前著【ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ】につづく宋鴻兵氏、渾身の一冊。今回は約500ページに渡り、西暦1600年以降の欧米列強の金権政治の変遷を綴っています。世界史、特に政治史と経済史に興味のある方にはお薦めです。



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通貨戦争 影の支配者たちは世界統一通貨をめざす 宋鴻兵(著)



世界各地で起きている紛争や戦争の多くは、経済覇権を巡る為政者及びその支配者に因るものとの見地から著者の推論が綴られています。陰謀論と片付けるには少し早計と感じてしまうほど緻密に情報収集されており、世界史が好きな人にはたまらない良書ではないでしょうか。

ただし、内容がかなり専門的(世界史側面、経済側面)なので、金融に関する予備知識をある程度持っていないとすぐに眠たくなるかもしれません。

帯にも書いてありますが、企業経営者は一読し頭の片隅に置いておいても決して損はない知識が満載です。2007年のサブプライム問題、2008年のリーマン破綻に端を発した金融危機はまだ始まったばかりです。時事問題は近視眼すぎて、今本当は何が起きているのかを正確に伝えるマスコミは存在しません。金融危機はきっかけにすぎず、これから先数十年かけて金融資本主義の仕組みが大きく変わっていくようです。そして、今、中東で起きていることも、もちろん関連しており経済覇権が欧米から東アジア(多極化)へ移るのか否かの瀬戸際に立っているということを肌で感じることができます。

とはいえ、本書に書かれていることが事実だった場合、はたして個人で何か対策できるのか?という疑問は残ります。しかし、人類史に確実に刻まれるであろう出来事が起きている真っ只中に生きている幸運を、主体者としてコンテンポラリーに感じていたいという衝動に駆られる一冊です。


【読んでみてね推薦度】
★★★★☆
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昨日紹介した本の続編です。今回も物語調で書かれています。主人公のワンマン経営者が2日間のカウンセリングを受けるなかで、さまざまな発見をし、自分を見つめ直していきます。ビジネス、プライベートなどさまざまな人間関係の悩みを解決するヒントが書かれています。



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2日で人生が変わる「箱」の法則 アービンジャー・インスティチュート (著)



「まず、他者への非難と自己の正当化―つまり箱に囚われているかもしれない兆候―に気をつけなければならない。よくあるさまざまな箱、例えば、優越感を抱く、自分には当然それだけの資格・権利があると考える、劣等感を持つ、人からどう見られるか気にする、などの兆候に目を光らせる必要がある。
 それから、そういう箱に囚われていると感じ、脱出したいと思ったら、箱の外の場所、つまり、箱にじゃまされない地点を、自分の中のどこかに見つける」(本文より)

なかなか実践するのは難しいことですが、まずは完璧じゃない自分を受け入れることから始めるということでしょうか。もちろん、完璧な人間などいない。だから、もっと肩の力を抜いて、他者と優しい心でかかわり合えば、分かり合える人が増えるかも。

毎年一度読み返しておきたい一冊です。



【読んでみてね推薦度】
★★★★★
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昨年は自分の人生にとって大きな転機となった年でした。自分の深層心理との葛藤という表現が妥当かなと思います。そうした一年の中で、ビジネス、プライベートの隔てなく過去を振り返る機会がとても多かったように思います。

自分が人として成長しているのか?これが自分の人生における大きなテーマなのですが、少し停滞気味だった成長を促進するためのヒントが詰まっている本を見つけました。



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自分の小さな「箱」から脱出する方法 アービンジャー インスティチュート (著)



過去を振り返ると上手くいかなかったことが比較的多く記憶されている自分に気付きます。根がネガティブなのか、調子が良い時は意識的にポジティブに考えられるのですが、悪循環にはまると完全にネガティブ志向が続くようです。

ネガティブ志向からの脱却のために、まずは人間関係を好循環に戻す必要があると感じていました。ビジネスでもプライベートでも人間関係が上手くいかない時があります。そういう時は誰とでも上手く付き合える人を羨ましく思ってしまいます。

