静岡愛國

2016年8月12日 12:27

以前のアカウントにて投稿したものですが、復活掲載します。

福井県若狭町 佐久間勉艇長生誕の地を訪ねて 佐久間勉記念交流館の紹介
『我が国初の国産潜水艇(第六潜水艇)と佐久間勉艇長』

仕事の関係で福井県には縁があり、福井県の名所は一通り訪れている。
その中でも一番感動し印象に残った場所があるので紹介させていただきます。

福井県には、東尋坊や永平寺、丸岡城や朝倉城跡、恐竜博物館に護国神社、蘇洞門めぐりや三方五湖などなど、有名どころの観光名所が多数あり、訪れると、どれも素晴らしく楽しい場所でした。しかし、一番どこが良かったか?と尋ねられると、迷いなく真っ先に思い浮かぶ場所があります。そこが「佐久間記念交流館」です。
福井県若狭町 国道27号線の脇にある「佐久間勉艇長 生誕地」と書かれた青い看板だけが目印で、普通の人は見向きもしない、正直なんてことはない普通の神社と公民館のような建物がある場所です。
私は、そんな場所を何度でも訪れたくなります。

ご存知の方も多いと思いますが、佐久間勉艇長とは、明治の海軍軍人で我が国初の国産潜水艇(第六潜水艇)の艇長であります。詳しくはwikiにて↓
 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E4%B9%85%E9%96%93%E5%8B%89

 


小名木善行 ねずさんの ひとりごとHP↓
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-858.html

その佐久間勉艇長を地元では、郷土の偉人として大切に顕彰し後世に伝えるために約6年前「佐久間記念交流館」は建てられました。
記念交流館の中には、佐久間勉艇長の遺品や写真、第六潜水艇の模型や実物などが整然と解りやすく解説展示されています。
なにより感動するのが、この交流館におられる管理人の方が佐久間艇長について、大変詳しく解説してくれることです。
とても解りやすく熱のこもった解説で心が揺さぶられます。まさに本物の「語り部」といった感じで、佐久間艇長が最後に遺した遺書の場面では、感動で思わず涙が出てきました。本当は嗚咽を漏らして泣きたいほど感動しました。恥ずかしいのでグッと我慢しましたが、、それでも涙が出ます。
佐久間艇長の職分、自分への厳しさ、部下やその家族への思いやり、上司や恩師への感謝、未来の日本国への思い。最後の最後まで貫き通したその雄姿に感動を覚えます。
海上自衛官や英国、米国海軍、世界の海軍では、知らぬ者は居ないと言われる佐久間艇長とその乗組員。鹿屋基地や江田島など佐久間艇長の逸話に接することは数あれど、ここでの解説ほど佐久間艇長について、深く感じ入ることは無いのではなかろうかと思われます。
また、舞鶴基地におられる自衛官の方はよく此処を訪れられるようです。
佐久間勉艇長の立派な職分や人生は、すべての職業や人間の生き方そのものに通ずる規範となります。
政治家や企業家など、人の上に立つリーダーは必須の心得として、この小さな記念館に訪れる人は多いと聞きました。その中には、超有名大企業の社長さんも多いそうです。
私も、政治家や政治を志す人には必ず行ってほしいと思う所です。
私は、自分の子や孫を、必ず一度は、この小さな交流館に連れて行き佐久間勉艇長について学ばせようと思います。
交流館の方からは、「本当は、地元学校の生徒さんに是非来てもらい佐久間艇長がどのような人物であったかをお話ししたい」と仰っておられましたが、残念ながら教師の方々が、軍人の話を嫌がられて実現していないと悲しそうにお話しされました。
私は、国の将来を背負って立つ少年少女にこそ伝えないといけない事だと強く思います。

また、佐久間艇長の実家である前川神社は、とても趣のある良い神社です。
敷地内には、佐久間勉以下十四名の乗組員の英霊が眠る六号神社、顕彰碑や広場、佐久間勉艇長のお墓などがあり、交流館でお話を聞いた後に行くと一層魅力ある場所になります。
静かで美しく、とても清潔に管理された境内は、心が穏やかになります。同時に管理されている交流館の人の思いを改めて実感することができて感じ入ります。

福井県に行かれた際は是非、時間を見つけて、小さな「佐久間記念交流館」を訪れて見てください。どの観光地にも負けない感動が、そこにあると思います。