先日、子供地球基金の恵比寿の事務所でひらかれたチャリティ講演会に参加してきました。
復興イベントに行く事も初めてで、金曜の夕方~ということもあり、ちょっと行くのをためらったのですが、私の大好きな、敬愛するコラムニストのコモンるみさん がわざわざNYからいらっしゃるのと、場所が恵比寿とそんなに遠くなかった事もあり、仕事と子供のシッターさんなどの諸々の万全の手配をして、思い切って行ってまいりました。
初めておじゃまする子供地球基金の事務所。
以前は代表の鳥居晴美さんがインターナショナル幼稚園を経営されていた場所だそうです。
アットホームで優しい時間が流れる、そんな素敵な場所でした。
代表の鳥居さん初めスタッフの方々は、被災地に発生直後から毎週のように出向き、物資の輸送から被災した子供達とのアートワークを通じて、ボランティア活動をなさっています。
地震発生から、なんと一日も休まず活動されているそうです。
発生当初は家が流されたり、真っ暗な人影の柄などを書いていた子供達も(これは支援に何度か訪れたチェルノブイリとまったく同じ現象だったそうです)、時間が経つにつれ、このようなカラフルな絵も描くようになっていったそうです。
家も学校もすべて流されてしまって、避難所で一日過ごしている子供達と一緒に、絵を描く事が、被災地の子供達のどれだけか支えになっているか、という事が伺い知ることが出来ました。
鳥居さんはもう23年間も世界各地へのボランティア活動を行っている、筋金入りの方。
ですが、ご本人はまったく押し付けがましくなく、淡々と、しなやかな佇まいが、むしろ誰より都会的でエレガントですらあるから不思議です。
これはご本人の持って生まれた佇まいからくるものでしょうか・・。
また、今回のチャリティ講演会では、実際の現場での様子を伺う事ができました。
要点は、コラムニストのコモンるみさんが、さすが無駄なく要点をまとめて いらっしゃるので、文才のない私がずらずらと書くのは控えるとして、印象深かった事としては、事務所にもたくさんの支援物資が送られてきたそうですが、信じられない事ですが、使用済みでシミの付いた下着など、とても現地にお送り出来ないものも実はかなりあったそうで、大量の事業ごみとしてかなりのお金をかけて処分しなければいけなかった事。
そんな事が起こっていたなんて、とても驚きました。
基金の貴重な資金が、こういった事に使われなくてはいけないのは、辛い事態だったと思います。
また避難所はとても衛生状態が悪く、避難所に泊ったスタッフ全員がノロウィルスに感染してしまった事。
抵抗力の弱い小さな子供やお年を召した方には、特に辛い状況だろうと思いました。
また、東北の方は非常に我慢深く、遠慮深い方が大変に多いそうで、避難所よりも実は物資が不足している「被災したけれども自宅にいる方」の所に、鳥居さん達が物資を届けようとした時にも「もっとひどい被害を受けた人がたくさんいるのに、自分が貰うのはめっそうもない、近所の目もあるし・・・」と言って、中々受け取ろうとしなかったそうです。
根気よく聞くと、「実は、粉ミルクが足りなくて・・・」とか、本当は足りないものがたくさんあるのだそうです。
物資の受け渡しも、自宅での受け渡しはご近所の目があって気兼ねするとの事で、わざわざコンビニの駐車場で待ち合わせてお渡しする、という事もあったそうです。
色々な意味でご苦労の多い被災者の皆様、一日もはやく安心した日々が過ごせるよう、祈っております。
ゴールデンウィークは保育園もお休みだし、仕事を程々、あとは単に子供の面倒を見る予定でした。
一緒に参加した友人が質問して鳥居さんに伺ったところ、GW中、数時間でも様々なボランティア作業が可能とのことでしたので、御迷惑でなければ少しでも何か作業のお手伝いが出来れば、と思っています。
このチャリティイベントは、イベントといっても特に派手な催し物などは一切なく、基金の事務所に参加者達が車座のように集まって、鳥居さん&るみさんのお話を伺うというもの。
本当にそれだけのシンプルな物です。
およそ2時間で38名 291,000円の資金が集まりました。
この資金は、翌日出発する被災地から物資を保管するテントが欲しいとのリクエストがあったそうで、主にその費用に充てられるそうです。
この基金のように、少しの資金もむだにせず、実際に確実に支援が届く団体に寄付出来て本当に良かったです。TVやネットだけだと、どこの団体がどうなのか、いまいちよくわからなくて不安でしたが、直に活動を拝見できてよかったです。
お出会いをいただけたるみさんに感謝です。
るみさん、ありがとうございました!