二カ月ごとに、依頼を受け開催しているトレーナー向けワークショップ。


今回は8月6日日曜日、19時~21時。
テーマは「肩のコンディショニングの基本」。


特にパーソナルトレーナーの方はクライアントから様々な相談を寄せられると思うが、
腰や肩に関する不具合の相談は多いことと思われる。
前回、腰について実施したので、今回は肩。


何せ二時間なので、全てを解説するのは無理もあるが、
足りなければ次回に続編を開催することも考えている。
パーソナルトレーナーのみならず、最近はヨーガやピラティス、エアロビクスの指導者の方々も半ばパーソナルトレーナーの如く、様々な質問がお客様から寄せられると聞く。
そのような皆さんにもうってつけの内容。


この一連のワークショップの特徴は、
お医者さんや大学教授が行うものと違い、
出来るだけ「分かりやすい表現を使う」というのがコンセプトである。
何しろ、私が素人上がりの現場叩き上げ、
自称「永遠の初心者」だからである。



詳しいことに関するお問い合わせは、こちら まで。

(「PT1dayワークショップ」をクリック)



または当blogへコメントやメールでもお寄せ下さいませ。



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いつかこんなことも起きるだろうと思っていたが、
ついに…



livedoor ニュース - [ダイエット]視聴者から下痢など苦情相次ぐ TBSの番組



[ダイエット]視聴者から下痢など苦情相次ぐ TBSの番組


 TBSは8日、6日に放送した健康番組「ぴーかんバディ!」で取り上げたダイエット方法を試した視聴者三十数人から、下痢やおう吐を訴える苦情が寄せられたと発表した。TBSは、このダイエットを控えるか、医師らの意見を求めたうえで慎重に対応するよう呼びかけている。

 TBSによると、問題のダイエットは約3分間いった白インゲンの粉末をご飯にまぶして食べるというもの。番組では、インゲンに含まれる成分が、炭水化物の吸収を抑えると説明していた。放送翌日から、電話やメールで「激しいおう吐や下痢症状を起こした」とする苦情が相次ぎ、病院で治療を受けたと訴える視聴者もいたという。


 放送前、スタッフらが試したが、問題なかったとしている。さらに番組内で「豆は生で食べると腹をこわす恐れがある」「糖尿病の人は医師の相談を受けて」などと、注意喚起していた。


 TBSは「食べ合わせや調理方法、豆アレルギーなどが原因の可能性がある」としているが、さらに調査を進めている。





少ない情報のみで適当なことは言えないが、
いずれにしろ最近の健康番組は目に余るものが多い。
中には正しい情報もあるのだろうが、
「そこまで言い切っちゃっていいの?」とこちらが心配になる情報も多い。


番組を見ていると、
数人に実験した結果で、「~を食べると、~の結果が得られることが分かった!」
としてしまう。
そもそも、その程度の検体数で、一つの論理を導き出して良いものか???
(もちろん、専門家の監修は受けているのだろうが…)


それ以前に、「実験」というものは前提となる“導きたい仮説”ありきである場合がほとんどである。
逆に“導きたい仮説”が全く異なるものに設定されていると、
同じ実験を実施したとしても、結論は180度違うものになるものだ。
“科学的”とは一般人を煙に巻くには十分すぎる、実に曖昧なものである、と知るべきなのである。


だが悲しいかな、一般の人にとってはメディアの情報は無条件に鵜呑みにしてしまう傾向がある。
特に“TV”はその傾向がさらに強いようだ。


こういう事例が、一過性のものでなく、
業界に対する警鐘になれば報われるのだが。







そうかと思えば、関連する出来事としてこんなニュースもあった。



asahi.com:大豆イソフラボン、妊婦や子には推奨できず 食品安全委?-?暮らし



大豆イソフラボン、妊婦や子には推奨できず 食品安全委
2006年05月08日19時49分 asahi.com

 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や乳がんの予防効果があるとして人気の食品成分「大豆イソフラボン」について、食品安全委員会の専門調査会は8日、特定保健用食品(トクホ)として1日にとる安全な上限量を30ミリグラム(アグリコン量で換算)とする最終評価案をまとめた。過剰摂取するとホルモンバランスを崩す恐れがあり、妊婦や15歳未満の子どもには、推奨できないとしている。11日の安全委で正式に決め、厚生労働省に答申する。

 みそ製造大手のマルコメ(長野市)が2年前、同社の商品「イソフラボンみそ」をトクホに申請していたが、1日の摂取量が48ミリグラムになり、上限量を超える。同調査会は「十分な安全性が確保されるとは言いがたい」としている。厚労省はこの商品についてトクホとして認めない見通し。今回の評価には、納豆や豆腐などの通常の大豆食品は含まれない。




