『 ジパング 』 は、かわぐちかいじによる日本の漫画作品。
2000年から2009年49号(2009年11月5日発売)にかけて講談社の『モーニング』にて連載された。
2002年には第26回講談社漫画賞一般部門を受賞。
また2004年10月7日から、漫画を原作としたアニメがTBS系で放送開始されたが、全26話・漫画のストーリー途中で放送を終了した。
連載終盤の2009年5月、作者骨折により休載したが、2009年26号(6月11日号)より連載が再開された。
【 ストーリー 】
西暦200X年の6月。
日米新ガイドラインの下で海上自衛隊の自衛艦隊が海外派遣でエクアドルへ向かう途中、その中のイージス艦みらいがミッドウェー沖合で突如嵐に巻き込まれ落雷を受ける。
その直後からレーダーからの僚艦喪失や故障していないにも関わらず衛星通信が不能になったり、雪が降るなどの不可思議な現象に直面し、さらに戦艦大和以下大日本帝国海軍連合艦隊に遭遇。
ミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした事に気づく。
みらい副長 角松洋介は、帝国海軍通信参謀 草加拓海少佐を救助し、彼に未来世界の情報を公開したことから、みらいは徐々に変化してゆく歴史の流れに巻き込まれてゆく……。
【 登場人物 】
『 主人公 』
角松洋介(かどまつ ようすけ)(声優:稲田徹 少年期:入野自由)
本作の主役の一人。長崎県佐世保市出身。血液型A型。35歳
海上自衛隊第1護衛隊群所属イージス艦みらい副長兼船務長⇒艦長。階級は二等海佐。防衛大学校や海上自衛隊幹部候補生学校で学生長を務め、同期の尾栗や菊池より1階級上を行くエリート。海上自衛官だった父・洋一郎の影響を受け、自らも自衛官となった。
エクアドル争乱に伴う現地の邦人保護のため、威嚇を目的とした日米合同軍事演習を実施するエクアドル沖へ派遣される。が、その途中、タイムスリップに巻き込まれる。タイムスリップで当初は皆が過去の時代への介入を躊躇う中、自らは人命を尊重する信念から海中に沈んでゆく草加を見捨てることが出来ず、止むを得ず草加を救助。やがて草加にみらいの資料室で第二次世界大戦やその後の世界情勢に関する情報を公開し、それを基に歴史変革に乗り出したことに負い目を感じ、彼の野望を阻止しようと行動に出る。
人命を何よりも重視し、戦闘に際しても敵側の犠牲を抑える事を第一としており、米軍兵士の人命をかなり尊重している。また、ガダルカナル島にて柳を救うためとはいえ米兵を射殺した後は、その事で悪夢を見たり、その上で日本兵撤退作戦の上陸要員指揮官を再び務める程に気負っている。こうした方針ゆえに、窮地に陥ることが多く、積極的に歴史改変、戦闘に加わらないことに不満を抱いた乗員によりクーデターを起こされ、一度は退艦。
その後、本土において米内と会見して平和的な終戦工作を図るも、同じく退艦した篠原共々特高に不穏分子として逮捕され、拷問された末に米内の計らいで自らは釈放されるが、篠原を失った事で大日本帝国の現体制に不満を感じ、それを助長しうる草加の「ジパング」創生を阻止すべく「みらい」の奪還を決意する。
米内や堀田の協力を得て「みらい」に帰艦した後はあえて自らは行動を起こさず、乗員達が意識改革を図るのを待つ。そして、マキン・タラワでの撤退隠蔽に際し隠蔽作業の指揮を取る菊地に同行し、そこで米海兵隊偵察小隊と交戦の末グールドと遭遇するも彼を見逃し、直後に勘違いから麻生に誤射された菊池を連れて帰艦する。そして、「みらい」が最悪草加達に拿捕される覚悟で、菊池をSH-60Jでパラオに送り、結果菊地の命は救えたものの部下共々身柄を拘束及び軟禁された。
