(the picuture is borrowed)

 

3、4年前からいつかお会いしてみたいなあと思っていた、

物理学者で合気道家の保江邦夫さん。

 

最近ふと思い立ってこの本この本を日本から取り寄せて読んでいるのですが、

私が師から学んでいる禅の伝統空手道の教えと根元が自然と重なるので、

とても興味深くて面白いです。

 

合気道創始者の植芝先生の言われた、

 

「宇宙の気をととのえ、世界の平和をまもり、森羅万象を正しく生産し、まもり育てることである。すなわち、武道の鍛錬とは、森羅万象を、正しく産みまもり、育てる神の愛の力を、わが心身の内で鍛錬すること」。

 

いつの時代も、掘り起こしてみるならば、

様々な表向きには決して見えない要素が複雑に絡まり合っているのだと、

最近つくづく感じます。

 

知らぬが仏とはよく言ったもので、

この物質的な世界や社会の構造やシステムとか、

歴史の裏や悪循環など、実は全く知らないでいる方が楽なことばかりなのかもしれません。

 

私は武道や禅やヨガの教えなどを生きてきた上で、

明治維新の前くらいまで古の日本人が持っていた、

命の真相に基づきながら、独特の色と香りが加えられた美しくて斬新で、

宗教や哲学や概念を超えた「Being」生き様、人間性みたいなものを、

伝えてきているのですが。

 

時の流れと希薄になってきているのは仕方ないけれど、

やはり美しく素晴らしいものだから、

伝統とかという枠を超えて、真実としてただ残したいなと。

命の真善美、人間性、豊かさ、可能性だなと思うから。

 

でも、どうして希薄になったんだろうと見た場合、

いろいろと個人的に調べたり、情報が向こうから勝手にやってきて、

それぞれのピースを合わせていくうちにわかってきたのは、

それは希薄にすべく工夫されたプランの一つであったということ。

 

そのプランナーにとってみたら、

今の世界の中にある日本の存在なんて、願った通りであって、

もう待ってましたとばかりの姿なんですね。

 

けれど、その反対にも、陰で日本人の心がまた自由に明るくなり、

みんなで元気になっていこう!それぞれで力を出そう!という動きだってちゃんと出てきている。

 

命の、宇宙の氣は、絶対なる愛の力は、

どんなコントローラー、プランナーの工作にも呪いにも影ににも及ばない。

 

何が起ころうと、

何を食べようと、

何になろうと、

何が変わろうと、

何が無くなろうと、

何がなくても。

 

何にも及ばない。

 

最大に命を使って、果たして、

いつだってときがきたらどんと天に還る。

 

そういう粋な生き方と心の人間がもっといる。

 

そう思います。