阪急7000系 その2 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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ここからはリニューアル車をご紹介。2002年以降はメニューが大幅変更となり、車内が新車同様にされています。とはいえリニューアル開始から15年が経った現在でもリニューアルは絶賛(?)進行中、その間に新系列が2種も登場しており、それに合わせたリニューアルメニューとなっている上、更に部分的な変更点が加えられたりと大変なことになっています。
 

画像はトップナンバー7000F。外観は原型に近い雰囲気のままで残されました。

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次にリニューアルされたのは7002Fです。7000Fと比べて少しばかり更新内容が異なっています。
 

近年とんと姿を見ないなぁ、と思っていたら、どうやら平日朝の10連通勤特急用編成に指定されていたようで、転落防止幌取り付け用の金具が取り付けられていました。時々固定運用を解除されてこのように一般運用に混じる時もあるみたいです。


続いて施工されたのは7004F。前照灯と尾灯がLEDに変更されました。なんだかかなり明るいです。


車内です。入ってビックリ、非常にメリハリのある車内に仕上がりました。ちなみにこれは少し前までの7000Fの車内です。現在は少し印象を変えて走っています。


ドアです。化粧板が焦げ茶色となり、窓が大きくなりました。更にドア上にはドアランプが追加されています。
 

ドア上に7006F同様LED表示器の箱が設置されています。


車端部です。化粧板の色は側面とは反対で、妻面が焦げ茶、仕切扉がブラウン系の木目調となっていました。


そして、なぜか一両だけ仕切扉の化粧板が少し濃い色のものに貼り換えられた車両が存在していました。
 

最前面です。仕切扉の窓は拡大はされていません。


7002F以降の最前面。車端部を含め化粧板が焦げ茶色に統一されています。


天井です。冷房吹き出し口はスポットタイプのまま、荷棚も原型のままです。

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こちらは7002F以降の天井です。一部にラインデリアが追加され、荷棚が板状になりました。

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窓です。日除けがアルミ鎧戸からフリーストップ式のロールカーテンタイプとなりました。この時期は従来の日除けに近い使用感を持ってもらうためか引き上げ式となっているのが特徴です。

 


優先座席部分の日除けは表示入りのものになっています。


座席です。袖仕切りは肘掛けを兼ねた板状となり、ヒーターは黒色塗装となりました。その割に袖仕切り下は木目調のままなんですね。
 

車端部の5人掛けです。座り心地は背ズリが初期車のままで座面が薄めとなっています。

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車椅子スペースです。更新車とユーリティは変わりません。


現在の7000Fの車端部です。
 

仕切り扉の化粧板が妻面同様焦げ茶色のものに貼り換えられました。しかし色調が微妙に異なっているので浮いていますね…。

7007・7008Fはご存知、7000系リニューアル車の集大成とも言える魔改造でございます(^^;; 

 

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前面が9000系列に似た物になり、種別・方向幕はフルカラーLED表示となりましたが、フォンとは幕時代と同じものになっています。

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原型車との並び・併結です。変貌振りにビックリです。


車内です。内側に関しても9000系に匹敵するものに仕上がっています。


ドア上にはLCDディスプレイが千鳥配置で二面設置されました。黒で引き締まった印象です。LCDディスプレイが無いドア上は広告枠が設置されています。開閉ランプも引き続き新設されています。


車端部です。9000系に合わせたのか、従来ドア付近にあった非常通話装置が仕切り扉横に移設され、使い勝手もよくなっています。
 

車椅子スペースは横の座席を2人掛けに変更した上で拡大され、非常通話装置が追加されています。ちなみに、仕切扉の自動化はされていません。


そして謎の箱。非常用梯子が入っているのではないかと考えるのですが、一体何が入っているのでしょうか。


最前面です。中央の窓が大きくなり、展望性が向上しました。

 


天井です。このグループからは徹底改造、照明カバーは丸みを帯びた新品に交換され、冷房吹き出し口はブロンズ色塗装の連続調ラインデリア化、ドア上の吊革増設など、初期車時代の面影は一切ありません。

