せとさんの崩壊日記アメブロ版

みんなのアイドルせとさんです!
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私の「人生の教科書」はテレビ朝日系のドラマ【相棒】である。

近年、【相棒】人気にかげりが出てきたと言われる。

水谷豊さん演じる杉下右京警部の人物像を明確化している「絶対正義」はブレていない。

右京さんの4代目の相棒である冠城亘役・反町隆史さんはクールでカッコいい。

【相棒】から「人が生きることの尊さ」を学んできたからこそ、そこらへんのゴシップ記事は気にならない。

しかし、【相棒好き】だからこそ、最近の放送内容について「弁護」できなくなってきた。

2000年の放送開始時から続いてきた【相棒でしか見られない深さ】が失われつつあるのが、最大の要因だ。



★★★直後の「報ステ」よりリアリティにあふれていた 視聴者に「考えさせてくれる」ドラマ★★★



私が【相棒】を「人生の教科書」にしているのは、約1時間のドラマに「刑事もの」「推理もの」というジャンルだけでくくれない「人間ドラマ」「社会派ドラマ」が内包されているからだ。

2010年12月15日に放送された【season9-第8話「ボーダーライン」】では、家族、恋人、仕事先、福祉などすべてに見放され、犯罪に手を染めてしまい、挙げ句には試食を食べ歩いた男の生き様を描いて、水谷豊さんと脚本の櫻井武晴さんが「貧困ジャーナリズム大賞2011」を受賞した。
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(↑「ボーダーライン」の右京さんのセリフ「彼は、社会に殺された…」は、多くの視聴者に衝撃を与えた)

一方で【season8-18「右京、風邪を引く」】や【season11-18「BIRTHDAY」】など、罪を犯しながらも、その人間の「やさしさ」がにじみ出る回、あるいは政界の巨悪に踏みこむ回など、社会問題から小さな出来心まで、バラエティに富むストーリーが放送された。

毎週水曜日の21時〜21時54分に放送されるドラマの後で、直後のニュース番組を見ると、「報道ステーション」がフィクションで【相棒】のほうが現実社会なのではないかという錯覚に浸ることが何度もあった。

ところが、どのシーズンあたりからだろうか、視聴後に「面白かったー」と満足しても、その後に余韻が粘りつく回が、極端に減ってしまった。

それどころか「へー」「なるほど」、さらには「おいおい」などの感想が生じるストーリーが増えてきた。


★★★【相棒】シリーズの「深み」の原点となった「秘密の元アイドル妻」 放送終了後のハンパない余韻★★★


ひとつ、例を挙げる。

2002年10月23日に放送された、櫻井武晴さん脚本の【season1-3「秘密の元アイドル妻」】と、2016年2月3日に放送された、別の脚本家さんによる【season14-14「スポットライト」】を比較する。

「秘密の元アイドル妻」は、土曜ワイド劇場からシリーズ化された1シーズン目の3作目。

★新宿の花園神社の近くの歩道橋から男が突き落とされる場面から始まる。

★翌朝、捜査一課の三浦刑事と伊丹刑事が現場検証をした際には、男の死体が歩道橋の上にあり、しかし死因は転落死。

★殺されたのは組系のヤクの売人で、大陸から来た陳をリーダーとする新興の売人グループと因縁があった。

★その頃、ビル地下の駐車場で、薬物対策課の角田課長たちが陳たちの麻薬取引現場を張っていて、右京さんと亀山薫も協力していた。

★売人から白い粉を見つけ、現場に踏みこんだ角田らの前に、伊丹刑事らが乱入して、中国人たちを殺人容疑で連れていってしまう。
もちろん「なんだ、特命係の亀山じゃねえか!」と伊丹刑事が憎まれ口を叩くのも忘れない。

★すると右京さんは、亀山くんを連れて新宿の寄席「末廣亭」に落語を聴きに行く。

★末廣亭では、最近、真打ちになったばかりの橘亭青楽(小宮孝泰さん)がトリを務め「手紙無筆」を披露していた。

★右京さんと亀山くんが売人の殺害現場に行くと、鑑識の米沢さんがルミノール反応を調べている。

★右京さんは、今度は亀山くんを青楽師匠のお店に連れて行く。

★店を切り盛りしているのは、師匠の妻で元アイドルの美奈子(大西結花さん)。亀山くんはアイドル時代の美奈子の大ファンだった。

★自宅で彼女の美和子さんに自慢しまくる亀山くんに「そのアイドル、どこかで聞いたことあるんだよね」といぶかしむ美和子さん。

★一方、右京さんが「花の里」でしんみりしていると、右京さんが寄席のパンフレットを持っているのを発見して、右京さんにいろいろ教えてもらう。

こんな感じで、それぞれのキャラクターの予定調和を織り交ぜながら、抑揚のついたストーリーが展開される。随所に落語の「イキ」を意識したフレーズが含まれたセリフが散りばめられている。

