■投資家と起業家が出会うには

 

「エンジェル投資家は個人投資家です。

それはどんな人かというと、たとえば、一旦上場して自分で株を売却して、100億とか200億とか個人資産ができたというIPOした経験のある経営者が多いようです。彼らは後輩を育てたいということでお金を出し、そうして育った人がまた投資をして新しいアイデアが育つというサイクルが起こります。

日本はアメリカより10年くらい遅れていますが、楽天などベンチャーとして大きく成長している会社が次の投資をして、新しいベンチャーが生まれています」と、普川さんは講演のなかで説明されていました。

 

とはいえ、新しい企業が必要なファイナンスや法律のサポートなどができるところがないと、いいアイデアがあっても、「誰に言ったらいいのだろう」と迷うかもしれません。

 

今後IPOする会社が増えていくなかで、彼らがまた、次のエンジェル投資家になっていくサイクルができることが望ましいのですが、そうした投資家が、いいアイデアを持った人たちと出会う場所が必要です。

 

 

■エレベーター・ピッチを身に着ける

 

 

もし、エレベーターで、クライアントや投資家に会ったときに、どんな売り込みをしますか?

 

エレベーター・ピッチ(ピッチとは「投げる」という意味合いから「売り込み」という意味に使われます)は、ITベンチャーブームであった1990年代に、シリコンバレーの起業家たちが千載一遇のチャンスを逃さないために行った「短いプレゼンテーション」のことを言います。

15秒から30秒で文字数にして250文字くらい。

 

プレゼンテーションの場合は、すでに集まる人たちが目的や概要を知っていて「説明を聞きたい」と思っていますが、ピッチの場合は短時間に共感と関心を持ってもらわなくてはいけません。

 

そのためには、専門用語を使わず、短い時間に、明確な数字を提示して、共感を得るピッチを身に着けることです。

 

セミナーや交流会などでも、自己紹介を延々としたり、意見や感想をだらだらと述べて、結局何がいいたいのかわからないという人がいますよね。

 

端的に、わかりやすく、魅力的に。

 

それが、エンジェル投資家のハートをキャッチするテクニックなんですね。


このシリーズは、2016年にエンジェルスインクが開催した「女性起業家セミナー」での、
社長の時間をつくる株式会社 代表取締役 普川真如様のお話をご了解をとったうえで文章化したものです。

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