日揮の最高顧問で、前の副社長の新谷正法さんは、東京の出身で、66歳。横浜国立大学工学部を卒業して昭和46年に日揮に入社しました。日揮の元役員によりますと、新谷さんは国内での業務が長く、医療分野への進出など、新規事業に関するプロジェクトに数多く携わってきたということです。4年前の平成21年からは日揮の代表取締役副社長を務め、去年6月に副社長を退いて最高顧問となりました。新谷さんは副社長時代の3年前には大学で企業マネージメントに関する講義の講師を務めるなど、社外でも幅広く活躍していました。日揮の元役員の男性は「新谷さんは頼りがいがある人柄で、若いころから将来を期待されていた人だった」と話しています。関係者によりますと、新谷さんは事件が起きた今月16日に予定されていた、イギリスの石油会社の幹部らとの会合のため、現地を訪れていたということです。新谷さんは24日、政府専用機が現地を出発したあとに死亡が確認されました。政府によりますと、26日の午後にも民間の航空機で帰国する予定だということです。