ、

取材させていただきたいとメッセージを送りました。



すると席亭から


「ブログは毎月欠かさず拝見していました。

うちにもきてほしいな~と思っていたので、ぜひお願いします!」



というありがたいお返事が。




こうして8月の暑い金曜日、

さっそくお邪魔することにしました。




東急池上線「蒲田」から3つ目に「千鳥町」。

のんびりした住宅地という風情の駅です。




駅前の商店街を左手に歩くとすぐ、

前方のビルの3階に

「囲碁サロンねこのかお」と大きな文字が。






駅から徒歩1分の好立地です。



近くで昼食を済ませたシホクニ&調査員Dさんが店内に入ると

すでに調査員Aさんが、席亭の指導碁を受けていました。




店内は期待通り、

「明るい」「清潔」「ゆったり」と、

居心地のいい碁会所の条件が揃っています。








受付の横には

こんなちょっとしたコーナーも。







トイレもきれいで女性にはうれしい限りです。







店の広さに対して、碁盤の数が少ないのもこの店の特徴でしょう。



「詰めれば倍くらい置けそう」

と笑ったくらい、、ゆったりと碁盤が配置されており、

現在置かれている盤数は12面。



椅子も背もたれが高くリラックスできます。







窓際には大型テレビが置かれたソファーコーナーもあり、

くつろぐには十分。

昼寝がしたくなりそうです。







さっそく笑顔で出迎えてくれたのが

席亭の荻野順一さん。

お若く見えますが43歳だそう。

(それでも、碁会所の席亭としては十分に若いですね)



席亭のお母さまの荻野紀美子さん、

奥さまの路代さんもスタッフとして店を手伝っています








なるほど、

女性目線がしっかりと活かされているから、

居心地がいいのですね。



さて、ぞろぞろと押しかけてしまった探偵メンバーですが、

お約束通り席料は無料。

にもかかわらず、

これだけのメニューの中から好きなものが飲み放題です。







冷たい玄米茶、

香りもよく美味しかったですよ。



途中から

碁友のRさん、調査員のMさんも加わり、

席亭の指導碁を受けたり、対局したりと、

まずは碁をたっぷり楽しませていただきました。







そろそろお話しをうかがおうかと思っていたところ、


「こちら、よろしければどうぞ」


と登場したのがチーズケーキ。







なんと奥さまの手作りです。

さっそくいただきましたが、レモンの酸味がほど良く利いていて

いいお味でした。



実は路代さん、

お菓子やパン作りがお得意。

タイミングか良ければ、

対局中に手作りのおやつが登場するかもしれません。




席亭より先に奥さまの話になってしまいますが、

パソコンにも明るい路代さんは、

「ねこのかお」のHPや名刺の制作にもあたったのだそう。




控えめな方ですが、

実はなくてはならない存在だったのです。





というところで、席亭の紹介です。






荻野さんが碁を覚えたのは小学生の頃。

お父さま(アマ六段)から教わりました。


低学年のころは

お父さまの考えで家の近くの碁会所に通い囲碁修行。

5年生のときに、名門「緑星囲碁学園」に入ります。




そこで3年間学んだあと、高校で囲碁部に入部。

といっても、部員は自分ひとりという弱小囲碁部でした。




それでも、高校選手権に出場するなど頑張っていたのですが、

指導者も仲間もいない状況では

予選を通過することもままなりません。



次第に囲碁から遠ざかってしまいます。


社会人になり、パチンコ店で働くようになってからは

趣味と実益を兼ねてパチンコに浮気。



店で重要なポストを任されるようになると

完全に囲碁から離れてしまいました。



碁を打ちたいと思いませんでしたか?

