大阪メトロ 新20系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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平成初期に、各線で運用されていた旧型車両を一斉置き換えするために登場した新20系です。避難扉が左に寄ったデザインは10系譲りですが、角ばった傾斜したデザイン、中央に寄せられた前照灯、縁に配された尾灯などがとてもカッコよく見えます。各線内で系列呼称が分けられており、一の位はそれぞれの線の正式名称の番号が振られています。鉄道要覧にには「1号線」として記載されている御堂筋線に配置されているのは21系となっています。

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2号線の谷町線に配置されているのは22系です。谷町線にはアルミ車の20系が配置されていましたが、全編成が中央線に転籍しています。また代替編成として24系がこの谷町線に転籍しており、22系50番台として活躍しています。画像はトップナンバーです。

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四つ橋線に在籍する新20系は23系となっており、全編成が23系で揃えられています。現在リニューアルが進行中です。

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中央線には24系が配置されています。前述の通り、谷町線に転籍した編成が多いことから、中央線には数編成しか存在していません。近鉄のけいはんな線と相互乗り入れをしているため、乗るのはなかなか難しいものがあります。なお、中央線ではオリジナルタイプは全て消滅してリニューアルが完了しています。

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千日前線では25系で、こちらも四つ橋線と同様、25系で揃えられています。ホームドア設置がまもなく行われるようで、続々と対応機器の追加とリニューアルが行われています。こちらの車内はまた別項で書きましょう。

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この系列のシンボルが画像のVVVFマーク。一部近鉄車にもありますが、やはりイカしますね。

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車内です。リニューアル車や更新車が増えていく中、原型の車内を持つ車両もだんだん減少しています。

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こちら、座席モケットを変更した車両です。地味に床のデザインも変わっているという…。

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別のモケットパターンを採用した車両です。何気にモケットパターンが多彩なのが特徴でもありますね。

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ドアです。化粧板が貼られたドアは関西標準ですね。ドアレールが残っているのが意外な上に少し古臭さを感じます。LED表示機は周囲を黒にしたクールなデザインで、千鳥配置で設置されています。

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車端部です。地上区間を走行する車両も存在することから、妻窓も備わっています。これは大阪メトロだけでなく関西の地下鉄に共通することですね。柱部分には非常通話装置が設置されています。

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車椅子スペースを有する車端部です。仕切り扉は窓が長いものです。

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それぞれの優先座席バージョンです。


最前面です。10系と比べると、窓が大幅に大きくなりました。それでも、大半の区間では大きい窓は目隠しがされていますので、前面展望は小さい乗務員室との仕切り扉からとなります。取材当時は祝日だったこともあり左上には国旗が掲揚されています。祝日が「旗日」と言われていた時代の名残でしょう。

 

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天井です。地下鉄車両にして蛍光灯カバーがかけられているのが珍しいですね。ですが後にも先にもカバーがかけられたのはこの時代の車両だけで、これ以降に導入された30000系からは再びカバー無しとなっています。

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天井その2。冷房装置をなるべく薄くするため、装置が乗る部分が一段低くなっています。

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窓です。地上区間を走ることから日除けも設置されており、爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

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座席です。ドア間は6人掛けとなっております。こちらのモケットがオリジナルですが、2018年3月時点でも時折見かけましたがかなり減っては来ております。


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モケット変更後の座席です。バケット化などはされておらず、ブロックパターンの模様を入れて定員着席を促しています。おおよそ5人で座っているところをよく見かけますが・・。

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こちら別パターン。赤系のモケット色となっています。

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一部にはこのように優先座席と一体となった座席も存在します。

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車端部は3人掛けとなっています。袖仕切りはこの時期によく流行った肘掛を兼ねた板状のもの。外側はツヤを抑えた模様入りの化粧板、内側はモケットが貼られています。そして、立ち席の方との干渉を避けるために肘掛上にパイプが走っています。

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優先座席です。こちらは青系のモケットになっています。座り心地は見かけによらず割と硬めです。ですが10系などと比べると遥かに居住性は向上しています。

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車椅子スペースです。付帯設備として握り棒と固定用ロープがあります。

 

現在は車椅子マークが追加されており、フリースペースとして機能しております。

 


市営時代から存在する、一部の方には「声に出して読みたい日本語」と呼ばれるお願い。ブルーをバックにしたインパクトは中々大きいものです。


各線でリニューアル工事が行われているため、今後原型の車内を持つ編成はどんどん減っていくと思われます。乗車・記録はお早めに。