ジジの一言

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【 小豆島大観音 ジジの 一言 】です。
わたしの 呟きを お聞きくださいね。

「 お母さん いつも ありがとう 。
大阪城ホールで開催される 母に感謝のコンサートのチケットです。

森山良子さん、南こうせつさん、秋川雅史さん 黒柳徹子さん
由紀さおりさん、安田祥子さん、加藤登紀子さん、氷川きよしさん…

お母さんが 知っている人も 多いだろうから 楽しみにしてね〜。
あ、ついでに 父の日の プレゼントはないから ジジも 連れていって 」

ジジ
『……』


会場まで 行くと お爺さん お婆さんたちの 長蛇の列。

手は 添えているのだが 夫婦 双方とも 腰が曲がり
どちらが どちらの 介添えをしているのか 分からない人も。

「ああ きっと 皆さんも 子供さんたちから 母の日のプレゼントを貰い
青春時代に帰って 胸をときめかせて 来られているのだろうな 」

でも その出演者も わたし達と 変わらない年齢のかたが 多かったのだが。

彼らは 口ぐちに 感謝を語った。

「 母は とっくの昔に 天国に 召されましたが
わたしが 此処にあるのも、お母さん あなたが おられたから 。
毎日 感謝の合掌を しています 」


母 …
もう 40年も昔に 行年 61歳で 短い生涯を閉じた。

「 いそげ !
ああ、としこは もう おちいったかもしれない 」

病院に行く 車の中で 老僧 ( 父 ) は 叫んだ。

9月の 煌々とした満月に 急に 暗雲が立ち込め 辺りは真っ暗になった。

「 家族を 呼びなさい 」

医者の 指図で 体調不良で 寺で待機していた 老僧が
車内で 叫んだ一言だった。

虫の息の 母は うわ言のように 言いつづけた。
「 …あにさん…あにさん…あにさん 」

寺に 老僧を 迎えに行っている間に 伯母が きていた。
「 ねえさん… ねえさん… ねえさん… 」と 呼び続けたらしい。

「 本当は 兄である わたしの 主人を 呼びたかったのだろうけど
わたしを 先に呼ぶとは としこさん らしいね 」
伯母が いった。

やがて これも調子をこわしている 母の兄が 杖を頼りに駆けつけてきた。

その時だ。
息も 絶え絶えに 喘いでいた母の目が 大きく見開いて
実兄の 両手を 力いっぱい つかんだ。

「 あにさん、息子を … 息子を たのみます … 」

彼女の 最後の言葉だった。
苦しかった 病院生活から 解放され お浄土に旅立った
安らかな 死顔だった。


母は 同じ小豆島の 福田という村から 23歳で寺に嫁いできた。

今の 高松高等学校を 優秀な成績で 卒業したぐらいだから
その先の 最終目標も 決めていた。

彼女は 歯科医師に なりたかったのだ。

しかし 昔の話で しかも
小豆島という 辺鄙なところに住んでいた両親は それを許さなかった。

23歳という若さで 身も知らなかった 父と結婚した。

「 結婚式の時は どの人が わたしの 主人か 分からなかったわ 」
彼女は 笑った。



しかし 残念なことに 2人には なかなか子宝に 恵まれなかった。

「 子安観音寺のご本尊さまは 大勢の善男子善女人に 子宝を与えているので
あなた方は 少し 待ちなさいと 言われたのでしょうね 」
そのように 母は いつものように いった。

結婚して 10年目、もう 両親も 他の方も 諦めかけていたとき
母の 33歳の厄年に 珠のような凛々しい赤ちゃんが誕生した。

わたしだ。

「 白金も黄金も玉もなにせむに
まされる宝 子に しかめやも 。

人生 いろんな 泣き笑いがあったけれど
わたしの 枕元で 泣いている あなたの泣き声をきいたときが
なににもまして 嬉しかったわ 」

そして 臨終のそのとき
実兄の手に すがりついて 「 この子を よろしく 」と 懇願した。

きっと 61年間 一刹那として 彼女の脳裏から
無能な わたしの姿が 消え去ったことは なかったであろう。

それが おかあさん。
あなただ。


安堵の心で 掌に手を組む 母親を 見つめて 老僧が言った。

「 おかあさんは 寝ても起きても 常に 君のことを 案じていた。
感謝 しなければね … 。

報恩謝徳といってその 恩に報いるとともに
世のため 人のために 尽くす 君に ならなければならない。

それが おかあさんへの報恩でもあり
ご本尊さまや お大師さま 空海和尚の お心なんだよ 」


母が 息をひきとった その日に
わたしの 長男 ( 今の 子安観音寺 17代住職 ) が 誕生した。
合掌





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