でも、その人間関係もそもそもは自分と他人との関係なので、自分が変わりさえすればもっともっと人間関係が上手くいき、人生もゆたかになるとこの本には書かれています。自分が変わることって難しいと思いますが、他人を変えるよりはよっぽど簡単そうです。何より、変わってみようという気にさせてくれる本です。

「優越の箱」
「当然の箱」
「体裁の箱」
「劣等の箱」

自分がいつどんな箱に入ってしまう傾向にあるのかがわかると、対処法が見えてきます。目に見える変化はすぐに起きません。しかし、一歩一歩前進するためには継続あるのみですね。あと数十年生きられるでしょうから、日々自分を変える努力を楽しんで行こうと思います。



【読んでみてね推薦度】
★★★★★


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あけましておめでとうございます。
2ヶ月ぶりのブログ更新で、すっかり年が明けてしまいました。

学生ベンチャー社長から、社会起業家へ転身されてご活躍中の駒崎弘樹さんの本のご紹介です。なんかとても勇気が湧いてくるんですよね、駒崎さんの本はいつも。



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働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書) [新書]
駒崎 弘樹 著




ぼくも5年ほどベンチャーでガッツり仕事をしていたので、人ごとのように思えないエピソード満載でした。ベンチャーで働くと肉体的または精神的に体を壊す人が非常に多い。これは事実です。また自分自身は体を壊さなくても周りに多大な迷惑をかけることになる場合も。

もう、あの時のようにがむしゃらにやらなくてもいいんだと納得できました。今年は心がゆたかになる生活をするための『働く』=『「傍」を「楽」にする』を実現すべく、ライフヴィジョンを意識して日々生活を楽しんで行こうと思います。



【読んでみてね推薦度】
★★★★★
会社を設立してから軸となる事業を構築するために日夜、ホスピタリティの研究に勤しむその一方で、キャッシュフローの改善のための投資業も実施しました。当然のことですが、会社設立当初は収入も少なく、資本金が毀損していきます。本業のキャッシュフローのみで会社経営を続けられるようになるまでの資金繰りの一端としての投資という意味です。

もちろん、私は投資のプロでもありませんし、そもそも投資も投機も同じ虚業だという偏った固定観念を持っていたので、投資に対しては積極的なスタンスはとっていませんでした。レバレッジをかけ過ぎず、自己資金で回せる程度の不動産を取得して得られる賃貸収入を、本業が軌道に乗るまでの会社のキャッシュフローの足しにすることにしました。

こうした取り組みのおかげで、今までのビジネスライフでは携わることがなかったファイナンスの世界に少し足を踏み入れました。ファイナンスの世界は知れば知るほど、良くも悪くも今までのビジネスの値観を根底から覆すほどインパクトがありました。

1980年代にアメリカで本格化したと言われる金融資本主義が、瀬戸際に立たされるきっかけとなったサブプライム問題が露見したこの時期に、金融の勉強をはじめたのは何か運命的な巡りあわせさせ感じるほどのタイミングでした。

レバレッジ(梃子)、デット(負債)、バブル(需要過多)というGNP至上主義の先進国の過剰消費経済を支えてきた金融経済の本質が少しずつ見えてくると、何か違和感が無限に広がって行く感覚に襲われました。

自分たちが生きているこの時代は、実は人類の歴史が大きく変わろうとしている過渡期なのではないだろうか。今までは良しとされていた価値観が変わっていく。そんな動きを冷静に俯瞰していかなければならないという思いを強く抱くきっかけになりました。

2007年からは前職で苦楽を共にしたビジネスパートナーが取締役として会社に加わってくれていたので、彼に事業開発を任せることにしました。私は管理業務を管轄する傍らでそうした金融の実態や経済の動きを研究する日々が始まりました。本業とはまったくかかわりのない事象でしたが、やると決めたらそれがどんな結末になろうと後へは引き返せない性分が、自分の短所でもあり長所でもあります。

世界不況の引き金をひくリーマンショックが目前に迫っていた2008年の夏、会社は設立から2年が過ぎていました。しかし、立ち上げた事業を軌道に乗せることができないまま、最後の勝負をかけて年末まで突っ走る覚悟をしていました。