その後、如月・河本の協力を得て帝国海軍に収奪された「みらい」を奪還し、草加が角松派・菊地派共通の敵となった事もあって皆の賛同を得る展開にいたる。
最悪の事態を避けるためにある程度の犠牲を出す覚悟もあり、劇中で大和と交戦した際には後部射撃指揮所を攻撃し、鴻上配下の将兵を複数死傷させた(これが劇中初めて、みらいの攻撃で日本人に死者が出た出来事である)。
また戦艦大和乗艦時にはかなり積極的に攻撃に出ており、大和乗員に死傷者を出している。
エクアドル沖への派遣の際も即席で学んだ片言のスペイン語を話せるようになっていた。また、テイラーと支障なく会話するなど、英語も堪能のようである。
妻の圭子(けいこ)と息子の一洋(かずひろ)がおり、草加を追って満州へ渡った際には懐に2人を撮った写真を入れていた。
番外編「至誠に悖るなかりしか」に於いて、1991年時点で海上自衛隊幹部候補生学校の幹部候補生であった。
番外編「守るべきもの」では阪神・淡路大震災(1995年)時点で呉地方隊第22護衛隊やまぐも型護衛艦「DD-243ゆきぐも」船務長(一等海尉)の任にあり、作中の設定を(上記とあわせて)単純に解釈すれば、任官から僅か3年で一等海尉にまで昇進(現実では最低5・6年かかる)した事になる。
阪神・淡路大震災の災害派遣時に独断で陸上自衛隊第3特科隊と共同作戦を取った梅津の行動に反発するが後にその真意を理解し、梅津に感銘を受ける。
草加拓海(くさか たくみ)(声優:東地宏樹)
本作主役の一人。架空の人物。岩手県紫波村出身(現在の岩手県紫波町)。南部士族の家系の生まれ。32歳
大日本帝国海軍通信参謀⇒除隊⇒連合艦隊付参謀。海軍兵学校58期生。階級は少佐。
ミッドウェー海戦の戦況報告のため、金剛型戦艦「霧島」から本隊へ偵察機「零観」で飛行中に撃墜されて戦死するはずだったが、イージス艦みらいに発見され、人命を尊重する角松により救助される。その後、みらいの資料室を角松に案内され、世界各国の第二次世界大戦の経過、特に日本の敗戦と無条件降伏、広島及び長崎への原爆投下などの被害とその結末、未来世界の情勢を知り、歴史改変に乗り出し、新日本「ジパング」創生のため行動する。
海軍兵学校を次席で卒業したエリート。角松と出会う以前から、日本が第二次世界大戦で欧米列強に敗北する可能性を感じていた。
無条件降伏後に国家としての自立性を失った戦後日本を憎んでいる。また、未来からタイムスリップしてきたみらいや角松達乗組員と出会い、未来の情報を知るという、常識的にありえない出来事が現実であると決して忘れないために、常にみらいの艦内から拝借した60年後の百円硬貨を所持している。
作中では英語、中国語、ドイツ語を話している。
満州では華僑・王拓海(ワン トーハイ)と名乗って活動していた。
ヨーロッパでウラン235を入手後、山本の特命を受けた如月を中心とした陸戦隊に拘束されるも、後に復帰。復帰後はインド洋侵攻のYZ作戦を立案し、成功を収める。マリアナ海戦では反乱による大和型戦艦「大和」を掌握した鴻上を救援すべく零観で「大和」に向かい、彼の死後は指揮を執る。その途中、米軍機の爆撃で吹き飛ばされて負傷こそはしなかったものの、左目を失明。以後、歩く際には鴻上からもらった軍刀を杖代わりとして利用している。原爆の時限装置の発動時に乗員らを離艦させて角松と共に壮絶な駆け引きを繰り広げる。最終的には、角松と共に大和からの脱出を図るが米艦隊の砲撃の衝撃で頭部を負傷。角松に後事を託して、大和と共に海に沈んだ。
