杉内俊哉投手の「オートマチックのツボ」

テーマ:健康観・身体関連
2009-07-07 00:36:11
「最後の指先ですね。
そこんところに力を入れるだけです。
どうでも良いや、って、いい加減に投げるようにして、
ボールを切る瞬間の指先に力を集中させるんです。」







福岡ソフトバンクホークスの杉内俊哉投手の、
自分の投球を分析した言葉である。







どんなスポーツの動作でも、
実際の動きと云うのは、非常に複雑な動きの集合体である。




投球動作で云えば、上腕だけでも内旋、外旋、内旋…

と交互に訪れ、変化球によっては人差し指で切るか中指で切るか…






それに下半身の動きが加味されるので、
とても自分の意識で全て制御出来るレベルのものではない。





それを最初は、
意識下において反復し、
脳ー神経レベルで刷り込み作業(プリンティング)をし、
無意識下レベルまで昇華させたものが、
パフォーマンスとして発揮される。






つまり、全てを意識下でコントロールするなど、
不可能なのである。







だが、
そのインプットされた(プリンティングされた)情報を引き出す



「きっかけ」。




あるいは




「スイッチ」。





と言い換えても良いが、
そういう感覚が存在する。






人間が、感覚的に意識出来るのは、
最大で二カ所、基本的には一カ所であると思われる。







つまり、
訓練・鍛錬によって刷り込まれた動きのパターンが、
あたかもオートマチックの如く、自動的に引き出される「スイッチ」のような「呼び水」的な動作や感覚…






が、選手それぞれ、存在する。









つまり、





「それさえ意識すれば、
あとは特別に意識せずとも、勝手にオートマチック的に動いてくれるツボ」




があるのである。








これは、恐らく全てのスポーツに当てはまる。






本番に於いて、
意識する場所が多くなければならない選手は、
残念ながら一流にはなれない。







その、

「ツボ」。

「スイッチ」。




を見つけるのは、もちろ本人の鍛錬、


また、コーチの仕事である。







また、杉内投手の言葉で印象深いのは、


「いい加減に投げるように」



と云う表現である。






これを聞くと、一般の方は「?」と感ずるかも知れないが、
推察するに、これは





「脱力」





を意味する。





身体レベル、脳・意識レベル、に於いて。








ある意味、
「指先の感覚さえ意識すれば、
自分は良いパフォーマンスが出せる」



と云う、ある種の確信があるのであろう。





云ってみれば、
その感覚に従って、
あとは、





「余計なコトをしないだけ」







それを、「いい加減」と表現したに違いない。







杉内投手の、長きに渡る安定感の秘密が分かる、
大変貴重なエピソードである。
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パートナーストレッチ研修

テーマ:健康観・身体関連
2009-06-05 17:06:24
養生整体師&スポーツトレーナー・最上晴朗-20090605101837.jpg

今日は講習の二回目。


ご覧のように、芋を洗うようなごった返し状態。




今回はちょっと難易度が高い、
腸腰筋のストレッチなど。




腸腰筋は、ほとんどの皆さんが勘違いをしていて、
股関節の前面と云うか、脚の付け根あたりに伸びを感じている場合が多い。





だが実際は、解剖学の図を見れば分かるように、
身体の前面から考えるとかなり深部にある。



横から見た身体の厚みから云うと、
半分よりも後ろ側。




だから伸びを感じるとすると、
「腰の奥がが引き吊れた」ような感覚に近い。





感覚を共有するのはなかなか困難。




他人の身体を操作するには、
まず自分の感覚に鋭敏になる必要がある。
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「うがい」の再考と、一般的思い込みの誤解とは…

テーマ:健康観・身体関連
2008-12-14 01:31:24
寒くなったり、暖かくなったり、体調管理の難しい季節。


インフルエンザの恐怖も忍び寄り、治療法も期待が薄そうな情報が流れると、
やはり予防しかない、と考えてしまう。



そんな中、新聞でも健康関連のコラムが目立つ。





先日もうがいの研究報告が載っていた。





そもそも「うがい」とは、日本独特の文化らしい。

世界中調べたわけではないようだが、アメリカ、イギリス、カナダ、韓国などの公衆衛生研究者に聞いたところ、
うがいの習慣はないらしい。
英語の「gargle」は口を清めるだけの意味が強いそうだ。