という質問に、


「とにかく負けず嫌いなので、

負けるくらいならもう打ちたくないと思っちゃったんですよ」

と荻野さん。



店を始めて、勝つことだけにこだわらなくなってから、

囲碁が楽しくなったと話してくれました。



ふたたび碁を打つようになったのは

ネット碁が普及してからのこと。

碁会所には行かず、

もっぱらネットで打っていました。




そんな荻野さんが、なぜ碁会所を開こうと思ったのでしょう。




「一番の理由は、40歳を目前にして

この先自分はどう生きていくのか、と真剣に考え始めたからですね」


できること、やりたいことに挑戦したい。

どうせ挑戦するなら、体が元気な今のうちに始めたい。



では、自分にできることって何だろう?



「自分にとって、人よりもちょっとだけ得意なのは

碁を打つことだったんです」


実はそこに

もうひとつ大きな理由がありました。


「自分の碁会所を持つ」ことは、

荻野さんに碁を教えてくれた父、英男さんの、

若いころからの夢だったのです。







サラリーマンだった英男さんは、

現役時代から、大好きな囲碁に関わる仕事がしたい、

自分の碁会所を作りたいと、

何度か家族に相談していました。




けれど奥さまである紀美子さんは



「儲からないのは目に見えているし、休みだって取れない。

体も心配だし難しいと思う。

って反対したんです」



う~ん、紀美子さんの気持ちもわかります。



結局、囲碁は趣味と割り切り仕事を続けてきた英男さん。



定年退職後は紀美子さんと二人、

「NPO法人 日本福祉囲碁」の会員になり、

ボランティアで碁を教える活動を始めます。



会長も務め、

囲碁ライフは充実していました。



そこへ息子から突然の

「碁会所をやる」宣言。


家族はびっくりし、紀美子さんは英男さんのときと同じ理由で

反対したといいます。


しかし、父英男さんは全面的に応援すると大喜び。



果たせなかった自分の夢を

息子が実現させようというのですから、

どれだけうれしかったか想像がつきますね。



こうして碁会所を立ち上げるための準備が始まります。






「ネットでしか碁を打ったことがない」というひとも

気軽に立ち寄れる碁会所。

こども、女性、若い世代も多く集まる碁会所。

駅から近く、広々として清潔な店。



荻野さんの理想のイメージも具体的になっていきます。




物件も決まり、

いよいよ店のオープンが迫った今年4月10日のこと。



碁会所を誰よりも楽しみにしていた父英男さんが

突然倒れ、急逝されたのです。



まさかの出来事でした。



それでも、

お父さまの楽しみにしていた碁会所を

予定通りオープンさせたいという一念で、

4月14日に「ねこのかお」開店。


翌4月15日に告別式となりました。


そんな慌ただしい日々から4カ月。

現在の悩みは

なかなかお客さんに足を運んでもらえないことだと荻野さん。



「残念ながら来店数ゼロという日もあります」


新規オープンの碁会所がどこも抱えている悩みです。



でもですね、

シホクニが探偵を続けてきたなかでわかったのは、

碁会所に常連さんが集まるようになるには

年単位の時間がかかる、ということ。



大変でしょうが、

結果が出るのはまだまだ先です。

(偉そうにすみません)


「応援したい」と思える碁会所ですので、

みなさんもぜひ足を運んでくださいね。



19時以降は、

飲み放題(ソフトドリンク)付き席料500円になりますので、

仕事帰りに寄るのもお勧めです。


月曜の「初心者教室」

木曜の「入門教室」も、

いまはまだ生徒が集まらないため始動していません。


人数の多いところはどうも…という方は

チャンスかもしれません。






さてさて、取材が終わったあとのこと。

まだ時間があったので、

荻野さん、調査員3名、シホクニで「トリプル碁」を1局打ちました。



楽しかったですよ。

団体でお邪魔して、

席亭を巻き込んで打つ、というパターンもいいかもしれませんね。




                                        by クニ







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■囲碁サロン ねこのかお


住所      東京都大田区千鳥1丁目4-4 生駒ビル3F

電話      03-6410-6959

席料      大人1500円         

         女性(水・金)1000円

         こども1000円 (すべてドリンク料無料・ソフトドリンク飲み放題)

営業時間   13時~21時

定休日     毎週火曜


HP      http://nekonokao.minibird.jp/wp/