角松に対しては好戦的あるいは偏狭的な軍人とは違う、人種や国籍で人を差別したり決め付けたりしない思考の持ち主である事で好感を抱くが、角松が人命を尊重するあまり自分と敵対するようになってからも、自分を殺せるチャンスがありながら殺さなかったり、自らの計画を止める為に大量殺害を伴う作戦を行わなかったりする点を「あなたの愛すべき限界」と評している。
番外編「フレンドシップ」では1932年時点で、駐英武官補としてイギリスの首都・ロンドンの滞在経験有り(階級は中尉)。後に五・一五事件や満州事変を機に帰国し、伊勢型戦艦「伊勢」に艦隊勤務となる。
『 海上自衛隊・イージス艦みらいクルー 』
ちなみにみらい乗組員の苗字は、全て植物に関する漢字が入っている。草加と片桐は正規の乗組員ではないが、この条件に当てはめられている。最終的に角松を除いたクルー240人全員が死亡。その後、クルー最年長の梅津を皮切りに全員が「第2の戦後」の日本で、元の歴史と同じ出生地で同じ年月日に生まれ、国防海軍に入隊。そして200X年に「第2のみらい」のクルーとなった。
・艦長
梅津三郎(うめづ さぶろう)(声優:屋良有作)
艦長⇒退官(前艦長)。階級は一等海佐。兵庫県西宮市出身。1948年5月20日生まれ。
叩き上げで部下からは「昼行灯」とあだ名づけられている。どんな戦闘でも自衛官として専守防衛を貫き、部下の生命を第一に指揮を執る。アリューシャン戦で負傷した後は横須賀で療養し、のち草加の原爆阻止と、歴史改変阻止の為に如月中尉と共に南京に渡る。草加や石原・倉田の関わる原爆開発・製造計画に迫るも原爆工船ルイス・フロイスにて核燃料のウラン235を処分しようとした結果、これを阻止しようとした石原の配下に狙撃され、倉田の目の前で船内へと転落して死亡。なお、彼の唯一の遺品である眼鏡は、如月から桃井、麻生を経由して角松の元に届いた。
番外編「守るべきもの」では阪神・淡路大震災(1995年)時点で阪神基地隊副司令(二等海佐)の任にあり(史実に於ける当時の阪神基地隊副司令をモデルに、当番外編の人物設定とされた)、人命救助を速やかに取るべくシビリアンコントロール無視を承知で第22護衛隊所属の人員を陸上自衛隊第3特科連隊(現・第3特科隊)の指揮下に入れて救援活動をとったことで角松から反感を買うが、後にこの判断が(市民にとって)正しかった事が判り、和解する。
・第一分隊「砲雷科」
菊池雅行(きくち まさゆき)(声優:星野貴紀)
砲雷長。階級は三等海佐。血液型AB型。
角松とは防大からの同期であり友人。とても冷静沈着であるため梅津や角松からの信頼は厚い。当初はタイムパラドックスを恐れて歴史改変に反発していたが、草加やみらいによって歴史がだいぶ変わったことで後戻りできないと感じると、自らも違う進路へと歩み出す。それは敗戦ともアメリカの属国とも無縁の、新しい日本を生み出すことであり、草加との間にある程度の一線を引きつつも、その計画に加わることに他ならなかった。
かつて湾岸戦争の最中、防大生として卒業を間近に控えた頃に「たとえ合法であっても人を殺すのはいやだ」という理由で自衛官にならないいわゆる「任官拒否」を決意し、生真面目な性格から卒業前に自主退学の道を選ぶが、別れの駅のホームにて菊池の意思を尊重する角松と冷静な菊池に砲雷長をやって欲しいと願う尾栗が口論するのを見て、2人の友への思いから列車に乗らず、留まった過去がある。名前を「菊地」と誤植される事が多い。
桐野(きりの)
砲雷科員。階級は一等海尉。
菊池の謀反後、彼の腹心として活躍。タラワでの菊池の負傷を機に草加・滝と共に海軍陸戦隊を率いてみらいを制圧するが、2人から「菊地と違いクルーをまとめられるとは思えない」と思われ、「ユダ」として裏切られ、他のクルー達と無人島に軟禁されるはめに。その後のみらい奪還計画やマリアナで角松と協力する。