この事に限らず、
「~を飲むと、…が予防できる!」
「~を食べると、…の発生を抑えられる!」
の類いの情報が驚くほど氾濫している。


だが、そもそも我々が口にする「食物」は、一つの要素だけで成り立つ訳では無い。
様々な「食物」との、言わば「合わせ技」によって、結果とし生命の維持に繋がり、
場合によっては何らかの身体の問題点を改善に導く手助けになるものに過ぎない。


要するに、その部分に於いては「薬」のように、
「益」もあれば、頻度や分量によっては「害」にも為り得る可能性もある訳で、
「何かを治す」という意味に於いての一症状に対する効果を期待する「薬」的要素を持つものでは無いと考えるべきであろう。



以前に資本主義の功罪 というエントリーを書いたが、

上記の二つの事例も、結局は「売れれば良い」「儲かれば良い」という、
言ってみれば資本主義の誤った方向性と見ることも出来よう。


やはり私たち一般消費者が、見る目を養うしかないと言うことか。


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サプリ&機能性食品:1日400IU(267mg)以上のビタミンEは有害:サプリ好きの米国民に衝撃走る【AHA2004速報】より。
(日経ヘルスHPより。尚、「AHA」とは“American Heart Association”米国心臓財団:の略)


1日当たり400IU、α-トコフェロール換算で267mg以上のビタミンEを摂取した場合、総死亡率が10%程度増える。AHAが11月10日、研究報告についての記者会見と同時に発表したこのニュースを米メディアはこぞって一面扱いで取り上げた。健康の増進や回復を願って、健康メディアや一部医師の勧めるままに高容量のビタミンEを取り続けてきた人々が受けたショックの大きさは想像に難くない。

 欧米を中心に世界各国で実施されたビタミンEに関する臨床試験結果を報告した19論文に基づくメタアナリシスに基づく研究で、11月10日のポスターセッションで、米Johns Hopkins Medical UniversityのEdgar Miller氏らが報告した。

 Miller氏らの研究グループは、1966年から2004年8月の間に発表されたビタミンEに関する論文のうち、1年間以上の追跡期間、10人以上の死亡が報告されている、死亡率が報告されている、などの条件を満たす無作為化プラセボ対照試験19論文について解析を行った。試験実施国は米国、欧州、オーストラリア、イスラエル、中国などで試験参加者は合計13万5967人。臨床試験のうち、1日400IU以上のビタミンEを投与していたのが11試験、400IU未満が8試験だった。

 解析の結果、ビタミンE投与量と総死亡率には正の相関関係が見られた。1日投与量がおおむね150IUを超えると非投与群より死亡率が高くなり、400IU以上では顕著に増加していることが分かった。400IU以上の投与を行った11論文の合計では、プラセボに対して総死亡は1万人あたり39人多く、相対リスクは1.04(CI:1.01-1.07、P=0.035)で有意な増加が見られた。400未満の8論文の合計では、総死亡はプラセボ群に対して1万人当たり16人少なかったが、相対リスクは0.98(CI:0.96-1.01、p>0.2)で有意な差は得られなかった。

 この報告のもっと深刻な衝撃は、本報告で有害性が指摘された400IUという用量が、米国栄養評議会(CRN)や日本の厚生労働省が規定したビタミンEの1日当たり許容上限摂取量を下回っていることだ。

 CRNではビタミンEの1日推奨摂取量を15mg(約23IU)、1日許容上限摂取量を1000mg(約1500IU)としている。日本でも第6次改定日本人の栄養所要量の中でビタミンEの推奨摂取量を男性10mg(約15IU)、女性8mg(約12IU)、許容上限摂取量を600mg(約900IU)と定めている。日本では現在、第7次栄養所要量の策定が進められているが、日米当局とも次期改定に当たっては何らかの形で本報告の反映を検討せざるを得ないだろう。





長々と難しい事が書いてあるが、
要は、
「ビタミンE」は摂取し過ぎると有害!今まで指導を受けて多く摂って来た人、要注意!!」
ってこと。
困った事には、厚生労働省が定めている“上限量”より、
遥かに低い量で、明らかに問題が生ずる、という事らしいのだ。


以前のエントリーで、“個別の栄養素ばかりに焦点を絞った食事法への疑問”に関する事を書いたが、
まさにこのような事が分かって来ると、
ますますその思いを強くする。
もちろん、食事のみで人の健康の全てが決まる訳では無いが、
今までの情報を信じて来た人たちは、どう思うのであろう。