窓です。このグループでは引き下ろし式のロールカーテンタイプとなり、エアーによる自動昇降ボタンも設置されています。

 


そして優先座席部分の日除けも表示入りとなりました。


座席です。阪急ではロングシート車のバケット化を否定し、着席区分は仕切りで行うことを選択しています。9000系同様、ドア間の8人掛けは3+2+3で区切られたものとなりました。
 

5人掛けは3+2で区切るように仕切りが入りました。背ズリの厚みも増やされ、座席下は全面黒色塗装としています。
 
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最前面の2人掛けです。そうそう、袖仕切りに関してはパイプが外側に湾曲したものとなり、肘掛けとしての機能性をアップさせています。

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神宝京方先頭車は携帯電話の電源オフ車両でした。ちなみにこのステッカーはもう一世代前の物で、後に「スマートフォン、PHSを含む」の文字を追加した物になりました。


お次は7009Fです。外観は再び原型に近い雰囲気のままとなりました。やっぱり、前の2編成はお金掛かりすぎてたんでしょうねぇ…。


車内です。基本的には7007・7008Fに準じたものですが、一部変更点が存在します。

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ドアです。案内表示機は再びLEDに戻されてしまいました。


窓です。日除けは引き下ろし式と同様ですが、自動昇降ボタンはまた無くなってしまいました。前回よりも露骨な費用削減となっています。


優先座席を有する車端部は座席モケットがワインレッド色となり、日除けも表示入りとなっています。


続いて7010Fと7020Fです。またもやメニューが変更され、何を間違えたかシンボルとも言うべき貫通扉の車番を移しています。この前面は8000系の車番移設車に続いて、多くの阪急ファンの顰蹙を買う残念な顔になってしまいました。

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ヘッドマークが付くとあまり違和感はありませんね。そもそも移設の理由はヘッドマークが隠れないようにするためなのは分かっているのですが…。

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7010Fのリニューアル工事以前の姿。こっちのほうがいいですね…。

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神戸高速鉄道の広告には改造前の7010Fが使われています。


車内です。1000系登場に合わせてリニューアル内容がまた変わっています。


天井は照明がLED灯となりカバーが平面状のスッキリしたものになりました。荷棚も1000系と同様のものになっています。


座席です。7007Fからのスタイルは変わっておらず、1000系のようなヘンチクリンな袖仕切りにならずにホッとしています(^^;; が、座り心地は何故か少し硬めです。これから時間を掛けてほぐしていくのでしょうか。
 

そして現在行われている10・20番台のリニューアルがこちら。やはり7010・7020Fの前面は相当不評だったことを察してか、貫通扉の窓が下方向に大きくなりました。そして、主電動機がPMSM、制御装置がIGBTのVVVFインバータ制御となりました。何やらアルファベットばっかり並んでいますが、要するに機器変更により消費電力の削減と騒音の大幅な低減がなされました、と言ったところでしょうか。しかし、登場時の1000系の走行音とは初動加速時の音が微妙に異なっています。
 

車内です。7010・7020Fとメニューはほとんど変わりませんが、一箇所だけ変更点が。
 

それはドア上のLCDディスプレイです。1000系と同様の32インチハーフサイズのものになりました。
 

表示方法も1000系と同様です。LCDディスプレイがこれまでのリニューアルにならい、枠は黒で引き締めています。
 

天井です。ブロンズ調のラインデリアはこのグループにも採用されました。新車の1000系では驚くほど素っ気無くなったのにリニューアル車ではこの力の入れよう、よく分からんよ阪急・・。
 

座席です。こちらは相変わらず少し硬め、ほぐれるまで少し我慢ですね。
 

で、脚台。実は完全な立方体ではなく、上部が少し張り出したものとなっています。
 

優先座席とフリースペースがセットになった車端部です。
 

優先座席です。リニューアル竣工後から既にモケットがワインレッド色となっています。
 

フリースペースです。セットとなる座席はやはり2人掛けです。
 

ロールカーテンの巻き取りボックス、実は光沢を抑えた金色となっています。こういう所のさりげない高級感、新車にも受け継いで欲しかったなぁ・・。