■エンジェル投資家が判断する3つの要因

  ① ニーズがあるか
    ~誰もが欲しいと思う商品やサービスであるか
  ② 市場に適しているか
    ~アイデアがよくても市場に合っていないものでは失敗の確率が高い

  ③ チームができているか
~いい商品であっても、会社のチームがしっかりしていないと失敗する

 

 

エンジェル投資家は、マーケットでのニーズを認め、 タイミングが良いと感じ、 起業家が十分に力があること、そして成長の可能性があることを信じた上で投資します。
社会的責任やピア認識なども重要な要素のひとつです。

 

自分のお金を投資することから「感情的」な決断になることも少なくありません。
そこで、起業家が投資家からのアドバイスに耳を傾け対応すること、より良い結果を出すことを期待しています。

エンジェル投資家は、自分の人脈、知識、行動力などで起業家をサポートします。

 

ベンチャー投資家などは行動によるサポートなどはしませんが、エンジェル投資家は強い会社の基礎をつくるきっかけとなる存在です。

 

 

 

■投資家とアプローチするには

 

 

日本証券協会が平成27年度に行った調査によると、日本の個人投資家は日本の人口の18%程度。約1800万人と推定されます。
また、平成18年度の金融庁の調査では、個人の株主数は3928万人。
男女比で言うと、男性が6割に対して、女性が4割。約47%が年収300万円以下と、案外ふつうの人が多いことがわかります。
とはいえ、所得が多い人ほど投資しており、給与所得を得ながら投資をしている人が大半。また、生活に余裕がある高齢者の投資も多く、投資額は500万から3000万円程度です。

(出典)全国証券取引所「株式分布状況調査」)

 

ITバブルと言われる時代には、こんなことも現実にありました。

六本木のバーで飲んでいた化粧品メーカーのOLさんが会社のグチを言っていたところ、隣りにいたベンチャー社長が「僕がお金を出してあげるから、君が欲しい化粧品を作ってみたら?」と声をかけてきたそうです。

彼女は後日企画書を持参し、何度も事業計画を練り直して、ついには起業してオリジナルブランドを立ち上げました。

 

しかし、なかなかそんなうまい具合に話はころがってはいません。

結婚相手を探すのと同じくらい、投資するほうもされるほうも、慎重になりますが、そこで「世間の評判」というのが思いのほか大きく関わってくると言われています。

 

 

 

 

■投資家へのアプローチは恋愛に似ている

 

 

株式会社エンジェルズインク代表取締役兼CEOのドゥゲスト・ジャックさんは次のように語っています。

 

「投資家へのアプローチはフランス女性の立場からみた恋愛の関係に似ています。

知り合ってからすぐに投資の誘いをするのはあまりに直接すぎて、望ましい効果が得られないはずです」

 

「狙っている投資家にアプローチするにあたって、まずは友達など周りの人からあなたの魅力について話しをさせます。そして、その投資家には特に興味がない素ぶりをしながら、別の投資家から興味を持たれているような印象を作り、あなたが狙ったこの投資家を嫉妬させてしまうのがよいでしょう」

 

投資家にとって、その会社をよく知らないときや、知り合いでもないようなときには、周りの人に会社のメリットや魅力を話してもらうことはだいじなポイントです。

会社の情報を、ニュースや交流会などで知ってもらうのがよいでしょう。

 

では、なぜ、そうしたアプローチが必要かというと、

そもそも「投資するか、しないか」という判断は、人間の感情的な決断によるからです。

 

スタートアップの資金調達のコツは、投資家の感情の部分に対し、いかにいいアピールできるかが大切です。

「あの人が評価しているから」という評判は、案外重要です。

決して数字だけで判断しているわけではないということも知っておきましょう。

このシリーズは、2016年にエンジェルスインクが開催した「女性起業家セミナー」での、
社長の時間をつくる株式会社 代表取締役 普川真如様のお話をご了解をとったうえで文章化したものです。

 

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