対大和戦では実質、角松の補佐を務め、大和強行移乗作戦で角松不在後は、「みらい」の指揮を任される。名前を「片桐」と誤植される事が多い。
青梅鷹志(おうめ たかし)(声優:岩崎征実)
砲雷科員。階級は一等海曹。
みらいの戦闘中、常にCICでオペレーターをしている人物。
CICが大和の三式弾の砲撃によってレーダーを破壊され、事実上機能が停止した後、シーホークからの攻撃で座乗を志願。尾栗の落下後、ハンドアローを機関部へと撃ち込み、先に投下した航空燃料が充満した機関部に大打撃を与えた。
大和強行移乗作戦において、シーホークから甲板に降り立ち大和艦内へ移動する途中、大和に見とれた一瞬の隙を突かれて狙撃され致命傷を負うが、角松に尾栗の捜索を託して侵入口でしんがりとして残り、瀕死の状態の中無線で角松達に捜索隊の情報を流した後、捜索隊に発見されるが手榴弾を使い捜索隊を巻き添えにして自爆し、殉職。その後、大和反乱将兵から尾栗の遺体が柳達へ引き渡された折、唯一かろうじて原形を留めていた彼の鉄帽も引き渡された。
米倉薫(よねくら かおる)(声優:下崎紘史)
砲雷科員。階級は一等海尉。
ミッドウェー沖でガトー級潜水艦「ガードフィッシュ」の雷撃から逃れるため独断でアスロック対潜魚雷を発射してしまい、以後補給科に異動されるものちに砲雷科に舞い戻る。
対大和戦では実質、菊池の代わりに砲雷長を代行。後の大和強行移乗作戦において原爆解体要因として選抜される。予備倉庫より、原子爆弾のある倉庫に壁を爆破して突入する際、貯められていた大量の海水により押し流されて後ろの壁に頭部を強打し、角松達によって倉庫へ運ばれるも傷は深かったため、殉職。
榎本一志(えのもと ひとし)(声優:植木誠)
砲雷科員。階級は二等海曹。
ガダルカナル島上陸部隊に選抜され、ガ島に角松らと上陸。ハープーンの誘導のレーザー照射を担当。その後、柳と米兵の遭遇から始まった銃撃戦で、本来戦闘を回避するすなわち助けようとした米兵達が死亡したのを見て涙した。タラワ上陸作戦の時に、突如米海兵隊の偵察隊が現れ交戦状態になる中、回収に出てきた林原のシーホークにライトで自分や角松、菊地の居場所を知らせるも、林原が安全な着陸場所を確保しようと離れて行くのに動揺して壕から立ち上がったところで喉を銃撃され、殉職。その後、より安全な場所へ移動を図った角松や菊地により一旦遺体はその場に置き去りにされるが、偵察隊が引き上げた後に回収された。
『 第二分隊「船務科・航海科」 』
・船務科
立花(たちばな)
船務科通信士。階級は二等海尉。
菊池の謀反に抵抗して自分を説得に来た菊地派の野口ともみ合いの末野口の拳銃を暴発させ、重傷を負わせる。その直後駆けつけた米倉と互いに銃口を向け合うが角松の説得により銃口を下ろした。その後角松の下艦に同行するがみらいの外側に存在する「戦争の時代」の中へ進む事への恐怖からタラップを降りられず、それを見抜いた角松の言葉を受け結局留まる。
それ以降は結果として角松を裏切ってしまった罪悪感から艦内作業も手につかず、自室に引きこもって罪の意識に苛まれる日々を送っていたが、戦争への恐怖を克服しようと決意して荻島と共に空母龍驤へと乗艦。荻島によってみらいとの直通回線が構築された無線機を介してみらいと交信を行った。その後、龍驤に英空軍の攻撃が迫る中菊地の提案したみらいが敵機を引き受け殲滅する作戦を滝に伝えるも、逆に滝から「決して失ってはならない戦力」であるみらいを守るべく、みらいの行動を封じてまで独力での防戦に徹する作戦を告げられこれを了承。そして龍驤が沈みゆく中自らは通信室で崩れた瓦礫の下敷きになり身動きが取れなくなり、菊地達に「戦争に対してどんなに考えようにももう考える時間が無い」と言い残し、艦内に入り込んだ大量の海水によって殉職した。