これからも、様々な研究が進んで、
“現在良い”とされている事も、数年先には“悪い”行為になる事も多数出て来る。
情報には注意するのはもちろんだが、
私たちは何を信ずれば良いのか…。
以前のエントリーも是非読んで見てください。


分からない人は、何はともあれ、このblogを今後も読み続けて下さい。


なんてね…。


米国内科医会Annals of Internal Medicine誌、2005年1月4日号に掲載予定の原著論文

AHA(米国心臓財団)ニュースリリース
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相も変わらず、テレビでは健康番組が花盛りだ。
「~大辞典」も「~っきりテレビ」も、
当初は必ずしも健康番組では無かったようだが、
やはり視聴率が稼げるのだろう。
最近ではほとんどが健康情報だ。
その中でも多いのが、
「体を~にするためには、これを食べると良い」
「これを食べると、こんな驚きの効果が!」
といった類の内容だ。


番組で紹介された食材は、
翌日のスーパーで飛ぶように売れる、と言う事は周知の事実であろう。


しかし冷静に考えてみれば、誰でもおかしな事に気が付く。
そもそも、「健康」とは生活全般の結果、得られるものであり、
無論、口から体内に何を入れるかが重要である事は確かだが、
それだけで健康が獲得出来る、という考えは無茶な話なのである。
食事は、生活全般の中では、ごく一部の要素に過ぎない。


もし、食事の事を考えるのであれば、
それは「食べ物」の話ではなく、「食生活」を考えなくてはならない。
「食生活」を考えるとは、
食べ物個々の内容はもちろん、
「水は何を」「野菜はどのようなものを」「食事の回数は」「食べる時間帯は」など、
食卓に例えると、一つ一つの「皿」の話ではなく、それを乗せている「膳」の話が重要なのだ。
本屋の店頭に並んでいる「食事」の本や、「食」に関するTV番組も、
ほとんどは「食生活」ではなく「食べ物」の話なのである。


つまり「何とか健康法」に代表される「これさえ食べれば健康になれる」といった類の話は、
99%が「まゆつば」と考えた方が良い、と断言出来るだろう。
それと共に再確認しなければならないのは、
食生活全体を良くしてさえ、人の健康が全て改善される訳ではない。
あくまで健康とは、生活全般の問題なのである。

私の仕事柄、「食事」「栄養」については無視できない。
患者さんはもちろん、選手などの指導でも、食事の事は避けて通れない。


昨今では、メディアなどでは健康番組が氾濫し、
あれを食べるとこれに効く、この組み合せが良い、などのオンパレードだ。
一般の人までやたらとビタミンやサプリメントについての知識を持ち、
まるで運動選手並みにサプリの錠剤を持ち歩いている、という状態だ。
だが、私はこの世界に入ってから、ずっとこのような現象に漠然と疑問を持っていた。
特にここ数年の状況には、釈然としないものを感じていた。
ただ、あくまでも「漠然と」であって、いわゆる感覚的に違和感を感じていたのだ。
そこで現時点での自分の考え方を時折まとめておきたいと思う。


最近の栄養情報に私が違和感を感じるのは、
あまりにも個々の「栄養素」ばかりに目が行きすぎているように思えるからだ。
「ビタミン~をとれば~に良い」とか「~の食物を多く摂れば~が治る」
というような考え方には疑問符を付けざるを得ない。
しかし書店に行けば、このような類いの本が平積みで山のように置かれており、
また飛ぶように売れているのが実状だ。
そもそも本に書いてある事を全て実践しようと思えば、
毎食、毎日大量のものを食べなければならないし、
第一そんなに多くの種類のものを準備するのは不可能だ。
それに互いが逆の事を言っている情報も多く、
普通に考えれば、おかしいと思うのが自然だ。


この一つ先のエントリーでも述べているように、
人体も、個々のパーツを観るのではなく包括的に捉えた方が理に適っているのと同様、
食事も個々の「栄養素」ばかりを観すぎると全体を見誤る、と私は考えている。
「食事」とは、何も食べる中身の事だけを気にするものでは無い。
かと言って、何と何を一緒に食べるなどの「食べ合せ」というような単純な話では無い。
要は「食べ方」「食べる時間帯」「日本の風土・地理・気候」「どのようにして作られた物か」「加工物か否か」
など、全てを包括的に考えるべきなのだ。
つまり「考え方」が重要という事だ。
どの栄養素を?というのは、その中のごく一部に過ぎない。


これだけですっかり長くなってしまったので、
栄養・食事の話題についてはまた、機会を見付けて書き続けて行きたい。
書きたい事は山ほどあるので。
ただしあくまでも「私見」になるので、その辺はご容赦を。
巷で言われている「現代栄養学」とはかけ離れた内容になる可能性も大、なので。