名鉄6000系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


「通勤需要」と「クロスシート需要」は、長年相反する需要として鉄道会社を悩ませる案件の一つだと思います。その両方の需要に対応したのが6000系です。小型クロスシートを採用することにより横向きの座席への需要に応える一方で、横幅を狭くして立ち席面積を拡大し、通勤需要にも耐えられるようにしました。


その相反する需要に応えた点が評価され、通勤電車としては初のブルーリボン賞を受賞しています。



車内です。現在は通勤需要一辺倒へとシフトしているため、全車オールロングシート化されています。ブルーリボン賞受賞の要素が無くなってしまったのは何とも(^^;;


ドアです。ドアレール付となっており前時代的な印象ですが、当時としてはよく見ることが出来たものですね。


車端部です。名鉄って、通勤電車でも妻窓が無いのでどうも閉鎖的な印象を持ってしまいます。並行するJR東海も同様なのですが、妻窓があるのって一部を除く市営地下鉄くらいじゃないでしょうか。


最前面です。運転台自体が高い位置に設置されているため、前面展望には適しません。その割には直後に座席があります。仕切り窓も「出来る限り」という風合いで設置されています。


窓です。一段窓を3枚配置しています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプ、青色の生地が時代を感じさせます。


座席です。先述のとおり、かつては小型クロスシートが設置されていたものの、現在は全てロングシートになっています。ドア間は7人掛け、着席区分として背ズリに縫込みが入っています。袖仕切りはパイプ式、座面の磨耗を防ぐためか下部のみ化粧板が貼られています。


最前面の3人掛け、画像は優先座席となっています。座り心地は柔らかめ、程よい沈み込みが(当時の)名鉄クオリティですね。


さて、三河線で運用されている2両編成ワンマン対応車両には、リニューアル改造が行われた編成が現れており、登場から30年程度が経過した編成に行われています。


外観での変更点はというと、表示幕がフルカラーLED表示機になっていることでしょうか。


車内です。かつての6000系は一体どこへやら、新車に近いレベルにまで更新されています。同じような改造がここでも行われましたよね。


ドアです。リニューアルされても、LED表示機、無いんですねぇ・・。ドアレール、残ってるんですねぇ・・。この辺りが支線区に出来る精一杯なのでしょうか・・。


車端部です。座席部分のみならず化粧板も色調が変えられているため別形式に見えてしまいます。とはいえ、仕切り扉は窓が小さい従来のタイプです。


最前面です。新たに車椅子スペースが設置されています。


天井です。吊革は名鉄伝統の直接ぶら下げるスタイルのままですが、五角形のものに交換されています。


窓です。日除けの生地が交換された以外は大きく変わっていません。


座席です。従来縫い付けの着席区分が入っているだけでしたが、バケットシートに交換されています。それに加えて3+4で仕切るようにポールが入っています。袖仕切りも近年名鉄でよく見かけるようになった日車標準の中途半端な大きさの板状袖仕切りです。要するに、この大きさにしてまで板状にする意味が分からない、と。


車端部は4人掛けです。ここにもポールが入っており、空間的に狭く見せてしまっているのは残念です。座り心地ですが、最近の名鉄にしては柔らかさを持ったまずまずのものだと思います。新系列でもこの座席でいいのでは・・?


最前面、優先座席の3人掛けです。こちらのモケットは青色になっています。


最後に車椅子スペースです。握り棒2本、固定用具、非常通話装置と一通りそろった空間になっています。荷棚も撤去されていますね。