麻生保(あそう やすし)(声優:小嶋一成)
船務科掌帆長。階級は海曹長。
「部下を信頼するに勝る、人心掌握術はない」と言い切るほどクルーの中で一番思いやりのある人物。サザンオールスターズのファン。
対大和戦における大和強行移乗作戦において、自分が選抜されなかった事に不満を抱くが、角松からみらいを指揮した経験の無い桐野には「経験豊富な副官が必要」と告げられ残ることに。その後、草加に原爆を解体させることに失敗し、自らも重傷を負った角松が草加との駆け引きの末自分達みらい乗員全てを裏切る言葉を発した事に動揺するが、草加によって角松の言葉が自分や草加ごとみらいの手で原爆を葬り去るための大芝居である事を明かされ、逆にみらい乗員達の間に大和へのミサイル攻撃を躊躇わせる感情が芽生えてしまう。これに対し麻生は「角松の意を無駄にしないためにも、ミサイルを撃つべき」と主張するが、角松の芝居を暴いた事で「絶対に撃てない」と確信した草加の思惑通り、ミサイル攻撃の必要性を分かりながらも撃つ決断を下せないジレンマに陥ってしまう。しかしカーネル率いる米海軍が大和に接近する中、彼らが巻き添えになるのを防ぐべく、意を決してミサイルを発射した。
荻島(おぎしま)
船務科通信士。階級は一等海曹。
戦時中の無線機も扱える叩上げの通信士ということで選抜され、龍驤に乗艦する。その後、立花の命を受け滝に報告に行っている間に通信室ばかりか通路まで瓦礫で塞がれ、立花を助ける事が出来なくなってしまった。そして沈みゆく龍驤から脱出し、みらいへと生還。立花の殉職を報告することになってしまった。
・航海科
尾栗康平(おぐり こうへい)(声優:うえだゆうじ)
航海長。階級は三等海佐。博多出身。
角松、菊池とは防大からの同期であり友人。気さくで感情に素直、情に厚い性格で部下も彼には心を開きやすい。菊池の人命に対する重圧をいち早く察知するなど、艦に溜まる「負」の緩和のためには欠かせない存在。
草加の原爆を載せた大和の航行を阻止する為にシーホークに座乗中、草加の座乗する零観のパイロットが独断で行った銃撃を受けて被弾した後、大和の甲板へと転落し、殉職。その後遺体は草加の手で大和艦内へと運ばれ、草加の心配りで大和艦内へと突入した角松達と夢後の対面を果たした。そして柳達が角松を残して退艦する折、同じく退艦する大和反乱将兵から遺体が引き渡され、柳達に与えられた脱出艇に乗せられた。
興奮したりすると口笛を吹く癖がある。
番外編「至誠に悖るなかりしか」にて、元暴走族であることが判明する。
柳一信(やなぎ かずのぶ)(声優:竹本英史)
航海科員。階級は一等海曹。
みらいクルーの中で戦史・兵器に詳しく、尾栗に「超がつく戦史おたく」、角松に「太平洋戦争の生き字引」とまで言わせる。ミリタリー好きの作者や自衛官を具象化だけと思いきや、実は軍事的なうんちくを読者に説明する為に設定されたキャラである。度々作戦会議に召集され、角松らみらい上層部に史実の解説を行っている。
対大和戦において、大和強行移乗作戦の選抜要員となる。
第1話では眼鏡をかけていたが、演習中に尾栗に壊されて以降は裸眼である。
杉本直人(すぎもと なおと)(声優:石井康嗣)
航海科員。階級は一等海曹。
ニューギニアでアメリカ陸軍航空隊との激戦で佐竹がみらいを庇って亡くなったにも関わらずみらいとその乗組員の存在が否定されていることに業を煮やし、皆を連れて尾栗や菊池にそのことを訴える。後に、それが艦内クーデターに発展することに。
