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2008年01月13日 shigotobanaの投稿

誰もが王将になれるわけではない

テーマ:エッセイ

NHK教育テレビの「一期一会キミにききたい!」という番組を見た。


この番組の内容は、若者がそれぞれ自分とはタイプの異なる人物と3日間にわたり行動をともにし、対話をするというものだ。


途中から見たのだが、今回は大学を中退し、その後農村で暮らし、農村の生活を学ぼうとしている若者と、大学で政治学を学ぶ学生の交流であった。


学生が、農村で村長の家に居候する大学中退をした男性を訪問するという形で番組は進んでいた。


東大を中退し、岩手の農村に来て、わらじ作りに熱中したことについて24歳の男性が得々と語っているをところから番組を見始めた。


現在学生をしている若者は、大学を中退して農村で生活することは、今まで周りにいた人のことを考えておらず身勝手な行動で、それほど意味のあることではない、とみなしているようであった。学生は自分が思ったことをそのまま農村で暮らす若者に伝えていた。


学生は、大学は社会に出る前の助走期間であり、大学を中退して農村に引っ込んでしまうより意義のあることだと自負しているようであった。


若者を家族のように思いながら受け入れているのは嬉しい反面、有能な人間がこんな田舎にいていいものかと、村長も言っていた。


東大中退者の若者は現在小学生などに炭焼きの仕方など、昔ながらの農村の生活について教えることもしているようだ。


大学を辞めた理由は、かいつまんで言うと、大学に行く意味を見出せなかったことであったらしい。大学に入ったはいいが、その先の自分像、将来像を描けなかったということだ。


そこで、どういう経緯かは分からないが、農村での生活に興味を持ち、そこで実際に暮らすことになった。


そうか、それは良かった。とにかく、生きがいのようなものを見つけられたのだから、それでいいじゃないか。

と、私は思う。


しかしながら、学生は、大学を捨てた若者の生き方が理解できず終始納得がいっていなかった。

彼は今のところ、公務員か、大学院でさらに学ぼうかと考えているらしい。


それも、それでいいじゃないか。


農村の中で生き、暮らしてみることで学ぶことはあるし、その中で大切なことを、他の人や後世に伝えていくことは意義のあることだ。一方、公務員にしろ教員にしろ、社会の中で何らかの職に就き、目立ちはしないけれど社会の歯車の一つになって生きていくことも、誰にも否定し得ない生き方だ。


もっと互いの生き方を認めて良いじゃないか。もっとも、あまり理解しあったら対話が活性化せずに番組の趣旨に反することになるのかもしれない。

それに、相手の立場を理解できるほど、双方ともまだ大人になっていないのかもしれない。


農村で生活をするのはいいけれど、そこでの生活を成り立たせるためのお金なり、欠かせない衣食住というものがある。でも、彼の生き方は否定しない。思い立って、即行動を起こした彼ならなんとか、これから先もやっていけるのではないかと思われる。だが、学生は今現在やりたいことを優先させるよりも、将来のことを心配する性質で、不安定な生活を送っている元学生には賛同できないということなのだ。


そんな学生くんにこの言葉を授けよう


"誰の真似もすんな 君は君でいい 生きるためのレシピなんて ない ないさ"


ミスチルの「終わりなき旅」の中の歌詞だ。


誰にでも役割がある。与えられた役割を拒もうとする者もいるが、それぞれ分相応の役割があるのではないか。


将棋の駒のようなもので、誰もが王将になれるわけではない。


生涯、歩のような生き方もする人もいれば、飛車のように縦横無尽に動き回る強者もいる。


歩も成れば金になれる。地道に懸命に生きていれば、誰でも金になれるチャンスはあるのだ。なんだか、話がずれてきそうな気がしてきたぞ。


ちなみに、私は桂馬か、銀か、あわよくば角じゃないかと勝手に思ってます。


みんながみんな平々凡々に生きていたらつまらないですからね。あいつおもしろいなーと思える方が、批判をするよりも得ではないかと私は思う。

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