さて。
その新人君は何をどうしたかというと・・・
勤務中に、この職場が機能していないのは何故なんだと嗾けてきて大騒ぎを起こし、
お客様の前でも社員や私を相手に大声で大暴れをしてしまったということ。
(詳細は、色々と弊害があるといけないので、控えさせていただきます)
その騒ぎの後、新人君は自主退職したためじっくりと話を聞けていないですが、
お客として来ていた時は、大好きだったらしいこの施設の内情や現実を知って、
ショックだったのと、何とかしなければと焦燥感に囚われ、感情の歯止めがきかなかった・・・
そんな風に見えた感じでしたが、真相は闇に。彼のみぞ知るということですね。
当初は、その豹変ぶりに驚きましたが、確かに妙な関係性の職場でしたから、
そういうのに免疫のない人生を送ってきたような人には、異様に見えたのでしょうね・・・
ただ、この騒ぎは本当に凄い騒ぎだった。
最初は自分が対応していましたが、対応しきれないほどの勢いになり、
A社員へヘルプを要したら、こんどはそのA社員に大声で罵声を浴びせ、
殴り合いになりそうな勢いになり・・・
そのA社員さんは、入社して日が浅く、いつも控えめな男性社員。
その日は、社員一人番。
最初は、なだめていたのが、そうするともっとエキサイティングしてくる新人君。
あまりにも、大声で騒ぐため、お客さんの手前、どうしょうもならなく・・・
「おまえいい加減にしろ!
でてけっ!!」
と、A社員さん大声で怒鳴り新人君の襟首つかんで、力づくでその場を退去させました。
社員事務所にいた私は、その後そのA社員さんと新人君がどのように客席を横切り、
外に出たのかは確認できませんでしたが・・・
他のスタッフに聞いたら、新人君の暴れっぷりはそれはもう凄い光景だったと。
しばらくして、そのA社員さんが戻ってきて、この施設のトップ社員に報告をして、
すぐに来てもらわないとと、とても憔悴しきっていました・・・
この騒ぎ、前日に予兆があったらしく、他のB社員にこの新人君は相談をしていたとのこと。
けれど、そのB社員は新人君を止められず・・・
最悪の事態を迎えるかもしれないからよろしくとA社員さんに言っていたらしいということ。
そして、やはり迎えた最悪の事態。
まったく関係のない当番社員さんが巻き沿いを喰らい、施設は騒然となる。
無責任なB社員の無責任な処理や対応により、尻拭いをさせられる現場の者達。
B社員、若いというのもありますが接客にセンスがなく、すぐ逃げ腰になる。
自分の得意なものはやるが、苦手なものには蓋をする・・・頼りにならない社員でした。
そして新人君を追い出したA社員さんが、ポツリと言いました。
「ごめんね・・・俺、アイツの襟首掴んじゃったから、ここ辞めさせられちゃうかもしれない・・・
そうしたら小絲さんのこと、守ってあげられないかもしれない・・・
俺、家庭あるから辞めるわけにはいかないのに、困ったぁ・・・」
と、何度もゴメンと言いながら、泣いていました。
その社員さん、ここにくる前は夢ある活動をされていた人でしたが、
奥さんと出会い、身を固めるためにその活動を辞め、ここに社員として転職しました。
私は、この社員さんが泣きながら何度もゴメンと言って、これからどうしようどうしようと
困っている姿を見ていて、2つ思うことがありました。
サラリーマンは凄い
サラリーマンには何があっても戻らない
この社員さんの、守るべきものを守るために、本当は必死に耐えているという本音を
目の前で見せつけられ、私は自分が恥ずかしくなりました・・・
心の中で、サラリーマンの迎合精神や、組織に己を染めてしまっているかのような
洗脳的な言動を本当に馬鹿にしていました。
それは、人によって違うというとこを、この社員さんはこんな露な姿で私に教えてくれました。
良い組織には、良い上司、良い精神、良い仲間、良い指標がある。
そんな組織でサラリーマンをやれたら、名誉な事だし、冥利につきるというもの。
私は、そんな風に思うのです。
社員に、こんな思いをさせているあの施設は、上司ともに組織として機能していない。
私は、それが嫌というほど感じたので、ここを辞めたわけです。
組織は、トップが機能しなければ、現場は悲惨なのです。
頼むから、この人やこの組織のために尽力を尽くします!と言わせるようなトップや組織でいてよ・・・
と思います。
今回、このサラリーマンを語るで、一番言いたかったことは、
サラリーマンへの軽蔑を改め、彼らの守るための忍耐の凄さに気がついたのと、
その上で、守るのではなく挑戦し続ける自分でいるべきと改めて感じたということ。
あの社員さんが、大切なものを守り、どうか幸せな日々を送ってくれている事を願います・・・
その思いだけで、この記事を書き起こしました。