小銃射撃に自信があった事から対大和戦において、大和強行移乗作戦の小銃要員として選抜された。
篠原(しのはら)
航海科員。階級は一等海尉
親が自衛官で、なおかつ「親が自衛官という理由だけで虐められる地域」で育ったことから戦中の軍国主義には否定的で、菊地派によるクーデター時に角松らと「みらい」を下艦する。
その後、角松が米内と会談しているときに、柳、麻生とともにある喫茶店で角松と落ち合うために待っていたが、3人で反体制的な話をしていたため、それを怪しんだ喫茶店の主人に通報される。麻生と柳は引き上げたが、自身は角松の期待に反して待ち続けた結果通報を受けた特高警察によって、戻ってきた角松と共に拘束される。特高の拷問を受けて危篤状態となるが非国民を蔑視する彼らによって治療を受けられず、止む無く角松が米内に迷惑がかかるのを承知の上で命を救おうと米内の名前を出し、米内の力で医者を手配するよう試みるが当の米内が到着した時には一足遅く、肺気胸によって死亡していた。米内によって角松が釈放された折には遺体も引き渡され、角松は柳達と共に横須賀の海に遺骨を散骨した。
『 第四分隊「補給科・衛生科」 』
桃井佐知子(ももい さちこ)(声優:井関佳子)
衛生科衛生士。階級は一等海尉。
女性自衛官であり、みらいクルーの中では紅一点。内地にて菊池と行動していた。
『 第五分隊「飛行科」 』
佐竹守(さたけ まもる)(声優:松山鷹志)
飛行科第341航空隊艦載ヘリ「海鳥」(架空のティルトウィング機)パイロット。階級は一等海尉。
小笠原での偵察活動中に二式水戦の迎撃に遭い、部下の森を亡くした事で自責の念にかられる。ニューギニアからの日本軍撤退支援作戦中、アメリカ陸軍航空隊に遭遇し、A-20の銃撃で機銃を破壊され、直後にB-25の反跳爆撃からみらいを死守すべく海鳥ごと500ポンド弾に突撃し、殉職。館山基地の近くに自宅を構えていて、妻明子、息子翔太(小学六年)がいた。
森(もり)(声優:冨田真)
飛行科第341航空隊艦載ヘリ海鳥射撃士。階級は三等海尉。1982年9月3日生まれ。乙女座。
小笠原での偵察活動中、二式水戦の迎撃を受け即死。みらいクルーの中では最初の殉職者であり、遺体は海葬された。既婚者で2歳の子供がいた。
林原克敏(はやしばら かつとし)(声優:宮野真守)
飛行科員。階級は三等海尉。
死んだ森に代わって海鳥の射撃士となり、常に作戦任務では佐竹と協力し、尊敬している。ニューギニアでのアメリカ陸軍航空隊との戦闘後はヘリコプター「SH-60J」のパイロットに就く。自分やみらいを庇って捨て身の防戦をとった佐竹を今でも忘れられずにいる。マリアナでは原爆解体を前提に角松を中心とした上陸部隊を「大和」に上陸させる。その後、迫り来る米軍機に抵抗しながら「みらい」に向かったが、寸でのところでヘルダイバーの銃撃でテールローターを破壊され、機関科員の桜井二等海曹を脱出させた後、着艦を試みるが失敗。SH-60Jは機首を真下に飛行甲板へと突っ込んで大破し、自身は柿崎に向けて「帰ってきたぞ」というがその直後機体の横転によってコクピットごと潰されて殉職した。しかし着艦寸前にエンジンカットを行いエンジンへの燃料流入を防いだことで、火災の発生を防ぎ「みらい」へのダメージを最小限に抑えた。また、どんな形であれシーホークを着艦させたことで機の電子機器を水没させること無く残すことに成功し、とりわけ機のレーダーは当時艦載レーダーを失っていた「みらい」の新しい電子の目となった。
なお彼はSH-60の機長だが、コクピットの座席に座っている位置が実際とは逆である(ヘリコプターは右側が機長席)。
柿崎(かきさき)
