今回の建設IT注目情報 ~アメリカ建築家協会「AIA Convention 2010」~

 6月10日から12日まで、米国・マイアミで開催された「AIA Convention 2010」では、以前のようにBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を大々的に扱った特別セッションはなくなりました。

 かといって、BIMブームが下火になったわけではありません。会期前の9日に行われた設計者、施工者、施主などによるコラボレーションの実践をテーマにした有料セミナーでは、
 
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
BIM導入は議論の余地なし
 
という前提で、組織や建設関係者によるBIM活用法をきめ細かく説いていたのです。

 2~3年前までは、「BIMは導入するべきか」「効果はあるのか」といった議論もありました。しかし今回のAIA大会では、BIMを業界全体でフルに活用し、建築プロジェクトの生産性を上げ、施主にとっても設計者、施工者にとっても、メリットがある方法を追求する内容のものが多くなっています。

 例えば、施主、設計者、施工者がプロジェクトチームを組むための組織論や契約論、建物の建物の構造部材や設備などのBIMモデルをどの段階でどこまで完成度を高めるかといった方法論、BIMモデルの仕様統一やデータ交換などの規格論などです。また、フロントローディングの度合いを定量的に扱うなど、BIMの効果についての議論も精密になってきました。

 日本では、BIMが本格的に普及し始める前から、BIMモデル作成のガイドライン作成や、異なるソフトウエア間でのデータ互換性の検証といった地道な取り組みをユーザー団体や企業で行ってきました。BIMが普及した米国では、逆に日本がこれまで行ってきたようなことに興味が向き始めたようです。

 AIA Conventionのプログラムは、朝早く始まります。プログラムを見ると午前6時15分から始まるセミナーもあります。夏時間を採用しているため、まだ薄暗い時間帯です。こんな早い時間にやってくる人はいるのでしょうか。

イエイリはここに注目した! ~早朝から集まるエネルギッシュな建築設計者たち~

 10日の朝、私は7時から始まる「BIM 1.0, BIM 2.0, BIM 3.0: 2010」というセミナーに参加しました。こんな早い時間にどれだけの人が参加するのか、興味がありました。

 6時20分ごろ、会場周辺を歩いていると、AIAのネームタグを付けた参加者が結構歩いていました。


そして、7時にセミナーが始まると、
 
会場には約100人
 
もの参加者が集まったのでした。 日本のセミナーは早くても、朝9時くらいの開始ではないでしょうか。夜は7時くらいまでセミナーが続きます。米国の建築設計者のパワーには、いつもながら驚かされます。



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