それはそれで…


うがいの効果について、
京都大学保健管理センター所長の川村孝教授が、
2005年に世界で初めてアメリカ学会誌に研究結果を発表した内容は意外なもの。



「水道水のうがいだけで風邪が4割減少。うがい薬より効果あり。」




研究は2002年~2003年にかけての冬、387人のボランティアの協力で行われた。

①水だけでうがい
②ヨード液のうがい薬でうがい
③うがいをしない

の3グループに分けて、毎日実行し、2か月後に風邪をひいた割合を調査した。



その結果、うがいをしない場合に比べ、薬を使った群に風邪をひいた人は1割少ないだけだったが、
水だけのうがいの群では4割も減少した。


川村教授によると、
「うがい薬は殺菌効果が強すぎ、外部に対するバリアになる常在菌までも駆逐してしまったのではないか」
としている。


うがいの回数や、実施法の問題もあるので、
この結果で即、うがい薬は効果がない、とは言えないが…


だが、昔から何となく、
「うがいは余計なものは入れず、結局は水が一番」と言われていたが、
実験結果からもそんなことは言えそうだ。




そうかと思うと、別の新聞記事に同じような研究報告が。




研究を行ったのは、東京女子医大第1内科の玉置淳教授と、
ライオン生物科学研究所の小池泰志・副主任研究員ら。


こちらは、喉を覆っている「線毛」という無数の毛の動きについて。


外部から入ってきた細菌やウイルスは、この線毛に付着し、
線毛の運動によって体外へ排出されるらしい。


実験は、殺菌薬を使いウサギを使っての動物実験。
「塩化セチルピリジニウム」
「グルコン酸クロルヘキシジン」
「ポビドンヨード」
を配合した5種類のうがい薬を使い、ウサギの線毛に垂らして運動の変化を調べた。



結果は、薬では線毛の動きが低下し、水道水ではそのような変化はほとんど起きなかったそうだ。



だが、薬によってこういう状態が起きたとは言えないらしく、
塩分濃度の問題によっての影響のようだ。








ま、いずれにしろ、そんなことは素人には計算、調整出来ないわけで、
余計なもの入れず、水道水は一番。


私は食塩水(特に生理食塩水)が最もお勧めだと思うが。




いずれにしろ、予防が肝心。



うがいして、この冬を乗り切りましょー。


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筑紫哲也さんの御冥福を祈ると共に

テーマ:健康観・身体関連
2008-11-12 01:10:29
筑紫哲也さんの追悼特番を見た。



と言っても運転しながらのカーナビで、だったので、
且つ最後の30分程度だったのだが。





だが、筑紫さん生涯最後の「多事争論」だけは、
車を停めて見入った。





まるで、自身の最期を悟ったかのような語り口。






内容は、現在の政治状況や国の状況、
それらを自身の闘病生活になぞらえての結論。




「この国はガン(癌)である」





ということであった。







筑紫さん曰わく、政治と云うのは、結局のところは単純である、と。







要は、限られた資源を(金)を、どこに配分するのか?



若年層なのか、今まで日本を支えた高齢者なのか、
はたまな外国への支援なのか…



資源が足りなければ、どう増やすのか…?





それを考え、納得させ決定するのが政治だ、と。








それは、筑紫さんがガン闘病から行き着いた結論であるそうだ。





つまり、ガンという異分子が発生すると、
通常の生命維持活動に普通なら回される力が、
ガンを殲滅させるために力を回さなければならない。





よって、通常の生命維持システムにまで支障が出て、
結局ガンを自由にさせてしまうことになる…


ということである。







奇しくも…






手前味噌になるが、私は以前のブログで、人体健康の基本は、
「配分」と「循環」である(①)(②)と書いた。






血液などの液体的成分の「配分」と「循環」が適切であることが、
健康体の基本である、と。




要は、それを邪魔する行為、生活習慣、環境を、
排除、もしくは中和出来るか?…

を考えることが肝要である、ということであった。







死の直前の筑紫さんの言葉が、
まさに真の言葉として突き刺さる…




「この国はガンである」






要は原資も足りず、尚且つ次から次へと配分の優先順位を変えざるを得ない事態が持ち上がり、
その上、それを強烈なリーダーシップで、現時点の優先順位を示してくれるリーダーも不在。