飛行科員。階級は一等海曹。
ヘリコプター「SH-60J」のコパイとセンサーマンとドアガンのガナーを勤める。マリアナではハンドアローで直接米軍機の迎撃に当たっていたが、ヘルダイバーの銃撃でテールローターを大破されて林原と同様、殉職した。
『 非戦闘員 』
片桐(かたぎり)(声優:川本成)
フリージャーナリスト。
海外派遣の取材のためみらいに乗艦するがタイムスリップに遭遇。しかし、ジャーナリズム精神を捨てることなく、ピューリッツァー賞を狙っている。
大和強行移乗作戦では「原爆を撮りたい」と角松達に同行を求め、断られてもなお自分のカメラを差し出し「せめてこれで原爆を撮って欲しい」と訴え、角松にカメラを託した。その後、角松がこのカメラで原爆を撮ることは無かったものの、大和沈没後に角松はカーネルの座乗する米駆逐艦「チャールズ・オースバーン」に向けてカメラのフラッシュで発行信号を送り、相手が気づいて近づいてくるのを確認してからカメラを海へと捨てた(ちなみに角松はカメラを未使用時、防水袋に入れていた)。
【 スタッフ 】
原作:かわぐちかいじ(講談社刊『モーニング』連載中)
監督・シリーズ構成:古橋一浩
メインライター:竹田裕一郎
メインキャラクターデザイン:馬越嘉彦
サブキャラクターデザイン:森本浩文
メカニックデザイン:小原渉平、西中康弘
プロップデザイン:沢村亨
設定考証:岡本英樹(アナクロニズム84)
美術監督:坂本信人
色彩設計:松本真司
撮影監督:川口正幸
3D監督:馬場就大
音楽:佐橋俊彦
音響監督:平光琢也
プロデューサー:高野阿弥子、辻洋、磯山敦、成毛克憲、渡辺正弘、野口和紀
アニメーションプロデューサー:飯島浩次
アニメーション制作:スタジオディーン
製作:TBS、チームみらい(ジパング製作委員会)
【 主題歌 】
・オープニングテーマ
「羅針盤」
作詞:増田博長・本田光史郎、作曲:増田博長、編曲:AUDIO RULEZ・藤井丈司、歌:AUDIO RULEZ
・エンディングテーマ
「君を見ている」
作詞・作曲・編曲・歌:BEGIN
【 キャスト 】
角松洋介(稲田徹)
草加拓海(東地宏樹)
菊池雅行(星野貴紀)
尾栗康平(うえだゆうじ)
梅津三郎(屋良有作)
山本五十六(外波山文明)
黒島亀人(赤星昇一郎)
津田一馬(野島健児)
クリス・エバンス(堀内賢雄)
柳一信(竹本英史)
青梅篤志(岩崎征実)
洋介少年(入野自由)
校長(石原凡)
米倉薫/みらい乗組員E(下崎紘史)
柏原秀行/レポーター/みらい乗組員(内藤玲)
麻生保/みらい乗組員(小嶋一成)
佐竹守/みらい乗組員(松山鷹志)
桃井佐知子/おかみ(井関佳子)
片桐(川本成)
石原完爾(龍田直樹)
辻政信(亀山助清)
宇垣纏(坂東尚樹)
杉本直人(石井康嗣)
岡村少佐(石塚堅)
米内光政(佐々木敏)
滝栄一郎(石塚運昇)
みらい乗組員(平野貴裕)
みらい乗組員(堀内マサキ)
みらい乗組員(松本忍)
みらい乗組員(高橋亨)
動画はココから♪
↓
第1話 みらい出港
第2話 ミッドウェー
第3話 漂流者
第4話 みらいの戦闘
第5話 草加の選択
第6話 攻撃命令
第7話 マレー鉄道
第8話 追跡者
第9話 デッドライン
第10話 交流
第11話 ガダルカナル島
第12話 サジタリウスの矢
第13話 黄金の国
第14話 激突!
第15話 生者と死者
第16話 岡村少佐の意志
第17話 ジパング胎動
第18話 再会
第19話 もうひとつの参謀本部
第20話 伊-21号
第21話 1対40
第22話 警告
第23話 ワスプ撃沈)
第24話 死者と生者
第25話 帰還
第26話 戻るべきところ)最終話






