米メジャーリーグ・マリナーズのイチロー選手へのバッシングが後を絶たないという。




「一番打者として機能していない」


「チーム一の高給取りを放出すべき」



などなど。






あれだけの実力者が、何故これだけバッシングされるのか…?






法政大学国際日本学研究所客員学術研究員で、
野球史研究家でもある、鈴村祐輔氏がタブロイド紙で解説している。







まず前提として、


「イチローはなぜ、これほどアメリカのファンとメディアから嫌われるのですか?」


という問いに対しては、
彼の実績は多大なる評価をされている、
ということは間違いないようだ。



でなければ、八年連続してオールスター戦にファン投票で選出されるはずがない。

(ごもっとも)








要は、


「実力からいけばもっと出来るはずなのに、あえてやろうとしていない」

ように、ファンの目には映るらしい、




ということらしい。







アメリカ人が理想とする典型的一番打者は、
今もリッキーヘンダーソンである。



野球に疎い人は分からないかも知れないが、
メジャー最多盗塁記録(1406個)を持ち、
高い出塁率と長打力を誇った。
(出塁率4割超、297本塁打)




本塁打は別にして、
出塁率は四球をどれだけ選べるか、による。




イチロー選手は基本的に四球が少なく、
彼なりのヒットゾーンなのだろうが、悪球に手を出して凡打…

というのも少なくない。








イチロー選手が八年連続200本安打を達成しても、
四球をあまり選ばず、長打力もあるはずなのに敢えて封印(しているように見えるらしい)し、
バントヒットで安打数を稼ぐ…





それでいて、チームは弱い。



シーズン終盤には既に優勝争いの蚊帳の外。




イチロー選手だけの責任だけではないものの、
終盤にはイチロー選手の安打数のみが話題に。






だが時折、目の覚めるような本塁打をかっ飛ばすことがある。



(確か日本でも、シーズン30本近く打った年があったはず…)



だから、ファンの目には、彼の潜在能力を見抜いているし、知っている。





リッキーヘンダーソンを理想の一番とするアメリカ人からすると、
イチローは彼を超えられるポテンシャルを持っているはず、
と思っているに違いない。








それが、チーム事情と相まって、
早々にに優勝争いから脱落した後にコツコツとヒットを重ねる姿に、
個人成績しか重視していないイチロー…





…という図式が出来上がっているようだ。











つまり、



「アナタはもっと出来る子なのに、ナゼやらないの!!」





という感情に近いようだ。




むしろ、それをやろうとしない姿勢(そう見える)に、
疑問すら感じているようである。









ただし…









イチロー選手の若干「クセ」のある発言も、少なからず影響はあるようだ。








2007年にシーズン途中でマクラーレン監督代行に変わった際、


「野球をよく知っている」


とコメントしたが、
これは裏を返せば
「前の監督は野球を知らなかった」
ともとれる。





また、2008年のオールスター戦では、
「この出場メンバーを見て、地味だなと思える自分が嬉しい」

と発言しているが、
聞きようによっては、非常にイヤ~な感じがするのも事実だろう。









ここから先は私の個人的主観だが、
WBCなどでも、彼のちょっと配慮の足りないと云うか、
若干、幼児性を感じる立ち振る舞いや言動が気になったことがある。








何かの意図を持った意識的な行動か否かは定かでないが、
私はかなり気になった。






私がイチロー選手のコーディネーターやマネジメントをする立場なら、
恐らく苦言を呈するかも。








とは云っても、メジャーが誇るスーパースターであることには変わりない。







もしかしたら、彼の周囲には、
正しいことを言ってくれる「大人」が居ないのかも知れない。






プレースタイルについては、イチロー選手なりの持論やポリシーがあるだろうから…










ま、バッシングされる、ってのも、
実力が認められているからこそ。







たとえ好成績挙げても、
高年俸を得ようとも、
スーパースター故の憂鬱、ってのは付きまとうんでしょーな~







あたしには分かりまへんが…