まさに「ガン」であり、いまはそれを排除することに優先的に配分せざるを得ない。




だが、それが本当に正しいかどうかをジャッジする「主治医」がいない…









筑紫さんは言った。





問題の根本はシンプルである、と。





だが、根本はシンプルで、諸悪の根源は分かったとしても、
その解決法がシンプルである、ということではない、
とも語った。






これは、私のようなアスリートパフォーマンスや、医療に従事するものにとっても重要な概念である。





いや、全ての仕事、
事象に対して。









さて、筑紫哲也さんについてであるが、
好き嫌いは当然有ろうが、
一貫して報道、キャスターを通し、
真実を伝える事に粉骨砕身、人生を捧げた生粋のジャーナリスト、
日本を代表するニュースキャスターであったことは間違いない。





アメリカなどで、政治などへも影響を与えた著名なジャーナリストやキャスターが多数いたが、
それに匹敵する人材を日本国内で探した時、
影響力という点で、筑紫さんに並ぶ人が他にいるだろうか?





テレビというメディアの限界、
テレビの功罪、というものも有るだろうが、
それらも理解し、覚悟し、全て受け止めた上で、
ニュースキャスターとして最終的には自発的にフェードアウトしていった筑紫哲也さんに、
プロフェッショナルを感じずにはいられない。









プロの仕事、生き様に敬意を表したい。









心から御冥福を祈る。








合掌。
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今更ながら自分の肉体を通じて…

テーマ:健康観・身体関連
2007-07-08 03:25:33
最近、水泳に力を入れているということは既報の通り


水泳の良さは「道具が少なくて済む手軽さ」
と書いたが、
厳密に言うと、大変大掛かりな「プール」という道具がいるから、
実はあまり手軽とは言えない。
プールという「場」があってこそ、ということになる。


他に良さを感じるのは、
●一人で出来る。
●自分ではコントロール不能な「水」という自然物を相手にすることで、自分の在り方を客観視出来る。
●他人のパフォーマンスを間近で観察出来る。
●ちょっとした変化や工夫がパフォーマンスにすぐに表れやすい。



などなど。



子どもの時に、水泳教習などで初めて手ほどきを受けた内容、
「蹴伸び」
や、
「ブクブク・パー」
などが、今になって、いかに大切かがよく分かる。



特に「蹴伸び」によって養成される「ストリームライン」が全ての基本であることが、
あえて教わらずに試行錯誤しつつ経験する中で、まさに「実感」できる。


やはり長年大切だと言われていることには、
それなりに意味や根拠があるのだ、と感心してしまった。



ストリームラインなどは、
私が様々なアスリートに力説している、
まさに「軸感覚」である。
いわば、串に刺さったおでん状態。
串の周りはこんにゃく、はんぺん、ちくわぶ、である。


大地に立っておこなうスポーツは、
その大部分が「大地から受けた力を、身体を経由していかに効率良く、手や胴体に伝えるか」
を目的にしているので、
そういう意味で軸感覚が重要であるわけだが、
水泳はむしろ「力を伝達する」ということでなく、
「力を(抵抗)摺り抜けさせる」為に重要であることも分かった。
(厳密には、手のひらの力の伝達にも関わる)




これが出来ないと、非常に効率が悪く、無駄が多い。
つまり、いくらアクセルを吹かしてもブレーキが掛かっていては意味がない。
やはり「軸感覚」が大事なのだと実感している。