後半から終盤にかけて、前半にまかれまくった伏線が「あれがここにつながっていたのか!」とすべて回収されていく。

右京さんによって真犯人とその動機が静かに暴かれていき、エンドロールが流れる中、最後のダメ押し的に、あまりにも残酷すぎる「人間ドラマ」が「ごく自然に」描かれる。

エンドロールの終わりには、そっと

【落語監修:春風亭昇太】

と表示されて、「すげえ!」。

「刑事もの」であり「人間ドラマ」であり、落語への敬意がこめられている。

なにより、末廣亭に行ってみたくなるのだ。落語を聴きながら、登場人物の微妙なすれ違いにせつなさを重ねて…

「白い粉」と「高樹沙耶容疑者」が両方、出てきてしまうので、テレビ朝日もしばらくは再放送できない回となりそうだが、初期の秀逸な作品である。


★★★登場人物に感情移入できないまま終わった「スポットライト」 視聴後に襲われた「相棒ロス」★★★


「秘密の元アイドル妻」の比較対象に挙げた「スポットライト」。

こちらは、蘭の栽培を手がける会社の経営者が殺害された事件のカギを、売れない漫才コンビが握っているという回だ。

漫才コンビが、自分たちが関わる事件を舞台のネタにして披露するのだが、この漫才があまりにもつまらない。

会場は笑いの渦となり盛り上がる。視聴者は置いてけぼりである。

演出は「あまりにもつまらない漫才を見せることで視聴者に何かを訴えよう」としていたのかもしれない。

ところが、つまらない漫才は最後までつまらなくて、しかも会場は、見ていて何がおもしろいのかわからないが、盛り上がったまま、この回は終わってしまう。

殺人事件の真犯人が暴かれるきっかけが「花の里」での右京さんと幸子さんの何気ない会話という「ベタ刑事ドラマあるある」がもたらしているところにも【相棒らしさ】がない。

この回を「良かった」と思っている人もたくさんいるだろう。

私は「相棒ロス」を何とかまぎらわすために「秘密の元アイドル妻」の素晴らしさを「懐かしむ」ことしかできなかった。


★★★レベルが高いからこそ明らかにされた「脚本」のチカラ いよいよ訪れた「分かれ目」★★★


「秘密の元アイドル妻」と「スポットライト」を比較したのは、「落語」と「漫才」が近いジャンルであるわかりやすさも、ある。

それよりも、現実として受け止めなければならないのは、脚本についてだ。

【相棒】が回を重ねるごとに、独自の世界観を広げていった頃の脚本家さんが、今はほとんど離れてしまっている。

初期のシリーズを支えた砂本量さんの逝去は残念だが仕方ない。

ずっとドラマを通じて視聴者の心に刺さる内容を提供し続けてくれた櫻井武晴さんや戸田山雅司さんらが【相棒】から離れてしまったことが、大きな影響を与えている。
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(↑「アンテナ」は引きこもりの青年とその両親のすれ違いに焦点を当て、右京さんは青年の「心の繊細なアンテナ」を受け止め、彼が自分と向き合うために温かくアドバイスした。脚本は櫻井武晴さん)

【相棒】は、その回を視聴し終わった後に、番組が投げかけてきたテーマと問題提起について、じっくり考えるきっかけを与えてくれるからこそ、他のドラマの追随を受けない個性があった。

現在16シリーズ目が放送されている同じテレビ朝日・東映製作の【科捜研の女】は、安定した面白さを提供し続けている。

櫻井さんや戸田山さんは【科捜研の女】シリーズの脚本をずっと担当していて、しかも科捜研ワールドでしか出せない「遊び」や「変化球」が、毎回、見事にハマる。

あえて櫻井さん脚本の「秘密の元アイドル妻」と「別の脚本家さん」による「スポットライト」比較した真意は、【相棒】の次回放送(12月7日)が「別の脚本家さん」である宮村優子さんの担当だからだ。

宮村さんはNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の脚本を担当した経歴がある。「スポットライト」は【相棒】での初めての脚本だった。

12月7日の放送は、番組公式サイトによると、年内最後の回となる。

この回が、今後の【相棒】シリーズの分かれ目となるのではないだろうか。

とりあえず「ハズさない」ことを信じる。

「次回へのワクワク感」よりも「大丈夫かなあ」という心配が先にきてしまうのは、正直、悔しい。

来年2月には「劇場版4」が公開される。

【相棒】の劇場版といえば、東京ビッグシティマラソンが人質になる「劇場版1」の壮大なスケールに驚かされた。

ハリウッド映画ばりの緊張感やアクションで盛り上げながら、その事件の動機は、某国での日本人人質事件にあった。【相棒】は映画になっても、鑑賞する一人ひとりにリアルな問題提起を投げかけた。

【相棒】ファンは、どうしても「過去」との比較を引きずりながら「今」に直面してしまう。

「劇場版4」では「劇場版3」に続いて、右京さんのかつての相棒だった神戸くんの登場が発表されている。

いちばん嬉しいニュースは、脚本を太田愛さんが担当することである。

太田さんは櫻井さんや戸田山さんとは違う視点で【相棒】ワールドを描き続けて、長くシリーズに関わり世界観を広げてくれた脚本家さんだ。

「season13」第14話を最後に離れていたが、神戸くんやカイトくんの「人となり、やさしさ」を造形した太田さんが、冠城亘にどんな「新しい顔」を吹きこみ、特命係の2人を軸にした「一人ひとりへの問題提起」をしてくれるのか、楽しみにしたい。

【相棒】が「次回の放送が待ち遠しくて仕方がない」輝きを取り戻すには、今、脚本を担当している皆さんやこれから参加してくる人を信じるしかない。

「夕方の再放送のほうがおもしろい」などと思い始めている私を、叩きのめしてくれ!(^。^)

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