その1で予告した、じぇじぇじぇ!な、全国の助成金制度。

ぜんこく犬猫助成金リスト さんのページを見ていただけばわかるんですけど、
全国47都道府県全部を見るのは大変ですよね。

なので、私の視点でまとめてご報告いたします。


ん? どれどれ・・・


全国で見ると、まったく助成の無い県もけっこうあります。
青森、岩手、秋田、山形、滋賀、島根、鳥取、岡山、大分、宮崎、鹿児島、沖縄。
福井は昨年で終了し、現在は無し。

宮城県の仙台市、岩手県の盛岡市、のように、県内でも都市化が進んでいる
一市だけに制度がある・・・というパターンも多いです。


助成金の出し方も色々。


山口、香川、栃木などの一部自治体のように、飼い猫のみが対象というところ。
新潟市、金沢市は、メス猫の手術のみが対象。

奈良県の大和郡山、橿原、生駒各市や、富山市、佐賀市、佐世保市など、
町内会・自治会単位で「地域猫活動」に取り組んでいるところへ助成する
という自治体も多いです。
京都市、大阪市は、地域猫活動の促進事業としての扱いとなっています。
でも、これって結構ハードル高いのではないでしょうか・・・。

また、野良猫については、個人はダメで、認定した団体にのみ助成する
というのもかなりありました。

四国・九州では猫よりも野犬の方が問題なのか、犬への助成が目立つけど、
全国では犬への助成は少数。

公的助成はないけど、福岡や茨城、長崎では、
獣医師会が助成金を出しています。


あなたのお住まいの市区町村は、どうでしょうか?

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田舎・・・といういい方は語弊があるけれど、地方の小さな町や村では、
ほとんど助成金制度が無い状態です。

でもそれは「犬猫に寛容で、人もペットも幸せな土地だから」でしょうか?
「田舎だから、野良猫問題はない」 のでしょうか? 違いますよね。

地方だからといって地域猫活動や、繁殖制限の必要がない訳じゃない。
保健所への犬猫の持ち込み(引き取り)と殺処分の数(環境省HP)
を見れば、一目瞭然です。

「都道府県別統計とランキングで見る県民性」というサイトでは、
人口1万人あたりの殺処分数ランキングを見ることが出来ます
(2011年データ)。

ワースト3が 高知県、香川県、長崎県。
逆に、一番少ないのが東京都、ついで神奈川、埼玉です。


地方の小さな町や村に予算が無いのはとてもよくわかります。
でも! でも、です! 
2011年で、年間17万頭もの犬猫を殺処分しているんです。 税金で、です。
殺処分にかかるお金の一部を、助成金にすることは出来ないんでしょうか?
村に出来ないなら、県でなんとかするべきではないの?

愛護法の改正で、殺処分を減らす努力をするように、との指針が出ました。
国=環境省も、言いっぱなしではなく、きちんと地方自治体を指導してほしい。

私たちも、地方自治体のこれからの取り組みを、ウォッチしていきたいですね。


そして、助成金の出し方そのものについての問題点については、その3で
もうちょっと個別につっこんで書きたいと思います。よろしく!