それと、「姿勢反射」のちょっとした影響が大きいことも実感しやすい。特に頚の角度や使い方が泳ぎに及ぼす影響。



スポーツの基本。
いかに「余計なことをしないか」。




水泳を長くやっている人には当たり前の事が、
自らの身体を通して、知識と融合していくのが面白い。


とりあえず、目標は速く泳ぐことよりも、
美しく効率良く泳ぐこと。


ま、「スロースイミング」ですかな。




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たかが指一本、と思うなかれ

テーマ:健康観・身体関連
2007-07-08 03:24:34
お恥ずかしい限りだが、
実はいま、足の指(小指)を怪我している。

端的に言えば、爪を剥がしてしまった。



この半年で二回目。
最近、家の中がゴチャつき、障害物に足を激突させてしまい…



とは言っても、この年でトレーニングを休むと一気に衰え、元に戻すのに数倍の時間を費やすので、休むわけにいかず、
ムチ打ってトレーニングは続ける。



私の場合、趣味や楽しみではなく、仕事なので、
そこは致し方なく。




…で、指に負担が掛からないようにと配慮すると、
どうしても水泳の比率が高くなる。



だが…



特に、平泳ぎのキックは、
思いの外、指に負荷が掛かることが初めて分かった。
固定してある爪が剥がれる方向に力が加わる。


仕方ないから、脚を使わず、プルブイを使って、上半身主体に泳ぐことにする。
これはこれで、上半身の筋トレになるので、怪我の巧妙か…なんて無理やりポジティブに捉らえたりして。




若干、話はかわり、
特にアスリートにおいて、
たかが足首の捻挫や、指一本の怪我と言えども、
実は身体に大きな影響を及ぼす。



試しに、足の親指一本、テーピングで固定して一週間過ごしてみると良い。



歩く際のバランスが著しく変わり、
膝や腰に妙な負担が掛かるのが分かる。



基本的に、人体は左右がほぼ対称に動く前提に構成されているので、
どこかの動きが制限されるということは、
自動車で謂えば四輪が違う方向に向いているようなもの。
当然、どこかに歪みが生ずる。



もちろん、あまり過保護になるのは考えものだが、
ほんの一つの関節・指の動きに異常が生ずるだけでも、全身に影響を及ぼすことは、当たり前に起こり得る。



アスリートは、そういう細かい点にも配慮する必要があるのである。



特に、「足・脚」の故障は、
たとえ軽症でも注意が必要である。


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同じ人間でも先入観と前提条件で…

テーマ:健康観・身体関連
2007-04-02 16:27:41
この年になると、ということもあるが、
最近は接する人は圧倒的に自分より若い人が多い。
それもーかなり若い。


同世代となると、学生時代の友人か、元部下になるが、
日頃会うのは若い人ばかり。



いろいろなグループで若い人に会うわけだが、
そのグループごとに私への対応が違うのが面白い。



患者さんやクライアントの皆さんは、
ありがたいことに「先生」として私を扱ってくださる。
これはある意味、普通ですかな。



例えば専門学校の学生などは、
先生とは名ばかりで、私をおもろいオッサンか、エロオヤジとしか思ってなく、当然、そういう態度。


あ、別にそれがイヤだってわけじゃなく、
そういう気を遣われないのも心地良かったりする。



で、今度はスポーツ業界の人になると、
一転して周りが緊張して私に対応する。
こちらがいくらフランクに行こうとしても、先入観が出来上がっているらしく、もはやそれを崩すのは難しい。


私のことを、どこでどう聞いてんだか…



フィットネス業界の人も同様だ。

こっちは大した人間じゃーないのだが…



また場所が変わってチームの選手。
さすがに学生チームはそうでもないが、
社会人チームの選手などは完全に私をおちょくったりして、
まるで遊び道具。
もちろん、選手にも拠るのだが…




つまり、人間はまったく同じ人物なのに、
そのグループとかカテゴリーにおいての先入観や固定観念によって、
同じ品質である「わたし」という人間が違う捉らえられ方をする、ということである。



当たり前、っちゃあ当たり前ですが…



これは批判とかそういうことではなく、
私も含めて、人に接する時に、
事前かその時のファーストインプレッションで
良くも悪くも「先入観」を持って臨んでいるな~、と。


ただ、そう思っただけで。



でも私は「いじられキャラ」になりたいので、
いじって欲しいんですけどね~
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自己管理とパフォーマンスの関係

テーマ:健康観・身体関連
2007-01-19 23:53:44
こりゃ丁度いいや、というblogネタがあったので投稿。


先日、某マスコミから「アスリートの自己管理とパフォーマンスの関係」について問い合わせがあった。
特に学生スポーツで、生活リズムのしっかりしているチームほど、成績が出ているとの現状からという前提で。


