2011スマホ元年

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2011年はスマホ元年と位置付けて
臨んだ年でした。

スマホのような新しい環境では、
やらないことが一番のリスクなので、
最初のうちは「総張り戦略」と銘打って

あらゆるものに着手していきました。
iphoneもアンドロイドも、

アプリもブラウザも、

課金も広告も、
幅広く多数のサービスを開発していきました。
何かひとつ大ヒットの兆しが見えたら、
そこに経営資源を集中し直せばよい
と考えていたのです。

しかしながら、

プラットフォームの意向に振り回されたり、

技術的進化の対応に追われたり、

1年かけて用意していたものが環境変化

で無駄になったり、何が正解かわからなくて、
次第に苛立ちと焦りの色が滲むように
なっていきました。

いち早くスマホ対応していたAmebaアプリも
急激な端末の普及に伴って低評価を
受けていました。(現在は改善を重ねて
評価はかなり上がりました)

昨年スマホに着手し始めた時期に
すぐ異動可能な新人ばかりを配置していた
ことも、経験不足が裏目に出ることも

多くなってきていました。



そんな折、8月に大きな決断を二つ、しました。

1つは「総張り戦略」を改め、Amebaの

デカグラフ構想を戦略の柱に据えた

ことです。分散していた全社的な開発
リソースをAmebaのデカグラフにある程度
集中させることにしました。
デカグラフの内容はまだここには
書けませんが、来年の春から夏にかけて
リリースしていけると思います。
いまは粛々と準備を進めているところです。


そしてもう1つは本部の変革です。
去年の大みそかの総括ブログでは、
ネット広告代理店部門は、他社が真似

できない組織として発展を遂げる

書きましたが、今年、まさにその方向に
舵を切ったのです。

頭の中で考えていたのは長年でしたが、
決断したのは突然でした。
Amebaが収益の柱に育ったことや

ほかの事業の状態が良いことも

ありましたが、一番大きな理由はやはり

スマホでした。こんなに大きな機会は

滅多にないからです。
いま本部で立ち上げている30以上の

新規事業は全てスマホ関連です。

本部の変革を決断するにあたって、
長年私の中で頭を悩ませていたのは、
ネット広告代理事業の、

人材の投下資本収益率の低さです。
人材を一番の経営資源と捉えている

我々にとっては代理店業の収益性の

低さは見過ごせない問題でした。
それは構造的な問題ですが、今回の

変革に成功すれば、当社が代理店事業

を止めることなく、ビジネスモデルを

構造ごと変えることができるはずです。

話はそれますが、2011年も当社は
働きがいのある会社第6位 に選らんで

頂きました。ここ何年かずっと上位に

ランクインしています。

それを誇りにますます働きがいのある
会社を目指そうという考えは悪くはない
ですが、働きがいを目指すことを、

経営目的の主軸に置いてはいけません。

いくらIRを充実させ、株主優待を増やしても、

株価が上がってなければ株主との関係は

一向に改善されないのと同様に、
いくら働く環境を良くし、本人がやりたいこと

を重視して仕事をしてもらっても、

本質的なことが改善されなければ働きがい

が長く続くことはありません。
本質的なこととは、

・個人が充分な報酬を得ていて、

・事業にそれを裏付ける収益があり、
・会社と自分の成長を実感できる。
といったことです。
人事制度や環境面でいくら美辞麗句を
並べても、このような本質から経営者は
目を背けることはできないのです。
そういった面からも、代理店事業単独で

辻褄を合わせ続けるのは難しく、

意欲も能力もモラルも高いこの部門の

社員たちが、それを維持できるのか、
私はずっと気がかりでした。


本部の変革を始めてまだ3か月ですが、

グッドニュースが二つあります。

1つはBtoBからBtoCにシフトする際に

最大の懸念だったのは、人材のキャリア
チェンジですが、私が直接指導している
先発隊のプロデューサーは皆、
想像以上に優秀です。
既存事業に残って支えてくれている
仲間のためにも失敗できないという

使命感も今はあるのだと思いますが、
みんな必死に頑張ってくれてます。

もう1つはエンジニア採用が順調なことです。
計画を上回るペースで採用できていて、

チームの雰囲気もとてもよさそうです。

そのエンジニア陣が製作段階でうまく
機能してくれるかとか、
とはいえ既存事業に疲弊感が出始め
ないかとか、
来年の心配をすると尽きないですが、
集中を切らさず、スピード感を持って
やりきりたいと思います。

本部の新規事業も、デカグラフも、

Amebaで数多く手がけている新規事業も、

2012年、春から夏にかけて五月雨式に
リリースされます。
正確に数をかぞえてないですが、

新規にスマホでリリースするサービスの
数は50は裕に超えると思います。

その他、私が把握しきれていない他部門や

グループ各社も相当準備している筈です。


ことし6月に発売し、20万部も売れた
「憂鬱でなければ仕事じゃない」。



この本の中で見城社長が、

圧倒的な努力は岩をも通す

と仰ってます。
まだ一息つける段階ではないし、

振り返る余裕もないけど、

正直に自分に問いかけるならば、
私は社長業ではなく、スマホの
プロデューサー業においては

今年、圧倒的な努力をしました。

新人エンジニアのネギシ君も書いてる

けど、最近は受験生になったつもり

で会社に籠って集中して仕事をしています。


2011年、社会も、経済も、スマホも、
先が見えない憂鬱な時代ですが、
それを乗り越えられるのは希望があるから。

2012年、スマホの新規事業が次々
花開きますように。


サイバーエージェントの社員のみなさん、

関係者の皆さま、

1年間おつかれさまでした!

2012も良い年にしましょう!!!





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