資本政策は最初が肝心

 

まず、200万円で創業し、3年後にベンチャーファンドが企業価値を2000万円で評価して、「うちで1000万円出資してください」という提案をしてきたとします。

この場合、企業価値2000万円+新規出資1000万円で、新企業価値としては3000万円で評価されます。

 

そうすると、自分の株の価値は3年で10倍になったということで、喜んで受け入れたいところですが、本当にこれを喜んでいいのか。

 

この時点で新規出資で1000万円受けると、自分の持ち分は66%になります。

そこで、この会社が今後大きくなるのに、どれくらいの資本が必要かということをちゃんと考えておかないと、こんなに自分の持ち分を出してしまってよいのかという事態も起こりかねません。

 

「一度薄まったら、二度と戻らない」ということを思い出してください。

株の価値が3年で10倍に上がったことは素晴らしいことですが、アイデアを評価されていることはすごいことです。

ただ、それで、1000万円の出資を受けてしまって、持ち分を減らしてもいいのかということも、同時に考えなくてはいけないことです。

 

こういうことが、資本政策の具体的に直面することです。

 

このように途中で資本を追加せずにIPOできるのであればそれでもいいし、あるいは何回か、追加しなくてはいけないときは、将来そうした投資を受けてでもIPOできるとか、50%の自分のコントロールできる権利を持っていたいと考えるのか、ということを考えていくことが資本政策です

 

 

成長戦略をサポートする

 

ファイナンスの5つの話があったように、会社として健全に成長していくにあたり、「本業でどれだけ儲けるのであるか」とか、「お客さんがどのくらい来ますか」ということなどを考えることが創業者は得意だと思います。

 

でも、その裏で、こうした資本政策や、資金繰り、また、会社の事業そのものがどういった損益構造になっているかということを数字で見ていくファイナンスという面も必ず必要になってきます。

それら全部を社長が理解する必要はなく、そうしたところを見てくれる、いいCFOを見つけることは、成長には重要な話です。

 

エンジェルズ・インクは、日本から世界へ躍進するベンチャー企業が出ていくプラットフォームを創る、あるいはサポートする場所を創るというところの一環で、こうしたサポートができる専門家ネットワークも今後増やしていく考えを持っています。

いいアイデアを持った起業家と、エンジェル投資家、そして、そういった会社をサポートできる人々のネットワークが期待されます。

 

(お話:社長の時間をつくる株式会社 代表取締役 普川真如様)

この文章は2016年にエンジェルスインクが開催した「女性起業家セミナー」のレポートです。


 

 

2017/11/28

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