ここからは、 株式会社エンジェルスインク代表取締役兼CEO ドゥゲスト・ジャックさんの講演のレポートを連載します。

 

「投資家」って、どんなイメージ?

 

起業家にとって、資金政策はとても大事です。
創業者の持ち株が希釈にならないように、または、希釈しても会社がそのまま自立できるようにという戦略を考えなくてはいけません。

資金調達する場合も、どの投資家から調達すればよいのか判断することも重要です。

 

ところで「投資家」というのは、どんなイメージでしょうか?

テレビドラマなどで登場する「投資家」にはいろいろなタイプが登場していますが、現実でもいろいろな投資家がいます。

 

日本証券協会が平成27年度に行った調査によると、日本の個人投資家は日本の人口の18%程度。約1800万人と推定されます。
また、平成18年度の金融庁の調査では、個人の株主数は3928万人。
男女比で言うと、男性が6割に対して、女性が4割。約47%が年収300万円以下と、案外ふつうの人が多いことがわかります。
とはいえ、所得が多い人ほど投資しており、給与所得を得ながら投資をしている人が大半。また、生活に余裕がある高齢者の投資も多く、投資額は500万から3000万円程度です。

(出典)全国証券取引所「株式分布状況調査」)

 

■企業も「人生」のように「成長」します

 

企業も人生と同じように、ライフサイクルがあります。
そのステージにあった資金調達と、適切な投資家が必要です。

検討期では、ビジネスモデルやコンセプトを固めて、会社設立のための事業計画を作ります。会社設立のための諸経費や人件費などのほかに、マーケティング費用や、プロトタイプの施策を創ったり、顧客を増やしたりするための資金が必要になることがあります。この時期に、資金需要の全体像を把握し、資金政策を考えなくてはいけません。
この時期の資金調達は「3F」と言われる「ファウンダー(創業者)」「ファミリー(家族)」「フレンド(友人)」です。

シード期は、事業が軌道に乗るまでの時期で、運転資金や設備投資などの資金のほかに、特許や商標などを取得するための費用や販促費なども必要になることもあります。会社は赤字。キャッシュフローがマイナスなので、金融機関からの借り入れも難しく、個人的に賛同して出資してくれるエンジェル投資家に訴えかけられるビジネスプランが必須です。

 

③④成長期・拡大期では、事業展開を本格的に行っていくものの、低収益であったり、資金繰りが厳しい時期です。社歴が浅く、金融機関からの融資も難しいかもしれません。

政府系金融期間による融資や、公的機関からの助成金・補助金を活用しながら、さらに多額の資金調達が必要となる場合はベンチャー投資家、ベンチャーキャピタル(VC)による出資を検討する必要があります。


上場・または買収では、株式公開により経営の形態や組織が大きく変化することがあります。

 

⑥安定期は、売上高が損益分岐点を超え、単年度損益も黒字となります。民間金融機関からの融資も受けやすくなっています。取引先や金融機関に第三者割当増資を行い、IPOを前提とした安定株主対策を行うケースもあります。

 

 

*これは、株式会社エンジェルスインク代表取締役兼CEO ドゥゲスト・ジャックさんが2016年に行った講演のレポートをご了解して紹介しています。
https://angels-inc.com/ja

 

 

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