敦煌までの列車で大歓迎 & 大激論
テーマ:ブログ列車で44時間かけて、中国西北の辺境の地、敦煌にきました。
電車の中でいろんな人と知り合った。
蘭州で乗り換えたのですが、最初の電車では
周りの家族がみんなすごく親切にしてくれた。
「おぉ列車に日本人がいる!」
ということで、同じ車両の人がぞろぞろ集まり、いろいろ話しかけてくれる。
となりの女の子が英語がしゃべれたので、その子を通していろいろ話せた。
おっさんたちは、みんな
「俺、日本のこと詳しいぜ!」
と俺に証明したいのか、とにかくいろんな言葉を紙に書いてくる。
山口百恵
浅草寺
中田英寿
富士山
名古屋
箱根温泉
九州
北海道
・
・
・
そして、なぜか、
阪急鉄道 笑
すこし落ちついたと思って本を開くと、
「おぉ、おまえ何読んでるんだぁ?」
とすかさず突っ込みが入る。
日本語の本を見せるとすごく不思議そうに見ている。
日本語に漢字が使われていることを知らない人が意外と多く、
「こりゃ、漢字じゃないか!?」
という驚いた表情だった。
日本に対してすごい興味を持ってくれているのはすごくうれしかった。
文化・言葉の壁を超え、通じ合えたのも嬉しかった。特に中国人と。
旅の醍醐味ですね☆
蘭州で乗り換えるため、最後にメールアドレス等を交換した。
一人の男に名詞を渡された。
となりの女の子の親だ。彼だけは、すごいきれいな格好をしていた。
名詞を見ると、CHINA TELECOM (中国国内唯一の通信会社)の重役だった。
話の中で、自分が中国で働く可能性もあると言っていたので、
「そのときは、連絡したまえ。一緒に食べにでも行こう」
といわれた。
これはかなり期待できる!
北京ダック、ごち!
蘭州で乗り換え、列車を変えた。
列車の席に座って、周囲の人とお決まりの会話が始まる。
「どこから来た?」
「なに人だ?」
と。
「日本人です」
といって、その他のことをいろいろ筆談していたら、
急に紙をとられ、笑顔でこうデカく書かれた。
「南京大虐殺」
!?
おぉ、何がいいたいんだ、このおっさん。
喧嘩売ってんのか??
その場は笑顔でごまかした。
新しい列車に入ってまだ数分。
これから蘭州から敦煌まで19時間。
いきなり険悪ムードになるのは勘弁です。
その後、偶然にも同じ車両に北京で留学をしている日本人の
陽子さんと出会った。中国語ペラペラ!
夜になり、本を読みはじめた。
ダライ ラマ の「The Art of Happiness」。
仏教のアプローチから、幸せの追求について書いた本。
(この本は、表紙にダライラマの顔写真が大きく載っている)
そして、中国人が言い出した。
「こいつの言うことはデタラメだ。そんな本なんか読むな!」
陽子さんに通訳をしていただき、大激論が幕を開けた。
いつもは、このようなテーマになると、面倒くさいので、うまく交わしてきた。
今回は、ぶつけた。
いきなり「南京大虐殺」と書かれては、こっちも引き下がれない。
相手は、中国人のおっさんたち5,6名。
チベットの話から始まった。
俺は断言した。
チベットは、中国のものじゃない。独立するべきだ。
何を言っている?チベットは中国のもだ。
それは解放軍が攻め込んで併合したからだ。
チベットは2000年前から中国の領土だった。
解放軍は、貧しいチベットを「解放し」、助けてやったのだ。
助けたというのは、うそだ。
チベットは、言語も文化も宗教も中国と異なる。
独立を望んでいるにも関わらず、中国は武力をもって併合したのだ。
中国には、50以上の少数民族がいる。
みんな平和に暮らしている。
チベットもそのひとつにすぎない。
それでは、なぜチベット人に漢族の教育と制度を強要するのか?
それが今、チベット文化を侵している。
中国は戦時中の日本を痛烈に批判するが、文化と言語の
強要は、まさに日本が韓国にしたことではないか?
それは軍国主義のやることだ。
とにかく、チベットは中国のものだ。
そもそもダライラマは、悪人だ。
あいつはアメリカから金をもらっていて、操り人形だ。
あいつがノーベル賞をもらったのも、アメリカが手をまわしたんだ。
とにかくその本は、でたらめだ。
と、話を摩り替えた。
では、あなたはこの本を読んだことがあるのか?
いや、中国人が書いた本で同じようなことを読んだ。
・・・それは間違いなく政府に都合のよいバイアスがかかったものだろう。
議論は、「日本の軍国主義化」へ移った。
日本は、また軍国主義国家になろうとしているではないか?
その根拠は?
イラクへ派兵しているではないか?
じゃ、イラクで自衛隊が何をしているのか、知っているのか?
知っている。アメリカ兵の護衛だ。
これには驚いた・・・
何も知らないではないか・・・
しっかり説明した。
インフラの整備、非戦闘地域のみでの活動だと。
いまだ発砲さえしていないと。
(ちなみに自分はイラク派兵には大反対だったけど、
これではイラクで頑張っている自衛隊があまりにもかわいそう)
そうか、俺は違うことを聞いた。
そりゃそうだ、あんたの国のメディアはあまりにも偏っている。
プロパガンダだもん。
(中国本土からCNNやBBCにアクセスできない 等)
これは口が裂けても言わなかった。これを言ったら、
喧嘩になりそうだった。
それから議論は、ここでは書ききれないくらい発展し、
時には険悪ムードになった。
陽子さんを板ばさみにしてしまい、申し分けなく思った・・・
最後に、一言言わせてくれといい、
日本は平和国家で、軍事国家化するというのは
誤解だから、それだけは理解してくれと言った。
まぁ最後には、いいムードで終わらせようと、相手の人もこういった。
「でも、お互いの政府は仲悪いけど、こうやって議論できるくらい国民同士は
友好的になりたいね」
それは確かにそうだ。
この旅で、何人もの中国人たちと仲良くなったし、
何回も助けてもらった。
場が和み始め、「いい議論だったね」
とみんな口をそろえ、それぞれの席に戻るときに
一人の男がぼそりと一言。
これで今日、君たちも「正しい」歴史が勉強できたね。
・・・てめぇ、空気読めよ!! 笑
またはじめるのはめんどくさくて、
でかい声で笑って流した。
今回の議論で、中国人と日本人の歴史観の間に
絶望するくらいの壁があることに改めて気づかされた。
この誤解の連続はいつ解消されるのか、疑問に思った。
しかし、これはあくまでも日本人からの視点で、
中国人はきっと「日本人はいつになったら正しい歴史を勉強するのだ」
と思っているだろう。
ただ、海外の新聞を読むと、そのほとんどが
中国の偏ったメディアと歴史教育を批判していることから
日本人の視点のほうが比較的客観的なのではないか とも思う。
いずれにせよ、「国民同士は友好的になりたいね」
といった彼の主張には、心から賛成する。
この旅でも何人もの中国人と心が通じ合ったことで、
自信をもってそういえる。
敦煌については、次の記事で書きます。
砂漠、見てきました。
写真、乞うご期待!!















































