抱え込み | ストレングスファインダーで強みを活かす ストレングスコーチちしきのブログ

ストレングスファインダーで強みを活かす ストレングスコーチちしきのブログ

ストレングスファインダーのプロとして、ひとりの人間として、日々感じることを書いています。

今日発行のストレングス・ラボメルマガは、私と同じ熊本にお住まいの丸本コーチ執筆です。


『非常時こそ資質が強く表に出てくるのではないか?!』

おはようございます。
ストレングスコーチの丸本 昭(まるもと あきら)です。

熊本在住、自治体や医療・福祉など公的機関を中心に、
コーチングや研修を通じて個人や組織へ
強みの文化の“刷り込み”を日々続けています。
ストラボのメルマガでは初登場ですが、
よろしくお願いいたします。

私の住んでいる地で起こった熊本地震から、
早くも8ヶ月が経とうとしています。
その間も全国各地で地震が続き、先月の福島県沖地震は
5年前の東日本大震災の記憶を呼び起こしました。

そんな非常時に資質はどう働くのか?

余震(熊本地震)も落ち着き始めた頃に、
「対話会」という形で話す場を設けました。
以下、そこでのエピソードです
(掲載について、ご本人の許可を得ています)。


「責任感」を3位に持つAさん(女性)
自宅が被災し、避難所に中学生、高校生の子ども、
2人を連れて避難されました。
ご主人は災害復旧のため職場に泊まり込み、
Aさんと子供3人での避難生活。
Aさんもお仕事をされており、
しかも職場の中心であるため仕事は抜けられない。
職場も震災で大変な状況です。
子供たちをAさんひとりで守り、
自宅の片付けもしないといけない状況ながら、
「私がいないと回らない」という気持ちから、
避難所から毎日職場に通い続けました。
昼間は子供たち二人を避難所に置いての出勤なので、
仕事をしながらも色々と不安な気持ちもあったそうです。
振り返ると、仕事、子供たちを守ること、
家の片付けとフラフラになりながらも全てをやり抜けたのは、
ご自身の「責任感」が支え続けたのではないかと語られました。


「適応性」を2位に持つBさん(女性)
地震が起こってから、
自分の中で「スイッチが入った!」と感じたそうです。
周りがあたふたとしている中でも自分自身は驚くほど冷静で、
テキパキと判断し指示を出していたとか。
同じ職場の人からは、「なんだか楽しそうね」と言われたくらい。
「非常時という状況をそのまま受け入れられたこと、
受け入れたところから判断や行動ができたのは、
今振り返ると「適応性」かなあ。」との感想を
お聞かせいただきました。


そして、私。
被害は少なかったものの、被災地の近くということで
被災地支援の役割を任されました。
日々滝のように降ってくる案件に素早く対応できたのは、
3位の「戦略性」のフル活用。
5位の「収集心」でSNSを始めとしたネット情報や
新聞・テレビから集めた情報は、
「戦略性」の材料として本当に役に立ちました。
一方で、他団体の迅速でアイデアあふれる支援の様子を見ると、
1位の「最上志向」が己の至らなさを苛みます。
この資質があったからこそ乗り越え、
同時に振り回されもした日々でした。


この対話会を開催したのは、
“非常時こそ資質が強く表に出てくるのではないか”という
仮説があったからです。

参加された方のエピソードを聴く中で、
非常時に資質がその人を支える柱になっていた
様子の数々を知ることができました。

そして自分自身、
「この資質があるから、
 このアプローチの仕方できっと乗り越えられる」という
 支えになりました。

非常時ゆえに、
“資質”というパートナーを再認識し、
これからも一緒に連れ立って旅をしていきたいと思います。




平時ではないからこそ、自分の資質は考えるまでもなく表に顕著に出てきます。


丸本さんが書かれているように、それぞれが、それぞれの資質を強みとして辛い時期を乗り越えてこられたのだと思います。


私自身も、非常時でも現状を受け入れ、落ち着いて家族のためにどう動くかを考えられる「適応性」や、刻々と変わりゆく情報の中で、鮮度と精度を嗅ぎ分けて選ぶことのできる「最上志向」と「収集心」があったおかげで、電気も水も来ない数日間を乗り切れたのだと思っています。




一方で、自分の「責任感」という資質を考えたとき、この地震が私がもしまだ会社員でストレングスの知識も十分持っていなかった時期に発生したと仮定すると、ひょっとしたら自分の場合は仕事優先で家庭を顧みない状態になっていたかもしれないなぁとも思います。


以前の私は、まさに仕事人間で“仕事>>家庭”という優先順位で生きていました。


そして、それが100%正しいと信じ切っていました。


もちろん、それが間違いだということではないのだけれど、“それだけ”が正しいと思い込むのは、自分も周りも幸せにしない考え方です。


自分のこと(身内のこと)は後回しにして、組織の一員としてやるべき(と自分が信じている)ことを、周りも大変なんだからと思い切り自分一人で抱え込みながらやっていただろうなぁと思います。


今思えば、それってはっきり言って迷惑ですよね。


迷惑を掛けるというのは自分が勝手に思っているだけで、実は周りの人は迷惑だなんて思っていないことがほとんどでしょう。


頼り、頼られる関係性こそが、非常時だからこそ必要なんですよね。


それが、自分の苦手なところを頼り、自分の資質を活かし得意なところで周りに貢献していく。


非常時にそれが出来るようになるには、やはり普段から意識しておかないといけないということだと思います。


今回のメルマガの趣旨からは少しずれますが、自分が苦手なことだけに自戒を込めてそんなことを思いました。


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