返答した内容をそのまま載せるので、あしからず。





自己管理と言うとどうしても道徳的な面や、
観念的なイメージがありますが、
確かにそういう側面も無視できないものの、
せっかくですから身体的側面から述べたいと思います。


まず、高いパフォーマンスを発揮する条件ですが、
様々要素はあるものの、集約すると
すべての流動要素の循環がベストな状態、と言えます。
液体的成分、とも言い換えられますが、
血液などはその代表選手です。
そもそも人体は7割が水分ですから、ほぼすべてと言っても良いかも知れません。
血液や体液がエネルギー源を運び、老廃物を運びます。
筋肉も一見すると固体的に見えますが、
実際にはコンニャクのようにかなり液体的であり、
筋膜に包まれた流動的に伸び縮みするものです。


要するに、これらの潤滑状態が、
究極的にはパフォーマンスを決定づけるのです。


人体の水分量は決まっています。
汗をかいたり水を飲んだりして、その量を一定に保とうとするわけですが、
身体の状態によって、その決まった水分を各部に配分します。
食事をとれば胃に血液があつまり、アルコールを多量摂取すれば肝臓に集まります。
またアルコールの分解には多量の水分が必要です。
夜ふかしをすれば、本来は夜は内臓全体が休むべき時間帯ですが、
その時間に内臓が働かなければなりませんから、血液が必要で、、尚且つ翌日まで疲労が残ります。
すると翌日は働きの効率が落ち、より血液が必要になります。
すると本来は身体運動の為に筋肉や命令を出す脳に血液を十分送ることが出来なくなり、
結果的にパフォーマンスが落ちることになります。
暴飲暴食がもってのほか、というのも同じ理由です。

これはアスリートに限らず、
人は適切な循環と適切な配分が確保されてこそ、
健全な身体活動を守れるのです。


要は、本来眠るべき時間帯に眠り、
起きるべき時間帯に起きるのは、上記を守る基本になります。
理想を言えば、人間も本来は動物ですから、
日の出と共に起き、日の入りと共に寝る、
というのがあるべき姿ですが、現代人は無理でしょうね。
ですから、「3日に一度は10時に寝よう」と言うのが私の患者さんへのスローガンです。
とは言ってもこれでも現実は難しいですから、
(私も出来ます。


要するに、これらの潤滑状態が、
究極的にはパフォーマンスを決定づけるのです。


人体の水分量は決まっています。
汗をかいたり水を飲んだりして、その量を一定に保とうとするわけですが、
身体の状態によって、その決まった水分を各部に配分します。
食事をとれば胃に血液があつまり、アルコールを多量摂取すれば肝臓に集まります。
またアルコールの分解には多量の水分が必要です。
夜ふかしをすれば、本来は夜は内臓全体が休むべき時間帯ですが、
その時間に内臓が働かなければなりませんから、血液が必要で、、尚且つ翌日まで疲労が残ります。
すると翌日は働きの効率が落ち、より血液が必要になります。
すると本来は身体運動の為に筋肉や命令を出す脳に血液を十分送ることが出来なくなり、
結果的にパフォーマンスが落ちることになります。
暴飲暴食がもってのほか、というのも同じ理由です。

これはアスリートに限らず、
人は適切な循環と適切な配分が確保されてこそ、
健全な身体活動を守れるのです。


要は、本来眠るべき時間帯に眠り、
起きるべき時間帯に起きるのは、上記を守る基本になります。
理想を言えば、人間も本来は動物ですから、
日の出と共に起き、日の入りと共に寝る、
というのがあるべき姿ですが、現代人は無理でしょうね。
ですから、「3日に一度は10時に寝よう」と言うのが私の患者さんへのスローガンです。
とは言ってもこれでも現実は難しいですから、
(私も出来ませんし)
「3日に一度は12時前に寝よう」に妥協しています。


もちろん、その他の要素としては、
生活の自己管理すら出来ない人間は、
(そういうだらしない人間性では)
結果としてトレーニングや練習も最高のパフォーマンスを発揮しながら真摯に取り組めるはずもなく、
これは歴史が証明しているかも知れません。






