尊敬する経営者

2005-11-27 テーマ:トラバ企画

日本は年々貧しくなっているようだけれど、実はそんな日本も「江戸時代」は豊かであったという話をしてくれた人がいる。

江戸文化というのは、町も栄え、リサイクルも文化も発展していたのだそうだ。

そして、江戸といえば「士農工商 」という身分制度が儒教の教えとしてあった。


ここでいうところの「士」というのは、武士というよりも支配階級を指していて、たとえば孔子 の「論語」などを読んでみると、文武両道の潔い指導者たる生き方があり、福島県にある「日新館 」(会津藩校)は日本有数の真のエリート教育をしていた例といえるだろう。

 

孔子をはじめとする中国の教えは、「伝統的に土地に基づかず利の集中をはかる商工よりも、穀物を生み出す土地や農耕を重視し、経済よりも政治を優先させる姿勢をとってきた。商人や職人に自由に利潤追求を許せば、その経済力によって支配階級が脅かされ、農民が重労働である農業を嫌って商工に転身する事による耕地の荒廃、ひいては穀物の生産が減少することによる飢饉が発生を招き、ひいては社会秩序を崩壊させる事を恐れたのである」(Wikipedia より抜粋)

 

ここでポイントは、

「農民が重労働である農業を嫌って商工に転身する事による耕地の荒廃、ひいては穀物の生産が減少することによる飢饉が発生を招き、ひいては社会秩序を崩壊させる事を恐れたのである」

というところにある。

 

いまの日本は、やたら「商工」に偏向し、ベンチャー企業といえばハンで押したようにIT企業ばかりが目立つ。

「金があれば何でもできる」と言い放つ人が尊敬される社会にした責任は誰にあるのだろうか。

 

今回、姉歯秀次建築設計事務所が「震度5で崩壊する設計」をした建物は200件以上に及ぶという。

理由は「やらなければ、儲からないから」というのが理由であるという。

 

昔は「職人」という言葉があり、それは金銭ではなく「誇り」があった

学校の先生は「清貧」という言葉があり、貧しくとも、地域の人々から尊敬される地位と「生き方」があった。

 

「尊敬する経営者」というトラバのお題から、果たして経営者として、金ではなく、心をつくりだす心を持った経営者とはどんな人だろうと考えてみた。

 

トラバさせていただいたブログには本田宗一郎 氏や盛田昭夫 氏、松下幸之助 氏などがあったが、彼らは「ものづくり」の職人であり、思想家でもあり、日本を創った人たちでもある。納得できる点がたくさんある。

同じような立身出世でも、ビル・ゲイツ はなんとなく「尊敬」する気にはならないし、どんなにたくさん不動産を持っていてもドナルド・トランプ が魅力的な経営者には見えない。

(だって、彼らは単なる「成金」なんだもの)

アンドリュー・カーネギー は死ぬときにすべての財産を文化施設などに注ぎ込んだというが「尊敬」されているという感じではないし、日本の文化(の一部)を担った西武の堤義明や、角川春樹 氏は尊敬されるどころか犯罪者になってしまった。


すべて主観であるが、

こうやって考えてみると、立派な経営者はたくさんいるけれど、「尊敬」に値する人物というのは案外、思い当たらないものだなあ。

コメント

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1 ■第一次産業

こんばんは。始めまして。
>いまの日本は、やたら「商工」に偏向し、ベンチャー企業といえばハンで押したようにIT企業ばかりが目立つ。

「金があれば何でもできる」と言い放つ人が尊敬される社会にした責任は誰にあるのだろうか。

生活が高度成長により豊かになり、土に塗れる(3Kという言葉)れるのを敬遠した。
マスメディアが、発達し過ぎてしまい、成功者(IT社長など)のいい部分しか見ようとしない。

第一次産業の衰退は、資源がない日本の衰退につながると思いますが・・・。
フランスを見習うべきです。
私は、農家が一番、仕事としては遣り甲斐があると思っています。
「自然と共に」が一番よいと思いますが・・・。

2 ■見てくださってありがとう。

わたしも経営者とは何かとよく考えます。独裁者的でもだめだし、はたまた、部下の話を取り上げていちいち聞いていれば部下たちに信頼されるのかという話でもないですよね。わたしには世界が違う話ですが、銭儲けより人の心に暖かい企業であって欲しいですね。またお話聞かせてください。

3 ■自然とともに

ほんとうにそのとおりですよね。

お金儲けも経営者としてはたいせつな目的だけれど、それだけではダメなんですよね。
経営者になるってむずかしい。

4 ■ごもっともです

尊敬する経営者というテーマに対しては、瞬発的に書いたブログでした。私は会ったこともない、話したこともない、本や、雑誌などのメディアを通じて、尊敬しているわけですから、怖い部分はあります。とはいえ、間違いなく彼らの本は今の私の役にたちました。

いつか会って話して、この人は尊敬できると思える人を見つけたいです。

5 ■徳のある人

こだわりや信念、想いのない経営者は、やはり尊敬出来ませんよね。そのような方達が、人徳のある人なのだと思います。結局、自分だけ得をしようと思っても、あり得ないのですよね。

6 ■TBありがとうございました♪

仕事柄、いろいろな経営者の方に取材に行く機会があるのですが、やはり、松下幸之助、本田宗一郎を尊敬されている方はダントツ多いですね。
盛田昭夫さんは、ご自身が幸之助の信者ですし。
あと、トヨタの石田退三さんを挙げられる方もおられました。まぁ、石田さんも幸之助信者でしたが。。。

7 ■本当にそう思います。

僕も松下幸之助さん派です。 最近のベンチャーを批判するつもりは全く無いですが、もっともっと確信に迫った小手先ではない物が好きだなぁ。生き様であったり、本当の意味での広い視野とか・・・。

8 ■TBありがとうございました。

はじめまして。
TBして下さり興味を持ちこちらに訪れ拝読致しました。素敵なお仕事なさっているのですね。
さて、今回の尊敬する経営者というお題について書かれていらっしゃいますが、結局のところ、社長が尊敬する経営者像を機会があればお聞かせ願いたいと思っています。(^^)

9 ■尊敬する人

尊敬する経営者は、たくさんいます。
ただ、残念なことに現在いらっしゃらない方々がたくさんおられます。
私は、いま現在、現存され尊敬させていただける経営者とたくさんお会いしたく、たくさんの方とご縁をいただけるよう自分磨きと謙虚(本当の意味での)を身に付けたく思います。
話の趣旨が変わってしまいました・・・スミマセン

10 ■儲からない仕事

儲からない仕事を楽しそうに、ヘビーにこなしている人々がいます。別の仕事ならカネをしこたま稼げる能力がありつつ、NPOや市民運動で世のため人のためにうつつを抜かしているお人好しとも政治の世界に入ってからたくさん出会いました。
そういう人々にとって、収益率をこまごまと言われる今のビジネスの世界は住みにくいのかもしれません。

11 ■最近

孫正義さんの本を読んで、彼を尊敬するようになりました。高い志と情熱で、逆境に立ち向かい、徹底的な戦いをして、結果を出す。負けたときはあっさり引いて次を狙いに行く、そんなことを本当に実行できている人は少ないと思うので、彼はすごいと思います。

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