その後、追伸として…



補足するなら、パフォーマンスを発揮しようと思ったら、まず健康でなければならないという原則です。
パソコンで言うとウインドウズなどのOS。
当たり前のことですが、その上に能力というソフトが乗っかるわけです。
そのためにはまずリズムをつくらないと、OSがウイルスに侵されてたらどーにもなりませんわな。




…てな感じで答えまひた。


何かの、参考になりますかな。



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違和感がある箇所は伸展させるだけか

テーマ:健康観・身体関連
2006-12-14 11:56:00

以前から書こうと考えていたが、
今日、とあるミーティングでそのような話題が出て思い出した。



よく指導上、クライアントから出る質問。

「ちょっとここ痛いんだけど…(あるいは違和感がある)」


または、

「ここ、何か動きが悪いような気がするんだけど…」

などなど。



こういう時、大抵の場合、

「ストレッチで軽く伸ばしておきましょう」

となることが多い。


もちろん、そうでないトレーナーや指導者の方もいるだろうが、
多くの場合、困ったらストレッチ、というケースが多い。
人の指導を見ていても、ほとんどそうである。




別にこれを全否定するつもりは無いが、
果たしてそれがベストなのか?


そもそも、伸ばすことで何をしようとしているのか考えているのか???


恐らく(推測だが)あまり根拠はなく、
あるとすれば
「伸ばせば筋が弛緩して、そこにスペースが生まれ、循環状態が改善されるのではないか?」
という期待と狙いだと考えられる。


ここから先は、あくまで私見であることを最初に断っておきたい。



私の施術や、様々なパフォーマンス向上を狙った身体調整の根底にある考え方は、
まさに「循環の改善」である。
その為にどの手段を用いるか?が、常にベースにあると言っても過言でない。



あくまで経験値からだが、
私はストレッチよりも「ポンピング」という考え方の方が効果が高い、という実感を得ている。



日本中の見識をすべて調べていないので何とも言えないし、
すでにこんなことは言われているかも知れないが、
要は筋肉を他動的、あるいは能動的に収縮・弛緩を繰り返し、
いわばポンプのような感じで中に還流を起こし、人体の液体成分に動きを促し、疲労物質の除去や痛み発生物質の除去、
または運動効率の改善を期待する、ということである。



ケースバイケースで手法は色々あるが、
伸ばすのではなく、むしろ「縮めてやる」ことを主体にする考え方である。



ストレッチでも、もちろん解決することもあるし否定はしないが、
改善しないケースも多くあるのも事実で、
場合によっては悪化することも少なくない。
そういう事が指導者側の耳に入っていないとすると、
単に気付いていないか、自分の耳をふさいでいるか、
「レアケース」と片付けてしまっているか、であるかも知れない。




昨年、あるセミナーでこのことに触れたが、
参加者も、この事の重要性に気付いていない様子だった。


実は、私も敢えてしつこく説明しなかった。

「これに気付けよ!」

と言って気付いても、ほとんど自分のモノにはならないと思っているからである。

以前のエントリーでも書いた事があったが、
「気付かない人は生涯、気付かない」
と、私の持論がある。


まー意地悪と言えばそうかも知れないが、
ピンと来ない以上、仕方がない。





…、と、このblogであまり詳細なテクニックを書いても理解までには至らないので、
考える方は考えていただければ。


何故、こんな内容を書いたかと言えば、
特に考えもなく、ただ「とりあえずストレッチで伸ばしとけ」のレベルは脱却しては?
という問題提起の意味合いである。



再度、確認しておくが、

あくまで「私見」である。



個人的に、私の付近にいる方は直接聞いてちょー。

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もしかしたら「通念」が違うかも知れない前提で捉え直す

テーマ:健康観・身体関連
2006-05-23 01:16:25

このblogでは、頻繁に「固定観念を変えるのは難しい」という類のことが出てくる。


私は、いつも物事を裏から見る癖がある。


言い方を変えると、「その分野の常識を、常に懐疑的に見る」という事である。
私の関わる世界で言うと「運動生理学」であろうし、
もしかすると「科学的常識」すらも危ういと、一旦は考える。


と言うのは、多くの人は、
その道の権威が発表したことや、
その世界で「常識」と言われてきた事が常に覆され、
それで新たな理論めいたものが構築されて、
いわゆる「通念」が出来上がってきた歴史があるからである。


「人体は小宇宙」とよく言われるが、
宇宙のことは未だ解明されていない。
と言うより、恐らくほとんど分かっていない。
つまり同様に、人体のことも本当のところはほとんど分かっていない、と考えるのが自然だ。
事実、分かっているようで分かっていない。
分かっているならば、全ての病気は治るはずだし、
同じトレーニングをすれば全員、結果が出るはずだ。
実際は「分かったつもり」になっているだけだし、
「通念」に無理やり当てはめているに過ぎない。
進化論の過程で、理屈で説明出来ないことは「突然変異」という理屈にしてしまうことと同様である。


たとえばひとつの例だが、
3~4年前から、「ストレッチング」(スタティック)というものの通念的な理論と効果に、かなり懐疑的な感覚を抱いている。
否定、というほどの強い確証は無いのだが、まだ「疑問」という程度のものである。


ただ、立場上と言うか、
この分野では常識になっている事に異論めいたことを言うのはかなり勇気のいることで、
結局は依頼があればストレッチの指導はするし、
セミナーもやっている。
このような状況が、実際トレーナーとしてはジレンマに陥いるところだ。


実は、こんなことを言うと便乗のように思われるので、
このエントリーも書くのを迷ったが、
最近、「キネシオテープ」を考案した加瀬建造氏が、このような類のことを訴えている。
少々、我々のような立場からすると「ストレッチは害」と、過激な内容であるが、
今の時点ではすべては容認できないが、以前から感じていたことが共通している部分も多く、
非常に注目はしている昨今である。
ただ、これとてそのまま受け入れることはせず、
あくまで最終的には「先入観を消した自分の感覚」を拠りどころにして、自分の責任において判断している。


ストレッチングに懐疑的な想いをいだいているのは、
圧倒的に「柔軟度」が増したり、「痛みの軽減」に繋がっている実感が得られていないような感覚がするからである。
恐らく、ほとんどの人は、通念で言われている理屈に合わないことは
「突然変異」的に感覚から抹消している場合が多いと推察する。
これは「科学的に立証」という理論に似ている。


「科学的に立証」というのも、
多くの場合、「仮説(=前提)」ありきである場合が多く、
仮説にはまらないものは抹消(とりあえず保留)されることが多いものだ。


ストレッチに話を戻すが、
ストレッチングの目的は、基本的には「筋の弛緩」であろうと思われる。
私は実は数年前から、その目的で個別指導にストレッチを用いることは少ない。
もちろん、整体の施術にも、である。


では、どのような手法を用いているかと言うと…


企業秘密だし、まだ研究中なので細かく言えないが…


大まかに言うと、
長軸上で「圧」(押し込む)を掛けて、「ゆする」(振る)ことである。
特に体幹~頚にかけては有効のような実感。
筋に圧(外力で収縮)、と考えても良いかも知れない。
いくつかのバリエーションを模索中で、この限りではないのだが。


すいません。
これぐらいで勘弁してください…


詳細はさておき、このような考えに至ったり、
こんなエントリーを書こうと思ったのは、最近読んだ本がきっかけであった。




99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方


という本である。














正真正銘の科学者の方が書いた本で、
まさに専門家の視点で、歯に衣着せぬ論調。
読んでみると、我々一般人が驚くほど、当たり前と思っていたことが実は解明されていないことが分かる。


例を挙げると…


「飛行機が飛ぶ理由は、科学的には証明されていない」

「全身麻酔が効くメカニズムは、実はほとんど分かっていない」

などなど…


詳細はお読みいただければと思うが、
要は世の中、大部分が「仮説」で成り立っているのである。
科学で立証されているものも、全体の事象のごくわずか。
と言うより、まだまだ科学の方が実態に追いついていないのであろう。


こう考えると、「科学的に~」なんていうのも、果たしてどこまで「科学的」なんだか。


つまりは、全ては曖昧なものの上に成り立っている。
(成り立っていると錯覚している?)


そういう前提に立つ、という心構えが必要なようである。
特に、人体は奥深い…




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